りそな マーケットフラッシュ ウィークリー

りそな
マーケットフラッシュ ウィークリー
◎注意事項をよくお読みください。
先週の動きと今週の見通し
No.705
(2017 年 1 月 4 日∼2017 年 1 月 6 日)
■ポイント
— ハシゴを外されるまで株高基調
— ドル円も底堅く推移
— 米雇用統計、相場の過熱感に変化を与えるか
短期金利
長期金利
円/円スワップ
米国金利
株式相場
為替相場
無担保(翌日物)
円TIBOR(3ヶ月)
新発10年債
先物中心限月
5年
10年
ドルLIBOR(3ヶ月)
T-Note(10年)
日経平均
NYダウ
ドル・円
ユーロ・ドル
ユーロ・円
先週末値
-0.058 %
0.057 %
0.041 %
150.24 円
%
0.08
%
0.23
0.998 %
2.444 %
19,114.37 円
19,762.60 ドル
116.96 円
1.0517 ドル
122.97 円
■ウィークリー コメント
変化は当然、そして
Yes, we can. も過去のもの
年初の欧米株、中国の景況
感受けて上昇
原油安を嫌気するも、引け
際には再び上昇
トランプ次期大統領への賛
否は尽きないが
今週の予想
-0.070 ∼
∼
0.050
∼
0.000
金利上昇
149.30 ∼
∼
0.00
金利上昇
∼
0.10
∼
もみ合い
0.85
∼
金利上昇
2.35
上昇
19,200 ∼
上昇
19,300 ∼
ドル上昇
116.00 ∼
ユーロ上昇 1.0300 ∼
ユーロ上昇 120.00 ∼
もみ合い
もみ合い
0.000
0.070
0.100
151.00
0.18
0.35
1.10
2.70
20,000
20,200
119.00
1.0700
125.50
%
%
%
円
%
%
%
%
円
ドル
円
ドル
円
〈 チーフストラテジスト 高梨 彰 〉
いち早く年明け相場を迎えた欧米市場の動きは、とても印象的でした。一
言で表すことは難しいのですが、「変化は当然、後はどのように変化するか」
を誰もがつかみに行っているようです。ここ数年、「変化」がキーワードの一つ
として世界の政治経済にて受け止められていたかと思いますが、その段階か
らは明らかな変化です。オバマ大統領の Change や Yes, we can. も、名実
共に過去のものとなりつつあります。
NY 株式市場では、中国の景況感指数が強めの値だったことなどを受け
て、欧州株や原油先物価格の上昇と合わせて値を上げて寄り付きました(図
表 1・2)。その後、原油先物相場にて、高値警戒感や米ドル高の影響、はた
また OPEC(石油輸出国機構)の減産合意が本当に守られるのか、などが材
料となり原油相場は急反落、株価指数も値を消します。しかし、引けに掛けて
は再び値を戻し、結局 NY ダウは 119 ドル高となっています。
1 ヶ月ほど前であれば、ここに「米大統領が変わることにより、様々な変化が
起きるのではないか」といった不安が重なったはずです。今でもトランプ次期
大統領に対する賛否は尽きないかと思われますが、(以下次頁)
◎注意事項
*当資料に記載された情報は信頼に足る情報源から得たデータ等に基づいて作成しておりますが、その内容に
ついては明示されていると否とに拘わらず、弊社がその正確性、確実性を保証するものではありません。ま
た、ここに記載された内容が事前の連絡なしに変更されることもあります。
*また、当資料は情報提供を目的としており、金融商品等の売買を勧誘するものではありません。取引時期な
どの最終決定はお客さまご自身の判断でなされるようお願い致します。
1
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
「不確実性」、参加者には所
与のもの
(前頁より続く)昨日の引け際に NY 株が上昇したこと一つとってみても、「ト
ランプ次期大統領による政策の不確実性は当然存在する」といった感覚が所
与のものとして市場参加者にも受け止められているようにみえます。
肝心なのは、景気が良くなるのか、企業業績が改善するのか、など本質的
なところです。昨年末は米ドル高が進み、これが米国経済をはじめ世界にど
のような影響を与えるのか気になるところではありますが、この三が日に出てき
た経済指標は概ね「景況感改善」を示す中身となっています。中国の景況感
指数も強めだったのですが、米国 ISM)製造業のレポートをみても、指数はも
