Taro-03-00 議事資料(表紙)

宮崎県がん対策審議会
(1)
議事資料
説明及び報告事項
①
本県のがん対策の現状について
・・・・・・・・・・・・・・・・
②
がん医療均てん化推進事業について
③
宮崎県がん対策推進計画の見直しスケジュール等について
1
・・・・・・・・・・・・・・ 13
・・・・ 14
説明及び報告事項①
本県のがん対策の現状について
日本のがんの現状
・平成27年の総死亡者数(全国)は 1,290,444人
この内、がんによる死亡者は 370,346人
(男: 219,508人 女:150,838人)
・昭和56年以降、がんは日本人の死因の第1位。
※死因第2位:心疾患 第3位:肺炎 第4位:脳血管疾患
1
宮崎県のがんの現状
・平成27年の総死亡者数(宮崎県)は 13,494人
この内、がんによる死亡者数は 3,621人
(男:2,081人 女:1,540人)
うち 65歳以上 3,045人(男:1,749人 女:1,296人)
40~64歳 548人(男: 318人 女: 230人)
39歳以下
28人(男:
14人 女: 14人)
・昭和57年以降、がんは本県の死因の第1位。
-1-
2
1
がんによる死亡者数の推移
人(宮崎)
人(全国)
3,800
380,000
368,103
3,700
370,346
370,000
364,872
357,305
3,600
360,963
3,621
360,000
353,499
3,500
342,963
344,105
3,483
3,469
336,468
3,400
325,941
329,314
350,000
3,526
3,484
340,000
3,427
3,405
3,342
3,300
330,000
3,200
320,000
宮崎
3,100
全国
3,146
3,110
310,000
3,086
3,000
300,000
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
資料:人口動態統計
3
本県のがん種別死亡者数(男女計)
肺; 678
その他; 842
悪性リンパ腫;
119
大腸; 453
前立腺; 128
白血病; 166
胃; 415
胆のうなど; 215
すい臓; 276
肝臓; 329
資料:H27年人口動態統計
-2-
4
2
本県の部位別がん死亡者数の推移(男)
600
(人)
500
食道がん
胃がん
400
大腸がん
肝臓がん
300
膵臓がん
肺がん
200
白血病
100
0
S50 S55 S60
H2
H7 H12 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
5
本県の部位別がん死亡者数の推移(女)
250
(人)
食道がん
200
胃がん
大腸がん
150
肝臓がん
膵臓がん
肺がん
100
乳がん
子宮がん
50
白血病
0
S50 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27
-3-
6
3
・年齢調整死亡率
年齢構成の異なる地域間で死亡状況の比較ができるよう、
年齢構成を調整した死亡率。
75歳未満年齢調整死亡率は低下傾向。
・罹患率(人口10万人中、年何例罹患したか)
男女とも、おおよそ60歳代から増加。
高齢になるほど高い。
60歳代以降は、男性が女性より顕著に高い。
参考:最新がん統計 国立がん研究センターがん対策情報センター
7
がんの75歳未満年齢調整死亡率の推移
(人口10万対、男女計)
115.0
110.0
105.6
105.0
104.3
全国
102.6
宮崎県
100.3
100.0
101.7
99.5
95.0
97.0
94.7
97.1
94.9
92.4
95.4
90.0
90.0
89.6
88.5
87.2
89.2
85.0
84.4
86.7
83.6
80.0
84.3
88.7
85.5
83.1
81.3
83.5
80.5
80.1
82.0
79.4
79.0
80.1
78.4
75.0
73.1
70.0
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
年
出典:国立がん研究センターがん対策情報センター
-4-
8
4
全国推定年齢調整罹患率の推移
(全部位、人口10万対、男女計)
280.0
266.1
270.0
254.8
260.0
250.0
244.3
248.4
240.0
230.0
220.0
214.1
