イオングループ商品マスター管理の取組

イオングループ商品マスター管理の取組
eBASEカンファレンス2016
2016年10⽉ 7⽇（⼤阪）
2016年11⽉11⽇（東京）
イオンアイビス㈱ITソリューション本部
MDMチーム
http://www.aeonibs.co.jp
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1
⽬次
1
イオンアイビス会社概要
７
課題
２
イオングループでの役割
8
今後の取り組み
３
事業内容
9
⾷材えびすの取組
4
ＭＤＭのミッション
10
⾷材えびすの可能性
5
取組の歩み
11
最後に
6
現状
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2
1:イオンアイビス会社概要
グループ共通システム・事業別システムの企画・開発・運⽤、及びグループ各社の⼈事・
経理業務等の受託業務の運営を⾏っております。
設⽴
従業員数
所在地
資本⾦
2009年8⽉21⽇
約360名（正社員）
千葉県千葉市美浜区中瀬1-5-1
4億9千万円
設⽴背景
2009年、GMS事業向け中⼼のシス
テム基盤・開発から、全グループ企業
へ貢献する機能会社としてイオンリ
テールより独⽴。
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２:イオングループでの役割
300を超える企業数、52万⼈の従業員が働くイオングループ。
その進化をIT⾯で⽀えることで、⼈と社会に貢献する。それがイオンアイビスです。
イオンアイビスがIT⾯で⽀える
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３:イオンアイビス事業内容概観
各事業会社のニーズに合わせて、ITソリューションとバックオフィスの⾯でソリューションを提供。
事業会社の業務効率化、ひいてはお客さまの満⾜度向上に貢献しています。
事業会社
事業会社
お客さま
業務
効率化
満⾜度
向上
IT
・商品物流システム
・店舗システム
・会計システム
・インフラシステム
ニーズ
バックオフィス業務
・シェアードサービス
・BPR
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO08084000W6A001C1000000
/
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4:ＭＤＭグループのミッション
MDMとは
MDM「マスターデータマネジメント」とは
企業内に散在するマスターデータを、品質を保ちながら⼀元管理すること。
MDMグループのミッション
1. グループの商品マスターを⼀元管理するシステム（PIM)構築
2. グループの商品マスター管理プロセスの標準化
MDM
取引先
取引先
シス
テム
事業
イオングループ
統合マスター
シス
テム
シス
テム
PIM
シス
テム
事業
取引先
商品マスター
シス
テム
シス
テム
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4:ＭＤＭグループのミッション
PIMとは「プロダクト・インフォメーション・マネジメント」の略
商品情報マネジメントもしくは商品情報管理と⾔われる、
商品情報を集約して管理することに焦点を当てたプロセスや技術を指す
イオン社内ではグループ商品マスター統合管理システムのことをPIMと呼んでいます。
商品情報とは（プロダクトインフォメーション）
過去の商品マスターの定義（受発注に必要な情報）
商品基本情報
受発注に必要な最低限の情報
品質情報
安全性を担保する情報
BtoC
画像情報
商品を視覚的に認識する情報
BtoC
現在の商品マスターの定義（EC上で商品の現物を⾒ることなく商品を識別情報）
商品基本情報
受発注に必要な最低限の情報
品質情報
安全性を担保する情報
画像情報
商品を視覚的に認識する情報
参考：ヨーロッパではネット販売する商品に対し品質情報の表⽰が義務化されている。
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５:グループの商品マスター管理の歩み
2007年：品質管理におけるシステム導⼊（eBASE）
2012年：グループ商品マスター管理システムPIM（1worldsync）導⼊
2016年：商品マスター管理システムと品質情報管理システムをeBASEへ統合
年度
商品マスター管理(PIM)
イオン㈱eBASE導⼊
GMS事業⽣鮮・デリカ部⾨品質管理開始
2007年
2010年
商品マスター⼀元管理プロジェクト発⾜
2011年
ＭＤＭチーム発⾜
2012年
PIM（1worldsync社)導⼊
商品マスター⼀元管理開始
イオントップバリュ㈱eBASE導⼊
プライベートブランドの品質管理開始
2013年
2014年
eBASE⾷材えびすとの連携検討
