第3章 施策の展開

第3章 施策の展開
- 14 -
2.基本方針と施策の方向
基本方針Ⅰ 男女共同参画をめざす意識づくり
(1) 現状と課題
◆平成 27 年度の調査では、本市市民の固定的性別役割分担意識には国、県の調査と比較
しても非常に低い数値となりました。しかし、回答の選択肢に「どちらともいえない」
という項目を含む調査であったため、表面上の数値が低くても、固定的性別役割分担意
識を肯定しないまでもはっきりと否定はしない人も多くいると考えられます。そのため、
今後も意識啓発に関してはより一層努めていかなくてはならず、その施策としての学習
会開催等の啓発に際しては、双方向の意見交換等を行い、性別、年代別、対象者別にさ
まざまな手法を工夫することが求められます。
課題1
固定的性別役割分担意識解消のための各世代への啓発
成果指標
平成
22 年
平成
27 年
固定的性別役割分担意識に
対する否定的な意見
合志市男女共同参画推進行動
計画の認知度(知っている、
聞いたことがある人)
男女共同参画週間実施の
認知度(知っている、
聞いたことがある人)
「社会通念・習慣・しきたり」
に対する男女の地位の平等感
(平等であると思う人)
「政治(立候補、議会役職等)」
に対する男女の地位の平等感
(平等であると思う人)
ドメスティック・バイオレンス
を経験したことがない人
(DV を受けたことがない)
(方向と取り組み
15
県の数値
平成
26 年
国の数値
平成
28 年
目標値
平成
32 年
(2)施策の方向
1) 男女共同参画に関する意識啓発の推進
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
男女共同参画に
関する情報に触
れ、周囲と共有
し、積極的に参加
しましょう。
取り組み内容
担当課
① 啓発講座・講演会の開催
男女共同参画に関する理解を深めるため、
特に固定的性別役割分担意識にとらわれない
考え方等に重きを置いた、講座・講演会を開
催します。
総務課
② 女性の意識の啓発
女性自身の意識改革と社会参画へのエンパ
ワーメント(力をつけること)やキャリアアッ
プ(可能性を広げる)のため、研修会や講演会
等を開催します。
総務課
男女共同参画に
関する情報に触
れ、周囲と共有
し、積極的に参加
しましょう。
③啓発パンフレットの発行
男女共同参画に関する情報をわかりやすく
提供するため性別、年代別、対象者別にさま
ざまな手法を工夫し情報誌・啓発パンフレッ
ト等を発行します。
総務課
男女共同参画に
関する情報に触
れ、周囲と共有し
ましょう。
④「男女共同参画週間」の周知
男女共同参画社会の形成の促進のため
「男女共同参画週間」(6月23~29 日)の
周知を図ります。
⑤男女共同参画に関する調査の実施
男女共同参画推進の充実を図るための
基礎資料として、意識調査を適宜実施し、
市民の意識変容を把握し、今後の計画更新や
策定、計画実施に役立てます。
⑥職員研修の充実
市職員が正しい認識をもち、地域でも実践
できるような職員研修の実施を図ります。
⑦広報紙などによる啓発
「広報こうし」・ホームページ等を通じて、
男女共同参画に関する記事を積極的に掲載
16
総務課
総務課
総務課
総務課
企画課
男女共同参画に
関する情報に触
れ、周囲と共有
し、積極的に参加
しましょう。
調査等へ、可能な
範囲での協力を
しましょう。
―
男女共同参画に
関する情報に触
れ、周囲と共有し
し、分かりやすく身近な情報発信を行います。
ましょう。
男女共同参画に
総務課
関する情報に触
子育て支援課
れ、周囲と共有し
女性・子ども支援室
ましょう。
窓口に関する周
知 に 協力 しま
しょう。
⑨管内企業への啓発の推進
啓発に協力し、事
商工振興課
管内企業等へポジティブ・アクション【※】、
業所等での周知
男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、
を推進し、積極的
労働基準法の遵守等の啓発(資料配布・講演
な制度導入を図
会等)を推進します。
りましょう。
⑧女性に関する問題の相談機関の周知
女性に関するさまざまな問題(ドメスティッ
ク・バイオレンス【※】、児童虐待、ストー
カー【※】、心身、育児、介護等)の悩みに
対して、相談できる関係機関や、その窓口を
明確化し、周知を徹底します。
⑩図書・資料の収集と提供
男女共同参画に関する図書や資料等を収集
し、提供します。
⑪議会への情報提供
男女共同参画に関する啓発事業(講座・講演