とより企業からのコメントからも強気な見方が相次いでいます。何より米ドル高
にも関わらず、米国からの輸出に対して弱気な見方が殆ど出ていないところ
に、足元の景気の底堅さと言いますか、強さをみることが出来ます。
景気・企業業績そのものが
肝心
ISM 製造業、ドル高にも関わ
らず強い
米ドル高の影響、時間を経
て出てくるもの
但し、米ドル高の影響がどれだけ足元の景況感に反映されているか、慎重
に構えなければいけない部分もあります。米大統領選後の陶酔感は比較的
早く景況感にも反映されるかと考えられますが、米ドル高による競争力やコス
ト等の変化は、一定の時間が経たないと実体経済には反映され難いもので
す。しかも、トランプ次期大統領の政策を勘案すれば、国内産業保護の観点
から「いつかは米ドル安」への連想が働き易く、米ドル高を「一時的」または「そ
のうち米ドル安政策を打ち出すはず」と捉えれば、米ドル高への懸念も比較
的少なく収まるのかもしれません。
相場の過熱感も気になる
また、原油相場にて上値追いののち、急反落をみせたことについては、減
産合意うんぬんと同時に、相場上昇による過熱感への警戒も考慮しておく必
要があるかもしれません。OPEC での減産合意にしても、トランプ次期大統領
の政策にしても期待先行です。株や原油を買っている人にすれば、期待の剥
落が気になります。そして相場が過熱しているほど期待剥落による値動きも大
きくなりがちです。
総じて、期待先行による相場の「過熱感」と、「景況感の維持」が、株などリス
ク資産への投資に際しての主な基準となりそうです。トランプ次期大統領への
賛否は、何処まで行っても続きそうでして、人物像や政策の賛否を材料視しよ
うにも、ラチが開きません。「期待が失望に変わる現実」が顕在化すれば話は
別ですが、1 月 20 日の大統領就任も迎えていない段階では、失望させる現
実を提供することも難しいものです。
「失望」するにも、大統領は
未だ就任していない
1 月 6 日発表の米雇用統計や 20 日の新大統領就任が主な転換点として
意識されそうですが、即座に「期待」や「景況感」が変化するかどうかは微妙で
す。目先 Fed(Federal Reserve:米連銀)の利上げが話題の中心となる可能性
も低そうですが、雇用統計にて労働市場の強さが確認されれば、「3 月にも追
加利上げか」との声が出てくるはずでして、米ドル安・円高を待つ向きにして
も、もどかしい時間帯が続きそうな気配です。少なくとも、何らかの「変化」を期
待しても、相場には何の影響もないということだけは、割り切っておく必要があ
りそうです。
米雇用統計・大統領就任へ
の意識高まる
「変化」だけ期待しても、相
場には何の影響もない
図表1:
NY ダウの推移
図表2:
米 WTI 原油先物の推移
ドル
ドル
20,500
60
55
20,000
50
19,500
45
40
19,000
35
18,500
30
18,000
17,500
11月1日
25
11月8日
11月15日
11月22日
11月29日
12月6日
12月13日
12月20日
12月27日
20
2016年1月
1月3日
出所:Bloomberg、りそな銀行
2016年3月
2016年5月
出所: Bloomberg、りそな銀行
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2
2016年7月
2016年9月
2016年11月
2017年1月
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■今週のひとコマ
図表3:
1月1日における「他のこづかい」(お年玉)の推移
他のこづかい
¥2,600
¥2,400
¥2,200
¥2,000
¥1,800
¥1,600
¥1,400
¥1,200
¥1,000
2000/1/1
2003/1/1
2006/1/1
2009/1/1
2012/1/1
2015/1/1
出所:総務省統計局、りそな銀行
お年玉の金額変化
元旦の出費、こづかいや交際
費などが多い
2016 年元旦の総合支出は約
1.5 万円、16 年前とほぼ変わ
らず
元旦の「他のこづかい」はお年
玉
少子化の影響からか減少続く
景気の影響も反映
新年を迎えて、最初の出費の一つに「お年玉」があるかと思います。総務省統
計局から公表される家計調査にて、日別支出が品目別に示されており、消費者
