特勘 Market Report -weekly - 年金通信

特勘☆Market Report -weekly-
№2016-157
特別勘定運用部
2017年1月10日
先週のポイント
米国の経済指標が総じて良好であったことを受け、米国株は堅調に推移。日本株も大発会は大幅高となるも、その後は円高進行に伴いやや上値の
重い展開となった。一方、債券市場および為替市場では、FOMC議事録がハト派寄りと解釈されたことや、弱い結果となった米ADP雇用統計をきっか
けに持ち高調整が進み、米長期金利は一時2.3%台まで低下し、ドル円も115円台前半まで円高が進行した。
2016年3月末
日経平均株価(円)
TOPIX(ポイント)
NYダウ(ドル)
S&P 500(ポイント)
ナスダック総合指数(ポイント)
ユーロストックス(ポイント)
上海総合指数(ポイント)
円/ドル(円)
円/ユーロ(円)
ドル/ユーロ(ドル)
WTI 原油先物(ドル/バレル)
11月30日
12月30日
1月9日
(年度始~)
2016年3月末比
(前週末~)
12月30日比
11月30日比
16,758.67
1,347.20
17,685.09
2,059.74
4,869.85
321.54
3,003.92
18,308.48
1,469.43
19,123.58
2,198.81
5,323.68
327.41
3,250.04
19,114.37
1,518.61
19,762.60
2,238.83
5,383.12
350.26
3,103.64
19,454.33
1,553.32
19,887.38
2,268.90
5,531.82
352.68
3,171.24
16.1%
15.3%
12.5%
10.2%
13.6%
9.7%
5.6%
6.3%
5.7%
4.0%
3.2%
3.9%
7.7%
-2.4%
1.8%
2.3%
0.6%
1.3%
2.8%
0.7%
2.2%
112.57
128.11
1.1380
38.34
114.46
121.19
1.0588
49.44
116.96
122.97
1.0514
53.72
116.03
122.69
1.0574
51.96
3.1%
-4.2%
-7.1%
35.5%
1.4%
1.2%
-0.1%
5.1%
-0.8%
-0.2%
0.6%
-3.3%
-0.03
1.77
0.15
1.22
1.44
0.03
2.38
0.28
1.99
1.55
0.05
2.44
0.21
1.82
1.38
0.06
2.36
0.28
1.89
1.47
0.03
-0.02
0.00
-0.10
-0.08
0.01
-0.08
0.07
0.08
0.09
*金利は変化幅
日本10年国債(%)
米国10年国債(%)
ドイツ10年国債(%)
イタリア10年国債(%)
スペイン10年国債(%)
先週の市場動向(内外株式)
国内株式 上昇
・年始の日経平均は大幅高と
なった。米国や中国で発表され
た景気指標が強かったことを受
け、投資家のリスク選好姿勢が
広がった。
・週末にかけては、為替が円高
に振れたことや米雇用統計を控
えた手じまい売りで反落した
が、週間では上昇。
0.09
0.60
0.13
0.67
0.03
*市場が休日の場合は前営業日の数値を記載しています。
東証33業種別騰落率
(上位) 1 海運業
5.5%
2 パルプ・紙
4.4%
4.2%
3 情報・通信業
4 陸運業
3.4%
5 石油・石炭製品 3.3%
(下位) 1 鉱業
-1.1%
2 鉄鋼
0.8%
3 その他製品
0.9%
4 金属製品
0.9%
5 非鉄金属
1.0%
(出所)Bloomberg
外国株式 上昇
(米国)堅調な経済指標や
FOMC議事録で緩やかな利上
げペースが示されたことを好
感。ナスダックが最高値を更新
する等、株価は週間で上昇。
(中国)市場予想を上回った財
新製造業PMIや人民元の対米
ドル相場の急反発で資金流出
懸念が一服したことを受け、株
価は週間で上昇。
S&P500業種別騰落率
(上位) 1 ヘルスケア
2 情報技術
3 一般消費財・サービス
4 素材
5 不動産
(下位) 1 電気通信サービス
2 エネルギー
3 公益事業
4 生活必需品
5 金融
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
日経平均株価
NYダウ
(円)
(ドル)
22,000
東証1部売買高(右軸-億株)
20,000
80
30
NY証券取引所売買高(右軸-億株)
