愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 中国語湘方言 の母音 に関す る一 考察 ― 湘 要 講 と 長 沙 語 を 中 心 に 目次 1.は じめに 2 . 母音体 系 3 . 単母 音 [ i ] , [ 1 ] , ( [ 1 ] ) , [ y ] , [ o ] , [ a ] , [ o ] , [ u ] 4.E巨ど 致モ 多 [ei],[ie],[ye],[eu],[じe],[ai],[ia],[ya],[au].[ua],[lo],[ui] [lou],[yei],[uei],[iau],[7ai],[uai] 5.デ 致モ 肇ゼ 事 [0],[5],[iO],[yO] 6.デくデ誌モ 多 [in],[yn],[en],[uen],[an],[ian],[yan],[uan],[oo],[io13] 7 . 音節主音 の [ ■ ],[甲 ] 8 , おわ りに 付録 : 1 . 資 料 I . 声 調比較表 Ⅱ. 湘F 語 。 長沙語音節表 ・ 主要参考文 献 ・ 表家癖, 1 9 6 0 , 『 漢語方言概要』( 文字改革 出版社 ) 虐伯慧, 1 9 8 1 , 現 『 代漢語方言』( 湖北人民 出版社 ) 李永 明, 1 9 9 1 , 『 長 沙方言 』 ( 湖南 出版社 ) 1 . はじめ に 中国語 湘方言 の子音体 系 には新 湘語 と老 湘語 に分 かれ , そ の違 いは主 と して有声 の破裂音 と 有声 の破擦音 の有無 に見 られ るが, そ して, 新湘語 の内部 で も, 老派 と新派 に分 かれ , その違 い は 主 と してそ り舌音 の有無 に見 られ る。これ につ いて は, 酪己要 4 5 巻第3 号』の拙論「中国語 湘方言 の 子音 に関 す る一 考察 」( p 1 7 3 ∼ p 1 9 3 ) で述 べ た。本稿 は新 湘語, 主 と して 湘F 語 ① と長沙語 の母音 体 系 を比 較分析 し, 両者 の相違 点 を明 らか にす る。次表 に示 して い るよ うに, 新湘語 と老 湘語 の 母音体 系 には違 いが 見 られ るが , 同 じ新 湘語 で あ る新 派長 沙語 の母音体 系 と老 派 湘F 語 の母音 体系 に もそ の違 いが 見 られ る◇母 音 と密接 な関係 にあ る声 調 につ いて は他 の機会 に譲 る。 なお, 本稿 で用 い る音声資料 は「中国語 湘方言 の子音 に関 す る一 考察 」と同 じものを, 声 調 をつ け くわ えて数 箇所 の訂正 を して付録 1 に示 した。 2 . 母音体 系 湘博語 と長 沙語 の母音体系 は次表 の よ うに示 す ことがで きる。参考 のた めに, 老湘語双峰語母 音体系 を挙 げ, 各表 の下欄 に母音音素 と音節主音 [ 1 ] , [ 甲 ] を併せ て示 した。 105- 中国語湘方言の母音に関する一考察 ― 湘揮語 と長沙語 を中心に [表 1] 新 湘語 老 派 湘F語 母 音 体 系 (音節 主 音 順 位 ,37fEl) 日 母 単母音 音 鼻 母 重母音 鼻母音 音 末鼻音 i〈1)(■ y yn 0 el le ye eu a al la ya au ua lau O lou yel uel iO yo ual en uen an lan yan uan 5 10 u 母音音素 i [表E] y e a o 5 u ご IB 音節主音 4 新湘語新派長 沙話母音体 系 〈 音節主音順位 ,40個 ) 日 母 単母音 音 鼻 母 重母 音 鼻母音 音 末鼻音 i(1) y 0 el le ye eu じ a al la ya au ua lau yal ual 0 o lou yel uel 5 iO y0 a■ lan yan uan 10 l 母音音素 [表I] en uen 5 y e a o u 0 5 (oo 音節主音 1013) ll n 老湘語 双峰語母音体 系 (音節主 音順位,36個 ) 母 日 単母音 i(1)(1) 鼻 母 重母音 鼻母音 音 末鼻音 ul r ur lo ye eu u8 ご iご uご en uen a Cu3 1的 y 1e 18 ue a O 6 10 ua i5 u 母音音 素 tyeaou r o 5 音節主音 l1 1 な お, ( u i ) は湘 寝 語 , ( 的) , 〈 lo13)は 長 沙 語 に現 在 で も観 察 され るの で, ( ) し て 示 した b -106- 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 長沙語 の母音体系 につ いて, 先 行研 究 の衰 1 9 6 0 と倉 1 9 8 1 と李 1 9 9 1 の体 系 をそれぞれ次 に示 し てお く。 衰1 9 6 0 , 長 沙語韻母表 ( 3 8 4 回 ) ②: 開尾,i u尾 四呼 la 合 u ua 撮 y ya uY ｕ ｕ Ｙ １ Ｙ ・ 1 Y ｕ ａ １ ａ ・ 斉 a 鼻化韻 。 ｌ ａ ａ ａ ｕ ｙ 1 , 1 ０ １ ０ ・ 開 韻 an 5 i0 75 ye 鼻 尾 韻 Y(:)n en 的 lan in 10o uan uen yan yn 唐 1 9 8 1 , 長沙 語 韻母 表 ( 3 6 個) ③ : 開尾 韻 l i a la O u ua y le 5 iё y0 ya iO o 化韻 鼻 鼻 ue ye an al ual yal Yn el uel yel o■ au lau eu lou 尾韻 lan uan yan ln uen yn 李 1 9 9 1 , 長 沙 語 韻 母 表 〈3 8 個 ) ④ : l e ie uei ye ei 5 1o ua y0 a ou la ual yel a1 9n lau uan ya au , lan ue yal an 早 o l lou y 5 in u yn 10 uen yan 衰 1980と倉 1981と李 1991は長 沙語 の母音体 系 につ いて ほぼ同 じ体 系 を 示 されて い るが,衰 体 系 (以下 同 〉で は鼻尾韻 に [剣]と[i制]を示 して い るのに対 して ,唐 体 系(以下同 〉と李体 系〈以下 同 )ではそれを示 して いない。 n],[コ]尾巳経 消失,部分変 [― n]尾,部 李体 系 は「鼻韻尾 只有 一価 [― 分変鼻化。(末鼻音 は[n]の 一 価 しか な く,[均]は もう消失 した。一 部 の語 は[n]に な り,一部 の 語 は鼻音化 した )」 ⑤ と指摘 して いる。 ‐107- 中国語湘方言の母音に関する一考察 ― 湘淳語 と長沙語を中心に 同 じく[的 ],[lo33]の 有無 につ いて 唐体 系 は次 の よ うに記述 して い る。 