若い農業人の働き方モデル創造事業 ~丹波市版 半農半公制度による

若い農業人の働き方モデル創造事業
~丹波市版 半農半公制度による農業後継者の育成~
丹波市地域おこし協力隊の隊員募集要項
◆この募集要項は、
「丹波市地域おこし協力隊設置要綱(平成 28 年2月5日施行)
」及
び「丹波市地域おこし協力隊員活動助成金交付要綱(平成 28 年2月5日施行)
」に基
づきます。
1.募集人員
丹波市地域おこし協力隊の隊員
2名
※選考結果が合格基準に満たない場合は不合格とするため、採用人員が募集人員に達し
ない場合があります。
2.事業目的(理念)
(1) 後継者を都市部から誘導する
丹波市における農業経営者の平均年齢は 66.7 歳で、
高齢化が年々進んでいる。
また、
後継者のいる農家は 26.9%で、将来に不安を抱える農家が多い。このような高齢化の
進展と後継者不足は、農地・農業の集約化や大規模化、機械化、六次産業化の推進を
妨げる大きな要因となっている。丹波市における農作物の高いブランド力を生かした
農業の発展のためには、しっかりとした後継者を育成・確保し、将来への不安を取り
除いたうえで、農地・農業の集約化や大規模化等を進めていくことが重要である。丹
波市内において農業の若い後継者を確保できない現状においては、本事業によって、
都市部から意欲ある若者を向かい入れ、将来の丹波の農業を支える人材として育成す
ることが有効である。
(2) 丹波の農業人としてのソフトランディングを応援する
丹波市において新規就農したいと考える若者は結構存在するが、そのうち実際に新
規就農した人の数は必ずしも多くない。平成 26 年度においても新規就農についての相
談は 96 件あったが、このうち新規就農した人は1人であった。また、新規就農した場
合でも、早い時期に継続が困難となってしまうケースもある。これらは、農業で安定
的な収入を得るようになるとともに、農業の知識と技術を習得し、さらには地域の一
員としての人間関係を築いていくためには、一定の年数が必要となるが、これに対す
る不安が払拭できず新規就農のスタートが切れなかったり、新規就農したもののこう
した課題を解決できず継続できなかったという場合が多い。そのため本事業によって、
新規就農したいと考える若者に地域おこし協力隊としての職に就任させ、3 年間の生活
費を得ながら、農業経営に必要な知識や技術を習得し、公務員としての肩書による地
域での信頼関係や人間関係を紡ぎ、丹波の農業人へとソフトランディングしていく過
程を応援する。
1
(3) 若い農業人が抱える課題を探る
丹波市における農業経営者のうち、70 歳以上の者の割合が 39.7%と、非常に高齢化
が進んでいる。しかし、そんな中でも、若い農業従事者で、農業に魅力を感じ、ブラ
ンド品づくりや六次産業化等に果敢に挑戦している若者も少なくない。こうした若い
農業人は、新たな品種開発やブランド品づくりに係る技術上の課題や資金面での課題、
販路開拓での知識やノウハウ、人脈の課題、また結婚や子育てなど生活面での課題な
ど多様な課題を抱えながら農業経営に取り組んでいると想定される。しかし、こうし
た課題は必ずしも表面化しておらず、行政による有効な支援に結びついていない。そ
のため、本事業により、地域おこし協力隊が自ら若い農業人として、この地域の若い
農業人が抱える課題を体験的に把握するとともに、多様な若い農業人に接触し、抱え
る課題を探り、有効な支援策に反映させる。
(4) 若い農業人の交流とネットワークを紡ぐ
前項のとおり丹波市における若い農業人は多様な課題を抱えながら将来の丹波の農
業を支えるべく挑戦している。こうした頑張っている若い農業人が孤立することなく、
抱えている課題や悩みを共有し、互いに励まし、支援しあう関係をつくっていくため、
本事業による地域おこし協力隊が若い農業人として同じ目線で交流の機会をつくり、
若い農業人のネットワークの形成を図っていく。
将来の丹波市の農業を支える人材として、農業と向き合い積極的な活動をしていただ
ける方の応募をお待ちしております。
3.活動内容及び支援体制
(1)活動内容
《現場活動(週 3~4 日)
》 ※半農半公の半農部分