209.3
210.0
200.0
224.9
222.7
265.8
234.6
226.1
221.7
210.9
209.7
207.4
190.0
180.0
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
年
出典:国立がん研究センターがん対策情報センター
9
部位別がん年齢調整罹患率【山形・福井・長崎の3県】
(人口10万対、男女別、1985-2010)
-5-
10
10
5
年齢階級別罹患率
(全部位、2012年)
11
がん対策のあゆみ
昭和56年
平成16年
平成19年
平成19年
平成20年
平成24年
平成24年
平成25年
国:悪性新生物が死亡原因の第1位に
国:第3次対がん10ヵ年総合戦略策定
国:がん対策基本法の施行
国:がん対策推進基本計画の策定
県:「宮崎県がん対策推進計画」策定
県:「宮崎県がん対策推進条例」施行
国:がん対策推進基本計画の見直し
県:「宮崎県がん対策推進計画(改定)」策定
平成29年 国:がん対策推進基本計画の見直し予定
平成30年 県:「宮崎県がん対策推進計画(改定)」の見直し予定
-6-
12
6
本県のがん対策の全体目標
① がんによる死亡者の減少
・がんの75歳未満年齢調整死亡率(人口10万対)の20%減少
85.5(平成17年統計)→68.4(平成29年度目標)
② 全てのがん患者とその家族の苦痛の軽減と
療養生活の質の維持向上
・がんと診断された時からの緩和ケアの実施
・がん医療や支援の更なる充実等
③ がんになっても安心して暮らせる社会の構築
・がんの予防、早期発見、がん医療に関する相談支援及び情報提供
・がん患者とその家族を社会全体で支える取組の実施
宮崎県がん対策推進計画(改定)
13
重点的に取り組むべき課題
1 がんの予防
2 がんの早期発見
3 がんに対する治療法の更なる充実と
これを専門的に行う医療従事者の育成
4 がんと診断された時からの緩和ケアの推進
5 がん登録の推進
6 働く世代や小児へのがん対策の充実
宮崎県がん対策推進計画(改定)
-7-
14
7
分野別施策
1 がん医療
(1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
2
3
4
5
6
7
8
9
がんに対する治療法の更なる充実とチーム医療の推進
がん医療に携わる専門的な医療従事者の育成
がんと診断された時からの緩和ケアの推進
地域の医療・介護サービス提供体制の構築
医薬品・医療機器の早期開発・承認等に向けた取組
その他(希少がん、病理診断、リハビリテーション)
がんに関する相談支援と情報提供
がん登録
がんの予防
がんの早期発見
がん研究
小児がん
がんの教育・普及啓発
がん患者の就労を含めた社会的な問題
宮崎県がん対策推進計画(改定)
15
がんに係る医療圏
国立病院機構都城医療センター
宮崎県がん対策推進計画(改定)
-8-
16
8
本県のがん拠点病院等
1 がん診療連携拠点病院(厚生労働大臣指定病院)
○都道府県がん診療連携拠点病院(都道府県に原則1か所)
・宮崎大学医学部付属病院
○地域がん診療連携拠点病院(2次医療圏に原則1か所)
・国立病院機構都城医療センター
・県立宮崎病院
2 宮崎県がん診療指定病院(知事指定病院)
○地域がん診療連携拠点病院に準じる病院として指定
・県立日南病院
・県立延岡病院
17
拠点病院の役割
① 専門的ながん医療の提供等
手術、放射線療法及び化学療法を効果的に
組み合わせた集学的治療の実施や、治療の
初期段階からの緩和ケアの実施等
② 地域のがん診療の連携協力体制の構築
研修や診療支援、患者の受入・紹介等
③ がん患者に対する相談支援及び情報提供
-9-
18
9
がん対策に係る具体的な取組
・がん診療連携拠点病院機能強化事業
・がん医療均てん化推進事業
・がん相談支援センターによる支援
・がんサロン「ふらっとカフェ」の運営
・がん検診受診環境整備事業(コール・リコール)
・がん検診の無料クーポン事業(国庫)の活用
・集団検診推進事業
19
がん対策に係る具体的な取組
・緩和ケア研修
→ 拠点病院等による開催、県医師会に委託しての開催
・在宅緩和ケア推進連絡協議会の設置
→ がん医療圏ごとの保健所に設置し、協議会、
研修会等を実施(中央、日南、都城、延岡)
・がん登録
・がん患者の就労支援等に関する講演会
・がん教育
→ 県教育庁との連携(スポーツ振興課が協議会を設置)
- 10 -
20
10
がん対策に係る具体的な取組
・がんに関する情報の提供
