ウィークリー オイル マーケット レビュー 16第38号 2017年(平成29年) 発行所 (一財)日本エネルギー経済研究所 毎週(金)14:00発行 1月6日(金曜日) 電 話 (03)3534-7411(代) F A X (03)3534-7422 〒104-8581 東京都中央区勝どき1-13-1イヌイビル・カチドキ11階 ホームページ http://oil-info.ieej.or.jp ■ 概況 12/15~12/21のNYMEX・WTIは、10日のOPECと非 在庫週報の減少見通しから、4営業日振りに反発した。2月 OPEC主要産油国の協調減産合意による需給均衡への期待 限の終値は前日比0.93ドル高の53.26ドルとなった。 感から、50.90~52.49ドルと引き続き堅調に推移した。 アジアの指標原油である中東産ドバイ原油/東京市場(2 12月22日は、好調な米国経済指標から買いが進み反発し た。2月限の終値は前日比0.46ドル高の52.95ドルだった。 月渡し)は、前週51.40~52.70ドルと堅調に推移した。22日 は51.80ドル、26日は52.40ドル、27日は52.40ドル、28日は 週末23日は、米国石油掘削リグ稼働数(523基、前週比13 53.40ドル、1月4日は53.60ドルで推移した。 基増)の8週連続増加で下押しされたものの、為替のドル買 為替は、前週117.18~118.18円と一段と円安方向に推 い圧力が後退、原油の割高感が薄まり小幅続伸した。2月限 移した。22日は117.72円、26日は117.02円、27日は 117.45円、28日は117.68円、29日は117.19円、30日は の終値は前日比0.07ドル高の53.02ドルだった。 連休明け27日は、協調減産実施を前に、監視委員会開催 116.49円、1月4日は117.96円、5日は116.56円で推移し た。 やロシアの減産計画の報道で、3営業日続伸した。2月限の 財務省が27日発表した貿易統計速報(旬間ベース)によ 終値は前日比0.88ドル高の53.90ドルだった。 28日は、ベネズエラの1月からの減産計画発表やイラク・イ ると、12月上旬の原油輸入平均CIF価格は、前旬比69円上 ラン高官の減産履行への楽観的発言など、協調減産への期 げの33,392円/kl。ドル建てでは47.82ドルで前旬比2.00ド 待から、2月限の終値は0.16ドル高の54.06ドルとなった。 ル安。為替レートは1ドル/111.02円。 29日は、米エネルギー情報局(EIA)の週報が60万バレル 主要元売会社の1月第1週に適用するガソリンと中間留 増と、予想(210万バレル減)に反し増加し、5営業日振りに反 分の卸価格は、1.0円の値下げから1.0円の値上がりに分か 落した。2月限は前日比0.29ドル安の53.77ドルで終了した。 れた。また第2週は、据え置きから3.0円の値上がりだった。 原油価格は値上がり、為替レートは円安が進行し、原油調 週末30日は、ベーカーヒューズ社の米国原油掘削リグ稼 働数増加(525基、前週比2基増)の発表で、小幅続落した。2 達コストは値上がりした。 月限は前日比0.05ドル安の53.72ドルで終了した。 そのような中で、12月26日時点の小売価格は、ガソリン 年明け1月3日は、協調減産への期待から、朝方の時間外 が1.0円値上がりの130.3円、軽油が1.0円値上がりの109.5 取引では一時55ドル台の1年半振りの高値を記録するなど、 円、灯油は1.6円値上がりの76.2円だった。ガソリンは4週連 買いが先行したものの、対ユーロのドル高進行による原油の 続の値上がり、軽油も4週連続の値上がり、灯油は11週連 割高感から大きく売られ、2週間振りの安値を記録した。2月 続の値上がりだった。この週(12月第4週)の原油コストは値 限の終値は前日比1.39ドル安の52.33ドルとなった。 上がり、元売の卸価格は全社0.5~1.5円の値上げだった。 