「文化財防火デー」に伴い竣工100年を迎える旧島津公爵家袖 ヶ崎本邸洋館(現 清泉女子大学本館)の立入検査を実施します。 東京消防庁品川消防署 文化財防火デーは、昭和24年1月26日に法隆寺金堂壁画が火災により焼 失したことを教訓に、貴重な文化財を火災から守ることを目的として昭和30 年に定められました。 品川消防署では、来る1月26日の文化財防火デーを前に、1 月25日 (水)、当署管内に現存する文化財のうち、東京都指定有形文化財である清泉 女子大学本館(品川区東五反田3-16-21)において立入検査を実施する ことにより、火災等の災害から貴重な文化財を守り、管内各文化財関係者に対 して防火防災体制の充実強化を呼びかけるとともに、都民に対して文化財愛護 に関する意識の普及と防火防災意識の高揚を図ります。 清泉女子大学本館がある場所は「袖ヶ崎」と呼ばれ、仙台藩伊達家の下屋敷 でしたが、明治初年に島津家の所有に移りました。当初は大名屋敷風な日本家 屋でしたが、老巧化に伴い洋館に建て替えられることになり、旧島津公爵家袖 ヶ崎本邸としてイギリス人建築家J.コンドル氏の設計により西洋館が竣工。洋 画家で知られる黒田清輝氏指揮の下、館内の設備や調度が整えられ、大正6 (1917)年に落成し、今年で竣工100年を迎えます。 本公爵邸では大正天皇、皇后が行幸啓され、多くの名士が招待されて園遊会 を開催するなどの歴史を刻みながら現在は清泉女子大学本館となり、今日に至 っています。 清泉女子大学本館 清泉女子大学ホームページより
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