会等)の周知を図ります。
17
生涯学習課
議会事務局
男女共同参画に
関する情報に触
れ、周囲と共有し
ましょう。
―
2) 保育園・幼稚園・学校における男女共同参画の推進
取り組み内容
担当課
① 教育の充実
子育て支援課
保育園・幼稚園等では、それぞれの発育過程
学校教育課
にあわせ、男女共同参画の視点に応じ、
固定的性別役割分担意識にとらわれない保育、
教育を推進するため、男女共同参画意識を育む
本の読み聞かせ等を行います。
また、学校では、学習・生活全般において、
固定的性別役割分担意識にとらわれず、お互い
を思いやる気持ちを育む教育に努めます。
②家庭との連携
保育園・幼稚園・学校が、家庭や地域と連携を
して、子どもたちを育むための、情報提供を行
います。
③保育士・教職員等の研修参加の促進
保育士・教職員などに対し男女共同参画の
本質を理解し、指導できるように男女共同参画
に関する研修への参加を呼びかけます。
④男性参画の推進
性別にかかわりなく保護者会や学校行事、
PTA 活動・子ども会活動等、教育の場への参画
を呼びかけます。
⑤進路指導
固定的性別役割分担意識にとらわれず、
一人ひとりの個性や適性に応じた進路指導を
推進します。
また、将来自らが望む職業や、働き方、ライフ
スタイルを自らが考え・希望・選択することが
できるようになるため、ライフプラン等に関す
る学習を実施します。
18
子育て支援課
学校教育課
子育て支援課
学校教育課
子育て支援課
学校教育課
生涯学習課
学校教育課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
積極的に子ども
たちが、教育を受
ける機会をつく
りましょう。
家族の中におい
ても保育園・幼稚
園・学校からの情
報を共有し、子ど
もたちと積極的
にコミュニケー
ションをとりま
しょう。
―
性別にかかわり
なく、行事や活動
に参加しましょ
う。
積極的に子ども
たちが、教育を受
ける機会をつく
りましょう。
3) 人権及び性を尊重する意識啓発の推進
市民・地域団体・
取り組み内容
担当課
事業所が
取り組むこと
①市民への意識啓発
人権に関する情
総務課
基本的人権の尊重の精神を基盤として、性別に
報に触れ、周囲と
人権啓発教育課
とらわれない意識づくりをするため、市民を
共有し、積極的に
対象とした講演会や学習会を開催し、人権教
参加しましょう。
育・啓発を推進します。
②性教育の推進
人権啓発教育課 積極的に子ども
男女共同参画の意識を育むため、性や男女の
学校教育課 たちが、教育を受
あり方について、児童・生徒の心身の発達段階
ける機会をつく
に応じた性教育を推進します。
りましょう。
③性的マイノリティー(少数者)【※】の人々
への理解促進
LGBT【※】等、性的マイノリティーの人々に
関する理解を深め、偏見を無くすため、啓発・
教育を推進します。
④性的マイノリティーの人々への配慮
男女の性だけでなく、LGBT等、性的マイノリ
ティーの人々への配慮をした広報啓発や情報
提供、書式の作成等を行います。
19
総務課
学校教育課
関係各課
性的マイノリ
ティーの人々に
関する情報に触
れ、周囲と共有し
ましょう。
―
基本方針Ⅱ 男女がともに参画する環境づくり
(1) 現状と課題
◆平成 27 年度の調査では、本市市民の男女の地位の平等観は、設問がやや異なるため単
純に比較することができないものもありますが、国、県の調査より全体的にかなり低い
結果となりました。特に「社会通念・しきたり」や「政治」、
「市民参加」、「就労・職探
し」に関しては低い数値となっており、住民のみなさんが男女共同参画について学ぶ機
会を増やし、さまざまな分野において女性参画の目標値を決め実際に行動していくこと
が大切だと考えられます。
また、調査結果の数値を男女間で比較すると、その差は大きく、多くの項目について
男性が平等と感じる割合が女性の割合よりも高くなっており、男女間の捉え方の差が見
られました。互いの考え方を尊重しながら、理解し、ともに活躍できる環境を、制度と
して、各方面で整えていくことが重要と考えます。
課題2
さまざまな分野における女性参画の推進
◆女性に負担がかかりがちな家事・育児・介護に、男性も参画するには、男性が積極的に
家事・育児・介護に関わりやすい環境をつくることが求められます。対象に合わせた適
切な情報発信と身近な学習の機会、そして、家庭での時間を持つための制度づくりや、
その利用促進・啓発が求められます。一方で、男女を問わず働く人にとって、育児休業
