新年のごあいさつ

第 53 号
平成 29 年1月5日
問い合わせ先 農業委員会事務局 ☎(22)2111(内線 409)
昨年 11 月8日に開催された、第1回
長野県農業委員会大会の様子
会長 中村秀人
らに増しております。
このような中、昨年4月よ
り農業委員会等に関する法律
が改正施行され、新たな委員
会制度が始まりつつあり、本
市は、平成 年4月より新制
度に移行となります。農業委
員会では、農業現場で直面し
ている後継者不足、遊休農地
の解消、農地の最適化推進へ
の対応と、今後の農業委員会
のあり方を取りまとめた提言
書を池田市長へ提出し、要望
しました。
農業委員会で、毎年実施し
ている農地の利用状況の調査
を取りまとめ、耕作されてい
ない農地については、今後ど
のように利用されるかの「意
向調査」を、現在実施してお
ります。遊休農地の解消、課
税強化への対策の観点から、
自ら判断され、必ず提出され
ますようお願い申し上げま
す。
本年も皆様にとって、実り
多き年でありますことをご祈
念申し上げ、新年のごあいさ
つといたします。
農業委員会だより 2017.
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新年のごあいさつ
皆様には、輝かしき新年を
お迎えのこととお喜び申し上
げます。
平素は、安全安心な農産物
作りを通じて、農業の振興発
展に励まれると同時に、中野
市農業委員会に対しご理解と
ご協力をいただき、厚く御礼
申し上げます。
さて、農業を取り巻く情勢
は、国会において、TPP協
定の承認を求める議案と関連
法案が成立しました。しか
し、農業者の不安や疑問が払
拭されていない中で、トラン
プ次期米大統領はTPP離脱
を表明し、さらにハードルの
高い二国間での自由貿易協定
FTA交渉を進める意向を示
しています。
また、政府規制改革推進会
議の公表した農業・JA改革
案は決して容認できるもので
なく、先行きの不透明感がさ
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農業委員会だより
ほ
として決定の手続きを進めて
います。
調査は、航空写真などを使
用して判断し、昨年度まで
に、約2千㌶を非農地決定し
ました。
判定基準の現地研修は、松
代町豊栄の圃場で行われ、耕
作地と真向かいの小高い山に
挟まれた農地が、何年も耕作
されておらず、草が生い茂り
雑木も何本か生えている状況
の判定基準についての説明を
受けました。
このような、耕作放棄地を
見るにつけ、農業委員として
そこに至る経緯や現況をしっ
▲長野市農業委員会での研修の様子
次に松本果樹園の松本和実
さんのワイ化栽培を中心とし
たリンゴ園地を視察し、松本
さんが改良したリンゴを試食
しました。信州を代表するよ
うな、おいしい品種のリンゴ
に期待したいです。
最後に小布施町の桜井甘精
堂本社工場を見学しました。
歴史ある栗ようかんや落雁
などの原材料は、国内産を多
く使用し、安心・安全に万全
の注意を払っており、その栗
菓子の品質管理された製造工
程を見ることが出来ました。
研修を通して、地域色を生
かした特産品を生産して、頑
張っている経営者や農家さん
の姿を見ることができた有意
義な研修視察を基に、農業委
員活動を強化していきたいと
思いました。
「荒廃農地における利用
意向について」の提出を
お願いします。
日㈫
農業委員会では、遊休
農地の解消に向け、遊休
荒廃地の利用意向につい
て調査を行っております。
期限日までに必ず、提
出をしてくださいますよ
うお願いします。
1月
提出期限
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2017.
1 農業委員会だより
振興部会 有賀 勉
振興部会では、昨年 月
日に高山村を中心に研修視察
を行いました。
最初に信州たかやまワイナ
リーにおいて、昨年の秋に完
成したワイナリーと整備され
た圃場を視察しました。
経営者の涌井一秋さんか
ら、高山村は農業従事者の高
齢化や後継者不足などによ
り、優良農地の保全に大きな
課題が残ると説明をされまし
た。そこで栽培に適した自然
条件と遊休荒廃農地解消のた
めに、付加価値が高いワイン
かり把握して、活動をしてい 用ブドウ栽培に着目し、整備
かなくてはいけないとの思い 事業などを活用して約7㌶の
圃場とワイナリーを建設した
にかられました。
そ う で す。 高 山 村 産 ワ イ ン
で、村おこしにも貢献し、中
です。次の地区では、果樹園 核ワイナリーとしても自覚を
の周りが荒廃農地になってい 持ってやりたいとの決意を熱
る状況や、傾斜地の荒廃状況 く語ってくださいました。
を見ました。
今回の視察を通じて、耕作
に適さない農地は山林に戻
し、 逆 に 再 生 可 能 な 農 地 は、
お金が掛かってでも守ってい
くことが必要ではないかと感
じました。
また、農業委員として農地
を守る働きかけを行っていく
ことが重要と思いました。
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各部会研修視察報告
農政部会 春原助義
農政 部 会 で は 、 昨 年 月
日に長 野 市 役 所 松 代 支 所 に お
いて、 長 野 市 農 業 委 員 会 が 実
施して い る 「 耕 作 放 棄 地 の 非
農地決 定 方 法 」 の 研 修 を 受 け
ました 。
長野 市 の 農 地 は 、 中 山 間 地
域の割 合 が 高 く 農 業 従 事 者 の
高齢化 が 進 み 、 耕 作 放 棄 率 は
平地地 域 が 約 % に 対 し て 、
中山間 地 域 は 約 % に も 上 っ
ていま す 。 そ こ で 、 荒 廃 農 地
区分で 再 生 利 用 が 困 難 と 見 込
まれる と 判 定 さ れ た 農 地 に つ
いて、 平 成 年 度 か ら 非 農 地
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農地部会 山田喜英
しました。判定基準は「遊休
農地及び再生利用が可能な荒
廃農地」と「再生利用が困難
と見込まれる荒廃農地」を判
断するものです。
最初の地区は、一面が山林
と原野で、この場所が「農業
振興地域」との説明を受けた
とき、全員驚きの声を上げま
した。確かに、道路はコンク
リート舗装されており、畑地
帯であった痕跡があるのです
が、今は原野と化しているの
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毎年 、 農 地 部 会 で は 、 業 務
推進の 参 考 と す る た め 、 研 修
視察を 行 っ て い ま す 。
昨年 は 、 月 日 に 市 内 の
遊休荒 廃 農 地 の 現 状 を 視 察 し
ました 。
これ は 、 農 地 利 用 の 最 適 化
を進め る 一 方 で 「 遊 休 農 地 へ
の課税 強 化 」 が 行 わ れ る こ と
から、 遊 休 農 地 の 判 定 の 統 一
を図る た め 、 市 内 一 円 で 実 施
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▲ブドウ園視察の様子
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