鼻音尾韻在許 多長沙人嘴里 只有 ― ■韻而無 コ韻。in,i● 不分,en,0幻 不分,分別合併為 in,en。比 "念 ウ 外 ,普通 話 中u13韻 和y● 韻的字長沙話 一般 也分別併入en,in両韻。因此,“ ken,“ 公 兄 念●in,但也 有部分長沙人 這部分字保留 其独立性 ,念為 i的韻 (相当於普通 話y3)和o13く 相 当於 普通 話 uコ)。 (末鼻音 は多 くの長沙人 の 日か らでは―nが観察 され るが,0が 観察 され な い。in,iコ の 区別が な の区別 もな く,それぞれinとenに 併合 されて い る。 この ほか く,en,o。 ,普通 話 のuoとy3の字 は長 沙語 では一 般 的 にそれぞれenと inに併合 されて い る。したが って,「 公 [k9■ ]」は [ken]と読 み,「 兄 in]と読 む。ただ し,こ の部分 の字 の独立性 を保 ち,[i呵]〈 [●ioO]」 は[● 普通 話 のyコに相 当す る)と [呵](普通 話 の明 に相 当す る)と読 む一 部分 の長 沙人 もいる もので あ る)⑥。 しか し,倉体 系 の この記述 では [o13]と [iO13]を 長 沙語 の母音体 系 か ら外 す 十分 な理 由 とな って お らず,か つ 虐体 系 の記述 自身 に幾 つ か の不備 を ここで指摘 しなければ な らない 。 長 沙語,及 び湘方言全 体 では,普通話 とは違 い,音節末 鼻音 の [n],[口 ]によ る意味 の区別が なさ ないのが特徴 であ る。例えば,普通話 で は,「 2]」 と「 賓 [pinl]」 氷 [piげ]」 ,「 貧 [p`in2]」 と「 瓶 [pr iコ が意味 の区別 を し,[in]と[i。 ]は ミニ マル ペ ア とな って,対立 関係 を示 して い る。 これ は長沙語 では「賓」と「氷」,「貧」と「 瓶」は いずれ も[pin]と言 う。 しか し,話 し言葉 には観察 され ないが,書 き言 葉 ,いわ ゆ る「 文讃にnM」 ,本稿 では文 日語 と言 うが,このよ うな文 日語 には [∞]と[lo13]が た びたび見 られ る。本稿 資料 のZ氏の発音 に,「中国」を[tso131 kue6]と 発音 されて い る箇所 が ある の はその証 拠 であ る。 先行研究 の記述 を見 ると,表体系1980年代 の記述 では長沙語 には [o13]と [1013]の 音声 が 存在 し て い るのに対 して,倉体系 1980年代 の記述 で は,20年は経過 して いるか ら,[o13][1013]話 者 が 自然 減少 した こと もあ り,長沙語 には [∞]と[i∞ ]の存在 が な ぃ とされて い る。しか し,15年経 っての 今 日では,長 沙語 には もう見 られないは ず の [o13],[i側 ]が存在 して い る と本稿 で確認 したのは なぜか 。本稿 の長沙語話者Z氏 は1958年生 まれで,資料 の録音 に協 力 したのは1996年の 3月 に氏 が 来 日 した時 で あ る。Z氏 は[o13][1033]話 者 ではない はずであ る。資料 の 中,「中」の発音 が一 カ所 だ け[tsool]とな って お り,「 痛 」が [t`oB4]とな って い る。これ は方 言 で文章 を読 む ときな どに見 ら れ る文 日語 の発音 ではあ るが,こ の よ うな文 日語現 象④ は他 の方言話者 に もよ く見 られ る 。すな わ ち,長沙語 の [呵],[i∞]は話 し言葉 と しての「白讃Mi dF」,つ ま り純粋 な 日語 の では一 中 般的 ではな いが,文章 な どを読 んだ り,講演 な どを した りす るときな どの文 口語 には まだ結構存在 し て い る ことがわか る。 一 方,湘療語話 者 のい は1893年の 氏 生 まれで,本稿 の資料 は今 か ら50年前 の氏 の1949年10月1日 の録 音 であ るので,[O13][1033]話 者 で あ る し,且 つ原稿 を読 み上 げて いたの に もかかわ らず,氏の 録音 で は[o13][1013]の 存在 は見 られなか った。 これ は「 推廣普通 話 tuTguttg pttt5nghuあ 」(共通話 -103- 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 普 及運動 )③や学校 教育 などの影響 のた め,文 日語 は人 々の普段 の言語生 活 に侵透 して きて い る ことなので,意外 なが ら逆 に [o13]と [1013]の 発音 は若 い世代 に覚 え られて しまい,か え って観察 され る事 実 が否 定 で きな い。 したが って ,共通話普 及運動 で方言 を規範 化 す る動 きも強 い中,長沙語 の [o13],[1013]の 音声に つ いて は,現存 の音声 を忠実 に記述 す るには,ま だ 当分長沙語 の母音体 系 に保留 す べ きでは なか ろ うか。本稿 で は表 Iに [o13].[1013]を ( )に いれ て示 した。 次 は店体 系 の記述 に「普通話 中uコ 韻和y13韻 」との記述が あ るが,これ は 明 らか に不適 切 であ る。 なぜ な ら,中 国語 の普通話 には [u均 ],[yコ ]に該 当す る音声 が存在 して いないか らで あ る◇唐休 系 の記述 に挙 げた語例 の「公」と「兄 」は,それ ぞれ普通 話 にお いは「公」は表記 はgong,音声 は[k9げ] で あ り,「 兄 」は表記 はxi5ng,音声 は[oiool]であ る。 さ らに,倉体 系 の記述 に [1]と[■ ]のかわ りに [1]の表記 が 見 え るが , これ は誤植 か も しれ ない が,[I]の間違 いで あろ う。[1]はIPAでは一般 的 に子音 の側面音 を表記 す る記 号 で あ るので,母音 の体 系 にはまず用 いるこ とはないだ ろ う。しか し,虐体系 の1は[I]の間違 いで あ り,[1],[1]にか わ る表記 で あ る と見 な して も,依然 と して不適 切 な記述 であ ると言 わ ざ るを得 な い。 [I]は音節 副音 と して舌 位 が低 か ら高 へ移動 す る英語 の複 合母音 [ai]ょうな場 合 に [aI]と表記 す ることが あ るが, しか し,[1]は破擦音 の [ts],[tざ ],[s]の後 にのみ,[1]はそ り舌音 の [ts],[tざ ],[s]の後 にのみ現 れ ,それぞれ前後 に母音 に挟 まれ る こ とのない音節主音 であ るため,[1]と [1]は[I]と は全 く異 な る音 であ る。 