委員①

◎第二回清水都心ウォーターフロント地区開発推進会議
議事録
【委員意見(要旨)】
委員①
・ 人の動線や、どういう形で人が影響を受けていくのかは非常に大事なこと。都市と港を
結ぶ動線が弱い印象。
・ 港内では、車で移動する部分と人が歩いて移動する部分をうまくわけないと、集客施設
を造ってもなかなか動きのある街並みにならない。
・ すでに民間から投資していくという大きなインパクトがある。
・ 計画の趣旨に対して、行うべきことと行ってはいけないこと、計画を担保する手法が必
要。
・ ビューポイントにこだわり、ここからきれいに見えるようにいろいろな結束をしていく。
それが WF の核となるプロジェクト。
・ クルーズ客以外にも、船員による経済効果や寄港地での食材調達などの経済効果もある。
船社からいいオファーもあるだろうから、前向きに検討すべき。
委員②
・ 足りない点は3つ。一つは地域の交通戦略の視点が足りない。二つ目は公共空間と民地
側との境界部分をどういう空間にするのか、その具体的な記述(こういうときはこうす
る等)。三つ目は、インバウンドに対して、どういう「まち」として「開いて」いくの
かという視点。その3点は、戦略を考える必要がある。
・ 広域的な回遊性や周遊性といった計画の必要性。民間投資効果をと端的に書くのではな
く、実際に仕掛けるコンテンツをどのような体制で運営していくのか。民間事業者のモ
チベーションを刺激するのは誰がどうしていくのか、問題は山積み。
・ 観光船とか、生活面においての駐車場をどのような考え方で確保するかも重要。
・ 土地の使い方として、街路と民地と一体で利用しようとするとき、公共側の占用をどの
ように実現していくか。5年 10 年というプロジェクトの中でどうやって引き継いでい
くのか。
・ 交通戦略では、もう少し広域的な計画がないと、この狭い区域内の計画はなかなか決ま
らない。
・ 従来のように全体を固めすぎず、プロジェクトベースで状況をつくりながらやっていく。
・ それぞれのプロジェクトの進行具合によって、用意していたパターンから最適な案を実
施していくやり方でいくべき。それがエリアリノベーションという言葉の中にこもって
いると感じる。
・ 富士山と松原と海がただあるだけでなく、それを見ながらどう時間を過ごせるかが大切。
委員③
・ 交通の問題、民と官の協会の問題、これらを横串にするような組織の取り組みが必要。
・ 交通の問題では、防潮堤とサイクリングロードなどの記載があるが、普通の人がどのよ
うに歩き、車に乗るのか。例えば三保半島に至るまでの全体像などは、交通戦略を示す
うえで大きなポイントになる。
・ クルーズ船を利用した人の動線だけでなく、国内の観光客や、地域に住んでいる人の動
線をもっと考えたい。三保とここを結ぶ動線が弱く、交通渋滞も激しい。
・ 駿河湾フェリーも江尻に移るというのは、利便性が高く評価できるが、それにより日の
出エリアの集客力が弱くなることが危惧される。駅と日の出の動線を徒歩や自転車でど
う繋ぐか、魅力ある形で動けるといい。
・ 日の出に博物館等を持ってきたとして、既存の商業施設や上屋跡地の利活用等と有機的
に結びつけるようなアイデアがほしい。
委員④
・ クルーズ客にとって、港から駅、街なかが非常にわかりにくい。
・ 外国からの投資も話があがってきており、今まで来ていない中国のクルーズ船等が清水
横浜に寄港する可能性が非常に高い。そのような船社の中には、ターミナルやバースに
寄付(基地化)したい思惑も持っている。我々は大胆な取り組みを行う必要がある。
・ 港中から富士山が見えるビューポイントを示す必要がある。クルーズ船で訪れる年配者
が憩いながら富士山を眺めて、リピーターを確保する。
・ 係船柱の工事が終われば、物理的には 24 万 t クラスの船が入ることができる。ランド
ツアーのバスは 150 台以上。交通面での対策は事前に検討しておくべき。
・ 外資が岸壁に入ってきたとき、船社は専用までいかなくても、優先バースが必要と言い
出す。その場合一つでは足りないから、バースは二つ必要。
委員⑤
・ 日の出エリアがいつまでも物流との併用を続けることを良しとは思っていない。素案に
記載してあるような、平成 32 年度程度を見越した案。このような場所なら、行って楽
しいだろうと素直に思うわけで、一日も早く、ある程度大きな船がつけられるような方
針にすることを国に望む。
・ 日の出だけでは人を集めるには弱い。折戸と絡めどのような開発になるか、先を見越し
た計画も必要。
委員⑥
・ 6号上屋は、十分投資対象になり得る。1社限定というわけではなく、やり方を具体的
に決めて提示することが重要。
・ 公共投資の機会を利用すると言っているからには、明確な期限を示さないといけない。
防潮堤については、多くの合意が必要。スケジュールを明確に出し、利害関係者との調
整をするということを示さないといけない。
・ 博物館やターミナルの再生が終わってからではなく、今すぐできることがあって、それ
を使いながらさらに新しいことができないかといった協議を行う。
・ クルーズ船が入る日は1年以上前から決まっている。その日に合わせて、陸側でイベン
トを打つなどするべき。
委員⑦
・ 防潮堤や海辺にデッキを造り遊歩道を整備するとしているが、民間で倉庫等をリノベー
ションするときに、歩く高さの違いをつなげていく、動きをマネジメントしていく必要
がある。
・ 海洋文化拠点について、東海大学と水族館的な施設を相談している。博物館等を含め、
それが呼び水となり、周りに海洋の研究所の立地など可能性を探っている。
・ 地球環境史ミュージアムは確かに遠い。登呂遺跡などを含めた高速道路ルートの活用を
考えられないか。
・ クルーズの日だけでなく、静岡の市民が日常的に買い物をする。そういった生活をして
いる街でないと魅力は無い。文化が溢れる場所、みんなが自信を付けなければ、外には
伝わらない。