や介護休業は職場に迷惑を掛けるのではといった配慮から申し出しにくい事柄です。そ
こで、まずは半日からでも育児休業や介護休業を取得できる、といった取得しやすい条
件を整備し、周囲の理解を醸成していくことで、男性の家事・育児・介護参画促進を図
ります。
課題3
男性の家事・育児・介護への主体的・積極的な参画促進
◆男女ともに、ライフステージに応じて心身の状況、家庭環境は変化します。そのような
個々の多様なあり方に起因する働き方のニーズに応え、ダイバーシティ(多様性)を容
認する環境づくりを進めることが、地域の活力を増し、ひいては魅力ある地域づくりに
つながると考えます。例えば、事業所においてフレックスタイム・短い時間の就労を可
能とするワークシェアリング等の啓発を行い、導入を促進します。
課題4
ライフステージに応じた多様な働き方の推進
◆平成 27 年度の調査結果では、女性が外で働くことについて尋ねた設問について、
「子ど
もができたらやめ、大きくなったら再び職業を持つ方がよい」という職業中断・再就業
型がもっとも多くなり、「子どもができても、ずっと職業を持ち続ける方がよい」とい
う職業継続型が、それに続くかたちとなりました。全国的、熊本県全体でも、すでに女
性が出産後も職業を継続していくことが当然という意識が高まっている中、合志市にお
いてはこの回答が逆転しています。
少子高齢化が進み、生産年齢人口が減少する中で、産業振興にとって女性の活力は不
可欠です。女性の力を活かすことで社会を活性化していくことはもちろんですが、若い
20
世代には、さまざまなライフステージにおいて、自己の能力を最大限発揮できる選択を
できる能力を身に付けさせていくことも重要となります。女性自身の意識啓発を行うこ
とで、まだ活用しきれていない女性たちの潜在力を引き出すことが必要といえます。
課題5
産業に女性の活力を活かすための女性の意識啓発
成果指標
平成
22 年
平成
27 年
各種審議会委員の女性の割合
女性委員のいる各種審議会
仕事と生活のバランスが
とれている人の割合
(よくとれている、
まあとれている思う人)
生活において「仕事」優先の
男性の割合
女性が結婚や子どもができて
も職業を持ち続ける
「職業継続」型を理想とする
人の割合
21
県の数値
平成
26 年
国の数値
平成
28 年
目標値
平成
32 年
(2) 施策の方向
1) 政策・方針決定への女性の参画推進
取り組み内容
担当課
①女性管理職の登用
女性管理職登用のため、事業所に対し、
積極的に女性を登用することについて啓発
し、ポジティブ・アクション【※】の導入を
奨励します。
②女性活躍に関わる支援
女性の起業や資格取得、一旦退職した女性の
再就職支援等について、関係機関と連携し、
情報提供を行います。
③各種審議会等への女性の登用に関わる理解
の促進
各種審議会・委員会等、指導的立場に立つ
女性が少ないため、関係団体や地域等に女性
登用の促進について理解と協力を求めます。
④各種審議会等への女性の登用
各種審議会・委員会等に女性を積極的に登用
し、女性委員のいない審議会等をなくして
いきます。
⑤委員選出方法の見直し
女性の参画を進めるために、現在の審議会
委員等の選出方法を見直します。
⑥女性人材リストの整備
さまざまな活動を行っている団体・グループ、
個人等の協力を得て、女性の人材発掘を行い、
各種審議会等へ登用するため人材情報の収集
に努めます。
⑦女性の人材育成
各分野で女性リーダーを育成するため、
女性自身の意識啓発やスキルアップのための
研修等を実施します。
22
総務課
商工振興課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
事業所はポジ
ティブ・アクショ
ンの導入を積極
的に行いましょ
う。
情報や相談の窓
総務課
女性・子ども支援室 口 を 積 極 的 に 活
用しましょう。
関係各課
方針決定の場へ
の、女性の参画が
進むよう啓発に
協力しましょう。
関係各課
方針決定の場へ
の、女性の参画が
進むよう啓発に
協力しましょう。
関係各課
―
関係各課
情報提供に協力
しましょう。
関係各課
講座や研修会に
積極的に参加し
ましょう。
2) 家庭・地域活動における男女共同参画の推進
取り組み内容
担当課
①女性団体等のネットワークづくりの推進
女性団体等のリストを作成し、女性交流ネット
ワークづくりを推進します。
総務課
②地域における方針決定の場への女性の登用
地域活動における組織運営の中で男女が
積極的に参加できるコミュニティづくりと