が何にお金を使ったかが読み取れます。そこで、1月1日に焦点を当ててみる
と、こづかい、交際費、贈与金、交通・通信などの出費が跳ね上がっており、新
年に、実家に帰省する人が多いことや、お年玉などの出費があることが窺えま
す。
2016 年 1 月 1 日の二人以上の世帯における消費支出の総合は、14,973.04
円でした。2000 年 1 月 1 日では、14,750.09 円と 16 年前と概ね同水準で、消費
者が元旦に使うお金の量はあまり変わってないようです。
この中で「他のこづかい」の推移を表したものが上の図です。「他のこづかい」
は、世帯主以外の世帯員へのこづかいですが、1 月 1 日に「世帯主があげるこ
づかい」といえば、お年玉です。ということで、上の図は近年の「お年玉の推移」と
も言えそうです。少子化の影響でしょうか、減少が続いています。
もう少し細かく見ると、2009 年以降に減少幅が大きくなっている一方、2013 年
から 2014 年に掛けては上昇に転じています。2008 年 9 月にリーマンショックが
発生し世界的な景気後退が起きたことや、政権交代後の株高の影響が、こんな
ところにも出ているようです。(中條)
各マーケット・コメントは 1 月 4 日(水)09:00 現在
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3
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■外国為替市場
先週のドル円は小幅下落。欧米のクリスマス休暇の中、週初のドル円は弱
含んだものの、その後は米金利上昇、米消費者信頼感指数など良好な米経
済指標を受けて、ドル円は 117 円台後半まで値を上げる展開となった。一方、
週後半は米金利低下を受けて、ドル円は 116 円台前半まで下落した。
米ドル
予想
ドル円:
ドル円は上昇
116.00 −119.00 円
今週のドル円は上昇を想定。年明け後の週前半は、米金利上昇や米 ISM
製造業景況指数の上昇などを好感し、ドル円は 118.60 円まで上昇が続いた。
その後、原油価格の下落を受けて、ドル円は値を下げる場面があったが、ドル
買いの流れは変わらず。地合いの良さを受けて、週末までドル円の上昇が続
く展開を見込む。(中條)
先週のユーロ円、ユーロドルは共に上昇。ユーロ円は、週半ばに掛けて上
昇後、米債利回りの低下を背景としたドル円の下落に連れ安となり反落した
が、週末に円安が進行し反発した。ユーロドルは、週初、前週末終値近辺で
揉み合った後、週半ばに下落。1 ユーロ 1.03 台後半まで下落した。その後は
ユーロ買戻し優勢となり反発。30 日東京時間の朝方には薄商いのなか、1.07
まで上昇する局面がみられた。
今週のユーロ円、ユーロドルは共に上昇を想定。ユーロ円は、株などのリス
ク資産が上昇するなか円安が進行し、上昇する展開を予想。ユーロドルは、日
本休暇中に下落して始まっているが、独雇用統計、消費者物価指数などの経
済指標が堅調な結果を示したことが意識され、下げ幅を縮小させる展開を想
定。(水野)
ユーロ
予想
ユーロ円:
ユーロ円は上昇
120.00 −125.50 円
ユーロドル:
ユーロドルは上昇
1.0300 −1.0700 ドル
先週の豪ドル円、NZドル円は共に上昇。豪ドル円は、原油高などを背景に
週半ばに掛けて上昇後、鉄鉱石価格の下落も重石となったほか、ドル円の下
落に連れ安となり上げ幅を縮小させたが、週末に掛けて反発した。NZドル円
は、原油高を背景とした豪ドル円の上昇に連れ高となり上昇後、週半ばに掛
けて上げ幅を縮めたものの、週末に掛けて再び上昇した。
今週の豪ドル円、NZドル円は共に上昇を想定。豪ドル円は、日本休暇中に
中国製造業PMIが堅調な結果となったことなどから上昇しており、株高などを
背景とした円安の進行を受けてさらに上昇するだろう。ただ、産油国による減
産履行への疑念などから原油安が進行し上値を抑える場面がみられるだろ
う。今週は貿易収支が注目される。NZドル円は、豪ドル円同様に週初から上
昇しており、円安の進行などを背景に上昇する展開を予想。(水野)
豪ドル・NZ ドル
予想
豪ドル円:
豪ドル円は上昇
82.00 −87.50 円
NZ ドル円:
NZドル円は上昇
78.00 −84.00 円
図表4:
119
118
117
116
115
114
