1970年、日本でH-Iロケットの開発がおこなわれた。N-Iロケットは3段の液体ロケットからなり、必要に応じてアメリカの技術指導を 受けたものの、そのうちの第2段を国内で開発し、打上げに成功した。これを機に日本は大きく遅れを取っていた液体ロケットの分野 で飛躍的な進歩を遂げることになった。続いて1976年に開発されたH-IIロケットは、当初N-Iロケットに改良を加えて作り上げるとい うものだったが、これでは能力に限界があり、将来的な発展が多くは望めないということから、N-Iロケットに引き続きアメリカから 大幅に技術を導入して製作することになった。開発されたN-IIロケットは全長35.4m、高度36,000kmの静止衛星軌道に 350kgの衛星を 投入できる3段式のロケットであった
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