方針決定の場への女性の参画を推進します。
総務課
企画課
生涯学習課
③男性の家事・育児・介護への参加促進のため
の学習の機会の提供
子育てに男性も積極的に関わるように、親子で
参加できる学習の機会等を提供します。
また、具体的な生活技術を身につけるため、
料理教室や介護教室等を開催します。
子育て支援課
高齢者支援課
生涯学習課
健康づくり推進課
④男性の参加が少ない地域活動への男性参加
の促進
子育てや、食に関わること等、男性参加者の少
ない分野に男性も進んで参加ができるよう、そ
の広報・啓発と、環境の整備を行います。
子育て支援課
高齢者支援課
生涯学習課
健康づくり推進課
⑤講演会・セミナーなどの開催
男女共同参画の視点に立った家庭教育学級や
講演会・セミナー等市民の学習の場を設けま
す。
⑥交流機会の提供
地域で活動する女性たちの交流を進め、地域活
動の活性化を図るために、女性団体等の交流や
研修の機会を提供します。
23
生涯学習課
関係各課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
情報提供に協力し
ましょう。
方針決定の場への、
女性の参画が進む
よう啓発に協力し
ましょう。
講座や研修会に積
極的に参加しま
しょう。
家事の役割分担等
について家族で話
し合ってみましょ
う。
講座や研修会に積
極的に参加しま
しょう。
講座や研修会に積
極的に参加しま
しょう。
家族でも男女共同
参画に関わる内容
について話し合っ
てみましょう。
講座や研修会に積
極的に参加しま
しょう。
3) 働きやすい条件づくり
取り組み内容
担当課
①男女雇用機会均等法の趣旨の周知
就業者、事業主の双方に、男女雇用機会均等法
の趣旨について、さまざまな機会をとおして
周知を図ります。
②セクシュアル・ハラスメント【※】等の防止
職場におけるセクシュアル・ハラスメント
(性的嫌がらせ)やパワーハラスメント【※】
(権力をつかった嫌がらせ)、モラルハラスメン
ト【※】(精神的・行動的嫌がらせ)等の防止の
ため、広報や啓発を行います。
③育児休業制度・介護休業制度の普及・啓発
母性の保護と家事・育児・介護の男女共同参画
の観点から、育児休業制度・介護休業制度の
普及・啓発を図り、ワークライフ・バランス
(仕事と生活の調和)【※】に取り組みます。
具体的な導入の仕方として、例えば、育児や
介護を理由とした時間単位の休暇取得等、
比較的導入しやすい内容から啓発します。
④多様な働き方の普及
多様性のある働き方を認める事業所や団体を
増やすため、フレックスタイム制【※】や
ワークシェアリング制【※】等さまざまな
働き方の情報提供や研修会を実施し、事業所に
その積極的な導入を働きかけます。
⑤ライフステージに合わせた働き方を
選択できるようにするための意識啓発
男女がさまざまなライフステージに合わせて、
働き方を選択することができるように、
関連する制度やワークライフ・バランス等に
ついて情報提供を行います。
24
総務課
総務課
企画課
総務課
商工振興課
総務課
商工振興課
総務課
商工振興課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
事業所は関連する
制度を遵守しま
しょう。
事業所は関連する
制度の遵守や、ハラ
スメントの防止に
努めましょう。
事業所は関連する
制度の遵守や、積極
的な活用に努めま
しょう。
研修会に積極的に
参加し、事業所は
その制度等の導入
について検討しま
しょう。
情報に触れ、自らの
働き方について考
える機会をつくり
ましょう。
⑥雇用促進と相談窓口の充実
地域における積極的な就労の場の拡大を
推進し、ハローワークと連携し、就業等に
関する情報を提供します。
⑦農村女性の地位向上
農業女性アドバイザー【※】による男女共同
参画の促進や女性認定農業者【※】の増加、
家族経営協定締結【※】の推進等、農村女性の
地位向上に努めます。
25
商工振興課
農政課
―
啓発に協力しま
しょう。
4) 国際的理解の推進
取り組み内容
担当課
①多様化する社会に対応した研修・教育の機会
の創出
ダイバーシティ【※】等、国際化も含めた多様
化する社会を見据えた考え方に関する研修や
教育の機会を提供します。
総務課
政策課
学校教育課
②国際的な理解を促進する情報発信
国際的な視野に立った、男女共同参画に関する
情報発信を行います。
総務課
政策課
企画課
学校教育課
26