113
112
111
110
109
108
107
106
105
104
103
102
101
100
米ドル円
図表5:
円/ドル
2016/11/3
126
ユーロ円
円/ユーロ
124
122
120
118
116
114
2016/12/3
112
2017/1/3
2016/11/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
2016/12/3
2017/1/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 1 月 4 日(水)09:00 現在
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4
図表6:
89
88
87
86
85
84
83
82
81
80
79
78
77
76
豪ドル円
図表7:
円/豪ドル
2016/11/3
2016/12/3
NZ ドル円
円/NZドル
84
83
82
81
80
79
78
77
76
75
74
73
72
2016/11/3
2017/1/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
2016/12/3
2017/1/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
■債券市場
国内
予想
金利は上昇
TIBOR(3M):0.050 -0.070 %
長期金利(新発 10 年債):
0-0.1%
米国
予想
金利は上昇
ドル LIBOR(3M):
0.85 -1.10 %
T-note(10 年):2.35 -2.70 %
図表8:
%
0.18
0.17
0.16
0.15
0.14
0.13
0.12
0.11
0.10
0.09
0.08
0.07
0.06
0.05
0.04
15/12
先週の国内債は、中期・長期債がほぼ変わらず、超長期債は下落(金利
は上昇)。週初は 2 年債入札を前に売りが先行。2 年債入札が無難な結果
となると中期債を中心に買い戻し優勢となり下げ幅を縮小させた。28 日に
は日銀買入オペで 10-25 年、25 年超のゾーンが前回から減額されたことを
受け、超長期債に売りが出たが、円高・株安の進行などを背景に下げ幅を
縮小させた。
今週の国内債は下落を想定(金利は上昇)。10 年債入札を控え、売りが
先行し、株価の上昇も重石となり値を下げる展開を想定。ただ、日銀買入
オペを支えとした買いが予想されるほか、週末に米雇用統計を控え、値幅
は限定的となるだろう。(水野)
先週の米国債は上昇(金利は低下)。週初こそ消費者信頼感指数などの
経済指標が予想を上回ったことや原油高・株高背景に売りが先行したが、
シリアのロシア大使館が砲撃されたとの報道や 5 年債・7 年債入札が強い
結果となったことや原油安・株安を受け、価格が上昇。週末にはシカゴ購買
部協会景気指数が予想を下回ったことなどから、さらに値を上げた。
今週の米国債は下落を想定(金利は上昇)。年末に買われた流れが一
服し、次期政権への期待などを背景とした株高が予想されることも重石とな
り、値を下げる展開を想定。原油価格の下落が買いを誘う場面もみられよう
が、軟調な展開を予想する。今週は FOMC 議事録(12/13-14 開催分)や雇
用統計に注目が集まる。(水野)
日米短期金利
図表9:
日本
米国(右軸)
1.30
%
%
1.10
0.90
0.70
0.50
0.30
▲
▲
▲
▲
0.10
16/3
16/6
16/9
日米長期金利
-0.10
16/12
出所:Bloomberg、りそな銀行
日本
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0.0
0.1
0.2
0.3
0.4
15/12
16/3
米国(右軸)
16/6
16/9
%
2.8
2.6
2.4
2.2
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
16/12
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 1 月 4 日(水)09:00 現在
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5
