東(PDF:225KB)

第六次甲府市総合計画説明会
会議録(東地区)
日
時
平成28年11月10日(木)午後7時~午後8時30分
会
場
総合市民会館3階大会議室
意見交換記録
質問
近年、東地区では空家が増えており、青沼一丁目自治会でも
130戸中10戸が空家である。いつ倒壊してもおかしくない
状態の住宅があり、その奥は袋小路になっているため、建物が
倒壊すれば、奥に住んでいる住人が表通りに出れない状況であ
る。
(1)特定空家に指定して取壊し等の行政代執行を行うことは
出来るのか
(2)定例市議会で空家の管理や活用に関する条例を制定した
とのことであるがその内容は
(3)やまなし空家ホットラインとの関わりについて
甲府市の見解をお聞かせ願いたい。
回答
(1)特定空家として認定するには、今後、条例に基づいて策
定する空家等対策計画に基づき、対象物件への立入調査を行い、
特定空家の判断基準に基づいて精査したのち、不動産や建築の
専門家等で構成する空家等対策協議会の承認を得て、市が特定
空家として指定することになります。
また、行政代執行につきましては、特定空家に指定した後、
所有者に対する「助言」や「指導」を繰り返し行う中で、それ
でも改善されない場合に、相当の期間を設けた上で必要な措置
をとるよう「勧告」を行い、さらにその勧告した措置が行われ
なかった場合に、猶予期限を付けて措置をとることを「命令」
することとなります。
その命令によっても必要な措置がとられない場合に「行政代
執行」ができることになりますが、空家等であっても、憲法に
定める財産権に係るものであることから、取扱いについては慎
重かつ適切な対応が必要となります。
一方では、周辺住民の方の安全安心、衛生面などでの課題が
あることも事実でありますが、空家等の管理責任は、第一義的
には所有者・管理者にありますことから、先ずは行政代執行に
至らぬよう、所有者・管理者に対する地道な指導に取り組んで
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まいりたいと考えております。
(2)過日行われました9月議会で議決を得て制定いたしまし
た「甲府市空家等の適切な管理及び活用の促進に関する条例」
につきましては、行政、所有者等、そして市民等が一体となっ
て空家対策に取り組むため、行政(市)が果たすべき役割ととも
に、所有者に対する空家等の適切な管理と活用、並びに、市民
に対する危険な空家等の市への情報提供など、行政、所有者等、
そして市民等のそれぞれの責務について定めています。
また、専門家等で構成する協議会の設置や、緊急時に危険回
避の必要がある場合に、所有者等の同意を得て危険回避に必要
な最低限度の措置(緊急措置)を講ずることができることなど
も定めています。
なお、条例の施行日は平成29年1月1日であり、計画の策
定や協議会についても施行後となりますので、特定空家の指定
も現状ではできません。
(3)8月に各地域で組回覧されました、
「やまなし空家空地プ
ロジェクトチーム」が取り組んでいる「やまなし空家ホットラ
イン」は、NPO法人による活動であります。現段階として市
との連携はありません。
質問
甲府市道に面した建物でないと特定空家に認定して行政代執
行を行うことが出来ないのか。
建築指導課に相談を行えば良いのか。
回答
甲府市道に面した建物でなくても問題はありません。早急に
相談が必要な案件がある場合については、個別に相談をしてい
ただきたいと思います。
建築指導課でも協同推進課でも、どちらに相談していただい
ても結構です。
質問
2月に一般社団法人を設立し、3月から子ども食堂の活動を
している。活動する中で感じることは、心の貧困という問題が
あり、虐待やネグレクトが見え隠れしている。地域で子どもを
育てて行きたいとの思いのもと、引き続き活動を行う予定であ
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が、このような活動を、市はどのように感じているか。
回答
本市においても、子育て施策に特化した子ども未来部を創設
し、未来を担う子どもたちを安心して産み育てられる、子ども
最優先のまちの実現に向け、鋭意、取り組んでいます。
子ども食堂は、経済的な理由で食事を満足にとれない子ども
や、1人で食事をしている子どもたちに、無料や低価格で食事
を提供するものとして活動が始まり、現在では、貧困対策のみ
にとどまらず、子どもの生活習慣病予防などの健康面でのフォ
ローや、子どもや親を含めた居場所づくりとして、地域で見守
り地域で育てる活動としても全国に広まり、その取組みは、多
様化していると理解しています。
本市においては、こうした活動について、注目されていると
ころと認識しており、その目的や有効性などを含め、国の動向、
他都市の状況等を調査・研究しているところであります。
今後も、地域の皆様のご協力をいただく中で、総合的な子ど
も・子育て支援に取り組んでまいりますので、ご理解ご協力を
お願いします。
質問
この活動を地域のモデル事業として捉えていただき、市に情
報を常に開示させていただく中で、今後も連携を考えていただ
きたい。
回答
これまでも子ども支援課窓口として、情報交換をさせていた
だいており、今後も情報交換をしながら、行政として何が出来
るのか真摯に考えて行きたいと思います。今後とも情報交換の