次 に,表体 系 では長沙語 の 中舌母音 につ いて ,重母音 の場合 は舌位 が後寄 りの [Y]で記述 し,鼻 尾韻 の場合 は 中央寄 りの [e]で記述 して いる。これ については次 のよ うに記述 して いる。 展唇後元音 Y単用或在 ば Yu Yn uYn中為Y,在 韻尾u前略呈 国唇化 ,為Y。。3出現在 on uen二韻, 略前 ,略短。 (平唇奥舌母 音 [Y]が単独或 いは [uY],[沌],[Yn],[uYn]に 現 れ るときは [Y]であ り,[u]の 前 に くる と円唇化 し,[Y]であ る。[0]は[en]と[uen]に現 れ るときやや前寄 りで,短 い )③。 これに対 して 唐体 系 は[Yn]の記述 の みで あ る。 衰体系 の [Y]は奥舌半狭母音 で あ るが, しか し,長沙語 のeと普通話 の奥者 の半狭母音 eと比較 す ると,舌 の位置が前寄 りであ り,やや ひろい 中舌 の半広母音 [o]であ る。全体的 に舌 位が前寄 り なの は中国語 の南方方言 の共通 す る特徴 であ る◇北方方言 と比 較 す る意味 で,本稿 は長沙語 のe は奥舌 の半 狭母音 [Y]で表記 す るよ りは,む しろ中央寄 りの 中舌半 広母音 [9]で表記 すべ きで あ ると考 え,表 1表Iのよ うに示 した。そ して,磨体 系 の [Yn]にあた る音 は[en]でも表記 で きるが,実 際 の音声 はむ しろ鼻母音 の [5]であ るので,本稿 は[5]の表記 を して い る。湘F語 には [5]がな い。 「国」と い う言 葉 の発音 であるが ,長沙語 は[u3]であ るのに対 して,湘博 語 は[ye]であ る。 これ -109- 中国語湘方言の母音に関する一考察 ― 湘iヨ 語 と長沙語を中心に は使 用頻度 の高 い語 であ るが,長沙語 で は,[uo]は 日常使われて い るのが この一語 だ けで ある。 湘方言 の他 の方言 ,例えば永州方言 な ど も「国」は [kyel]であ るが,長沙語 は普通話 の影響 も考え られ,文 日語 の発音 [ue]のほ うが主流 とな って い る。ただ,筆者 の観察 で は,長 沙語 で も話 し言葉, の母音休系 日語 の なか では「国」は[kye2]と観察 され る ことが あ る。本稿 資料 のばの音 声 は湘yF_語 の一 種 と見 なすが,これ につ いての先行研 究 は手元 には見当 た らな い。M氏 の音声 を分析 して湘 F語 の母音体 系 を表 1にま とめた。 次 は,付録 の資料 の音 声 を 中心 に,普通 話 との対応関係 を念 頭 に しなが ら,湘 F語 と長沙語 の 母音 体 系 を見 て い く。 3.単母 音 [と ],[1],〈 [1]),[y],[o],[a],[o],[u] 8イ 単独 で音節主音 になる日母音 は,湘 厚語 には [i],[1],[1],[y],[e],[a],[o],[u]の 回の音声 が あ るが,長沙語 には,本 稿 は資料 のZ氏 の音声 を見 る限 りでは,そ り舌音 の後 に くる[1]が見当 た らないので,[i],[1],[y],[o],[a],[o],[u]の 7価であ る。音素 と して考 え る場合 は,/i/,/y/, 6個で妥 当 であろ う。 /e/,/a/,/o/,/u/の なお,参考 のため,普通話 の表音 ロー マ字 「 を つ けた◇語例 の意味 は資料 の訳 文 を 併音占 nyTn」 参照 された い。 [i] [i]は 平唇 の前舌狭母音 であ る◇音節主音 の [i]はIPAの[i]よりは舌位 がやや後寄 りであ る。普通話 の [i]とほぼ同 じであ る。 例 漢 字 研 音 湘 博語 長沙語 立 1ヽ [ 1 1 6 ] [ l i 帝 dヽ [ t i 4 ] 義 yヽ 以 yY 的 示」 基 ウト de 1ヽ jT tY 地 tヽ 其 qr 一 yl 普通話 6 ] [ l i 4 ] [li4] [ l i 4 ] [ . i 4 ] 4] [と [ 1 4 ] [ i 3 ] [i3] [i3] [ t i ] [ t i ] [te] [ l i 4 ] [ l i 4 ] [ [ 浮1 1 ] [ 海1 1 ] [ 捧1 1 ] [tF [tF [tr i3] [ti4] [ 降1 2 ] [16] 集 意 Ji [ 捧1 6 ] yヽ [ i 4 i3] 4 [ 捧i 2 ] [ri2] [16] [11] i 4 ] [ 捧1 2 ] [ i ] i3] [ti4] [ -110- i [ti4] '[降 i6] ] l 4 ] 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 婿吾 xイ [ s i 6 ] 1 6 ] [ 。 [ 1 1 2 ] 李 lY [ l i 3 ] [ l i 3 ] [ l i 3 ] 錫 xT [ s i l ] [ 1 1 1 ] [ l i ! ] [ o l l ] [ o l l ] [ o l l ] [pi4sui] [llli 4,yl] [ali 4sul] 習 xT 秘書 コヽs h こ と] は, 前後 の母音 の影響 で舌 位 がやや前後上下 に ずれ る。 例 えば, 「 音節 副音 の [ i ] と [ ― 平 」の 音声 [ p i n 2 ],は[ i ] が 後続 す る前舌鼻音 の [ n ] の影響 で舌位 がやや前 寄 りにな り, I P A の [ i ] に近 い前舌狭母 音 にな る。一 方, 「 美」の音声 [ m e i 3 ] は, [ i ] が 前 の半狭母音 [ e ] の影響 で, 舌 位が下 が り, I P A の[ 1 ] に近 い。精密表記 では [ D e 1 3 ] でぁ る。 さ らに, 「 来 」の音 声 [ n a i 2 ] は , [ _ i ] が前 の広母 音 [ a ] の影響 で舌位 が さ らに下 が り, I P A の[ e ] に近 いので, 精密表記 で は[ n a e ] にな る。本稿 は こ の よ うな論 述 を しないので, [ i ] の表記 は音節主音 , 副音 問わず, 一 律 に簡略表記 の [ i ] で 表記 す る ことにす る。 [ 1 ] [ 1 ] は 平 唇 の 中舌狭母音 であ る。I P A の[ : ] に近 い音 であ るが, 現 在 では中国語 の平唇 の 中 舌狭母音 を [ 1 ] で表記 す るのが一 般的 で あ る。