2015年
グループ24社への導⼊完了
2016年
品質管理
eBASE移⾏決定
eBASEへシステム統合
8
６:イオングループのマスター管理（〜2012年）
2012年までのマスター管理
各企業毎に商品システムが存在し、マスター管理は個別で実施
作業重複・システム間で登録内容が異なる
取引先
商品部
送信
取引先
登録
商品
システム
登録
商品
システム
登録
商品
システム
登録
Eコマース
システム
商品部
送信
取引先
商品部
送信
取引先
商品部
送信
取引先
物流部
送信
登録
物流システム
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６:イオングループのマスター管理（2012年〜2016）
2012年からはPIM(統合商品マスター）を導⼊（加⼯⾷品・⾮⾷品）
イオングループの商品マスター登録ルートの統⼀を実施。
取引先
商品
システム
登録
取引先
登録
PIM
統合商品マスター
商品情報
取引先
登録
商品
システム
連携
取引情報
商品
システム
取引先
承認
登録
Eコマース
システム
（⼀部）
取引先
登録
商品部
MDM
物流システム
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６:イオングループのマスター管理（プライベートプランド）
プライベートブランドのマスター登録はMDMチームが実施
グループ内のマスター登録⼈時の削減とデータ精度の向上が実現
PIM
統合商品マスター
MDM
登録
同時
連携
商品情報
取引情報
商品
システム
商品
システム
登録者は1⼈
登録内容・登録タイミング：同⼀
商品
システム
物流システム
登録リードタイム：約1⽇
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６:イオングループのマスター管理（プライベートプランド）
商品名称ルールとシステム間の同期が実現
レシート品名ルール
ＴＶ＋商品名称
正式商品名称ルール
トップバリュ[ ]サブブランド[ ]商品名称[ ]規格
効果
・マスター登録⼈時の削減
・複数の商品システムと物流システムの名称統⼀
・約2000店舗以上のレシート品名統⼀
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導⼊実績
管理項⽬
指標
実績（1６年7⽉）
PIM利⽤企業数
PIM導⼊済みのイオングループ企業数
24社（27社中）
保有アイテム数
登録されているアイテム数（重複除く）
56万SKU
ユーザー数
管理メーカー数
管理項⽬
ユーザー稼働ＩＤ数（過去1年）
メーカー名が捕捉できる会社数
指標
1461名
約22万社
⽬標
実績
システム利⽤率
マスター登録件数中、PIM経由で登録された率
60.0％
76.7％
メーカー捕捉率
登録商品ＪＡＮより判別が可能なメーカーの構成⽐
2%は海外コードとインストコード
98.0％
97.8％
マスター登録⼈時削減
⼀括登録率
グループ24社のマスター登録中⼀括で登録された率
原価・売価等⼀律の商品
該当商品：トップバリュ・直取商品・フローズン・たばこ
25.0％
35.4％
物流センター受注エラーの物流マスター未登録エラーの売価⾦額
導⼊前2012年対⽐
削減
登録リードタイムの短縮
マスター申請から受発注システム、物流システムまで
登録されるリードタイムの平均
20.0％
7⽇
導⼊前14⽇
14.0％
約20億円/年
3⽇
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７:現状の課題（残課題）
残課題：⽣鮮システム・EC系システムの統合マスターへの移⾏
品質情報・画像情報のデータベース化
⽣鮮システム
取引先
商品部
⼊⼒
送信
計量器
システム
書
類
・画像情報
商品部
EC系システム
・商品マスター登録・管理は個
別企業単位
・エクセルをメールで送付
取引先
送信
⼊⼒
ネットショップ
画
像
書
類
取引先
品質情報
（NB商品）
商品
システム
商品部
保管
送信
書
類
書
類
・品質情報は紙で管理
・エクセルをメールで送付
・企業別にエクセルフォーマット
が違う
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７:現状の課題事例（Eコマース：企業間重複コスト）
・すべての企業が個別にマスター管理を実施している（重複コスト）
・商品名称が異なる・ブランド表記⽅法等のルールが異なる
・商品画像が異なる・古い商品パッケージ、⾃分で撮影
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７:現状の課題事例（Eコマース：掲載情報レベル）
・商品情報だけではなく、画像情報、品質情報をいかに安く、早く、正確に集めるのか？
・情報の正確性はどのように担保するのか？
画像情報
基本情報
