いちのせきし少年センターだより平成29年1月発行号 [1135KB

平成 29 年1月発行号
一関市少年センター
一関市山目字前田13-1
一関市保健センター内
TEL:21-2173 内線 127
◇ 一関市少年センター所長
千葉 敏紀
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいいたします。
昨年中は、補導委員のみなさまには青少年の健全育成に向けて、巡回補導活動を始めとする活動に
おいて、指導やお声がけにより、問題行動の早期発見、指導に努めていただき、おかげさまで少年の
非行防止や被害の予防に結びついたところであり、衷心より御礼申し上げます。
近年は、スマートフォンや携帯電話の普及によりインターネットを介在した SNS の一部に LINE が
あります。SNS 等を通じた犯罪やいじめが増加している状況にあります。平成 29 年(2017 年)の酉
年は、新しいことに挑戦することで運気が上昇する年になるとのことであり、補導委員の皆様には更
なるご指導ご支援を賜りたいと考えております。
結びに、皆様のご健康を祈念いたしますとともに今後の少年の非行防止に努めるとともに,より多
くの少年と触れ合い,健全保護育成のための活動について更なるご協力をお願い申し上げまして、ご
挨拶とさせていただきます。
◇ 一関市少年センター補導委員連絡協議会会長 阿部 孝行
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、巡回活動にご協力をいただき、大変ご苦労様でした。
さて、昨年は自然災害や社会不安の多い年でした。青少年にとって、国民にとっても安心して暮ら
せる状況ではありませんでした。このような状況の中、地域補導委員、学校補導委員の皆様には、日
夜巡回補導活動に献身的に参加をしていただきまして有難うございました。
今年も、皆様と力を合わせ補導活動の充実を図りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
皆様におかれましては、今年は良い年であることをお祈り申し上げ年頭のご挨拶とさせていただきま
す。
1
・平成 28 年 11 月街頭補導巡回パトロール
出動回数:29 回(午前午後13回、夜間16回)
出動延べ人数:157人(午前午後49人、夜間108人)
・平成28年12月街頭補導巡回パトロール
出動回数:33回(午前午後16回、夜間17回)
出動延べ人数:166人(午前午後53人、夜間113人)
・11/1~30 平成 28 年度「岩手県子ども・若者育成支援
強調月間」活動実施
・11/11 岩手県少年センター連絡協議会研修会参加
・11/28、29 子ども・若者育成支援中央研修大会参加
・12/1 一関地域学校警察連絡協議会出席
・12/1 一関地域冬の交通安全12.1統一運動参加
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2 カラオケ店
自転車2人乗り
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無灯火自転車
17 高校生
無施錠自転車
132 高校生(運動公園、駐輪場)
駅前駐輪場指定外駐輪 13 高校生(一般駐輪場)
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○子供の健全育成に有害な情報が氾濫している
インターネット上には、子供に見せることが好ましくない情報、例えば、犯罪や自殺を誘うような内容、過激な
性描写、殺人などの残虐な暴力シーンを含む画像や動画が氾濫しています。
○相手の顔が見えない
インターネットでは、様々な人とつながることができますが、相手の本当の姿は分かりません。中には、性別や
顔、名前や年齢を偽って、言葉巧みに子供に近づこうとする悪い人がいます。
○一度発信した情報は不特定多数の人に広がり、後から削除することはほとんど不可能
インターネット上では、一度掲示板などに書き込みを行うと、その内容はすぐに広まります。つまり、気軽に書
き込んだり掲載したりした情報や画像などであっても、意図せず不特定多数の人に広がってしまうという特徴が
あり、いったんネット上に拡散した情報を後からすべて削除することは、ほとんど不可能です。
○インターネットでの情報発信は個人を特定できる可能性がある
インターネット上での情報発信は、匿名のつもりでも、ふとした書き込みなどから個人を特定することが比較的
容易にできることがあります。自画撮りした画像に位置情報が入っていたり、地域を特定されやすい背景や学校
の制服が写りこんだりするなど、意図せずに個人が特定され、トラブルや事件に巻き込まれる可能性もあるので
注意が必要です。
◎子供がインターネットを安全、適切に利用するには?
<家庭のルールの例>
・アクセスするサイトやダウンロードするアプリは保護者に必ず確認する
・インターネット上に、自分や他人の氏名や住所、電話番号などの個人情報は書き込まない
・知らない人と電話やメール、メッセージの交換をしない
・下着姿や裸の写真は撮らない、撮らせない、送らない
・困ったことがあれば、必ず保護者にすぐに相談する
・ルールを守らない場合は利用を禁止する
資料,イラスト:警察庁「STOP!ネット犯罪あなたのお子さんは大丈夫」より
2
【1日目】
◎シンポジュウム「サービスラーニング~子ども・若者の市民性を育む社会貢献活動~」
講演:村上 徹也 氏(日本福祉大学 全学教育センター 教授)
サービスラーニングとは、具体的には「見返りを求めない伝統的なボランティアの概念に基づくものの学
習」を見返りとして、ボランティアサービスを提供する学生側とそれを受ける側とが対等関係に立ち、学
生ボランティア活動の経験を授業内容に連結させ、学習効果を高めるとともに、責任ある社会人になるた
めに行うボランティア活動。
〈子ども・若者を取り巻くの今日的課題〉
○市民性の危機:よりよい社会の実現のために、周囲の人々と積極的に関わろうとする行動力が希薄化し
ている。現在、子ども・若者を取り巻く社会とのかかわり希薄化、無関心、関係ない、権利だけを主張
して義務を果たさない。
○学校教育制度の疲弊
・学校での勉強って本当に役に立つの
・集団で共通の与えられた学習を効率よく?
