第 23 号 - 光洋いきいきクリニック

第 23 号
~新年号~
~院長からのあいさつ~
患者さん、利用者さん、また近隣の皆様、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
皆様におかれましては、夢と希望、さらには、ご家族の幸せ、健康を願って初春をお迎え
のことと存じます。 昨年の事を思い出しますと、日本経済も中々景気回復をしたとは思え
ません。医療・介護に対する財政も厳しい限りです。しかし、厳しければ厳しい時ほど、人
と人との信頼関係を大事にしなければなりません。 当院における「生き生き、活き活き」
と言う合言葉をいつも念頭におき、患者さん、利用者さん、そして当院職員ともども笑顔の
ある明るい病院作りを目指して行きたいと思います。
私は、愛される“光洋”をめざし、今年も来年も再来年も頑張りたいと思います。皆様方
のご協力も必要です。どうぞ今年も宜しくお願い致します。
皆様のご健康とご多幸を心からお祈りいたしまして年頭のごあいさつといたします。
光洋いきいきクリニック
院長 中島浩芳
こつそしょうしょう
~いつのまにか骨折?!骨粗鬆症~
「ちょっと、曲がってない?」「えっ、背中?」女優・桃井かおりさんが二役を演じるコマ
ーシャルを観たことがあるかと思います。「骨粗鬆症」疾病啓発コマーシャルです。“背中が
曲がる・背が縮む・腰が痛い”等の症状は、単なる歳をとったせいではなく、骨粗
鬆症による「いつのまにか骨折」のサインかもしれないそうです。腰の痛みを感じ
ると整形外科で診てもらわなければと思いますが、感じない場合もあり、気づかず
に過ごしている方が多いのです。「いつのまにか骨折」が起きていると、1個の骨
折が引き金となり、2個・3個と“骨折の連鎖”、まるでドミノ倒
しのような現象が起こります。骨が脆くな
るということは、背骨の圧迫骨折の他、脚
の付け根や手首・肩の骨折になる可能性があります。そうな
ると、身体機能の低下を及ぼし、日常生活に多大な影響がで
ます。それらは、骨折を繰り返すたびに重症化していきます。
場合によっては、寝たきりになってしまいます。 風邪をひ
いた・転んで打撲した・骨折したなどは、当たり前に、自分でも・他人が見ても良くわかる
症状です。しかしながら、身体の中、脳や骨の状態は透視することはできません。骨粗鬆症
は、*閉経後減りはじめ、加齢とともに減少します。*女性は60歳代から骨粗鬆症の発症
割合が急増します。*65歳を超すと複数の骨折リスクが高まります。*男性にも発症します。
□ 背 中 が 曲 が っ た 3つの症状に気が付いたら、一度、整形外科を受診して検査をし
□背が縮んだ
てみてはいかがでしょうか。 “食事をしっかり摂っているし、
□腰が痛い
運動もしているし、私は大丈夫!“と思って
いて
も・・・。当院では、高性能のX線骨密度測定装置(DXA)
予防だよ!
を導入し、腰椎と股関節(大腿骨頚部)の部位の骨密度を検査しています。
検査・診断・治療・予防により、健康寿命(健康上の問題がない状態で日
常生活を送ることができる期間のこと)をのばし、日常生活を安全・安心にいきいきと楽し
く過ごしましょう。
~専門外来の変更のお知らせ~
~脊椎外来・出張医について~
毎月第2水曜日
平成 29年1月より、毎月第2・4水曜日(14:00~16:00)になります。
(急な予定変更もありますので、電話 71-2700でお問い合わせください。)
ご質問などがありましたら、お気軽に声をかけてください
1月・2月・3月の日程について
外来診療について
1月9日(月)成人の日
2月11日(土)建国記念の日
3月20日(月)春分の日
通所リハビリテーションについて
1月9日(月)成人の日
休診
デイケア実施します・ミニデイお休みです
2月11日(土)建国記念の日
デイケア・ミニデイお休みです
3月20日(月)春分の日
ご不明な点はお気軽におたずねください
光洋いきいき新聞 第23号です。次号は4月(春号)の予定です。ご意見・ご要望や不
安・疑問など何でも結構ですので、お気軽にご質問下さい。
今冬は、インフルエンザとノロウィルスが流行しています。予防のために手洗い・うが い・
マスク・加湿・栄養と休養などを忘れずに行ないましょう。
皆さんは、登山家・田部井淳子さんをご存知ですか。昭和 50年世界・女性初エベレスト登
頂に成功、平成 4年世界・女性初世界七大陸最高峰への登頂にも成功した方です。残念なが
ら、昨年 10月 20日腹膜がんのため享年 77歳で永眠しました。田部井さんは、平成 19年夏、
早期乳がんが見つかり、乳房温存手術を施行。その後、平成 24年春、がん性腹膜炎を発症し、
余命 3カ月との診断を受け、抗がん剤治療を開始。副作用で手足の自由がきかない中でも登
山を続けたそうです。そして、病気に打ち勝ったものの、平成 26年、脳腫瘍が発見。放射線
治療を受けながらも登山をしたそうです。 登山を始めてから 3回雪崩にあい、
「これで終わ
り」「もう死ぬんだ」と思ったそうです。また、山で遭難した遺体を何度も見て、いつかは自
分も土に還るんだと思うようになったようです。だからこそ、
「山の遭難に比べたら、ベッド
の上で最先端医療を受けられる幸せ」に気づき、がんとも向き合い戦っていけた。自分が死
ぬ瞬間は、
「おもしろかった!」と死んでいけるようにしたい。「これをしたかった」「あれを
したかった」
「子供が小さいからできなかった」という愚痴や後悔ではなく、その時その時を
前向きに、一生懸命にこなしつつ、自分のやりたいことを続けていくのが理想だったようで
す。 田部井さんは、様々な団体の委員をされたり、執筆活動・講演活動や社会貢献をも行
い、国内外から受賞をされました。「今日も生きていられる。そのことに感謝」「歩くことが
生きること」 生きることに前向きに感謝する気持ちを持ち続けた田部井さんでした。
ご冥福を心からお祈りいたします。 皆さんも今の自分、そして 3年・5年後を
考えた時に、田部井さんとは境遇が違うと言えばそうかもしれませんが、今・
此処からやらなければならないことをやってみる今年一年にしてみませんか。
皆 様 に と っ て 良 い 一 日 一 日 、 良 い 一 年 で あ り ま す よ う に ご 祈 念 い た し ま す 。(H) H29.1.1