わたぼうし病児保育室をご利用いただいている皆さんへお願い わたぼうし病児保育室では「要望のある方の全てをお預かりする」という方針を開設以来のモットーにしてきまし た。働く親御さんの子育て支援として、必要なことだと考えているためです。実際にこれまで当方の都合でお断りする ことは1人もありませんでした。 一方で、このところ利用者数が急増し、病児保育の体制をこれまで通りに維持することに困難さが生じてきました。 とくに今年度は30人を超える日もあるほどです。 実は当施設の利用者数はもともと全国有数の多さです。平成26年度の全国統計では全国2位です。今年度はさらに利用 者数が増大し、月に400名を超える時もありますし、年間では4,000人近くになる見通しです。 当方としては、これまでも保育士を多く雇用し、病児保育の質を確保してきました。現在、専任の保育士は常勤5名 (うち1名は育児休業中)、パート4名が勤務しています。この他に保育助手2名(パート)が勤務し、さらに医院から 看護師、保育士などが兼務しています。新年度には保育士をさらに2名採用することにしています。 こうして体制作りをしていますが、保育士の負担が過重になる傾向が続いています。以前は20名を超えることが突発 的に生じている程度でしたが、最近はそれが常態化しているという状況です。 経営的なことに関しても、上越市の病児保育事業は年間2,000人までの利用に対する補助であり、それを上まわる分は 補助されていません。さらに、この事業の対象外のお子さんもとくに分け隔てなくお預かりしています(上越市民以外 のお子さんや、上越市民でも保育園の一時預かりやファミリーヘルプ保育園利用者は事業の対象外です)。おおざっぱ な計算ですが、一人の病児を預かるために1日につき1万円ほどの経費がかかっています(大半は人件費)。一部負担 として2,000円いただいていますが、不足分は医院からの補填でまかなっています。 当施設としては、これまで通り「断らずに受け入れる」方針を堅持していきたいと考えています。一方で、それが限 界に近いのかもしれないという危惧をいだいているのも、また偽らざる事態です。今後、「定員(25名)」を厳守する か、あるいは上越市の事業対象者に限定するなどの対応が必要になるかもしれません。 そこで会員の皆さんにお願いです。病後児保育室が上越市に2つ、妙高市に1つ、糸魚川市に1つありますので、病 後児の方はそちらも積極的に利用して下さい。当施設は小児科医院に併設されている条件を活かし、「病気の急性期」 での利用が優先だと考えていただければ幸いです。 昨今の社会情勢から、病児保育の必要性はますます高まっています。当施設が地域の子育て支援のためにさらに力を 発揮できるよう、ご理解とご協力いただきますようお願いいたします。 施設長 塚田次郎(塚田こども医院院長) 月別利用者数 450 H13年度 H14年度 H15年度 400 H16年度 H17年度 H18年度 350 H19年度 H20年度 300 H21年度 H22年度 H23年度 250 H24年度 人 数 H25年度 H26年度 200 H27年度 H28年度 150 100 50 0 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 月 ※全国的には、定員が数名で、年間利用者数が 1,000人以下の小規模施設が大半です。 ※今年度は5月を除いて毎月、過去最高の利用数。400名を超える月も2回あります。
© Copyright 2024 ExpyDoc