設計趣旨 茶道 に は 古 い 歴史 が あ る 。正座 を 前提 と し た 茶会 は

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設計趣旨
茶道には古い歴史がある。正座を前提とした茶会は、千利休が大成し、今後も伝承されていく日本の伝統である。
だからこそ、立礼式の茶会は時代の流れに即した新しい茶会の形であるが、どうしても畳から体を離している感
覚が残ってしまう。そのため、要求に合わせて臨機応変に変化できる茶室の存在が必要である。
今回設計した茶室は、普段の茶会において正座のまま利用することができる。立礼式の茶会が開かれる時は、三
畳づつに分けられた畳を斜めに傾けて、固定させる。この形式を採用することにより、茶室の伝統空間はそのままに、
﹁畳に座る﹂ことが可能となる。
・対象敷地
京都府伏見区の山林の中に設定する。この敷地は、伏見稲荷大社が近くにあり、多くの海外からの
観光客が訪れる地の一つである。また、都心の近くにありながら竹林に囲まれた自然豊かな場所である。
バリアフリーとして利用できる。
立礼式に合わせて、茶を立て
る方法も変わってくる。同じ
一:五⃝
平面図一
一:五⃝
断面図
B-B’
一:五⃝
断面図
A-A’
場所に炉と台を用意する。
一:五⃝
平面図二
C’
普段の茶会から、畳を傾ける
ことで、利用の幅を広げる。
A’
A
B’
B
畳が、スロープの役割も果たし、
古く都があり、茶道の発展の中心地であった京都の地で、今後の茶道の発展を見守る茶室を設計する。
C
・設計手法
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2°
断面図一:二⃝
C-C’