日経平均
NYダウ
60
20,000
18,000
40
16,000
20
14,000
2015/10
3.4%
2.6%
2.3%
1.8%
1.5%
-2.3%
-0.9%
-0.9%
0.0%
0.4%
2016/1
2016/4
2016/7
2016/10
18,000
20
16,000
10
14,000
2015/10
0
2017/1
(出所)Bloomberg
2016/1
2016/4
2016/7
2016/10
0
2017/1
(出所)Bloomberg
ユーロストックス
上海総合
(ポイント)
(ポイント)
450
80
売買高(右軸-億株)
ユーロストックス
400
4,000
上海証券取引所売買高(右軸-億株)
70
600
上海総合
60
3,500
450
3,000
300
2,500
150
50
350
40
30
300
20
10
250
2015/10
2016/1
2016/4
2016/7
2016/10
2,000
2015/10
0
2017/1
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg
1
2016/1
2016/4
2016/7
2016/10
0
2017/1
先週の市場動向(内外金利、為替、経済指標)
国内金利 金利上昇
株高や10年債入札への警戒感から金利は上昇したが、その後は10
年債入札が堅調な結果となったことや、米雇用統計を控えてこれま
での行き過ぎたポジション調整の動きが活発化し、金利は上昇幅を
縮小した。
米国金利 金利低下
ISM製造業景況指数が予想を上回る結果となり金利は上昇したが、
その後はFOMC議事録の内容や原油価格の急落などを受けて徐々
に低下。米雇用統計は予想を下回ったものの、平均時給が堅調で
あったことを好感し金利は低下幅を縮小した。
為替 円高ドル安
ハト派的なFOMC議事録の影響から115円前半までドル安が進行。
米雇用統計を受けて再び117円台に乗せたものの、英国の強硬な
EU離脱姿勢への警戒感から欧州株安、ポンド安が進み、ドル円も
115円台後半までドル安となった。
経済指標
全国CPI(前年比)
鉱工業生産(前月比/速報値)
期間
11月
11月
予測
+0.5%
+1.7%
実績
+0.5%
+1.5%
判定
×
米国
12/27
12/29
1/3
1/5
1/5
1/5
1/6
経済指標
消費者信頼感指数
新規失業保険申請件数
ISM製造業景況指数
ADP雇用統計
新規失業保険申請件数
ISM非製造業景況指数(総合)
非農業部門雇用者数変化
期間
12月
12月24日
12月
12月
12月31日
12月
12月
予測
109.0
26.5万件
53.8
17.5万人
26.0万件
56.8
17.5万人
実績
113.7
26.5万件
54.7
15.3万人
23.5万件
57.2
15.6万人
判定
○
○
×
○
○
×
欧州
1/4
経済指標
CPI予想(前年比)
期間
12月
予測
+1.0%
実績
+1.1%
判定
○
中国
1/3
経済指標
Caixin中国製造業PMI
期間
12月
予測
50.9
実績
51.9
判定
○
為替
(%)
(%)
130
3.0
(円)
(円)
円/ドル
125
0.3
2.5
0.0
2.0
-0.3
米国10年国債(右軸)
2016/1
2016/4
2016/7
2016/10
(出所)Bloomberg
135
115
130
110
125
105
120
100
115
95
2015/10
1.0
2017/1
145
140
円/ユーロ(右軸)
120
1.5
日本10年国債
-0.6
2015/10
(出所)Bloomberg
※ 判定は、事前予想よりポジティブであれば ○ 。
日米10年国債金利
0.6
日本
12/27
12/28
2016/1
2016/4
2016/7
110
2017/1
2016/10
(出所)Bloomberg
先週の経済指標1
先週の経済指標2
米国 12月FOMC議事録について
米国 12月ISM非製造業景況指数
製造業に引き続き非製造業も好調
65
■新政権による財政政策のタイミングや規模に不確実性
・12月のFOMCでは、次期政権の政策が米経済に与える影響を中心に議論。ト
ランプ政権の財政政策を踏まえ、参加者らは経済予測が上振れするリスクが
高まったとの見方を示しつつも、今後の財政政策のタイミングや規模について
は相当な不確実性が残ると強調。
予想
56.8
ISM非製造業景況指数