■株式市場
先週の日経平均は下落。欧米のクリスマス休暇や年末の為、日経平均
は動意に乏しく前週末終値近辺での推移が続いた。為替の円安一服から
輸出関連株や、これまで上昇が目立っていた金融株などが売られたもの
の、原油価格の上昇を受けて、鉱業株などに買いが集まる場面があった。
一方、週後半には為替の円高が進んだことなどを受けて日本株は売られる
展開となり、日経平均は 19,114.37 円にて大納会を終えた。
日経平均
予想
日経平均は上昇
19,200 −20,000 円
今週の日経平均は上昇を想定。4 日の大発会は、米 ISM 製造業景況感
指数や中国製造業 PMI の上昇、為替の円安など良好な相場環境を受け
て始まり、輸出関連株や金融株などを中心に全面高。今週はご祝儀相場
が続き、日本株は上昇するだろうが、目先には米新大統領就任式などを控
え、高値では利益確定売りも出よう。(中條)
先週のダウは下落。週初は連休明けで薄商いとなるなか、IT 株を中心に
買いが先行。半導体株が 10 連騰となった大手企業を中心に堅調に推移し
たほか、原油高を背景にエネルギー株も上昇。しかし金融株や資本財株を
中心に幅広いセクターに売りが出て反落。公益株などに買いが入る場面も
みられたが、金融株の下落が重石となったほか、EIA(米エネルギー情報
局)が発表した石油統計で原油在庫が予想に反して増加したことから原油
価格が下落し、エネルギー株も軟調に推移した。
NY ダウ
予想
ダウは上昇
19,300 −20,200 ドル
今週のダウは上昇を想定。次期政権への期待などを背景に値を上げる
展開を想定。ただ、1/20 に大統領就任式を控えているほか、節目の 20,000
ドルを前に高値警戒感などから売りに押される場面も予想され、上値は限
定的となろう。(水野)
図表10: 日経平均
20000
図表11: NY ダウ
円
20500
19500
ドル
20000
19000
19500
18500
18000
19000
17500
18500
17000
18000
16500
16000
2016/10/28
2016/11/18
2016/12/9
17500
2016/11/3
2016/12/30
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株
下落、買い先行後、値を下
げる
インド株
上昇、売り先行後、原油高
などを背景に上昇
ブラジル株
上昇、原油高やテメル政権
への期待が背景
2016/12/3
2017/1/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
中国株は下落。政府が幹線道路の 5,000 キロ延伸を含む翌年の公共事業
への支出計画を発表したことを受け、建設株などに買いが先行したが、エネ
ルギー株などに売りが出て、上げ幅を縮小。当局が投資型の保険商品に対
し、監督を一段と強化すると報じられたことも重石となり、値を下げる展開とな
った。(水野)
インド株は上昇。モディ首相が株式投資益への課税強化を示唆したことを
受け売りが先行したが、値ごろ感から買いが優勢となり反発。原油価格の上昇
を背景にエネルギー株などが買われたほか、消費関連株も堅調に推移し、週
末に掛けて値を上げた。(水野)
ブラジル株は上昇。原油価格の上昇を受けてエネルギー株などに買いが
先行。海外株高や中国工業利益が前回から上昇したことも好感された。テメル
大統領が、地方負債を軽減させるため、一部引当金を免除する方針を示した
ことも相場を支えた。(水野)
各マーケット・コメントは 1 月 4 日(水)09:00 現在
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6
ロシア株
上昇、原油高、堅調な経済
指標が背景
ロシア株は上昇。連日の下落で値ごろ感が強まったことや、原油価格の上
昇を背景に買いが先行。新年の大型連休を前に売りが出る場面もみられた
が、製造業 PMI が前月から上昇したことを受け上昇。大手銀行の決算が良
好だったことを受け、銀行株も上昇した。(水野)
図表12: 中国上海総合指数
3400
図表13: ムンバイ SENSEX 指数
ポイント
28000
ポイント
27500
3300
27000
3200
26500
3100
26000
3000
2016/11/3
2016/12/3
25500