この音 は[ t s ] , [ t ]ざ, [ s ] の後 にのみ現 れ るが, 日本 語 の「ッ」, 「ゾ」, 「ス」, 「ズ」の母音 [ n ] も平唇 の 中舌 狭母音 であ るが, 聴覚 印象 では 中国語 の [ 1 ] と 日本 語 の [ 前 ] は限 りな く似 てい る◇ ただ音韻論 的 には中国語 の [ 1 ] は[ i ] の異音 であ るのに対 し, 日本語 の [ 由 ] は[ u ] の異音 であるか ら, それぞれ [ 1 ] と[ 8 ] で表記 して いるわ けで あ る。 湘博語 の [ 1 ] と長沙語 の [ 1 ] は普通話 の [ 1 ] とは同 じ音 であ る。 例 漠 字 排 音 自 司 lヒ zヽ sT cY 湘層語 長沙語 普通 話 [ts1 4] [ts1 4] [ts1 4] [sl l] [sll] [sl l] 3 ] [ t1ざ 13] [tざ [ t ざ1 3 ] [ 1 ] [ 1 ] は 平唇のそ り舌狭母音 である。この[ 1 ] は北京語や普通話の[ 1 ] ほど舌先が硬 日蓋 のほ うへそらない。[ 1 ] は[ t s ] , [ t]ず ,[s]の 後 にのみ現れる。そ して, 本稿 の調査 の限 りでは, 湘F 語 に は若 い年代 にもこのそ り舌音が一般的 に見 られ るが, 長 沙語 では年配層 では観察 されるものの, 若 い年代 のそ り舌音はめったに見 られない。資料 のZ 氏の音声 には[ 1 ] は観察 されず, そのかわ り は全部 [1]であ った。 例 漠 字 耕 音 湘淳 語 長 沙語 普通 話 石 shイ [s16] [s16] [s12] 之 zhT [tsll] [tsl l] [tsll] 治 zhヽ [ts14] [ts1 4] [t弟 4] 日 rヽ [そ16] [z16] 14] [そ -111- 中国語湘方言の母音に関す る一考察 ― 沐隠 語 と長沙語 を中心に 致 Zhヽ 事 ヨ 時 shヽ shイ [ts■5] [ts1 5] [tsi 4] [s15] [s15] [s14] [s12] [s12] [s12] [ y ] [ y ] は 円唇 の前舌狭母音 であ る。北京話 や普通話 の [ y ] ほど日唇 がま る くな いが, 同 じ音 で あ る。湘言語 と長 沙語 の [ y ] の違 いが 見 られ ない。 例 漢 字 排 音 虎於 c ぬ y ` 除 cM ヨニ 湘言語 長沙語 普通話 [だy Sy2] [拝γ5y2] u4y2] [tず [ry2] u2] [tず [tsy 3] [砕y3] [tsu3] [ 捧y l ] [粋yl] [tsul] [y4] [i4] [ y 4 ] [ry2] Zh首 朱 Zhこ 玉 ぬ 「玉 」の発音 は, 湘淳語 では[ y ] , これ は普通話 とは同 じであ るが, 長 沙語 では[ i ] と発音 す る点 は違 う所 であ る。 [ e ] [ e ] は 非平 唇 の 中舌半広母音 で あ る。湘言語 も長沙語 も単母音 e は [ e ] であ る。普通話 の [ 3 ] とほぼ同 じで あ るが, 舌の位置 がやや前 寄 りであ る。北京語 で は半狭 の奥母音 [ Y ] であ るので, 舌 の位置 が もっと後 寄 りで あ る。 例 漢 字 研 音 湘 淳語 [ke6] 長 沙語 普通話 [ke6] [ko2] 革 k` 熱 rさ 6] [托。 [托96] 4] [托。 得 dご [te6] [te6] [te2] 行臣 d` [te6] [te6] [te2] イ 白 b6 [pe2] [pe2] 2] [p。 湾喜 z` [ t ざ0 6 ] 06] [tざ [tse2] 「伯 」の母音 は湘言語 と長沙語 は共 に [ 3 ] であるの に対 して, 普通話 では [ o ] とな って い る。 [ a ] [ a ] は 非平唇 の奥舌広母音 であ る。 普通話 の [ a ] より後寄 りで あ り, I P A の [ c ] に近 い音 で あ る。 例 漢 字 耕 音 湘薄 語 沙語 長 普通話 費 妬 [Oc6] [f06] [fal] 他 ta [t`ol] [t`Cl] [tF 法 fX [ O c 6 ] 馬 □X [lll c 3] 差宮 d哲 [tc6] [ f 0 6 ] [lll o 3] [t06] - 1 1 2 - al] [ f a 3 ] [llla 3] [ta2] 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 尽 努 chぢ [tざ36] [tざ36] a2] [tぎ 単母音 のa は実際 の音声 は湘F 語 も長沙 語 も[ c ] であ るが, 本稿 は便宜 のため, 資料 などで は[ a ] と表記 した。 [ o ] [ o ] は 円唇 の奥舌半狭母音 であ る。I P A の[ o ] や普通話 の [ o ] より開 日度 はやや大 きい。 例 漢 字 排 音 k ク hub 湘F語 [xo3] 長沙語 普通話 [x。3] [xu。3] [1303] [u。3] [x。2] [xe2] [k。6] [k。4] 寺貴 甲首 [Ilo3] 不日 hご [x。 各 盛 [ko6] 薄 b6 [po6] [p。6] [p。2] 規畳 lu6 [lo2] [ 1 2。] [luo2] 亭臣 gu5 [ k 。6 ] [k。6] [kuol] lllb ] [ l l l4。 4] [lll。 4] [ll。 沫 2] 「火」 ,「 我 」, 「 羅 」, 「 郭」の母音 は普通話 で は[ u o ] であ るのに対 して, 湘膚語 と長沙語 のいずれ も [ O ] であ る。そ して, 「 和」, 「 各」の母音 は普通 話 で は[ e ] であ るが, 湘F 語 を見 て も長 沙語 を見て も いずれ も[ o ] であ る。 [ u ] [ u ] は 円唇 の奥舌狭母音 で あ る。この [ u ] はI P A の[ u ] 及び普通 話 の [ u ] とは同 じ音 であ る。 例 漢 字 赫 音 土 弱 除 chと 湘F 語 長 沙語 普通話 [tr u3] [tF eu3] [tF u3] [ry2] u2] [tざ [″ y2] 吉 馬 [ k ` u 3 ] [k`u3] 3 ] [ k ` じ 府 fと [Ou3] [fu3] [fu3] 族 z` [ ざu 6 ] [tざeu6] [tsu2] 組 病 [tsu3] [tseu3] [tsu3] [u2] [ u 2 ] [ u 2 ] [ u 3 ] [ u 3 ] [ u l ] [ u l ] 首 甲 夢肇 武 弱 干 書 甲面 [ul] 互 hb [ou 5] [fu 5] [xu4] [pu4] [pu4] [pu4] 布 [u3] ぬ 「 土 」, 「 族 」, 「 組 」の母音 は湘 淳語 で は[ u ] とな ってい るが, こ れ はやは り文 日語 の発音 で あ り, 長 沙語 の [ e u ] は一 般 的 であろ う。 