べんがらモリブデン被覆種子を用いた 水稲湛水直播栽培 苗立ちの安定化のため、べんがらとモリブデンを混合した資材を種子に被覆し、 代かき直後の土壌に播種します。この方法は、従来の酸素発生剤を使う方法に比 べて、資材費が安価で、被覆作業も容易です。 べんがらモリブデン被覆技術は、九州沖縄農業研究センターで開発された技術 で、佐賀県農業試験研究センターでは実用化に向けた共同研究を行いました。 種子被覆 ショットガン直播 モリブデン無 薄く広げて、 種子の表面を 乾燥させる 乾燥後の 被覆種子 出芽の様子 技術の比較 モリブデン有 室内ポット試験結果 生育状況 新技術 慣行技術 種子コーティング材料 べんがら・モリブデン・糊 酸素発生剤 種子重量の増加程度 約1.1培 約2倍 慣行に比べて1500円/10a程度低減 - 20kg 10kg コスト低減効果 一度にコーティングできる種子量* *)カルパーコーティングマシン使用時 「北部九州低コスト水田輪作体系実証」グループ この試験は、2015年11月現在、生研センター「攻めの農林水産業の実現に向けた革新的技術展開事業(うち産学の英知を結集し た革新的な技術体系の確立)」による「北部九州における稲麦大豆多収品種と省力栽培技術を基軸とする大規模水田高度輪作証体系 の実証」の一部として実施しました。 佐賀県農業試験研究センター 作物部 作物栽培研究担当
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