成果物について

資料4(16-SEWG-5)
成果物について
本WGの成果物につき、以下の通り、本日の討議をお願いいたします。
1)システムズエンジニアリングコンセプトシートについて(資料4-①)
前提条件を含む論点について記載しております。
2)システムズエンジニアリングコンセプトシート(案) (資料4-②)(非公開)
コンセプトシートの案(一部)を掲載しております。特に資料に掲載する部品としてシート
別に作成しており、配置順などは規定しておりません、
本日のWGにおいて内容を討議いただきます。
3)啓発書について(資料4-③)
目次案に対応して、記載の考え方について討議いただきます。
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資料4-①
システムズエンジニアリングコンセプトシートについて
本WGの成果物であるコンセプトシートにつき、第4回WGでいただいたご指摘に基づき、見直し
案をご提示いたします。今回は以下の論点で討議をお願いいたします。
論点1:前提条件について以下のように設定する
コンセプトシートの目的
企業・団体の経営層に「システムズエンジニアリング」の認知と、重要性・有効性の認識を促
す。具体的なアクション(組織・体制の構成と人材育成の課題認識を伝え、取り組みを課題と
認識してもらう)
対象とする企業/団体
あらゆる製品・サービスにソフトウェアが含まれてくる状況を踏まえて 「社内業務システム、も
しくは製品・サービスを企画もしくは開発、運用/保守を行っている企業/団体」を対象とする。
特にICTシステムの場合は、開発を外部委託するケースが国内には多いため、利用する側と、
受託して開発する側の両方を対象とする。 例えば、以下のような形態がある。
・利用者が業務システムの企画や運用/保守を行い、開発を他者に委託しているケースの
利用者と、その開発を受託している開発者、の両者を含む
・新規の開発は行わず、既存の部品、サービスを使用して自社の業務システムを構築して利
用しているケースも含む
コンセプトシートを使った説明を受ける対象
経営者
商品企画責任者、技術責任者
※コンセプトシートには技術面の詳細情報は掲載しない。技術面の情報は啓発書にて示す。
資料と情報の流れ(コンセプトシートを使用する想定ケース)
パターン1 企業内で経営層向けに説明
IPA/SECの普及活動を通じて対象企業の技術/企画のリーダ/担当者に情報提供。
IPA/SECより情報を受けた企業内メンバーが上位の経営層及び、技術責任者、企画責任者
に説明する際の資料としてコンセプトシートを使用。
パターン2 IPAから経営層向けに説明
イベントなどの場を通じてIPAから上位経営層に説明する資料としてコンセプトシートを使用。
説明を受けた方が自社内に検討指示。ご担当からIPAに照会があった場合は啓発書をご紹
介。
資料形態
・パンフレット、チラシなどの発行・配布が容易な形式とする
※IPAとしての推進の姿勢を前提に御覧いただく
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論点2:対象の企業、団体のシステム開発の成熟度に応じた対応について
対象の企業、団体のシステム開発の成熟度に応じたコンセプトシートの使い方の違いについ
ては、以下の考え方でよいか。
システムライフサイクルは理解しているが、現場への適用については未だ模索中
->対象
システムライフサイクルの理解不十分( たとえばソフトウェアだけの見識でシステム
に取り組んでいる)
->対象
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論点3:コンセプトシートへ掲載する内容
前回までの討議結果を踏まえ、システムズエンジニアリングの全体の網羅でなく、特徴的なこ
とに焦点を絞って、期待効果とあわせて説明する方針とする。
以下はコンセプトシートでの説明内容(案) : 構成要素として以下の内容を作成
なぜ必要?
1)主な課題とその解決のアプローチの紹介 (=訴求ポイント)
システムズエンジニアリングを必要とする社会環境などにつき簡潔に記載
→ 「 異分野間の要求を調整して全体最適を実現し、
ゴールへの到達につなげるためのアプローチ。」 の必要性を述べる。
2)有効なアプローチとしてのシステムズエンジニアリングの考え方の紹介
SEとは何?
効能は?
システム思考を中心とした特徴を紹介
トピックスとして、考え方、すべきこと、有効なやり方など、レベル感の異なる内容を
いくつか紹介
3)事例(効果含む) と 最近のアプローチの特徴 :
未稿
4)訴えたい取り組み (経営者に対してお薦めする)
経営者に薦めること。
①組織構成の取り組み(企画、開発の協力)
②人材育成の取り組み
※コンセプトシートでは意識付けと検討してみるという動機付けまでを行う。
5)全体的な情報の裏づけ
実検討につなぐ情報
検討を指示する際の情報として、全体像が体系化され、推進されていることの紹介
などを補足的に記載する。
( SEBoK,ISO15288:2015については存在の紹介程度に留める )
論点4: 実用に供するための資料も作成対象とするか
コンセプトシート自体をシンプルにする分、その説明のバックグラウンドについては説明者
の知見に依存する部分が出てくることになり、IPAから直接経営層に説明する場合に備え、
何らかの補足資料が必要になると想定される。
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資料4-③
啓発書について
第2回WGで確認いただいた資料の目的など、および目次案(再掲)
啓発書
「システムズエンジニアリングの薦め」
目的
「システムズエンジニアリング」の認知と、重要性、有効性の認識を促し、技術的な情報
の紹介を通して、実際の取組みの動機付けを行う
対象
・企業の経営層*
・システムに関わる上位マネジメント層*
・システム企画・開発責任者
・システムの開発者(企画**、設計、製造、保守・運用)
*一般的には経営層が技術的な情報を必要としないことなどが想定されるため、本資料
において、対象者別に推奨する章を示した補足表を掲載する。
**システムを使用してビジネスを行う関係者も企画者に準拠して対象とする
資料形態
(検討中)
読み物として書籍の形態を想定
(マニュアルや辞書のようなものではない)
啓発書 目次案
1.はじめに
論点:記載の考え方
(1)本資料の対象読者と活用
(2)システムズエンジニアリングが重要性を増す背景
システム思考の説明の一環として、
(3)世界の動向
ソフトウェアとシステムの相違につい
2.俯瞰的視点に基づいたシステム開発の薦め
て入念な説明を要する
(1) 俯瞰的にシステムを捉える考え方
・システムズエンジニアリングとは
・システムの定義
プロセスとしては、システムライフサ
・関連する標準
イクルの標準(ISO15288)から概要を
・システムズエンジニアリングのタスク
紹介して全体感をつかむ一助とする。
・システムズエンジニアリングの基礎
・システムズエンジニアリングプロセスの紹介
※エンジニア向けに簡易な説明をSEBoKなどの情報を基礎に紹介
(2) 関連する知識体系との関係
(3) 期待される効果 ※SEBoKや公開データから紹介
(4) システムズエンジニアリングの有効な適用パターン
網羅性は追及せず、事例から納得
3.システムズエンジニアリングの実践事例
性の高いものを紹介する。
・事例の見方
・事例集(数件)
・使用された手法/技法の補足情報
技術解説ではなく、「概要と詳細の
4.参考資料
照会先」を示す。
・参考資料の文書、WEBなどの情報参照先の紹介
システムズエンジニアリングの情報(BOK、標準など)
/公開事例情報へのリンク/代表的な技法・手法の名前、
詳細情報へのリンクなど+主要なものについての補足説明
資料 ※エンジニア向けに詳細情報へのアクセス方法を中心に補足
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