1 -113- 中国語湘方言の母音 に関す る一 考察 一 沐隠 語 と長沙語 を中心 に 4.壇巨どチモ 多 [ei],[ie],[ye],[eu],[ue],[ai],[ia],[ya],[au],[ua],[io],[ui] [ieu],[yei],[uei],[iau],[yai],[uai] 重母音 の場 合 は, 音節主音 と音節 副音 が あ るが , 音節主音 には, [ i ] , [ e ] , [ e ] , [ a ] , [ o五個 ] ので あ るが , 音節 副音 には, [ i ] , [ y ] , [ u ]三4 の Elが あ る。音節副音 は 中国語 で は「介音 j i b j T n と 」言 う。 長 沙語 の介音 につ いて は衰体 系 と唐体 系及 び李体 系 はそれぞれ次 の よ うに述 べ て いる。 衰体 系 : 介音有 i u 7 三 個, 接音時帯 有相 当顕著 的摩擦成分 , 賃際上是 j 甲 1 。 介音y 構成的復元音極為 差≧信事,千手ya ye yal yle yO yan ynギ =1ヨ。 ( 介音 には [ i ] , [ u ] , [ y ] 三 の 価 があ り, 調音 の際 にかな り際立 つ摩擦が聞 こえ, 実際 はそれぞれ [j],[甲 ] , [ H ] であ る。介音 [ y ] が構成 す る重母音 は数 多 く, それ ぞれ [ y a ] , [ y e ] , [ y a i ] , [ y e iここ ]く は原 文 は[ y i e ] であ るが, 明 らか に [ y e i ] の間違 いで あ るので訂 正 してお く) , [ y 5 ] , [ y a n ] , [ y n ] の 七個 あ る) ①。 唐体 系 : 〈1 ) 介音有 1 , u ― , 一 三4 E l , 費 y一 音 時帯 有相当顕著 的摩擦成分 。 ( 2 ) 以y 為介音 的復元音相 当豊富, 有y a , y e , y a i , y e i , y O , y a n , y個。 n七 く( 1 ) 介音 には- 1 , u , y ― の三個 が あ り, 調音 の際 にかな り際立 つ 摩擦 が聞 こえ る。 ( 2 ) 介音 [ 7 ] で構成 す る重母音 は数 多 く, それ ぞれ [ y a ] , [ y e ] , [ y a i ] , [ y e i ] , [ y S ] , [ y a n ] , [ y n ] の七個 あ る〉 ①。 李体 孫 : 介音 [ i ] , [ ―u ] , [ y ] 倶 ( 介音 は [ i ] , [ u r ] , [ y ] そ 全。 ろ って い る) ②。 上 の よ うに, 長 沙語 の介音 につ いて は衰休 系 と層体系及 び李体 系 はほぼ 同 じよ うな記述 を し て い る。しか し, 次の よ うな点 を指摘 した い。 まず, 衰体系 の記述 では, 介音 の [ i ] , [ u ] , [ y ] は 実 際 の発音 は[ j ] , [ v ] , [ 1 ] で あ るとあ るが , こ れは [ i ] , [ u ] , [ y ] の よ うに音節主音 の前 に現 れ る際 にわた り音 的 であ り, 発 音時間 も短 いの で, [ j ] , [ w ] , [ 1 - ] と表記 して も差 し支 えが ないが, [ ―i ] , [ u ] のよ うに音節主音 の後 に現 れ る 場合 はわた り音 ではな く, 発音時間 も[ i ― ] , [ u ] ょ り長 いので, [ ― j ] , [ 甲] の表記 は妥 当では な く, やは り[ i ] , [ ―u ] が適切 で あ る。後述 の よ うに, [ u ] は 実際 の発音 は非 円唇 の [ b ] で あ るが , 便宜 のため, 本稿 は[ u ] の 表記 を とる。 次 は, 湘方言特 有 の音節 副音 [ y ] は音節主音 の後 に くることは まず ないので , 唐 体 系及 び李体 系 の [ y ―] の表記 は音節主音 の前後 に現 れ る表記 で あ るが, これ は正確 さが欠 き, [ y ] が 適切 で あ ろ う。 -114- 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻第 2号 [早 ] と[ 甲 ] 以外 で は音節主音 は母 音 が担 って いるが, 重 母音 の場 合 は前後 に くる副音 の影響 で 単母音 と比 較 す る と, 舌位 が前 後 にずれて違 う音 にな って くる。例 えば, 単母音 のe は 中舌母音 の [ e ] であ るが , 二重母音 [ e i ] のe はI P A の前舌 の [ e ] とは同 じ音 で ある。 [ a i ] , [ y a i ] の a はI P A の[ a ] であ るの に対 し, 単母音 のa と [ i a ] , [ u a ] , [ y a ]aの は, 舌の位置 は も っ と奥 の [ d ] であ る。 次 は語 例 を挙 げなが ら湘目語 と長沙語 の重母音 を見て い く。 [ e i ] [ e i ] の e はI P A の[ e ] と同 じで ある。1 はやや広 い [ I ] であ るが, 表記 の便宜上, [ i ] とす る。 この [ e i ] は湘F 語 も長沙語 も普通話 の [ e i ] とは同 じ音 であ るが, しか しなが ら普通 話 では [ u i ] である場合 は少 な くない。 例 漢 字 耕音 湘博 語 長沙語 普通 話 背 b泣 [pet4] [pei4] [pei4] 隊 [tei4] [tei4] [tui4] 推 [ie] [ie]の dい tuT [ t F e i l ] [ t F e i l ] [ t ` u i l ] eは [ei]の eと は違 って ,や や広 い [E]で あ る。しか し,普通 話 の [ie]の eは 湘博語 と長沙語 の ほ ど広 くはな い。 例 漢 字 併 音 湘 淳語 長沙語 普通話 結 j16 [ 降i e 6 ] [ 降i e 6 ] [捧 ie2] 滅 回 ib [mie4] [ 回i e 4 ] [llli e4] 篭 身 [Jlie6] [♪ie6] [ i e 4 ] [。ie 2] [。ie2] [oie2] yb 協 xiご [ y e ] [ y e ] の e は[ i e ] のe と似 てお り, や や広 い [ E ] で あ るが, [ y e ] のy は日唇 の形 はそれ ほ ど まる くな く, やや広 い [ Y ] であるの に対 して, 普通話 のy は円唇 の [ y ] であ る。 