県営中城公園 ニュースレター 2017年1月号 くもぐす くもぐす 新年、あけましておめでとうございます。 今年も、たくさん遊びに来て下さい。 公園管理事務所からのお知らせ 中城公園から利用者の皆様へ 〇工事による遊具の使用禁止のお知らせ 南遊具広場(トランポリン) 2017年1月10日(火)∼2月17日(金) 中央遊具広場 2017年2月20日(月)∼3月24日(金) 中城公園管理事務所 (098)935-2666 南遊具広場 中央遊具広場 特集 モスローゼの花にきた成虫 低温期の裏翅 雌の日光浴 ルリウラナミシジミ (シジミチョウ科) 翅を広げて15mm程の小さなチョウで、翅の表は青紫色で光沢があり、群れ飛 ぶ様はキラキラしてとても美しい光景です。 本種は東洋熱帯に広く分布し、北限は八重山諸島です。沖縄島には初夏から 秋にかけて不定期に飛来し、幼虫の食べるマメ科植物の開花にタイミングが合 うと大発生します。2016年度はその年でした。沖縄島の至る所でキキラと飛ぶ 姿が見られました。 中城公園では2015年秋に少し観察され、年が明けていなくなり、秋に飛来し たのか幼虫の食べるタイワンクズが咲き始めると、いっきに個体数が増えてき ました。さらに、クロヨナの開花もあり、大発生の年でした。2つのマメ科植 物の花数が多かったのは、台風襲来による被害が少なかったからです。 12月29日も中城公園内で飛んでいました。年明けもいるのか、観察してみたい と思います。 2016年、中城公園に南からやってきた小さなチョウたち 中城公園にはたくさんのチョウたちがいます。なかには、北から南からもやってきて、しばらく居着 くものもいます。2 0 1 6 年、南からやってきた小さなチョウを紹介しましょう。 クロマダラソテツシジミ (シジミチョウ科) 翅を広げて1 5 mm程の小さなチョウです。もともと棲んでいるのはインド、中国南部、インドシナ半 島、フィリピン、ジャワです。1 9 7 0 年に台湾で見つかり、1 9 9 2 1 9 9 3 年に沖縄島で発生、2 0 0 1 年に与 那国島、2 0 0 7 2 0 0 8 年に沖縄島をはじめとする南西諸島で大発生、なんと近畿地方まで拡がりまし た。沖縄島には、毎年ソテツの新芽の出る初夏に飛んできて、世代交代を繰り返し、年末か年明 けの低温でいなくなります。 成虫の多い時期には、それこそ無数の小さなチョウが 乱舞し幻想的です。幼虫はソテツの柔らかい葉や葉柄 を食べるので、ソテツ愛好家や本土のソテツ名木のあ る地域では嫌われ者になっています。そのため、小さく てかわいいチョウなのに「小さな悪魔」という愛称がつけ られました。 中城公園ではソテツが自生し、クロマダラソテツシジ ミの発生が初夏から暮れまで観察できます。 ソテツの新芽( 葉) を食べる幼虫 ソテツの枯葉にいた蛹 花にきた成虫 蕾の付け根にあぶくの中 に生み付けられた卵 成虫は光沢のある青紫色 右下は雌 幼虫は花を食べる 蛹 県営中城公園ニュースレター くもぐす 2017年1月号 県営中城公園管理事務所 〒901-2315 沖縄県北中城村字荻道平田原370-2 TEL( 098) 935-2666 FAX( 098) 935-3533 編集・発行:比嘉正一 o ki r y o ku . o r g /p a r k/
© Copyright 2024 ExpyDoc