・みんな同じようにしなければいけない
貧困・排除・孤立について「村上 徹也 日本福祉大学教授」より、自分の経験を踏まえた、サービス
ラーニング社会貢献活動についての講演。
◎パネルディスカッション
「子供・若者が活躍する地域づくり」
(NPO 法人ピアサポートネットしぶや理事長 相川 良子氏)
・
「寺子屋方丈舎とは」
(NPO 法人寺子屋方丈舎 理事長 江川 和弥 氏)
・
「保護観察における社会貢
献活動について」
(東京保護観察所 保護観察官 石川 亜弓 氏)の 3 名の方から、子ども・若者の「引
きこもり・ニート・非行を犯して保護観察処分」になった若者など、様々な状況にある者に対して、学
校外の居場所づくりや自立支援、フリースクールの提供、非行からの立ち直り支援についての取り組み
事例を発表していただいた。
【2日目】
◎専門研修会
○第1専門研修会:
「子ども・若者の地域活動支援の方法と育成ボランティアの在り方~ 子ども・若者の
参画型地域活動の支援を中心に~」
(萩原 元昭 氏 群馬大学 名誉教授)
青少年の本来持っている力を引き出すには、親、学校、教師、大人が用意した活動に参加させるのでは
なく、親、学校、教師、大人と子ども、若者(青少年)が、平等・対等な関係の中で活動の意思決定企
画から、自ら関与する参画の形態が望ましい。青少年による参画型の地域活動をより活性化させるため
の支援方法や指導者の在り方について学ぶ。
○第3専門研修会:
「問題を起こす子供との対応の仕方」
(藤野 京子氏 早稲田大学文学学術院教授)
問題を起こしている子どもの対応として、6つのステップで行うのが良い。その中のステップ「見極め
よう」の中で中心的問題を抽出することが必要である。中心的問題には6項目あり、どれに当てはまる
かを見極めることで次のステップへ進むことができる。問題を起こした子どもに、どこが問題であった
かを理解してもらうために対話が有効である。ただし、大人は子どもの聞き手にならなければならない。
子どもにしゃべらせることが大事である。大人は長い言葉はダメ、短い言葉で「落ち着こうね・深呼吸
しようね」問題行動をとった子どもに何が問題であったかを理解させ、問題を理解するための訓練を行
い、最終的には子どもが自分で適切な行動をとれるように習得させ、元の生活に戻る準備をさせること
が大事である。
街頭補導巡回パトロール日誌一部紹介
平成 28 年 11 月 2 日(水)16:30~巡回(2 班)
ゲームセンター、イオン、蘭梅山いこいの森、○○小周辺、
中里児童公園巡回:ゲームセンターは、高校生と高専生の
生徒さんで賑わっていた。中には、ゲーム機を貸し
切っている生徒さんもいたが、特に目立った行動は
なかった。表に止めてある自転車1台が無施錠とな
っていた。蘭梅山いこいの森のトイレ周辺はきれい
になっていた。車2台が止まっており 1 台は誰もい
ない状態、もう 1 台はエンジンがかかっているが中
は見えない状態であった。学校周辺や通学路、公園
は問題なかった。
平成 28 年 12 月 6 日(火)16:30~巡回(小学校補導
委員) 銅谷町、青葉町、中央町住宅街(○○小学
区)巡回:今日は、○○小学区内を徒歩にて巡回
を実施。途中学校の用事で遅くなった児童 3 人に
声がけをしながら住宅街を巡回。雨雪が混じる寒
い日ではあったが、外で遊んでいる児童はおらず
問題はなかった。
3
アダルト本のごみ
PTA合同巡回
夏 祭 り 巡 回
高校1日補導員
冬 の 交 通 安 全 事 故
防止県民運動参加
補導委員研修会
DVD自販機
少年センター運営協議会
中央研修大会
マメ知識
「酉」の本来の読みは「ゆう」
。口の細い酒つぼを描いたもので、
「酒」に関する字に用いられ、収穫した作物か
ら酒を抽出する意味や、収穫できる状態であることから「実る」も表す。つまり、果実が成熟した状態を表して
いると考えられる。これを「にわとり」としたのは、無学の庶民に十二支を浸透させるため、動物の名前を当て
たものであるが、順番や選ばれた理由は定かではない。
十二支はそれぞれの月を示すときにも使われました。10番目の酉の月は酒作りの季節だから酉の字が使われたよう
です。
酉(とり)の由来は、神様へ新年のご挨拶に向かった十二支の動物の内、猿と犬の喧嘩を仲裁する為に、猿と犬に挟まれ
た 10 番目の干支になったんだそうです。
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