栄養成分表記
法律 EU 1169/2011 2014年12⽉13⽇以降施⾏
原材料、栄養成分、アレルゲン情報は店内だけでなく
オンラインでの表⽰も義務化
画像情報
基本情報
栄養成分表記
×
イオンのでは原材料、栄養成分、アレルゲン情報に未対応
⽇本国内でもオンライン上での表記が検討されている為
対応が急務
http://www.bci.co.jp/netkeizai/article/1239
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７:現状の課題（品質情報管理）
加⼯商品の品質情報はエクセルファイルにて情報を収集、印刷後に紙で保存をしている
商品裏⾯情報
納品形態画像
商品現物画像
ケース画像
８:イオングループのマスター管理（今後の取り組み）
（１）．データ収集領域の拡⼤
①商品領域：対象カテゴリーの拡⼤
②情報領域：現状の受発注情報から画像情報、品質情報へ拡⼤
（２）．収集データの活⽤
③商品領域、情報領域を拡⼤し、ECへ連携を実施
商品
加⼯⾷品
品質情報
③ECへの連携領域
実施中
拡⼤領域
⾮⾷品
↓
①
商
品
領
域
②情報領域→
受発注情報画像情報
⽣鮮
（インストア商品除く）
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8:イオングループのマスター管理（今後の取り組み）
・イオングループのマスター管理システムをeBASEへ統合
・⾷材えびすを活⽤し、画像情報、品質情報を収集を実施
・⾷材えびすの品揃えの充実、カバー率が今後の重要なポイントとなります。
お取引先
メーカー様
Aeonグループ
⾷材えびす
イオン
統合商品マスター
商品
システム
商品情報
商品情報
画像情報
画像情報
物流
システム
品質情報
品質情報
連携
登録
eBASE
計量器
システム
取引情報
Eコマース
追加
承認
取引先様
商品部
アイビスMDM
お客さまサービス
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９:⾷材えびすの取組（品揃えカバー率向上）
イオンの新規システムでは食材えびす（⽇本国内の商品マスターデータベース）と連動しています。
⾷材えびすに保有している情報(基本、物流、品質、画像）を取得することが可能になります。
また、他の⼩売企業様も⾷材えびすを活⽤しており、マスター登録で発⽣するコストの低減が図れます。
商品部
⾷材えびす利⽤⼩売企業
計11社
商品部
商品部
商品部
情報利⽤
共同利⽤
他⼩売り企業との協業
他企業と協業し⾷材えびすのカバー率の向上
を実施、⼩売業の共同利⽤によりメーカーの
重複コスト是正とデータ品質の向上を図ります。
eBASE
⾷材えびす
商品情報
画像情報
⾷材えびすへの登録により、⼩売
り企業毎の情報提供が無くなりコ
スト削減になります
品質情報
イオン
統合商品マスター
品質情報
画像情報
画像情報登録
画像をお持ちでないメーカー様商品提出
商品情報コピー
取引情報
撮影スタジオの共同利⽤により
撮影コストの低減が出来ます。
メーカー様
システム担当
⾷材えびす活⽤によ
り登録作業が軽減
商品情報
取引先様
営業担当
追加登録
・商品撮影
・画像編集/加⼯
・DB録画像クリーニング撮影スタジオ
商品画像登録
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10:⾷材えびすの可能性
⾷材えびすとイオンの品揃え⽐較
eBASEご利⽤ユーザー様に⾷材えびすへデータ登録をご協⼒頂くことにより、
現状約２７％のカバー率を、約８６％のカバー率まで上げることができます。
メーカーカバー率
イオン品揃メーカー数 eBASEユーザー数
4,541
2,620
カバー率
57.7%
⾷材えびす品揃カバー率（可能性）
⾷材えびす品揃カバー率（現在）
100%
100%
90%
90%
80%
80%
70%
70%
60%
60%
50%
50%
40%
40%
61%
30%
20%
10%
0%
45%
92%
86%
83%
79%
76%
81%
86%
30%
37%
19%
93%
19%
19%
3%
Copyright(C) eBASE Co.,Ltd. All Rights Reserved
27%
20%
10%
0%
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11:最後に
⽇本では複数の⼩売り企業が活⽤している商品ＤＢはeBASEだけです
製･配・販が協⼒により、⾷材えびすが⽇本版GDSNになれることを期待しています。
今後イオングループでは商材えびすの活⽤を積極的に推進していきます。
メーカー
情報提供の重複コストの削減
⾷材えびす
卸
情報提供作業の削減
⼩売
情報収集コストの削減
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