4日は、この日夕のAPI、翌日朝のEIAと、米国官民の原油 原油 需 給 今週 前週比 前年比 原油処理量 (千kl ) 12/25 ~ 12/31 3,944 ▼ -85 ▲ トッパー稼働率 (%) 93.5 ▼ -2.0 → 〃 ($/b) - - 150.0 [NYMEX]WTI原 油 140.0 120.0 110.0 13,709 ▲ 310 ▼ - 中東産原油(TOCOM) ($/ bbl ) 12/26 53.14 ▲ 0.46 ▲ 20.0 WTI原油(NYMEX) ($/ bbl ) 12/27 53.90 ▲ 1.78 ▲ 17.1 価 原油CIF単価 ($/ bbl ) 12月上旬 47.82 ▼ -2.00 ▲ 4.30 60.0 格 ①原油CIF単価 (¥/ kl ) 〃 33,392 ▲ 69 ▼ -190 50.0 ②ドル換算レート (¥/$) 〃 111.02 ▼ -4.68 ▲ 11.65 12/26 118.02 ▲ 0.61 ▲ 3.50 (千kl ) 外国為替TTSレート (¥/$) [TOCOM]中 東 産 原油 130.0 12/31 原油在庫量 145.29 138.54 100.0 90.0 119.37 120.92 113.93 110.33 99.62 89.47 80.0 78.21 86.84 72.68 70.0 40.0 30.0 20.0 12/26 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1/5 1 ウィークリー オイル マーケット レビュー 16第38号 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) ガソリン 今週 需 生産 給 前週比 107 1,170 輸入 〃 n.a. 出荷 〃 1,129 ▲ 37 ▲ - 輸出 〃 146 ▲ 136 ▲ - 在庫 12/31 1,548 ▼ -106 ▼ - (RIM) 12/20 ~ 12/26 47.5 ▼ -0.4 ▲ 8.4 (TOCOM /東京湾) 12/20 ~ 12/26 50.0 ▲ 1.2 ▲ 11.5 ( TOCOM/中部) 12/26 49.0 ▼ -0.9 ▲ 10.1 (資エ庁公表) 12/26 130.3 ▲ 1.0 ▲ 6.8 価 業転 [陸上ローリー 格 4地区平均 ] 先物 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] ガソリン(小売) 前年比 12/25 ~ 12/31 ▲ 140.0 ▲ n.a. - 135.0 n.a. 130.3 130.0 125.0 122.7 120.0 115.0 110.0 ※業転、先物価格は税抜き価格 10/3 11/1 11/30 12/26 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 軽油 今週 前週比 12/25 ~ 12/31 777 輸入 〃 n.a. 需 給 出荷 〃 469 ▼ -267 ▲ 輸出 〃 212 ▲ 24 ▼ - 在庫 12/31 1,517 ▲ 96 ▼ - (RIM) 12/20 ~ 12/26 49.0 ▼ -0.1 ▲ 4.6 (TOCOM /東京湾) 12/20 ~ 12/26 46.0 → 0.0 ▲ 9.0 業転 [陸上ローリー 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] -13 軽油(小売) 前年比 生産 ▼ 120.0 ▲ n.a. - 115.0 n.a. - 109.5 110.0 105.0 102.2 100.0 ( TOCOM/中部) 12/26 - (資エ庁公表) 12/26 109.5 - ▲ 1.0 - ▲ 3.2 95.0 ※業転、先物価格は税抜き価格 10/3 11/1 11/30 12/26 (円/L) (単位:千kl、円/㍑) 灯油 今週 前週比 生産 12/25 ~ 12/31 648 ▲ 72 85.0 前年比 ▲ n.a. - 輸入 〃 n.a. 