ご協力をお願いします。
質問
(1)3年ほど前から青葉町は、避難場所が東小学校から蓬沢
の自治会館に指定された。東小学校には貯水槽が設置されてい
るが、自治会館には設置されていないと聞いているが事実なの
か。また、事実であるのならば災害時の水の供給についてどう
考えているのか。
(2)自治会館は、青葉町自治会、住吉地区の二つの自治会、
蓬沢自治会の地域が避難所として指定をされており、指定され
ている地域を合わせれば1,500世帯位あると思う。スペー
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スやトイレの問題、防災機器に関して、自治会館では心もとな
いと思うが、市の考えを聞かせていただきたい。
回答
(1)非常用の貯水槽については、千代田、能線、宮本を除く
市内の28地区に一つずつ設置しています。東地区には東小学
校に設置しており、東小学校以外の避難所については、ペット
ボトルで対応することになっています。
(2)東ブロックの避難所とされている自治会館については、
青葉町、玉諸地区の一部、住吉地区の一部の多くの方が避難す
ることになっており、人数に応じて飲料や備蓄食糧、資機材の
確保をしています。また、年々人口が増加する地区もあります
ので、毎年見直しをする中で対応しています。
質問
何人、何日分のペットボトルが備蓄されているのか。
回答
自治会館の備蓄倉庫にはペットボトルで 312 リットル備蓄
しています。
質問
災害時に全員が避難するわけではないが1,500世帯位い
るのにペットボトル600本ちょっとでは少ないのではない
か。今後の課題として、見直しの検討をお願いしたい。
回答
災害がおきた際の水の問題ですが、上下水道局にある7台の
給水車やビニールのパックでの対応も考えております。災害の
時には優先順位を決めて自治会館の様な非常用貯水槽がない避
難所については優先的に対応するよう検討させていただきま
す。
回答
平成31年に向けて、避難所に1日3食3日分食糧や水を整
えていく計画をしており、今後計画に沿って順次備蓄の数も増
やして行きたいと思います。自治会館は県の施設であるため、
防災倉庫の設置については県と協議をしています。
質問
自治会館の南側には市の公園、西側には青葉町のグラウンド
がある。市の施設であるグラウンドや公園に貯水槽を作る計画
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を立てていただきたい。
回答
貴重なご意見ありがとうございます。避難時の水、食糧につ
いては大変重要な部分でありますので、今後検討させていただ
きます。
質問
平成31年に甲府市が目指す中核市の条件として、人口が
20 万人以上とのことであるが、人口推計によると平成31年
には19万から19万5千人ほどになるようだが、条件として
大丈夫なのか。
回答
中核市は30万人以上という人口条件であったが、平成26
年5月に地方自治法の一部改正により30万人から20万人に
引き下げられました。さらに特例があり、特例市については平
成27年4月1日の法施行以降5年間であれば、20万人を割
っても中核市への移行が可能という条件がついており、甲府市
においてはこの条件を活用して平成31年4月1日に中核市移
行を目指しています。
市長
長時間に渡りありがとうございました。多くの方に参加して
いただき感激しております。
空家対策につきましては、遅ればせながら9月に条例を制定
させていただいました。国の方でもスピーディに対応出来るよ
う法律を変えているところであり、本市においても市民の方々
の不安を払拭できるよう対応してまいります。
子ども食堂の話ですが、行政としてどう関わりを持つことが
出来るのか、子ども最優先のまちづくりを目指すなかで一つ一
つの課題をクリアし、子どもが笑顔ですごせるまちづくりを進
めて行きたいと思いますので、今後とも連携をお願いいたしま
す。
防災に関してですが、災害時には1割くらいの方々が避難所
に入ると考えられており、災害によってはもっと多くの方々が
避難することも考えられますので、そういうことも勘案して行
きます。貯水槽の建設につきましては、県の施設であるため、
県に話をして行きます。
中核市の問題につきましては、現在20万人を切っているが、
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限られた期間内に中核市移行を目指して行きたいと思います。
本日いろいろなご意見をいただきましたので、これを持ち帰
り、さらに暮らしやすい街づくりに勤めてまいりたいと思いま
すので、今後ともご指導、ご協力をお願いいたします。
閉会あいさつ要旨
自治会連合会
11月1日、東地区に最新式で多機能型の消防車が入りまし
た。私たちの財産を守るのに、大変心強い限りであります。自
治会の皆様に改めてお伝えするとともに、市の方にはご高配を
いただきありがとうございました。
本日は短い間でありましたが、甲府市長をはじめ市の幹部の
方々にも来ていただき、また、地元の皆さんにも自治会長や諸
団体を通しての呼びかけにたくさんの方々が応じていただき、
良い話し合いが出来ました。本当にありがとうございました。
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