2016/11/3
2017/1/3
図表14: ブラジル BOVESPA 指数
66000
2016/12/3
2017/1/3
図表15: ロシア MICEX 指数
ポイント
2300
ポイント
2250
64000
2200
2150
62000
2100
2050
60000
2000
58000
1950
56000
2016/11/3
2016/12/3
1900
2016/11/3
2017/1/3
図表16: WTI 原油先物(期近物)
57
ドル/トロイオンス
1360
1340
1320
1300
1280
1260
1240
1220
1200
1180
1160
1140
1120
1100
2016/11/3
55
53
51
49
47
45
43
2016/12/3
2017/1/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
作成 : りそな銀行
2017/1/3
図表17: NY 金先物(期近物)
ドル/バレル
41
2016/11/3
2016/12/3
2016/12/3
2017/1/3
出所:Bloomberg、りそな銀行
総合資金部
高梨 彰
水野伸哉
中條仁美
各マーケット・コメントは 1 月 4 日(水)09:00 現在
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7
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■過去 5 年間の相場推移
図表17: 日経平均(左軸)と NY ダウ(右軸)
円
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2012/01
図表18:
ドル
NYダウ
日経平均
2013/01
2014/01
2015/01
2016/01
22,000
21,000
20,000
19,000
18,000
17,000
16,000
15,000
14,000
13,000
12,000
11,000
10,000
9,000
8,000
2016/12
米ドル円とユーロ円
円
円
160
150
ユーロ円
140
150
130
140
120
130
110
120
100
110
100
90
米ドル円
90
80
70
2012/01
図表19:
180
2013/01
2014/01
2015/01
2016/01
80
2016/12
WTI 原油先物と日本 10 年金利
WTI原油先物(左軸)
ドル
日本10年金利(右軸)
%
1.30
160
1.10
140
0.90
120
0.70
100
0.50
80
0.30
60
0.10
40
-0.10
20
-0.30
0
2011/12
2012/12
2013/12
2014/12
2015/12
-0.50
2016/12
出所:Bloomberg、りそな銀行
各マーケット・コメントは 1 月 4 日(水)09:00 現在
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
8
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■マーケットカレンダー
日本
米国
その他
★(独)11月小売売上高
日銀金融政策決定会合議事要旨
12/26(月) (10/31-11/1開催分)
<独・香港 クリスマス休暇>
<英・豪 ボクシングデー>
12/27(火) ★11月CPI
11月家計調査
11月雇用統計
11月住宅着工件数
2年債入札
12/28(水) ★11月鉱工業生産
11月商業販売統計
12/29(木)
12/30(金) ◎大納会
12/31(土) <大晦日>
12月リッチモンド連銀製造業景況指数
12月消費者信頼感指数
11月中古住宅販売成約指数
(EU)11月マネーサプライ
12月シカゴ地区製造業PMI
1/1(日) <元日>
<元日>
1/2(月) <振替休日>
1/3(火) <休場>
<振替休日>
11月建設支出
12月ISM製造業景況感指数
前年比%
60
(中)12月PMI製造業
<元日>
前月比、千人
マネタリーベース
非農業部門雇用者数
3ヶ月移動平均
400
350
300
250
200
150
100
50
0
50
40
30
★(独)12月CPI