需 出荷 給 〃 688 ▲ 196 ▲ - 輸出 〃 41 ▲ 10 ▲ - 在庫 12/31 2,077 ▼ -82 ▼ - (RIM) 12/20 ~ 12/26 54.1 ▼ -0.9 ▲ 18.0 (TOCOM /東京湾) 12/20 ~ 12/26 52.8 ▼ -1.4 ▲ 16.0 灯油(小売) 80.0 n.a. 76.2 75.0 70.0 業転 [陸上ローリー 4地区平均 ] 価 先物 格 [ 期近物/終値] 小売 [ 週動向] ( TOCOM/中部) 12/26 52.1 ▼ -2.5 ▲ 15.9 (資エ庁公表) 12/26 76.2 ▲ 1.6 ▲ 5.6 65.0 63.7 60.0 55.0 10/3 11/1 11/30 12/26 2 ウィークリー オイル マーケット レビュー 16第38号 ■ 関連情報 1 海外/原油 1月4日のNYMEX市場WTI原油は、同日夕刻の米石油協 会(API)の週報と翌日午前発表の米国エネルギー情報局 円/㍑)となった。ディーゼルは前週比1.3セント値上がりの 2.540ドル(79.1円/㍑)。また1月2日時点のガソリンの小 (EIA)の週報で、直近の米国原油在庫がロイター予想によ 売価格は前週比6.8セント値上がりの1ガロン2.377ドル れば前週比220万バレル減少と予想されることから、4営業 (74.6円/㍑)となった。ディーゼルは前週比4.6セント値上 日振りに反発した。ただ、同予想では、ガソリン在庫は同 がりの2.586ドル(81.2円/㍑)。ガソリン、ディーゼル共に5 180万バレル増、中間留分は110万バレルとなっている。2 週連続の値上がり。 月限の終値は前日比0.93高の53.26ドル、3月限の終値は 前日比0.93ドル安の54.22ドルだった。 EIAによると12月26日時点のガソリンの小売価格は全米 平均で前週比4.5セント値上がりの1ガロン2.309ドル(71.9 2 国内/製品需給 (1)出荷 石連週報によれば、12月25日~31日に休止したトッパー 能力は前週に続きゼロとなった。(全処理能力は379.0万バ 万 kl(対前週11.7%減)、C重油25.8万 kl(対前週24.5% 減)。 レル/日)。 原油処理量は394.4万klと、前週に比べ8.5万kl減少。前 年に対しては8.1万klの増加。トッパー稼働率は93.5%と前 週に対して2.0ポイントの減少、前年に対しては4.9ポイント (単位:千KL) の増加となった。 今週 (12/25 ~ 12/31) 生産は前週に比べてガソリン、灯油が増産となり、その他 の油種で減産となった。ガソリン/10.1%増、ジェット/15.9% 減、灯油/12.5%増、軽油/1.6%減、A重油/9.1%減、C重 油/4.5%減。今週のC重油の輸入は9.5万kl(前週比1.8万kl 前週 (12/18 ~ 12/24) 前週比 ガソリン 1,129 1,092 ▲ 37 (3%) ジェット燃料 25 93 ▼ -68 (-73%) 灯油 688 492 ▲ 196 (40%) 軽油 469 736 ▼ -267 (-36%) A重油 259 294 ▼ -35 (-12%) C重油 258 342 ▼ -84 (-25%) 合 計 2,828 3,049 ▼ -221 (-7%) 増)。軽油の輸出は21.2万kl(前週比2.4万kl増)。 出荷(販売量)は、前週比ではガソリン、灯油が増加し、そ の他の油種で減少した。前年比ではジェットのみが減少し、 その他の油種で増加した。 年末商戦に向けて、原油価格の値上がりが続いたが、ガ ソリンの出荷は112.9 kl(対前週3.4%増、対前年6.8%増) と、2週連続で前週比増加、2週振りに前年比で増加となり、 2週連続で100万klを超えた。 