食は、 ひとづくり、 まちづくり 食育ロゴマークの利用推進 地域食材の特長を生かす 都市農村交流の推進 京阪神の大都市に近接しながら、 豊 か な 自 然 や 京 野 菜、 丹 波 マ ツ タ ケ、 丹 波 大 納 言 小 豆 な ど、 高 品 質 な 農 林 産 物 を 生 産 す る 南 丹 市 は、 都市農村交流の拠点としても注目 されています。 世界的な観光地である京都市か ら 一 足 伸 ば す だ け で、 全 く 異 な る 雰 囲 気 が 味 わ え、 農 山 村 な ら で は の 体 験 が で き る と あ っ て、 小・ 中 学 校 の 修 学 旅 行 や、 台 湾 を 中 心 と した訪日外国人旅行客の受け入れ も始まっています。 地 域 に 住 む 人 に と っ て は、 日 常 の こ と で も、 訪 れ る 人 に と っ て は 初めてのことばかりの刺激的な体 験となります。 さ ま ざ ま な 体 験 の 中 で も、 休 耕 田で育てる無農薬ハーブの収穫や、 地域の食材をふんだんに使った料 理 体 験 な ど は、 特 に 人 気 が あ る と のことです。 食 に 関 す る 体 験 を 考 え る 上 で、 郷土色の強い地域の料理にこだわ り を 持 ち な が ら も、 相 手 の 好 み に 合 わ せ て ア レ ン ジ す る と と も に、 自宅で家族に料理を再現できるよ う に、 調 理 方 法 を ま と め た レ シ ピ を 添 え る な ど、 帰 っ て か ら も、 地 域を思い出してもらえるように細 やかな配慮をしながら取り組みを 進めておられます。 問い合わせ先 南丹市食育推進委員会 (事務局:保健医療課) ℡(0771) 68─0016 広報なんたん12・1月号 23 こう だ かず ゆき 南丹市では、健康づくり、人づ くり、地域の活性化を目的として 「食育」を推進する施設やグループ に「食育ロゴマーク」を利用いただ いています。 今回は、ロゴマーク利用許可施 設「 き ぐ す り や 」が 行 わ れ て い る、 食に関する取り組みについて伺い ました。 ▲きぐすりやの神 田 和 行 さんと旅館に貼って いただいた食育ロゴマーク —21— 近年、ジビ エと呼ばれる 狩猟によって 捕獲された野 生鳥獣の肉が 脚光を浴びて います。 美山地域の シ カ や イ ノ シ シ に つ い て は、 他 の 地 域 と 比 べ、 体 が 大 き く、 険 し い 山 を 駆 け 回 り 運 動 量 が 多 い た め、 肉にはしっかりと歯ごたえがあり、 エサをたくさん食べて体格が良い も の は、 か め ば か む ほ ど 旨 味 が 出 て特に美味しいとのこと。 き ぐ す り や で は、 シ カ や イ ノ シ シ の 肉 を、 地 域 の 特 徴 的 な 食 材 と し て と ら え、 さ ま ざ ま な 料 理 方 法 で 積 極 的 に 利 用 し、 初 め て 食 べ た 方 か ら も「 美 味 し か っ た 」と 好 評 を 得ておられます。 ▲農家民泊として改装された古民家 長い歴史を持つ街道沿いの宿 美 山 町 鶴 ヶ 岡 の き ぐ す り や は、 昔若狭から主に日本海の海産物を 京都まで運んだ西の鯖街道沿いに 位置する料理旅館です。 古い宿泊人名簿には、富山の薬 売 や 福 井 の 魚 商、 兵 庫 の 薪 炭 商、 別府の講談師らが 名 を 連 ね て お り、 たくさんの人が行 き交っていた往年 にぎ の賑わいを感じる ことができます。 ▲ 大 正20年 の 宿 泊 人 名 簿の原本と複製本
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