例 漢 字 排 音 決 ju` 湘揮語 [捧 国 gu6 ye6] [kye6] 長 沙語 普通 話 [ 枠y e 6 ] [ 捧y e 2 ] [ku96] [ku。2] なっているのに対 し, 長沙語は[ k u o 6 ] で 湘F 語 の「国」は[ k y e 6 ] と ぁる。 , 普通話 は[ k u 0 2 ] で [ e u ] [ e u ] の e はやは り中舌 の [ e ] であり, 副 音 のu は日唇 の形は普通話 の副音 [ u ] ほどまるく な く, 舌位 もやや広 い[ も ] である。しか し, 湘淳語 と長沙語 の多 くの [ e u ] に 対応す る普通話 の音声 は[ o u ] では な く, [ u ] であ る。 例 漠 字 餅 音 湘博語 長沙語 普通話 勾 gou [keul] [keul] [keul] 助 zhb u5] [tざ。 。u5] [tざ [tsu4] 祖 Z首 。u3] [tざ Эu3] [tざ [tsu3] -115- 中国語湘方言の母音に関する一考察 ― 湘淳語 と長沙語 を中心に 数 shb [seu4] [seu4] [su4] 叔 shu [seul] [soul] [soul] 燭 zh` [tseu 6] [tsou6] [ 特u l ] 虐 事 [seu3] [seu3] [seu3] shbu [ u e ] [ u O ] は 湘言語 にはな く, 長沙語 にあ る発 音 であ るが, このe は中舌半 広母音 の [ e ] であ り, I P A の[ o ] に似 て い る音 であ る。北京語 で は このe は奥舌半狭母音 の [ Y ] であ るが, 普通 話 で は北京 語 の [ Y ] より前寄 りの [ e ] であ る。 例 漢 字 併 音 国 湘 厚語 gu6 長 [kye6] 沙語 普 [ku06] 通話 [ku02] [ u e ] の発音 は長 沙語 で は「国」[ k u o 6 ]一 の語 で あ る。 しか し, 湘 F 語 もそ の他 の湘方言 ではほ とん ど「国」は[ k y e 6 ] でぁ る。 [ a i ] [ a i ] は 湘F 語 も長沙語 も普通話 の [ a i ] と同 じ音 であ る。 この [ a i ] のa は 中央寄 りの [ a ] であ る。 例 漢 字 排 音 来 ltti [lai2] 長沙語 普通話 [lai2] [la12] 頼 1あ i [nai4] [nai4] [lai4] 在 z あi [tsai 5] [tsai 5] [tsai4] 身 よ [tsai2] [tsai2] [ t ざa i 2 ] [pr ai4] [pr [p`ai4] ctti 派 pら i ai4] 参 き あi [13ai 4] [均ai4] [ a i 4 ] 十 ( i dゝ [tai5] [tai 5] [tai4] [pe12] [ p F e i 2 ] 培 pご i [ia] [ia]の 湘醇語 [pr ai2] aは 普通話 の [ia]のaよ り後寄 りの [c]で ある。 例 漢 字 併 音 湘F 語 長沙語 普通話 介 jib [ 海i a 4 ] [kai4] [降ie4] 解 jiじ [ みi a 3 ] [kai3] [粋ie3] 下 xiあ [●ia4] [lia4] [ 。i a 4 ] I [ i a 4 ] [ i a yぶ 4 ] [ia4] 漢字 例 の「 介 」, 「 解 」は, 湘F 語 では [ i a ] であ るが , 長沙語 では [ a i ] であ る。これ に対 して普通 話 では [ i e ] であ る。 [ y a ] [ y a ] は 本稿 の資料 で は漢字 例が な いが, 湘薄語 も長沙語 もそ の代表 例 は「 孤」[ 浄y a l ] 〈 掴 む, 捕 まえ る) であ る。 [ y a ] の7 は単母音 の [ 7 ] とは同 じ音 であ るが, 普通話 の [ y ] ほど円唇 ではな -116- 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 い。[ y a ] のa は奥舌 の [ c ] である。便宜 の ため, [ y a ] の表記 を と ってい る。 [ a u ] [ a u ] は 普通話 の [ a u ] とは同 じ音 で あ る。[ a u ] のa は単母音 のa よ り前寄 りで あ り, 副音 の [ u ] は [ e u ] のu とは同 じ広 い[ じ ] であ る。便宜 のため, [ a u ] と表記 す る。 例 漢 字 研 音 湘F 語 長沙語 普通話 保 粥 o [pau3] [pau3] [pau3] 少 shあ o [sau4] [sau4] [sau4] [kaul] [kaul] [kaul] [kau4] [kau4] 向 g石o 告 金 o [kau4] [ u a ] [ u a ] の a は普通話 の [ u a ] のa よ り後寄 りの [ c ] であ るが, 介音 のu は普通話 の介音 u とは同 じ音 であ る。便宜 のため, [ u a ] と表記 す る。 例 漢 字 耕 音 華 [lo] [lo]の hu4 湘博語 長沙謡 普通話 [xua2] [xua2] [xua2] [o]は日唇 の形 はIPAの[o]ほどまる くな い音 であ る。そ して普通話 には この [lo] の音声 はな い。 例 漢 字 耕 音 若 rub 湘F 語 長 沙語 普通話 6 ] [ 1 。 [1。6] u。4] [そ [ u i ] [ u i ] は 資料 の湘淳語 にのみ観察 され た音 であ るが, 普通話 には同 じ[ u i ] があ る。 長沙語 で は[ u i ] の発音 に対 して ほ とん ど[ e i ] であ る。 言 沐日 澪ま 吾 長 沙語 普通話 水 shuY [sui3] [lyei 3] [sui3] 会 huヽ ui4] [ゅ [ f e i 4 ] [xui4] 恢 hf [xuil] [feil] [xuil] 例 漠 字 研 音 [ieu] [19n]は 湘F語 にも長沙語 に もあり,きちんと普通話 に対応 している音である。 例 漢 字 耕 音 F語 長沙語 普通 話 [ieu2] [iOu2] u2] [11。 u2] [11。 [lieu2] 久 ji首 u3] [捧 1。 u3] [粋 1。 [降ieu3] 柳 liと [lieu3] [liOu3] [liOu3] 由 劉 [yei] [yei]は 湘 y6u 1拓 [ieu2] 湘方言 の特徴 の あ る音声 で あ るが ,普通 話 には この [yei]の 音 はない。 