2017年1⽉5⽇ 新春特別号② ~2017年の注⽬点 “為替編”~ あけましておめでとうございます。 今年も新春特別号として「2017年の注⽬点」を株式編、為替編の2回シリーズでお届けします。 <対円での為替騰落率> <2016年を振り返って> <2017年の展望> 2017年もトランプ⽒の政策が為替市場に影響を与え 続けると考えます。 これまでのトランプ⽒の発⾔から⽶国の成⻑に重点を 置いた政策が採⽤される可能性が⾼く、⾦利先⾼観と ともに⽶ドル⾼傾向が続くと予想します。⽶ドル/円 は⾦融政策の⽅向性の違いがより明確となり、⼀段の 円安の可能性も考えられます。 ⼀⽅、これまでトランプ⽒の発⾔を受けて下落してき たメキシコペソは、今後もトランプ⽒の発⾔などに左 右されることが予想されます。 また、これまで利下げが⾏われてきた豪州は転機を迎 える可能性があり、豪ドルは注⽬すべき通貨のひとつ と考えています。2016年後半に資源価格が持ち直し たことから、資源国であるオーストラリアの経済は次 第に好転していくことが予想されます。2016年に軟 調だった豪ドルが堅調な推移に転じる可能性が増して いると考えます。 124 (円) 円安 円⾼ (2015/12/31~2016/12/30) 英国の国⺠投票でのEU離脱決定、トランプ⽒の⽶⼤ 統領選での勝利など、予想外の結果となったイベント -20% -10% 0% 10% 20% が為替市場にも⼤きな影響を与えました。 2016年の⽶ドル/円は120円台で始まりましたが、年 ブラジルレアル 前半は円⾼傾向となり、英国の国⺠投票でのEU離脱 決定を受けて⼀時99.02円まで円⾼が進みました。そ の後、トランプ⽒の⽶⼤統領選勝利でトランプ⽒の政 策に対する期待などから⽶⻑期⾦利が上昇、⽶ドル/ ⽶ドル 円も上昇に転じましたが、年末の⽶ドル/円は116.96 円で年間では2.7%の円⾼となりました。 英国の国⺠投票はポンド安につながり、31年ぶりとな 豪ドル る1ポンド=1.1841⽶ドルまで下落しました。2016 年 は ポ ン ド は 対 ⽶ ド ル で 16.3 % の下 落 、 対 円 で は 18.4%の下落となりました。 ユーロ トランプ⽒の⽶⼤統領選勝利はメキシコペソにも⼤き く影響を及ぼしました。トランプ⽒は選挙期間中、 NAFTA離脱などメキシコに対して強硬な発⾔を続けた 英ポンド ことでメキシコ経済の先⾏き不透明感が広がり、メキ シコペソは下落しました。メキシコペソの対円での年 間騰落率は19.3%の下落となりました。 メキシコペソ 他⽅、2015年に対円で▲32.6%下落したブラジルレ アルは2016年は18.4%上昇しました。需給改善を背 景に資源価格が持ち直しの推移に転じたこと、政権交 代で政局混乱が収束したことが⽀援材料となりました。 <⽶ドル円の推移> (2015/12/31~2016/12/30) 122 120 118 116 114 112 110 108 106 104 102 100 98 15/12 16/03 16/06 16/09 16/12 (年/⽉) 出所:Bloomberg ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。 ■当資料は各種の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料に記載されている今後の見通 し・コメントは、作成日現在のものであり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関するグラフ、数値等は過去のものであり、将来 の運用成果等を約束するものではありません。■当資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
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