① 指定された農家・集落営農組織の農場での農業の実践(3年間で4~5カ所程度の
農場で農業に携わる)
② 自らの農業の実践を通した丹波市農業の課題、ニーズ等の体験的把握
③ 丹波市農業の課題、ニーズ等の聞き取り
④ 丹波市における六次産業化の現状と課題の把握
⑤ 丹波市における若い農業人の実態や思考、課題等の聞き取り
⑥ 若い農業人の交流会、意見交換会等の開催
《内部事務(週1~2 日)
》 ※半農半公の半公部分
① 現場活動で把握した丹波市の農業の課題やニーズ等の整理
② 丹波市の農業施策への提案、提言の作成
③ 丹波市における若い農業人の実態や思考、課題等の把握整理、分析
④ 若い農業人の交流の機会、ネットワークづくりについての企画立案
⑤ 市民目線でのわかりやすい農業支援制度や支援施策を紹介した資料の作成
⑥ その他農業振興課が指示する事務補助(丹波市認定農業者会事務局の事務局業務、
2
経営改善計画の認定業務に係る事務補助など)
(2)支援体制
① 活動現場(農場)の指定
活動の現場となる農場を自力で見つけることは困難であることから効果的に知識、
技術等を習得できるよう、この事業目的に賛同・協力する農家や集落営農組織を市
が選定し、円滑な現場活動の支援を行います。
※隊員が希望される作目に応じて可能な範囲で研修先を確保いたします。
② エルダーの選定
農業経験もなく、地域の「人」も知らない中での活動の開始となることから、地
域おこし協力隊と同年代の農業人をエルダーとして選定し、エルダーのサポート
のもと円滑な活動が展開できるように支援を行います。
③ 地域おこし協力隊の活動期間終了後の支援
地域おこし協力隊の活動期間終了後、活動の経験を生かして丹波市内で新規就農者
として農業に従事できるよう次のような積極的な支援を行います。
・地域ぐるみで受け入れてくれる地域や集落営農組織の紹介、斡旋
・貸借できる農地の紹介、斡旋
・新規就農者が住むことが可能な空き家等の紹介、改修費の支援
4.応募資格
(1)「2.概要及び3. 活動内容及び支援体制」に沿った活動が可能な者。
(2)「都市地域」又は「政令指定都市のうち、条件不利地域の指定対象区域外の区
域」に生活の拠点を置く者、又は他の市町村の地域おこし協力隊員経験者で、隊員
に任用された後に丹波市に住民票を異動できる者。ただし、既に丹波市に住民票の
異動を行った者は対象外とします。
※上記の住所要件については、地域により条件非該当となる場合がありますので、
「12.質問」により事前に必ずお問い合わせ下さい。
注1.都市地域とは
3大都市圏内外のうち、条件不利地域に該当しない市町村をいう。
注2.3大都市圏とは
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、
兵庫県及び奈良県の区域の全部をいう。
注3.政令指定都市とは
さいたま市、千葉市、横浜市、川崎市、名古屋市、大阪市、堺市、神戸市、札幌市、
熊本市、京都市、相模原市、仙台市、新潟市、静岡市、浜松市、岡山市、広島市、
北九州市、福岡市をいう。
注4.条件不利地域とは
次の①~⑦のいずれかの法律による対象地域・指定地域を有する市町村をいう。
①過疎地域自立促進特別措置法(平成 12 年法律第 15 号)、②山村振興法(昭和
40 年法律第 64 号)、③離島振興法(昭和 28 年法律第 72 号)、④半島振興法(昭
3
和 60 年法律第 63 号)、
⑤奄美群島振興開発特別措置法
(昭和 26 年法律第 189 号)
、
⑥小笠原諸島振興開発特別措置法(昭和 44 年法律第 79 号)、⑦沖縄振興特別措
置法(平成 14 年法律第 14 号)
注5.生活の拠点とは
現在、住民票を置いている住所をいう。
注6. 他の市町村の地域おこし協力隊員経験者とは
一定期間(2年以上)の隊員経験者、かつ、解嘱から1年以内の者をいう。
注7.特別交付税の該当になることを条件とする。
(3)心身共に健康で誠実に活動することができ、地域住民と協力しながら、課題の
把握や農業技術の習得を、積極的に行うことができる者。
(4)普通自動車運転免許を有している者。
(5)パソコン等を所有し、ホームページ・ブログ等により自己の協力隊員としての