11月実績:+21.5%
20
10
0
12/11 13/5 13/11 14/5 14/11 15/5 15/11 16/5 16/11
コンセンサス予
想:非農業部門雇用者
数+18.0万人
(11月実績:+17.8万人)
11/11 12/5 12/11 13/5 13/11 14/5 14/11 15/5 15/11 16/5 16/11
出所:IN情報センター、りそな銀行
1/4(水) ◎大発会
1/5(木) 10年債入札
12月マネタリーベース
国庫短期証券(3ヶ月)
1/6(金) 11月毎月勤労統計
国庫短期証券(6ヶ月)
出所:Bloomberg、りそな銀行
★(EU)12月HICP
12月ADP民間雇用調査
12月ISM非製造業景況感指数
★12月雇用統計
★(独)11月製造業受注
11月製造業受注
11月貿易収支
(EU)11月小売売上高
(豪)11月貿易収支
<ロシア 正教クリスマス>
1/7(土)
1/8(日)
1/9(月) <成人の日>
1/10(火) 12月消費動向調査
1/11(水) 11月景気動向指数
30年債入札
1/12(木) ★12月景気ウォッチャー調査
11月国際収支
12月貸出・預金動向
国庫短期証券(3ヶ月)
1/13(金) 12月マネーストック
流動性供給入札
1/16(月) ★11月機械受注
11月第3次産業活動指数
★(中)12月貿易統計
★(中)12月CPI
★(独)11月鉱工業生産
★(独)11月貿易収支
11月消費者信用残高
(EU)11月失業率
(豪)11月小売売上高
(英)11月鉱工業生産・製造業生産
(EU)11月鉱工業生産
★12月小売売上高
11月企業在庫
<キング牧師誕生日>
★(中)10-12月期四半期GDP
★(中)12月鉱工業生産
★(中)12月小売売上高
(中)12月固定資産投資
1/17(火) 11月稼働率
20年債入札
1/18(水) 国庫短期証券(1年)
1/19(木) 5年債入札
国庫短期証券(3ヶ月)
1/20(金)
★(独)1月ZEW景気期待指数
(英)12月CPI
(EU)12月CPI
(英)12月失業率
★12月CPI
★12月鉱工業生産
★12月住宅着工
★(EU)ECB定例理事会
1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
<大統領就任式>
(英)BOE金融政策委員会
(豪)12月失業率
(独)12月PPI
【以降の主要日程】
<国債入札> 2年債(1/30、2/28、3/30)、5年債(2/14、3/9)、10年債(2/2、3/2)、20年債(2/23、3/14)、30年債(2/9、3/7)、40年債(1/24、3/22)
<日銀金融政策決定会合>1/30-31、3/15-16、4/26-27、6/15-16、7/19-20、9/20-21、10/30-31、12/20-21
<米・連邦公開市場委員会(FOMC)> 1/31-2/1、3/14-15、5/2-3、6/13-14、7/25-26、9/19-20、10/31-11/1、12/12-13
<ECB定例理事会> 3/9、4/27、6/2、7/20、9/7、10/26、12/14
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
9
りそなマーケットフラッシュ ウィークリー
■市場相場動向 (12/26∼12/30)
12/26(月)
-0.041
0.05727
日本円TIBOR
0.10636
円短期金利先物
99.930
利付2年国債
新発債
-0.180
国
利付5年国債
新発債
-0.085
内
利付10年国債
新発債
0.055
金
利付20年国債
新発債
0.575
利
17/3限
債券先物
149.81
2年
0.04500
5年
0.10255
円/円スワップ
10年
0.25126
20年
0.64314
FFレート
0.66
米
TB(3ヵ月)
金
0.508
利
T-NOTE(10年債)
2.537
3
日本円(
ヵ月)
海 L
米ドル(3ヵ月)
外 I
ユーロ(3ヵ月)
金 B
英ポンド(3ヵ月)
利 O
R
スイスフラン(3ヵ月)
豪ドル(3ヵ月)
1.79000
NZ ドル(3ヵ月)
2.01000
ドル・円(仲値)
117.12
ユーロ・円(仲値)
122.51
豪ドル・円(仲値)
84.21
NZ ドル・円(仲値)
東
80.81
(15
30
)
京
ドル・円
