平成28年度 西区市民美術展入選作品講評

平成28年度 西区市民美術展入選作品講評
作 品 名
部 門
賞
講 評
作者名(敬称略)
あか
たてもの
赤い建物
重厚な歴史を感じる。
色彩が同系色でまとまっている。
優秀賞
すえつぐ
は る み
末次 春美
アジサイとフルーツ
洋 画
奨励賞
み や の
やすひろ
すがすがしい空間になっている。
あとは,ガラス,花,果物のもつ質感を表現して欲
しい。
宮野 康宏
め い
は まこ う
と せ ん
ば
姪の浜港(のこ渡船場)
奨励賞
かめ こ
りょうへい
楽しい時間が感じられた。
明るい色彩が良い。
イラスト風にならないよう注意して欲しい。
亀子 良平
スケッチ
優秀賞
はしもと
ひろゆき
橋本 弘之
げ っ か び じ ん
月下美人
日本画
奨励賞
し ば た
かず こ
柴田 算子
無心に楽しみながら一生懸命スケッチしている子ど
もの姿をとらえ,画面にまとめている。
作者の子どもに対する温かいまなざしを感じる。
使用えのぐ(水干)の駆使も優れている。
バックの処理を工夫すればもっとすばらしい作品に
なるであろう。
水墨画,月下美人,スケッチが難しいテーマである
が,特色をとらえ,工夫された画面構成。
墨の濃淡の使い分けや筆順,筆勢等々よく勉強され
ている。
動きのある楽しい作品である。
ぼ た ん
牡丹
奨励賞
は や て
り
え
早手 理恵
【講評】
洋画
作品は6号と大きくはないが,牡丹の特色をよく観
察し,描かれている。
特に苦労する牡丹の花びらの表現は見事である。
大きい作品に描かれるのを楽しみにしている。
青柳 栄生子(福岡市美術連盟会員,福岡県美術協会会員,福岡文化連盟会員)
日本画 榊 孝陽(福岡市美術連盟副会長,福岡県美術協会会員,福岡文化連盟理事)
平成28年度 西区市民美術展入選作品講評
作 品 名
部 門
賞
講 評
作者名(敬称略)
ちょうせ き
しゅうし
張籍「秋思」
優秀賞
おおさと
か ず こ
大里 和子
し へ い こ う ぞ う ぞ う き
書
明・清の楊硯山の筆法と木簡を勉強された跡が見え
る。
隷書の筆法,章法ともにすばらしく,錬度の感じられ
る格調の高い佳作である。
りんしょ
始平公造像記・臨書 一点一画を丁寧に書き,六朝楷書の強さをよく表現し
奨励賞
な
かねまる
な
か
金丸 菜々花
まんていのこうようしゅうざんにたいす
満庭黄葉對秋山
奨励賞
よしむら
こ う き
吉村 公希
の
げきそう
た上に,作品としてこの大きさに,よくまとめてい
る。かなり書き込んだ作品とみられる。
長鋒で濃墨,書く上で大変難しいところを筆を駆使
し,よく使いこなしている。
線質,結体ともおもしろくすばらしい。
若い作者のようであるが,将来が楽しみな人材であ
る。
り あみせん
激走する海苔網船 躍動感溢れる力作である。
優秀賞
たかむれ
じゅんいち
高群 純一
おど
かげ
踊る影
写 真
奨励賞
よ し だ
ゆ く お
吉田 征男
Shop
奨励賞
み や け
一斉に海苔漁場へ向かう船の姿を撮影時間を計算しながら
撮影している。(船の照明が躍動感を強めている)
船のエンジン音が聞こえてくるようだ。
け い こ
三宅 啓子
カメラポジションが適格で,影を演出している。
踊る人物の姿を半分ほどカットして,影を強調した狙い通
りの作品である。
モノクロ調の画面の中で,点景のマネキンと右の人物の赤
縞模様のシャツが効果的である。
計算された画面構成で落ち着いた雰囲気をつくりだしてい
る。
あ き がすみ
秋霞
優秀賞
たか き
髙木 やよい
とう
あか
陶の灯り
工 芸
奨励賞
ひ ら の
としみつ
平野 利光
おもてなし
奨励賞
いわした
さ と み
岩下 里美
【講評】
書
大変レベルの高い作品である。
色,形も申し分なく,側面が反らない様にすみずみま
で細心の注意を払い見事な出来栄えである。
優しい灯りが心を和ませている。
もう少し小さな穴が多ければもっと幻想的になったで
あろう。
昨年の作品も素敵だったが,今年の作品は余分な物を
削り取り,色,分量などが良く,努力される姿が伺え
る作品である。
野田 正行(日展準会員,福岡県美術協会会員)
写真
榊 晃弘(福岡県美術協会名誉会員,福岡文化連盟理事)
工芸
増田 千鶴子(福岡市美術連盟会員,福岡県美術協会会員,福岡県陶芸作家協会会員)