活動状況等を情報発信できる者。
(6)地方公務員法第 16 条(欠格条項)のいずれかに該当する者は受験できません。
①成年被後見人又は被保佐人
②禁固以上刑に処せられ、その執行を終わるまで又はその執行を受けることがな
くなるまでの者。
③日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴
力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した
者
(7)任期終了後も本市に定住しようとする意欲がある者。
(8)その他、家族での移住も可能です。
5.活動場所
兵庫県丹波市内
6.勤務日数及び勤務時間
(1)勤務日数
週5日(12 月は 17 日勤務)
(2)勤務時間
1日7時間 45 分
7.休日及び休暇
(1)休日
原則、土曜日・日曜日・祝日及び 12 月 29 日~1月3日
※勤務の都合で、休日を振り替えることがあります。
(2)休暇
年次休暇と夏季休暇を含む特別休暇
8.雇用形態及び期間
(1)丹波市非常勤一般職員として採用
(2)任用期間は、任用日(着任日:平成 29 年4月 1 日予定)から平成 30 年3月 31
日までとします。任用更新については、活動状況等を勘案した上で、最長3年
間(平成 32 年3月 31 日まで)雇用を更新することが可能です。
4
(3)地域おこし協力隊員としてふさわしくないと判断した場合は、任用期間中であ
っても、任用を解くことがあります。
9.報酬及び通勤手当等
(1)報酬 月額 200,000 円(住居費含む)
(2)通勤手当
市の規定により支給
市内移動に自動車等を使用するため、対人無制限、対物1千万円以
上の任意保険への加入が必要です。
(3) 社会保険 健康保険、厚生年金、雇用保険に加入
10.その他
その他勤務条件等は、一般職に属する職員で非常勤の職員の任用等に関する条例に
よります。
11.応募手続
(1)応募期間
平成 29 年1月4日(水)から平成 29 年1月 31 日(火)まで ※必着
郵送、又は下記の申し込み先の窓口まで提出によりご応募下さい。応募書類を
受付後、確認メールを送信致します。
なお、提出された書類は返却しません。
(2)応募書類
・応募用紙兼履歴書(丹波市のホームページよりダウンロードして下さい)
※写真を添付し、必ず携帯電話・スマートフォン以外のメールアドレスを
記載すること。
・住民票(住所履歴の記載があるもの、応募日から1ケ月以内に発行されたもの)
・隊員活動目標レポート
400 字から 800 字程度(400 字原稿用紙)のレポートを提出して下さい。
◆テーマ
『丹波市で取り組む農業について』
※「3.活動内容及び支援体制、(1)活動内容」を参考に作成下さい。
(3)申し込み・お問い合わせ先
〒669-4192
兵庫県丹波市春日町黒井 811
丹波市役所
春日庁舎 産業経済部
農業振興課
TEL
0795-74-1465(直通)
FAX
0795-74-1055
E-Mail
[email protected]
農政係(担当:高見)
0795-74-0221(代表)
12.質問
5
(1)募集に関する質問は、「丹波市地域おこし協力隊員募集に係る質問事項」(丹
波市のホームページよりダウンロードして下さい)に記入し、送信メールの標題
を「丹波市地域おこし協力隊質問事項」とし、前記のメールアドレスへ送信をお
願いします。
(2)質問の回答については、質問のあった日の翌日から起算して3日以内(土・日・
祝日は除く)に回答します。
13.選考
(1)第1次選考
書類受付後、概ね 7 日程度で結果を郵送等にてお知らせします。
(2)第2次選考
第1次選考合格者を対象に、平成 29 年2月9日(木)に丹波市役所春日庁舎
にて第2次選考(面接)を実施します。詳細な日時は、第1次選考結果を通知
する際にお知らせします。
※上記、第2次選考試験(面接)に出席される方は、旅費等は個人負担で出
席下さい。
(3)最終結果の報告
第2次選考の面接結果により、合否の判定を、面接日の翌日から起算して7日
以内に電子メール及び文書により通知します。
6