:
時点
外
ユーロ・円(15:30時点)
国
ユーロ・ドル(15:30時点)
為
ドル円直先スプレッド(3ヵ月、銭/ドル)
替
d 47.5
ドル・円
117.10
N
ユーロ・ドル
1.0455
Y
英ポンド・ドル
1.2282
スイスフラン・ドル
1.0272
日経平均(225種/円)
19396.64
東証株価指数(TOPIX)
1538.14
東
日経ジャスダック指数
2717.14
京
東証マザーズ指数
920.54
東証1部売買高(百万株)
1441.86
株
NYダウ(ドル)
式
ナスダック総合指数
中国上海総合指数
海
3122.57
SENSEX(インド)
外
25807.10
ブラジルボベスパ指数
58620.26
M ICEX指数(ロシア/ドル建)
2177.86
金(NY先物、期近)(ドル)
商
原油(WTI先物、期近)(ドル)
品
CRB先物指数
お問い合わせは、取引店の担当者までご連絡ください
無担保コール
オーバーナイト物
3ヵ月
6ヵ月
17/6限
12/27(火)
-0.048
0.05727
0.10636
99.935
-0.180
-0.085
0.060
0.570
149.81
0.04631
0.10450
0.25688
0.65511
0.66
0.513
2.560
1.79000
2.01000
117.47
122.76
84.34
80.94
117.27
122.51
1.0447
d 49.9
117.43
1.0457
1.2271
1.0280
19403.06
1536.22
2723.48
927.18
1749.65
19945.04
5487.44
3114.66
26213.44
58696.69
2189.43
1137.30
53.90
192.75
◎表紙の注意事項をよくお読みください。
10
12/28(水)
-0.046
0.05727
0.10636
99.935
-0.185
-0.090
0.055
0.590
149.94
0.04322
0.09967
0.25176
0.66239
0.66
0.508
2.508
-0.01729
0.99817
-0.33571
0.36713
-0.73320
1.80000
1.99000
117.67
123.14
84.72
81.25
117.55
123.15
1.0476
d 51.4
117.26
1.0413
1.2226
1.0284
19401.72
1536.80
2737.66
938.52
1311.43
19833.68
5438.56
3102.24
26210.68
59781.63
2182.98
1139.40
54.06
193.03
12/29(木)
-0.048
0.05727
0.10636
99.945
-0.194
-0.105
0.040
0.575
150.25
0.03546
0.08623
0.23799
0.65922
0.66
0.447
2.475
-0.02586
0.99789
-0.33571
0.36675
-0.72920
1.81000
2.00000
117.19
122.11
84.32
81.15
116.64
121.97
1.0456
d 53.3
116.54
1.0490
1.2261
1.0230
19145.14
1518.39
2726.65
931.44
2249.14
19819.78
5432.09
3096.10
26366.15
60227.29
2206.33
1158.10
53.77
192.90
12/30(金)
-0.058
0.05727
0.10636
99.945
-0.195
-0.114
0.041
0.570
150.24
0.02456
0.07509
0.22922
0.65604
0.50
0.497
2.444
-0.04657
0.99789
-0.33643
0.36663
-0.72920
1.80000
2.00000
116.55
122.79
84.38
81.24
116.61
122.90
1.0538
d 55.0
116.96
1.0517
1.2340
1.0190
19114.37
1518.61
2739.25
942.68
1667.86
19762.60
5383.12
3103.64
26626.46
2232.72
1151.70
53.72
192.51