別紙1 地域福祉関連事業について ~区における子どもの貧困に関する取組~ 1 背景 ≪これまでの経過≫ 厚生労働省調査では、子どもの貧困率は 16.3%(2012 年)と推計され、先進国 の中でも厳しい状況である。また、生活保護世帯の子どもの高等学校進学率も全体 と比較して低い水準にあるなど、家庭の経済状況が子どもの将来の進路・職業選択 に関連があることが指摘されている。 こうした状況を背景に「子どもの貧困対策の推進に関する法律(H26.1)」「子供 の貧困対策に関する大綱(H26.8)」により、対応策の基本的方針や重点施策が示 された。 各道府県では、法に基づく計画を策定しており、東京都も 28 年度に 4 区市で実 態調査を実施している。また、各区市町村には、計画策定の努力義務はないが、法 の基本理念に則り、地域の状況に応じた施策の策定と実施が求められている。 区ではこれらの状況を踏まえ、平成 28 年度中に「(仮称)大田区子どもの貧困 対策に関する計画」を策定することとした。 2 大田区の目指す姿 子どもたちの将来が、その生まれ育った環境によって左右されることのないよう、 地域力を活かし、必要な環境整備と教育の機会均等を図り、子どもたちが自分の可 能性を信じて未来を切り拓く力を身につけることをめざす。 3 区における計画策定に関する状況等 ・大田区子どもの貧困対策に関する計画検討委員会の設置 ※これまでに3回開催 ・大田区子どもの生活実態調査(平成 28 年6月下旬~7月上旬) 対象:区立小学校に在籍する小学5年生とその保護者(全数調査) ・大田区ひとり親家庭の生活実態調査(平成 28 年7月下旬~8月中旬) 対象:区内の児童育成手当受給世帯のうち 2,000 世帯(無作為抽出) ※現在、これらの調査等に関する分析を基に計画素案の策定中。今後素案の区民 説明会及びパブリックコメントを実施し、今年度末の計画策定を予定。
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