802.11ac の 7 つの適用事例 Executive Brief 802.11ac の 7 つの適用事例 はじめに Wi-Fi Alliance による 802.11n の導入、認定以来、Wi-Fi は主要なエッジ接続として世界中の組織で広く認識されています。 2007 年、Burton Group は、レポート「The end of Ethernet」の中で、Wi-Fi が有線 Ethernet に取って代わり、最新ネット ワークのデファクト・スタンダードになることを的確に予測しています。 今日、802.11n は、PC、タブレット、スマートフォンなどのネットワーク接続デバイスの標準インターフェースと見なされています。 Wi-Fi インターフェースのこうした普及は、企業ネットワークにおけるモバイル・デバイスと関連データ(HD ビデオを含む)の増加 を意味し、同時に、802.11n のキャパシティとデータ・レートでは時としてこの傾向に対応するのが難しいことも意味します。 幸いにも、IEEE 802.11 作業部会と Wi-Fi Alliance は、802.11n から 802.11ac への継承について取り組みを開始しています。 2013 年末に IEEE による最終承認が見込まれている 802.11ac は、802.11n で開発されたテクニックを強化した規格です。5GHz 帯における信頼性とスループットの向上、アンテナの増加、チャネル幅の拡大、空間ストリームの増加、数多くの新機能により、 スループット、キャパシティ、信頼性を高めます。 現行の Wi-Fi ネットワークの限界へと急速に近づいている組織や、次世代アプリケーションやインタラクティブなネットワーク体 験の採用に踏み出しつつある組織にとって、802.11ac によるパフォーマンスやキャパシティの向上は非常に魅力的です。 802.11ac が効果を発揮する今日の環境を示すために、ここでは、802.11ac テクノロジーの代表的な採用事例を紹介します。 Wi-Fi での HD ビデオの配信 • HD ビデオによるビデオ会議を本格展開する大企業 • HD を使用した画像診断や外科手術のために Wi-Fi を利用する病院や中規模の診療所 • キャンパス全体に IPTV やビデオ・ストリーミングを配信する大学などの高等教育機関 モバイル・デバイスからの HD 画像および HD ビデオの投影 • 会議室などで Apple TV/Bonjour ゲートウェイを使用する大企業 • アクティブな学習環境、コラボレーション、遠隔教育を推進する小中高等教育機関 クライアント密度の高い Wi-Fi 環境 • キャパシティの拡大を必要とする広い共用スペースまたは会議室を持つ企業のネットワーク • 大規模公共施設/ホットスポット事業者 – 多数の顧客/ゲストが集まり、公衆 Wi-Fi を利用するスタジアム、映画 館、ショッピング・モールなど • 講堂や共用の集会スペースなどで多くの学生がデバイスを使用する小中高等教育機関 インタラクティブ・アプリケーションの配布 • 大規模公共施設 – ゲストや VIP とのコミュニケーションを活性化するためにポイント・オブ・ビュー(POV) アプリケーションを採用する映画館、ショッピング・モール、スタジアム 802.11ac の 7 つの適用事例 Executive Brief オフィスの全無線化の採用 • 据え付けのコンピューティング環境から移行するためにフロア計画を開始し、Ethernet を PoE+/トランスポー ト専用とし、Wi-Fi をエッジ接続のための唯一の手段とする大企業 802.11a/b/g から新規 Wi-Fi 環境への移行 • 従来のテクノロジーから移行する際、802.11n をとばして最新の Wi-Fi 規格を採用する企業 • 少ない AP で RF 管理機能とトラフィックの優先度設定機能を実現し、将来のネットワークにも対応したいと考え る組織 ミッションクリティカルなアプリケーションのパフォーマンスと信頼性の改善 • Microsoft Lync、VDI、モバイル CRM などのアプリケーションを Wi-Fi 上に大規模展開するうえでパフォーマン スの問題や信頼性への懸念を克服したいと考える大企業 結論 802.11ac が将来企業の Wi-Fi 環境を支配するのは明らかですが、組織の多くはネットワークをアップグレードしてこの新しい規 格に移行できる状態になるまである程度時間がかかるでしょう。適切な計画立案と実施によって、ネットワーク事業者とエンド・ ユーザーのどちらにも悪影響のない移行が可能になります。 ただし、一部の組織では、パフォーマンス、キャパシティ、信頼性で既存の 802.11 規格を上回る 802.11ac がすでに必要とされ ています。そのため、エンタープライズ・クラスの 802.11ac 専用の AP が登場すれば、こうした組織はビジネス・ニーズを満た すためにすぐにアップグレードを開始すると考えられます。 802.11ac に円滑に移行するには、ネットワークを確実に準備する必要があります。既存の 802.11a/b/g/n ネットワークの上に 802.11ac を展開するだけでは、望ましい結果は得られません。そのため、環境評価の実施が最初のステップとして重要であり、 この評価によって成功の確率を高めることができます。 © 2012 Aruba Networks, Inc. AirWave®、Aruba Networks®、Aruba Wireless Networks®、登録ロゴ「Aruba the Mobile Edge Company」、Aruba Mobility Management System®、Mobile Edge Architecture®、People Move. Networks Must Follow®、RFProtect®、および Green Island®は Aruba Networks の商標です。All rights reserved. 他のすべての商標は、各社の所有物です。 EB_Top7Apps80211ac_051713 ■ 開発元 アルバネットワークス株式会社 〒105-0004 東京都港区新橋5-27-1 パークプレイス3F TEL. 03-6809-1540(代表) FAX. 03-6809-1541 http://www.arubanetworks.co.jp ■ お問い合わせ
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