ジェット2.5万 kl(対前週72.6%減)、灯油68.8万 kl(対前 ※今週出荷量=(前週末在庫+今週生産+今週輸入)-(今週輸出+今週末在庫) 週39.9%増)、軽油46.9 万kl(対前週36.2%減)、A重油25.9 2 国内/製品需給 (2)在庫 12月31日時点の在庫はガソリン、灯油が取り崩しとなり、 その他の油種で積み増しとなった。前年に対しては全油種 (単位:千KL) で取り崩しとなった。 今週 (12/31) 前週 (12/24) ガソリン 1,548 1,654 ▼ -106 (-6%) ジェット燃料 874 807 ▲ 67 (8%) 灯油 2,077 2,159 ▼ -82 (-4%) 軽油 1,517 1,421 ▲ 96 (7%) A重油 753 737 ▲ 16 (2%) C重油 1,942 1,879 ▲ 63 (3%) 合 計 8,711 8,657 ▲ 54 (0.6%) ガソリンは154.8万kl、前週差10.6万kl減。前年に対して は10.7万kl少ない。 前週比 灯油は207.7万kl、前週差8.2万kl減。前年に対しては 60.4万kl少ない。 軽油は151.7万kl、前週差9.6万kl増。前年に対しては 28.7万kl少ない。 A重油は75.3万kl、前週差1.6万kl増。前年に対しては 11.0万kl少ない。 C重油は194.2万kl、前週差6.3万kl減。前年に対しては 29.1万kl少ない。 3 ウィークリー オイル マーケット レビュー 3 国内/製品卸売価格 16第38号 (1)元売会社 仕切価格改定動向 12月20日から12月26日までの原油コストは、原油価格 EMGマーケティングは12月27日、12月29日以降出荷分 は値上がり、為替レートは円安で、原油コストは引き続き値 の陸上外販スポット価格について、全油種を据え置くもの 上がりと見られる。 の、1月1日以降ガソリン、軽油を3.0円、灯油を2.0円、A重 陸上スポット価格は、ガソリン101円台、軽油48~49円 油を4.0円値上げする旨を通知した。また東燃ゼネラルは1 台、灯油53~54円台で横ばいからやや軟調に推移した。海 月5日、7日以降の外販スポット価格を全油種据え置く旨通 上スポット価格は、ガソリン101~103円台、軽油49~50円 知した。 台、灯油53~54円台、先物価格はガソリン103~104円台、 軽油46円台、灯油52~53円台で灯油がやや値下がりした が他は横ばいである。元売の卸価格は1.0円の値下げから 1.5円の値上がりだった。 3 国内/製品卸売価格 (2)業転価格・先物価格動向 (RIM) 原油コストが値上がりし、卸価格も引き上げられたことか (単位:円/㍑) [陸上ローリー ら、製品スポット市況は堅調を続けた。週間のガソリン販売量 4地区平均 ] は100万kl台で、前年同期も上回った。 ッ ス ポ 1月第1週(12月29日~1月4日)適用の元売卸価格に影響 葉、川崎、中京、阪神の4地区の陸上ラック価格平均値)は、 た。東京湾渡しの海上スポット平均価格は、ガソリンが0.7 円、軽油は0.7円の値上がり、灯油は1.0円の値下がりだっ た。先物価格は、ガソリンが1.2円の値上がり、灯油が1.4円 の値下がり、軽油が横ばいだった。原油価格は値上がり、為 12/26) 前週 (12/13 ~ 12/19) 前週比 47.9 ▼ -0.4 灯油 54.1 55.0 ▼ -0.9 軽油 49.0 49.1 ▼ -0.1 (単位:円/㍑) 今週 〔平均〕 先 物 価 格 ~ 47.5 ( TOCOM ) [期近物 /終値 ] ガソリンは0.4円、灯油は0.9円、軽油は0.1円の値下がりだっ (12/20 レギュラー ト 価 格 を与える直近の陸上スポット価格(12月20日~12月26日/千 今週 (12/20 ~ 12/26) 前週 (12/13 ~ 12/19) 前週比 レギュラー 50.0 48.8 ▲ 1.2 灯油 52.8 54.2 ▼ -1.4 軽油 46.0 46.0 → 0.0 替は円安で、原油コストは値上がりとなり、製品スポット価格 ※上記価格は税抜き価格 も引き続き全般的に堅調を続けた。 