例 漢 字 排 音 水 shuY 湘F 語 長沙語 普通話 [sui3] [oyei,] [sui3] 湘F語 は話 し言 葉 の 日語 では「水」も[syei3]と 言 うが,本 稿 の資料 の郎氏 の [sui3]の 発音 は文 -117- 中国語湘方言の母音に関す る一考察 ― 湘F語 と長沙語 を中心に 日語 で あ る こ とは 明 らか で あ る。 [uei] [uei]の 音 声 は例 外 な く普通 話 と対 応 して い る。 例 漢 字 耕 音 [iau] [lau]の 済B 淳 語 長 沙語 普通話 為 甲 bi [uei2] [uei 2] [uei4] 委 wと i [uei3] [uei 3] [uei3] 唯 w`i [uei2] [uei 2] [uei2] 音 声 は整然 と して普通 話 と対応 して い る。 例 漢 字 研 音 ,肖 xla0 湘淳 語 長沙語 普通話 [◆iaut] [◆iaul] [eiau!] 尋 編 ql苫o [ 降i a u 2 ] [ 海i a u 2 ] [riau2] 章 ヲ biとo [piau3] [piau3] [piau3] 彪 bia。 [piaul] [ptaul] [piaul] [ y a i ] [ y a i ] は 資料 には漢字 例 が な く, そ して湘F 語 には この発音 がない。長 沙語 の [ y a i ] の漠 字 例 と しては, 例えば「 え る) , 「 衰」[ o y a i l ] ( 表 帥」[ l y a i 4 ]将軍 〈 ) などが挙 げ られ る。普通話 には この [ y a i ] の発音 が な い。 [ u a i ] [ u a i ] の 音声 もわ りとよ く普通 話 と対応 してい るが, 子音 の影響 で , 長 沙語 では「懐 」の はな く, [ f a i 2 ] である。 場 合 は[ x u a i 2 ] で 例 漢 字 耕 音 外 wあ i `隈 湘 膚語 [uai5] hutti [xuai2] 長 沙語 普通 話 [uai 5] [uai4] [fai 2] [xuai2] 上述 の とお り, 湘F 語 で は[ u o ] , [ y a i ] が ない以外 は長沙語 とほぼ同 じ重母音 を有 す る。そ して, 二重母 音 の場 合 は普通話 との対応 か ら見れ ば, 日語 よ りも文 日語 で よ く使 われ る ことがわか る。 5。 鼻母音 [ 5 ] , [ 5 ] , [ i O ] , [ y O ] 鼻母音 は湘淳語 や長沙語 に限 らず, 中国語全体 の発音 の特徴 の ひ とつ で あ る。 ただ, 湘方言 は 末鼻音 の弁別機能 が覇 まるにつ れて, 末鼻 音 か ら鼻音化 した鼻母音 が数 多 い ことは特徴 であ る。 この よ うな鼻母 音 は普通話 の [ n ] の もつ語 の一 部 が対応 し, 後述 の よ うに, 普通話 の [ コ] のもつ 語 の 多 くは湘目語 と長沙語 が [ n ] と な って い ることがわか る。次 に漢字 例 を挙 げてお く。 [5] [ 5 ] の 漢字 例 は資料 にはな く, かつ 湘F 語 には この [ 5 ] の発音 がな い。長沙語 では, 「 扇」 [s54](扇 ] 〈 ) などの 例が挙 げ られ る。普通 話 に も この [ 5 ] が存在 しない。 子 ),「 占米」[ t s 5 1 m i 3梗米 [5] [5]の 発音 は普通話 にはない。 伊1 漢 字 耕 音 湘F語 長沙語 -118- 普通 話 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 [iO] [iO]は 重 相 huan [x52] [x52] [xuan2] 団 tuとn [tuan2] [t52] [t`uan2] 湘F語 に も長沙語 に も数 多 く見 られ る。普通話 には この [iO]の音声 はない。 例 漢 字 耕 音 】巳 全 選 長 沙語 普通 話 [。 i54] [li04] [。ian4] [tsi52] 02]‐ [ 捧と [出ゴyan2] [sio3] [ei03] [◆yan3] [tsi02] [ 浄i 0 2 ] [拝 ian2] [ 捧i 5 3 ] [海 ian3] n xiあ qMn xuttn 日 可 qことn 検 jiと n [yO] [yO]は yF_語 湘 [捧 i03] 普通話 では [yan]で あ る ことは一 目瞭然 であ る。 例 漢 字 排 音 院 yuお n 湘淳語 [y04] 長 沙語 普通話 [y04] [yan4] 漏衰 yuあn [y04] [y04] [yan4] 坂言 yuttn [y02] [y02] [yan2] 6 . 末鼻音 [ i n ] , [ y n ] , [ e n ] , [ u e n ] , [ a n ] , [ i a n ] , [ y a n ] , [ u a n]],,[[l∞ o13] 末鼻音 は湘 F 語 も長 沙語 も[ n ] と[ コ ] の区別 が ない。普通話 の [ - 3 ] のもつ語 の多 くは, 湘淳語 と 長沙語 では [ n ] と な って い る。次 の よ うに漢 字 例を挙 げてお く。 [ i n ] [ i n ] の 1 は単母音 のとよ りやや狭 く, 普通話 の [ i n ] とは同 じ音 であ る。 例 漢 字 併 音 湘庫語 炉己 rごnmrn メ、 [yn] [yn]の 普通 話 [zen 2111in 2] [そen 2111in 2] 命 ng llヽ [lllin4] [lllin 4] [llli.4] 領 耳 ng [ l i n 3 ] [ l i n 3 ] [l i133] yは普通 話 のyほ ど日唇 の形 が丸 くな い音 であ る。 例 漢 字 排 音 [en] [en]の [in2min2] 長 沙語 湘 厚語 長沙語 普通話 雲 yFn [yn2] [yn2] [yn2] 鈎 jこn [ 降y n l ] [ 降 y ■1 ] [ 棒y ■1 ] 栄 r6ng [yn2] [yn2] [そЭコ2] 3は 単母音 の3よ りは舌位 がやや前 寄 りで あ る。 例 漢 字 耕 音 4F母 □en 湘 F語 長沙語 普通話 [lllen] [lllen] [lnen] ,史 zhbng [tsen4] [tsen4] [tSe134] 動 dttg [tOn5] [ten5] [t304] -119- 中国語済l方言の母音に関する一考察 ― 湘iヨ 語 と長沙語 を中心に 」 巨 shlng [senl] [se。1] [senl] [uen] [じ on]の oも 単母音 のeよ り舌 位 が前寄 りであ る。 例 漢 字 排 音 主 上 gbng 湘薄語 長沙語 普通話 [kuOn4] [ken4] [k9。