→ 県庁ホームページ、がんネットみやざき
・1日プラス100g!ベジ活推進事業
・1日プラス10分!運動習慣推進事業
・未成年者禁煙支援事業
・健康長寿マイレージ制度推進事業
・健康長寿推進企業等知事表彰
21
- 11 -
11
説明及び報 告事項 ②
がん医療均てん化推進事業について
平成28年12月14日
宮崎県健康増進課
1
背景
本県には、厚生労働大臣の指定するがん診療連携拠点病院(以下「拠点病院」という。)
のない、いわゆる「空白の二次医療圏」が5つ(延岡西臼杵、日向入郷、西都児湯、日
南串間、西諸)ある。
そのため、拠点病院に準ずる「宮崎県がん診療指定病院」を2か所指定するとともに、
4つのがん医療圏を設定し、これら拠点病院等を中心としたがん医療の提供体制の整備
に努めている。
平成26年8月から、拠点病院とのグループ指定を受ける「地域がん診療病院」が設置
されたこともあり、全国で108地域(H26.4月現在)あった空白の二次医療圏は75地域(H
28.4月現在)にまで減少している。
厚労省は、空白の二次医療圏へのがん医療の均てん化のため地域がん診療病院の設置
を前向きに検討するよう求めている。
2
事業の目的
県民が等しく、安全で質の高いがん医療を受けられる体制を整備するため、いわゆる
「空白の二次医療圏」においてがん医療の中心的な役割を果たす医療機関に対し、専門
的ながん医療を提供するのに必要な医療機器及び施設の整備を支援し、もって県内にお
けるがん医療の質の均てん化を図る。
3
事業概要
以下の2つのメニューを設定。1つの二次医療圏あたり1医療機関、計5医療機関を
対象とし、当該医療機関は①、②の両方またはいずれかを申請することができる。
①
専門的ながん医療を提供するための診断・治療機器の整備助成
・がんの診断、手術、放射線治療等を実施するのに必要な医療機器等の備品購入費
補助率1/2(1医療機関あたり補助限度額30,000千円)
②
専門的ながん医療を提供するための治療室等の整備助成
・外来化学療法室、病理診断室及び緩和ケア・相談支援・院内がん登録等に対応す
るために必要な新築、増改築に要する工事費又は工事請負費
補助率1/2(1医療機関あたり補助限度額20,000千円)
4
補助事業者の要件
(1) 当該二次医療圏におけるがん医療の中心的な役割を担う医療機関と知事が認める者
であること。
(2) 本事業の実施を契機として厚生労働大臣の指定を受ける要件を満たすことが見込め
る者であり、かつ、指定を受ける意思があること。
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説明及び報 告事項 ③
宮崎県がん対策推進計画の見直しについて
平成28年12月14日
宮崎県健康増進課
1
背景
国のがん対策推進基本計画は、がん対策基本法(平成18年法律第98号)に基づき、平
成24年6月に、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るために定められたものである。
がん対策推進基本計画は、がん対策基本法において、少なくとも5年ごとに必要に応
じて変更することとされているため、現在、国において変更案の検討が行われており、
平成29年6月頃に閣議決定される予定となっている。
2
宮崎県がん対策推進計画の見直し
本県のがん対策推進計画(改定)(以下「県計画」という。)は平成25年3月に策定
したものであり、国の次期がん対策推進基本計画等を基本に見直しを行う必要がある。
3
見直しのスケジュール(予定)
平成29年1月頃
次期がん対策推進基本計画骨子案提示
平成29年3月頃
厚生労働大臣より次期がん対策推進基本計画(案)の諮問・答申
平成29年4月頃
パブリックコメントの実施
平成29年6月頃
次期がん対策推進基本計画
平成29年7月頃
県計画の個別目標に対する目標達成状況の把握
閣議決定
見直し検討項目の抽出等
4
平成29年9月頃
宮崎県がん対策審議会(第1回)にて方針等審議
平成29年11月頃
宮崎県がん対策審議会(第2回)にて次期県計画(案)の審議
平成29年12月頃
パブリックコメントの実施
平成30年2月頃
宮崎県がん対策審議会(第3回)にて次期県計画(案)の審議
平成30年3月頃
第3期宮崎県がん対策推進計画の公表
他の県計画等との関わり
宮崎県医療計画
健康みやざき行動計画21
宮崎県がん対策推進計画
宮崎県がん対策推進条例
宮崎県高齢者保健福祉計画
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