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
講座や研修会に積
極的に参加しま
しょう
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
基本方針Ⅲ 家庭・地域・職場の健康と福祉の充実
(1) 現状と課題
◆安心して子育てができる環境づくりは、暮らしの安心・安全や、どのライフステージに
あっても働き続けられる環境づくりにつながります。
「健康都市こうし」を掲げ、全国
的に人口減少傾向にある中でも人口が増え続ける合志市は、今後も安心して子どもを産
み育てることができる都市であり続けるため、さらなる子育て支援の取り組みの充実や、
サポートする側となる地域全体の意識の醸成を行っていくことが必要と考えます。子育
て中の市民に、本当に求められる情報を届け、子育てしやすい環境をつくることが重要
であり、そのために、まずは「求められる、必要な情報とは何か」の把握に努めます。
さらに、子育て支援策の推進はもちろん、家庭・職場・地域・行政内での意識醸成を図
り地域全体でその風土をつくりあげることが重要です。
課題6
安心して子育てができるまちづくりの実現
成果指標
平成
22 年
待機児童の数
学童保育の受け入れ人数
シルバー人材センターへの登録者数
27
平成
27 年
目標値
平成
32 年
(2) 施策の方向
1) 子育て支援の充実
取り組み内容
担当課
①地域全体で子ども育てる意識の醸成
子育てを地域全体で行っていくものという
考え方を明確にし、地域の子育て教室等を
開催し、子育ての負担を特に女性だけに
背負わせない考え方や仕組みづくりを
推進していきます。
②孫育てを促進する情報発信
世代の違い等を障壁としない、祖父母世代の
積極的な孫育てへの参画のための情報発信を
行います。
総務課
子育て支援課
生涯学習課
総務課
子育て支援課
健康づくり推進課
生涯学習課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
情報に触れ、周囲と
共有し、積極的に
子育て教室等に
参加しましょう。
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
③青少年をとりまく社会環境の整備
情報に触れ、周囲と
総務課
青少年の健全育成、非行防止のため関係機関
子育て支援課 共有しましょう。
と連携し、有害図書、DVD等の販売自粛へ
生涯学習課
の働きかけ、インターネット上のトラブル防
人権啓発教育課
止への啓発、地域のパトロール等を行います。
④保育事業の充実
女性の出産後の職場復帰や就労継続、あるい
は再就職を容易にするために、延長保育、緊
急時の一時保育、休日保育等の充実を図りま
す。
⑤学童保育事業の充実
多用な就労形態に対応できるよう、ニーズに
応じた学童保育事業の充実を図ります。
⑥子育てネットワークづくり
核家族化が進む中で、子育てに伴う不安や
負担感を軽減するため、子どもを持つ親同士
の交流の機会をつくり仲間づくりを進めるた
め、つどいの広場事業の充実や母親サークル
等の育成を図ります。
28
―
子育て支援課
子育て支援課
子育て支援課
―
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
対象となる方は
積極的に参加しま
しょう。
⑦次世代育成支援行動計画の推進と見直し
次代を担う子どもたちが健やかにたくましく
育ち、安心して子どもを産み育てることが
できる環境を整備するため、次世代育成支援
行動計画の着実な推進と適宜見直しを行いま
す。
⑧こども医療費助成制度
乳幼児及び中学3年生までの子どもの疾病の
早期治療を促進し、その健康の保持と健全な
育成を図るため、こども医療費の助成を行い
ます。
⑨多様な子育て支援サービスの充実
多様なニーズに応じた病時・病後児保育、ファ
ミリーサポートセンター事業、認可保育所以
外の一時保育等の充実を図ります。
⑩育児相談体制の充実
子育ての悩みや不安など気軽に相談できる
保健師、助産師、栄養士等による育児相談や
子育て支援センター等の充実と情報提供を
行います。
⑪児童虐待やドメスティック・バイオレンス
(DV)への対策・支援
児童虐待やDVの予防、早期発見のため、窓
口を明確化し、広報や啓発を行います。
また、関係機関等と連携を図り、相談体制の
整備を行います。
⑫ブックスタート・ブックサポートの推進
乳幼児とその家族が絵本を通して温かく楽し
い時間を持つ機会づくりとなる、ブックス