参考値 (12/20~12/26実績値) 1月第1週の大手元売の卸価格は、1.0円の値下がりから 1.0円の値上がりだった。また第2週は、据え置きから3.0円の 値上がりだった。なお、元売会社は、2010年から卸価格の改 (単位:円/㍑) 油種 現物 先物 ガソリン -0.4 1.2 0.4 灯油 -0.9 -1.4 -1.1 軽油 -0.1 0.0 -0.1 A重油 -0.3 定に際して、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合 的に判断する方式としたが、2014年6月から、原油調達コスト 平均 (出所) 現物: RIM社陸上ローリー 4 地区平均価格 をより重視する方式に変更した。 (千葉・川崎・中京・阪神) 先物: TOCOM京浜地区海上バージ渡し平均価格 4 国内/製品小売価格 12月26日時点のSS店頭価格は、ガソリンが前週比1.0円 したのは前週比3.8円高の高知県(132.4円)、値下がり県 値上がりの120.3円、軽油が前週比1.0円値上がりの109.5 は福岡県の129.9円(0.3円安)、横ばいが長崎県(137.9 円、灯油は前週比1.6円値上がりの76.2円だった。ガソリンは 円)と長野県(132.9円)だった。 4週連続の値上がり、軽油も4週連続の値上がり、灯油は11 週連続の値上がりとなった。 原油コストは値上がりし、4週連続でガソリン小売価格 は値上がりした。今週の元売会社の卸価格は1.0円の値 都道府県別の動向として、ガソリンの値上がりは44都道府 下げから1.5円の値上げに分かれた。原油価格の上昇は 県、横ばいは2県、値下がりは1県だった。都道府県別のガソ 一段落したものの、為替レートは円安が進行、原油コスト リンの全国最安値は、埼玉県の125.7円(前週比0.9円高)、 はやや値上がりし、元売会社の卸価格引き上げのタイム 次が千葉県の126.1円(同0.8円高)だった。最高値は長崎県 ラグもあり、次週(1月10日)のガソリン・灯油の小売価格 の137.9円(同横ばい)だった。都道府県別で、最も値上がり は値上がりが予想される。 (単位:円/㍑) (資エ庁公表) [ 週動向] 小 売 価 格 今週 (12/26) 前週 (12/19) 前週比 直近高値 レギュラー 130.3 129.3 ▲ 1.0 08/8/4 185.1 灯油 76.2 74.6 ▲ 1.6 08/8/11 132.1 07年4月以降 2,000店舗を対象。 軽油 109.5 108.5 ▲ 1.0 08/8/4 167.4 直近高値とは2003年10月以降の最高値。 ※ 現金一般価格の全国平均値(消費税込み) 4 ウィークリー オイル マーケット レビュー 16第38号 ガソリン価格推移 (2016/10/17 ~ 140.0 2016/12/26) (円/L) (円/L) 65.0 左目盛 小売価格 130.0 60.0 小売価格 120.0 55.0 TOCOM/東京湾先物価格 110.0 50.0 RIM価格(海上バージ) RIM価格(陸上ローリー4地区平均) 100.0 45.0 TOCOM/中部先物価格 90.0 40.0 右目盛 RIM価格・先物価格 80.0 10/17 10/24 10/31 小売価格 RIM (海上バージ) 11/7 11/14 11/21 11/28 TOCOM/東京湾先物価格 12/5 TOCOM/中部先物価格 35.0 12/12 12/19 12/26 ローリー4地区平均 (注)①「小売価格」は消費税込みの価格 RIM価格・TOCOM先物価格は税抜き価格 ②RIM価格( 陸上ローリー)は4地区平均価格 5 ウィークリー オイル マーケット レビュー 16第38号 ■ お知らせ 本レポートは当センターのホームページ(http://oil-info.ieej.or.jp)にも掲載しています。 次回(2016第39号)の公表は、1/13(金)14:00 です。 「セルフSS出店状況」(平成28年3月末現在)は、8月3日(水)14:00に公表しました。