実績
57.2
60
55
■インフレ懸念は認識しつつも、FRBはハト派姿勢を維持
・失業率が低くなりすぎる場合は、金融引き締めペースを加速する必要がある
ことを指摘したものの、大方のメンバーは今後数年間は「緩やかな」利上げ
ペースが適切であるとの認識を示した。
50
ISM製造業景況指数
45
2010
2011
2012
2013
(出所)Bloomberg
(出所)Bloomberg、各種報道資料
米国 12月雇用統計
600
400
200
0
-200
12.0
10.0
8.0
6.0
4.0
2011
2012
2013
2014
2015
2016
失業率・平均時給(前年比)
(%)
(%)
失業率(左軸)
平均時給 前年比(右軸)
3.0
2.0
1.0
2010
2011
2012
2016
2013
2014
2015
2016
■雇用市場の改善は継続、利上げペースは加速する可能性
・依然として非自発的パートタイム労働者数が金融危機前の水準を上回る
等、米雇用市場は質的側面では改善の余地があり、FRBの緩やかな利上
げペースは正当化される点もある。
・一方で雇用情勢のタイト化による賃金上昇、次期政権の景気刺激策や原
油市況の持ち直し等インフレを押し上げる環境は整いつつあり、FRBの利上
げペースが早期に加速する可能性には留意したい。
(出所)各種報道資料等
今後の見通し
高値継続も、大台を前に揉み合いの展開を想定
・米中の底堅いマクロ指標を背景に大発会の日経平均株価は21年ぶりの上昇幅とな
る等、2017年の株式市場は堅調なスタート。米新政権への政策期待も下支えとなり、
内外株式市場とも高値推移が継続しよう。但し、足元では短期的な上昇でテクニカル
的に過熱感も強まっており、日米株式とも心理的節目となる大台(日経平均株価:2万
円、ダウ平均株価:2万ドル)を目前に揉み合う展開が想定される。
・今週は実業家であるトランプ氏が大統領に就任することで懸念される「利益相反」に
ついて説明を行う記者会見が予定されているが、前週5日のトヨタのメキシコ工場新設
批判等、最近の同氏の発言に市場の警戒感は強まっている。一部では会見でドル高
を牽制するとの見方もあり、会見前後の為替の巻き戻しには注意したい。
※
※
※
※
2015
■雇用者数の増加はやや鈍化も、賃金は大幅に上昇
・1/6(金)に発表された12月の米非農業部門雇用者数は、前月+15.6万人と事
前予想の+17.5万人からやや下振れた。失業率は4.7%と前月比+0.1%となった
が、労働参加率の改善が主因。
・平均時給は前年同月比+2.9%と前月の+2.5%から大幅に加速。上昇幅は
2009年6月以来で最大の伸びとなった。
予想 実績
12月 175 156
(千人)
2010
2014
~ 賃金は7年半ぶりの大幅上昇、利上げ観測強まる
非農業部門雇用者数変化
(千人)
ISM非製造業景況指数
今週の注目イベントなど
日付 国
イベント
(出所)Bloomberg等
現時点での市場見通しを示したものであり、当社の投資方針と必ずしも整合するとは限りません。
本資料は当社が情報提供を目的に作成したものであり、保険募集を目的とするものではありません。
データの一部は当社が信用できると判断した情報源より作成しておりますが、正確性・完全性について当社が保証するものではありません。
最終ページのご連絡事項についてよくお読み下さい。
2
予測値
1/11 米 トランプ次期大統領記者会見
1/12 日 12月 景気ウォッチャー調査(現状/先行き) -/米 イエレンFRB議長挨拶
1/13 中 12月 貿易収支(十億ドル)
47.10
米 12月 小売売上高(前月比)
0.7%
米 1月 ミシガン大学消費者信頼感指数
98.5
お問い合わせ先:特別勘定運用部
TEL 050-3780-1007
特別勘定特約に関する重要なお知らせ
※本お知らせは保険業法第300条の2に準用される金融商品取引法第37条に基づき、特別勘定特約に関して表示すべき広告等規制に関し
て記載するものです。
【手数料について】
・特別勘定特約に関する手数料(付加保険料)は、当社が引受けるご契約者の年金資産(責任準備金)のうち特別勘定部分
の経過責任準備金を各口ランクごとの金額に分け(円貨建株式口は1型・2型を通算)、それぞれに所定の手数料の率を
乗じて得た金額の合計額を毎年ご負担いただきます。
・以下の手数料率表については、経過責任準備金ランクの上限および下限のみ記載しております。
■手数料率表
●確定給付企業年金保険
●厚生年金基金保険(Ⅱ)
外貨建