タート【※】(7カ月児健診時にメッセージを
添えて絵本を贈る)活動やブックサポート
【※】(多くのすばらしい絵本に触れる機会を
つくる)活動を推進します。
29
―
子育て支援課
―
子育て支援課
子育て支援課
子育て支援課
健康づくり推進課
―
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
対象となる方は積
極的に窓口や機会
を利用しましょう。
情報に触れ、周囲と
子育て支援課
女性・子ども支援室 共有しましょう。
健康づくり推進課
学校教育課
健康づくり推進課
生涯学習課
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
2) 健康づくりの推進
取り組み内容
①リプロダクティブ・ヘルス/ライツ【※】
の啓発
すべての人にとって重要な権利である
リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と
生殖の健康と権利)についての啓発を行いま
す。
②安心して妊娠・出産することができるため
の環境整備と情報提供
妊娠・出産に関する制度や環境を整備し、そ
の周知徹底に努めます。
特に、働きながら安心して妊娠・出産するこ
とができるよう情報提供を行います。
③健診の充実と情報発信
病気の早期発見・早期治療のための健診機会
を設け、性徴やライフステージに応じたきめ
細かい健診を行います。また、その機会を広
く周知するよう情報発信します。
④健康教育の実施
一人ひとりが「こころ」と「からだ」の健康
を自己管理できるように健康教育の機会を設
けます。
⑤健康づくり推進のため健康相談の実施
市民の生活に密着した健康づくりを推進する
ため、健康相談を実施します。
⑥スポーツ・レクリエーション等の推進
スポーツ推進委員や関係団体と連携し、男女
が気軽に参加でき、体力づくりや健康増進の
ための各種スポーツ教室を開催します。
また、指導者の発掘、養成を行い内容の充実
に努めます。
⑦スポーツ施設の整備
市民の健康を維持、促進するために
生涯スポーツの活動基盤としての施設の整備
に努めます。
30
市民・地域団体・
担当課
事業所が
取り組むこと
女性・子ども支援室 情報に触れ、周囲と
健康づくり推進課 共有しましょう。
学校教育課
健康づくり推進課
健康づくり推進課
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
対象となる方は、積
極的に健診に参加
しましょう。
健康づくり推進課
積極的に教育を受
ける機会をつくり
ましょう。
健康づくり推進課
対象となる方は、積
極的に機会を利用
しましょう。
健康づくり推進課
生涯学習課
積極的に参加しま
しょう。
生涯学習課
―
3) 自立を支援する福祉の充実
取り組み内容
担当課
①地域生活支援事業の充実
地域生活支援事業(コミュニケーション支援、
日常生活用具給付、移動支援、訪問入浴、日中
一時支援等)の充実を図ります。
②障がいのある人々に対する相談体制の構築
障がいのある人々が、気軽に暮らしや福祉に関
して相談できる体制づくりに努めます。
福祉課
福祉課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
―
―
③保健福祉相談体制の整備
福祉課
市民の福祉・暮らしに関し、気軽に相談できる 子育て支援課
体制づくりに努めます。
女性・子ども支援室
高齢者支援課
健康づくり推進課
④在宅サービスの継続
高齢者支援課
高齢者のための配食サービス、緊急通報体制
整備等の在宅サービス事業を継続します。
―
⑤介護に関する情報提供と介護支援の実施
地域包括支援センターで介護に関する相談を
行い、専門的知識やサービスに関する情報提供
を行います。
介護者の負担軽減のために家族介護交流事業
や介護者間の情報交換の場を提供するととも
に事業の充実を図ります。
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
対象となる方は、積
極的に機会を利用
しましょう。
⑥日常生活支援体制の整備
高齢者等の個別の生活ニーズに応える仕組み
を構築するため、住民参加サービスの担い手
として、生活・介護支援サポーター等の養成に
努めます。
⑦公共施設等の整備
公共施設等の段差等を改善し、高齢者・障がい
のある人・子育て世帯等、誰でも安心して利用
し暮らせるように、公共施設のユニバーサル
デザイン化を推進します。
31
高齢者支援課
―
―
