Email:[email protected] 設計趣旨 茶道には古い歴史がある。正座を前提とした茶会は、千利休が大成し、今後も伝承されていく日本の伝統である。 だからこそ、立礼式の茶会は時代の流れに即した新しい茶会の形であるが、どうしても畳から体を離している感 覚が残ってしまう。そのため、要求に合わせて臨機応変に変化できる茶室の存在が必要である。 今回設計した茶室は、普段の茶会において正座のまま利用することができる。立礼式の茶会が開かれる時は、三 畳づつに分けられた畳を斜めに傾けて、固定させる。この形式を採用することにより、茶室の伝統空間はそのままに、 ﹁畳に座る﹂ことが可能となる。 ・対象敷地 京都府伏見区の山林の中に設定する。この敷地は、伏見稲荷大社が近くにあり、多くの海外からの 観光客が訪れる地の一つである。また、都心の近くにありながら竹林に囲まれた自然豊かな場所である。 バリアフリーとして利用できる。 立礼式に合わせて、茶を立て る方法も変わってくる。同じ 一:五⃝ 平面図一 一:五⃝ 断面図 B-B’ 一:五⃝ 断面図 A-A’ 場所に炉と台を用意する。 一:五⃝ 平面図二 C’ 普段の茶会から、畳を傾ける ことで、利用の幅を広げる。 A’ A B’ B 畳が、スロープの役割も果たし、 古く都があり、茶道の発展の中心地であった京都の地で、今後の茶道の発展を見守る茶室を設計する。 C ・設計手法 Email:[email protected] 2° 断面図一:二⃝ C-C’
© Copyright 2024 ExpyDoc