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News Release
JLL(ジョーンズ ラング ラサール株式会社)
[速報-2016 年通年]
世界の不動産投資額、前年比 8%減の 6,510 億ドル
日本は 1%減の 338 億ドル(円建てで 11%減の 3 兆 6,700 億円)
2017 年 1 月 19 日 東京‐総合不動産サービス大手の JLL(本社: 米国シカゴ、CEO: クリスチャン・ウルブリック、
NYSE: JLL、以下: JLL)がまとめた投資分析レポートによると、2016 年通年の世界の商業用不動産投資額は、
速報ベース※1 で前年比 8%減の 6,510 億ドル※2、2016 年第 4 四半期の投資額は、前年同期比 7%減の 1,960
億ドルとなりました。
日本の 2016 年通年の投資額は、前年比 1%減の 338 億ドル(円建てでは前年比 11%減の 3 兆 6,700 億円※3)
となりました。
JLL は、2017 年の世界の商業用不動産投資額の見通しを 6,500-7,000 億ドルとしています。
世界の商業用不動産投資をまとめたレポート(確報)、並びに日本の不動産投資に特化した分析レポート
「ジャパン キャピタル フロー (Japan Capital Flows)」は、2 月上旬に発行予定です。
ハイライトは以下のとおりです。

2016 年通年の世界の商業用不動産投資額は、速報ベースで前年比 8%減の 6,510 億ドルとなった。
2016 年第 4 四半期の投資額は、前年同期比 7%減の 1,960 億ドルとなった

2016 年通年のアメリカ大陸の投資額は、前年比 9%減の 2,860 億ドルとなった。2016 年第 4 四半期は前
年同期比 6%減にとどまり、2016 年前半にみせた減少幅が小さくなっている。EMEA の投資額は、ロンド
ン市場における取引額が現地通貨で前年比 30%減となったものの、EMEA 全体では前年比 12%減
2,360 億ドルとなった。アジア太平洋地域の投資額は、前年比 4%増の 1,280 億ドルとなった。2 大市場
である日本とオーストラリアで投資活動が減少した一方、シンガポール、中国、韓国で投資額が伸びた。

日本の 2016 年通年の投資額は、前年同期比 1%減の 338 億ドル(円建てでは前年同期比 11%減の 3
兆 6,700 億円)となった。また 2016 年第 4 四半期の投資額は、前年同期比 39%増の 81 億ドル(円建て
では前年同期比 25%増の 8,830 億円)となった。
限定的な物件の市場供給により、2015 年第 4 四半期以降前年同期比での投資額停滞傾向が続いて
いたが、今四半期の投資額は 4 四半期ぶりに前年同期比で 2 ケタ成長となった。年末にかけて売り物
件の市場供給が増加したことが投資額増加に寄与しているものと考えられる。実際、2016 年第 3 四半
期までは、スポンサーから物件を取得するケースが多い J-REIT による取得が全体投資額の約半分を
占めていたものの、2016 年第 4 四半期においては 3 割程度に留まっており、他方、私募ファンド等によ
る投資額が増加している。
[速報-2016 年通年]
世界の不動産投資額、前年比 8%減の 6,510 億ドル
日本は 1%減の 338 億ドル(円建てで 11%減の 3 兆 6,700 億円)
売買当事者間の希望価格のかい離および金融機関の積極的な貸付によるリファイナンスの容易化は
依然として物件の市場供給減少の要因となっている。特に 2016 年は 500 億円を超えるような大型物件
の供給が前年と比較して非常に限定的であった。セクターごとの投資額に着目すると、年間を通して物
流施設やホテルに対する投資額が増加しており、主にオフィスやリテール、住宅といったセクターをタ
ーゲットとしていた投資家が、これらのセクターへの投資に参入する動きが多くみられた。

2017 年通年の世界の商業用不動産投資額は、6,500-7,000 億ドルと予測している。
JLL リサーチ事業部長 赤城威志は次のように述べています。
「2016 年初頭にはマイナス金利導入などにより投資額が増加するとみられていましたが、年間投資額は予
想に反して減少となりました。リファイナンスを容易にせしめる資金調達環境や、売手買手間の希望価格の
かい離がこの一因となりました。しかし、市場における投資需要は依然として高く、また金利水準も当面現在
と同程度の水準で推移することが予測されることから、2017 年の投資額も大きな減少とはならないと予想さ
れます。大型物件の市場供給や売手の価格目線の軟化が、今後の投資額増加のキーポイントになると考
えられます」
図表 1:日本国内商業用不動産への直接投資額
[速報-2016 年通年]
世界の不動産投資額、前年比 8%減の 6,510 億ドル
日本は 1%減の 338 億ドル(円建てで 11%減の 3 兆 6,700 億円)
【補足】
※1 速報値であり、今後変更になる場合があります。
※2 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします。
※3 2016 年 10 月から 12 月における平均為替レートを採用(1 ドル=109.63 円)
この投資分析レポートは、世界における不動産投資マネーの動きを解説するレポートで、四半期ごとに刊行
しています。その他世界の最新の不動産データと詳細は、当社ホームページをご覧ください。
www.joneslanglasalle.co.jp (レポートは英語のみ)
ます。
この件に関する問い合わせ先:
広報担当(エイレックス)吉岡・山本 電話:03-3560-1289
JLL について
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、包括的な不動産サービスをグローバルに
提供する総合不動産サービス会社です。フォーチュン 500 に選出されている JLL は、世界 80 ヵ国、従業員約 70,000 名、280 超拠点
で展開しており、総売上高は 60 億米ドル、年間の手数料収入は約 52 億米ドルに上ります(2015 年 12 月 31 日時点)。2015 年度は、
プロパティマネジメント及び企業向けファシリティマネジメントにおいて、約 3 億 7,200 万㎡(約 1 億 1,200 万坪)の不動産ポートフォリ
オを管理し、1,380 億米ドルの取引を完了しました。JLL グループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネジメ
ントは、総額 597 億米ドルの資産を運用しています。JLL は、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録
商標です。www.jll.com
JLL のアジア太平洋地域での活動は 50 年以上にわたり、現在 16 ヵ国、94 事業所で 36,000 名超のスタッフを擁しています。JLL は、
2016 年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィックにて、合計 15 の賞を受賞し、リアル・キャピタル・アナリスティッ
クスより、アジア太平洋地域のトップ投資アドバイザーに選出されています。www.ap.jll.com
JLL 日本法人の詳細な情報はホームページをご覧下さい。
www.joneslanglasalle.co.jp