外貨建 外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
第2
債券
株式口
公社債
総合口
公社債 株式口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
総合口 総合口
ハ ゚ ッシフ ゙
口
口
1・2型
型
ヘッジ型
型
型
手数料上限 (1,000万円以下の部分) 0.600%
0.600%
0.590%
0.450%
0.700%
0.400%
0.750%
0.750%
0.800%
0.500%
0.800%
0.050%
手数料下限
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
(500億円超 の部分)
●厚生年金基金保険
0.220%
外貨建 外貨建
外貨建
円貨建
外貨建
円貨建 円貨建
公社債 外貨建 株式口 株式口 短期
株式口
第2
債券
公社債
公社債 株式口
総合口
口為替 株式口 ハ ゚ ッシフ ゙ 新興国 資金口
ハ ゚ ッシフ ゙
総合口 総合口
口
口
1・2型
型
型
ヘッジ型
型
手数料上限
(10億円以下の部分)
0.440%
0.440%
0.430%
0.330%
0.520%
0.400%
0.550%
0.550%
0.600%
0.500%
0.600%
0.050%
手数料下限
(500億円超 の部分)
0.220%
0.220%
0.210%
0.155%
0.230%
0.110%
0.230%
0.230%
0.240%
0.210%
0.240%
0.050%
※手数料=各口の(経過責任準備金の各ランクに当たる金額×所定手数料率)の合計
※消費税は別途申し受けます。
※上記のほか、資産運用の過程で売買の際に発生する売買委託手数料や、売買委託手数料に関する消費税に相当する金額、先物取
引・オプション取引等に要する諸費用を運用費用の一部として間接的にご負担いただきます。なお、売買委託先、売買金額等によって
手数料率が変動する等の理由から、これらの計算方法は表示しておりません。
※運用効率の観点等から投資信託による運用を行う場合、投資信託に係る信託報酬を運用費用の一部として間接的にご負担いただき
ます。なお、信託報酬については投資信託の運用会社や投資対象資産によって手数料率が異なる等の理由から、計算方法を表示し
ておりません。ただし、第2総合口および債券総合口における私募投資信託の手数料については、「ご契約のしおり」をご覧願います。
※上記の手数料には、一般勘定(主契約)の付加保険料、制度管理等に係る各種業務委託費、年金数理人費は含まれておりません。
【特別勘定特約 第2総合口の投資対象について】
第2総合口では、リスク分散を高度に行うために新興国国債、新興国株式、REIT(不動産投資信託証券)を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【特別勘定特約 債券総合口の投資対象について】
債券総合口では、リスク分散を高度に行うために先進国国債(日本含む)、新興国国債、グローバル社債を投資対象とする
ため私募投資信託を用いて運用を行います。投資対象の詳細については、「ご契約のしおり」および別途資料にてご案内
申しあげます。
【損失発生リスクとその発生理由】
・特別勘定特約は、一般勘定(主契約)の責任準備金(保険料積立金)の一部を特別勘定で運用し、この運用実績を直接、
責任準備金(保険料積立金)に反映させる仕組みの商品です。
・特別勘定は、国内外の公社債、株式等を運用対象とするため、「株価の下落」「金利の上昇による債券価格の下落」「円高
による外貨建資産価値の下落」等といった投資対象資産の価格下落リスクは責任準備金(保険料積立金)の下落要因と
なります。資産運用の結果は、その損失も含めてご契約者に帰属します。
・経済情勢や運用成果のいかんにより高い収益を期待できる反面、元本(特別勘定に投入された保険料の合計額)の保証
はなく、運用実績が元本を下回ることがあり、損失を生じる可能性があります。
【ご留意事項】
・特別勘定における資産運用の成果がご契約者の期待どおりでなかった場合でも、当社または第三者がご契約者に何らか
の補償、補填をすることはありません。
・特別勘定での運用にあたっては、ご契約者が特別勘定の特徴を十分理解した上で、ご契約者の判断と責任において行わ
なければなりません。
第一生命保険株式会社
東京都千代田区有楽町1-13-1
電話 03(3216)1211(大代表)
3