当センター のホームページをご覧下さい。 本レポートのご利用について 「ウィークリー オイル マーケット レビュー」とは 本レポートについて、テキスト、グラフィックス及び 平成16年5月に経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料 その他の情報(以下、併せて「ドキュメント」)に関 部石油流通課 主催の「石油製品市場動向研究会」が取 わるすべての知的所有権は、一般財団法人日本エネル りまとめた中間報告で、「わが国石油産業における市 ギー経済研究所石油情報センター(以下、当セン 場機能、価格発見機能が更に強固なものとなることが ター)又は当センターへドキュメントを提供している 望まれるとともに、中期的な課題として、石油産業に 第三者へ独占的に帰属します。 おいて確立していく市場機能、価格発見機能に基づく 当センターの事前の書面による承諾を得ることなく、 合理的な価格認識及びそれを踏まえた自己責任の下で ドキュメントを転用、複製、改変等の一切を固く禁じ の経営判断の必要性について、石油産業関係者の認識 ています。 が更に深まることにより、わが国の基幹産業である石 また、ドキュメント内容に関しては万全を期していま 油産業全体としての合理性、活力が一層高まることを すが、その内容の正確性および安全性を保証するもの 期待したい。」と提案されています。 ではありません。 当センターでは、これを受けて石油連盟、全国石油商 業組合連合会をはじめ関係機関等の協力を得て、石油 関係者、企業の経営者層(特に給油所経営に携わる 方々)から一般消費者の方々に対し、原油・石油製品 需給や価格動向を的確に理解するツールの一つとし て、「ウィークリーオイルマーケットレビュー」を平 成17年5月より定期的に発信しています。 本レポート掲載データの出所について ➀【原油・石油製品需給】〈 石連週報 〉 元売会社は、平成22年4月以降、現行の新価格体系を見 石油連盟(石連)「原油・石油製品供給統計」週報 直し、原油や製品相場、他社仕切りなどの動向を総合 データを千KL単位に換算して採用。 的に判断し、具体的方針を決める方式に変更。さらに 「出荷」は当センターの推計。 平成26年6月以降、原油コストをより重視する方式に変 更している。 ➁【原油・先物価格】〈 WTI原油、中東産原油 〉 WTI原油は、ニューヨーク商業取引所(New York ➃【国内製品・業転価格】〈 RIM業転 〉 Mercantile Exchange:NYMEX)WTI原油先物の期近 国内陸上ローリー価格は、リム情報開発株式会社 物・終値を採用。 (RIM)「LORRY RACK・レポート」の東京、川崎、中 中東産原油は、東京商品取引所(The Tokyo 京、阪神の4地区の平均値を採用。 Commodity Exchange:TOCOM)中東産原油の期近 物・終値を採用。 ※「二番限(翌月限)」 ➄【国内製品・先物価格】〈 TOCOM〉 中東産原油は、ドバイ原油及びオマーン原油の平均価 TOCOM 東京湾 及び中部石油製品期近物・終値を採 格を指標としている。為替換算レートとして、三菱東 用。 京UFJ銀行発表TTM(Telegraphic Transfer Middle TOCOM東京湾は京浜地区海上バージ渡し価格(平均 rate:中値)を採用。 値)、TOCOM中部は中部地区陸上ローリー渡し価格 原油CIF単価は、財務省貿易統計「原油・粗油平均CIF (平均値)。 単価」(旬間値)を基に、石油連盟が試算したドル表 示の参考値を採用。 ➅【国内製品・小売価格】〈 週動向 調査〉 約2,000 SSを対象に週次ベースのSS店頭における現金 ➂【国内製品・元売仕切価格】 一般価格の全国平均値を採用(資エ庁公表)。毎週 元売仕切価格は、元売会社(一次卸)と系列特約店な (月)時点の価格を調査し(水)14:00に公表(資源 ど(二次卸)との間で売買される卸価格。 エネルギー庁ーHPに掲載)。 6
© Copyright 2024 ExpyDoc