高齢者支援課
―
関係各課
4) 高齢者の生きがいづくりの推進
取り組み内容
高齢者支援課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
対象となる方は、積
極的に機会を利用
しましょう。
高齢者支援課
健康づくり推進課
生涯学習課
情報に触れ、周囲と
共有しましょう。
対象となる方は、
積極的に機会を
利用しましょう。
担当課
①シルバー人材センターの活用推進
高齢者の社会参加と生きがいのため、シルバー
人材センターへの登録を推進し、豊かな知識や
技能、経験を生かした人材の活用と就労の場の
提供を推進します。
②各種講座・事業の充実
高齢者を対象とした各種教室及びサロン事業
の支援を行い、子ども会との交流や季節行事へ
の参加など、高齢者に向けて地域社会への積極
的な参加を呼びかけます。
32
5) 学習機会の整備・充実
取り組み内容
担当課
①各種事業等の開催日時の配慮
働いている人の学習機会に配慮し、男女ともに
参加できるような開催日時を設定します。
②各種事業での託児の実施
子育て期間にある市民の活動等を支援するた
めに、各種事業で託児ができる体制づくりに努
めます。
33
関係各課
関係各課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
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―
基本方針Ⅳ 参画社会をめざす計画推進体制の整備
(1) 現状と課題
◆本市では、平成 18 年に第一次計画となる「合志市男女共同参画推進行動計画
パートナーシッププラン・こうし」を策定し、地域の特性を生かした男女共同参
画社会づくりを推進してきましたが、今後も変化する地域の環境や社会情勢にあ
わせ計画の推進を行っていかなくてはなりません。特に、本市体制の中では政策・
方針決定の現場への女性のさらなる参画や、女性管理職登用のため、機会を増や
すことはもちろんですが、女性自身の意識啓発や研修の機会の創出などに取り組
むことも必要です。また、男女が共に活躍するための環境づくりとして、男性職
員の育児休業・介護休業取得の推進を図っていくことも重要と考えます。
課題7
男女が共に活躍するための意識づくり・環境づくり
成果指標
平成
22 年
本市職員向け研修の実施
男女共同参画推進懇話会の実施
合志市男女共同参画推進行動計画の
認知度(知っている、聞いたことがある)
本市女性管理職率
(課長級以上)
本市男性職員の
育児休業取得率
34
平成
27 年
目標値
平成
32 年
(2) 施策の方向
1) 計画推進体制の整備・充実
取り組み内容
総務課
市民・地域団体・
事業所が
取り組むこと
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総務課
―
総務課
―
総務課
行動計画に触れる
機会をつくりま
しょう。
担当課
①男女共同参画推進委員会の運営・充実
男女共同参画推進のため、男女共同参画推進
委員会の充実を図り、関係部局の相互の連携を
密にし、施策の進行状況を総括するとともに、
新たな課題に対し、計画の見直しを行います。
②男女共同参画推進委員会委員の研修
男女共同参画推進に関する研修に参加し、抱え
ている課題の研究や協議、効果的な施策を推進
します。
③男女共同参画推進懇話会の継続
提言や、新たな課題に対する施策の立案、推進
に関して必要な助言を得るため、継続的に設置
し、懇話会を開催します。
④行動計画の広報
男女共同参画社会の実現を目指すためには、市
民の協力が必要であることから、この行動計画
の周知を図ります。
⑤女性管理職登用のための環境づくり
政策・方針決定の現場へのさらなる女性の参画
を図るため、女性管理職登用のための環境の整
備を行います。そのためには、登用の機会を増
やすだけでなく、女性自身の意識啓発のための
研修等の機会を創出します。
⑥男性職員の育児休業・介護休業の取得推進
男女が共に活躍する環境を生み出ため、現状で
は取得率の低い男性職員の育児休業・介護休業
の積極的な取得を呼びかけます。
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関係各課
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関係各課
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