4] [ a n ] [ a n ] の a は単母音 のa とは同 じく後 寄 りの [ c ] であ り, 普通話 のa n g のa とは似 て い る音 で あ る。便宜 のため, 本稿 はいずれ も[ a n ] と表記 す る。 例 漢 字 耕 音 湘淳語 長沙語 普通話 党 直 ng [tan3] [tan3] [tO133] 乏 あ an3] [ゅ [fan3] [Fan3] an3] [tざ [tざan3] [tざan3] fttn 産 chXn [ i a n ] [ i a n ] のa も後寄 りの [ c ] であ る。 例 漢 字 併 音 湘 蒋 jilng [捧 庫語 長 ian3] [捧 沙語 ian3] 章 zhang [降 ianl] [降 anl] 潜 qi4n [浮 ian6] [枠 ian6] 掲 匿 yゝn [13an4] 通話 普 [粋 icD3] 1] [tsc。 [だ [ian4] ian2] [ian4] [ y a n ] [ y a n ] のa も後寄 りの [ c ] であ るが , y は普通 話 のy ほ ど日唇 の形が まる くない。 例 漢 字 材 音 権 quど n 軍 jこ n 湘 [″ [降 F語 長 沙語 yan2] [降 yan 2] yanl] [粋 ynl] 普 通話 [ryan2] [捧 ynl] a も後寄 りの [ c ] であ る。 [uan] [uan]の 例 漢 字 研 音 湘博 語 長沙語 普通話 員 yu4n [uan 2] [y02] [yan2] 団 tuttn [tuan2] [t52] [t`uan2] [ O 1 3 ] [ 0 ■] のo は普通話 のo よ りやや狭 く, 日唇 の形 もやや まるい[ o ] であ り, 普 通 話 のo は [ 9 ] であ る。[ o 1 3 ] は 本 稿 では湘博語 には観察 され なか った。次 の例 の よ うに, 長沙語 の [ 鋼] に対 して, 湘薦語 は いずれ も[ e n ] であ る。 例 漢 字 耕 音 痛 お ng 中 zh5ng 湘博語 長沙語 普通 話 [t`en4] [tr O134] [t`9134] [tsenl] [tSO131] [tS9131] [ 1 0 1 3 ] [ 1 0 1 3 ]本稿 は の資料 で は観察 され なか った が, 長沙語 には存在 して い る音声 であ る。例 えば, 「 用」は[ l o 1 3 4 ] ぁ で り, 「 融」は[ i 的2 ] でぁ る。 特 に長 沙語 の文 日語 には この [ l o コ ] はよ く観察 -120- 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻第 2号 され る。 7 . 音節主音 の [ 4 ] , [ 甲 ] 音節主音 の [ 早 ],[甲 ] は一般 に中国語 に観察 され るが, 湘淳語 や長 沙語 の [ 早 ],[岬 ] は反 門語 の [ 早 ], [口 ] ほど語彙 が豊富 ではない①◇語彙 と して は, [ 4 ] は 「体郎家 [ 1 3 n a n k a ]あ 〈なた ) 」 , [ w ] は「 姫嬉 [ 甲l m a l ] 〈 お母 さん 〉 」しか観察 されて いない。 ) りに まデオ 8。 本稿 は湘隠語 と長沙語 の母音体 系 につ いて先行研 究 の成果 を踏 まえ なが ら論 を試 みたが , 中 国語 の母音体 系論 にな ければな らな いの は声調 の研 究 であ る。 湘F 語 と長 沙語 の声調 につ いて はすでに現地 調査 を行 い, よ い資料 を入 手 した。分析 を進 めて他 の機会 に論 を譲 りた い。 ・ 注・ ①本稿 で言 う湘言語 とは広義 の 湘F F _ 語 であ り, 改 毛沢東主席 の生 まれ改郷 であ る湘F 市 認 山郷 の方言 の ことで あ る。湘F 語 は狭 義 では主 に湘庫市 内 の言葉 を指 すが, 広義 の湘F 語 は湘淳市 内 以外 の部 山市, 湘郷市 な どを含 む。本稿 は便宜 のた め毛沢東氏 の発音 を広義 の湘厚語 の代表発吉 と して いるが, 参考 まで に次 に示 す よ うに, 毛沢東氏 の0 歳∼2 0 歳まで の言語環境 を見 れば, 氏の 発音 は純粋 の 湘言語 よ りも, む しろ湘郷語 と長 沙語 の ま じった湘淳語 で あ る。この9 月1 1 日に氏 の生家 の認 山沖 へ湘揮語 の現地 調査 に行 った とき, 向か いに あ る毛 家飯 店 ( 現在 で は「湘菜 」, 湖 南料 理 と して も中国では毛 家飯 店 の名 を知 られて い る) の女主人湯瑞 仁 さん に, 毛沢東 の言葉 が 認 山沖 の皆 さん とは同 じであ るか を聞 いた ら, 「毛沢東 的話帯 湘郷音 ( 毛沢東 の言葉 は湘郷 なま りが あ る) 」と教 えて くれ た。毛家飯店 の下 の あ る記 念写真撮影 の5 0 代の方 と, ち ょうどそ こを通 りかか った6 0 代の農民 毛 さん も同 じことを教 えて くれた。 この ことを念頭 に置 いて いただ けれ ば幸 いで あ る。 毛沢東氏 の言語環境 く 0 歳∼2 5 歳) 父親 : 毛 順生, 湘厚県認山沖 出身 母親 : 文 七妹, 湘郷県 四都唐家 出身 毛沢東 : 0歳 湘 F 県 認 山沖南岸上屋 場生 まれ 0 歳∼8 歳 ほ とん ど湘郷 県 四都唐家母 親実家 にて過 ごす 8 歳∼ 1 6 歳 湘F 県 認 山沖南岸上屋場 にて過 ごす 1 6 歳∼1 7 歳 湘郷 県東 山高等小学堂 にて過 ごす 1 7 歳∼2 5 歳 長沙 にて過 ごす。北京, 上海 な どに も短期滞在。 竹 内実, 1 9 8 9 , 『 毛 沢東 』( 岩波書店 ) , 江 湖白, 1 9 9 3 , 『 毛 沢東典 中国文化 』( 中率書 局 ) をご参照 く だ さい。 -121- 中国語湘方言の母音に関する一考察 一 湘淳語 と長沙語 を中心に ②衰家稲,1960,『 漢語方言概要 』〈 文字改革 出版社 ),p104をご参照 くだ さい。 ③ 唐伯慧,1981,『 現 代漢語方言 』(湖北人民 出版社 ),p129,漢字 例 は省略 した。 ④李永 明,1991,『 長 沙方言 』(湖南人民 出版社 ),p13,漢字 例は省略 した。 ③李永 明,1991,『 長 沙方言 』〈 湖南人民 出版社 ),p14をご参照 くだ さい。 ⑥ 唐伯慧 ,1981,『 現 代漢語方言 』(湖北人民 出版社 ),p130をご参照 くだ さい。 ⑦文 日語現象 は 中国語南方方言 に一 般 的 に存在 し,反問語 に も見 られ る。朱新建,1996,『 愛 知学 院大学教養部紀 要第 44巻第 1号』 p89∼pl14を ご参照 くだ さい。 ③ 「推虜普通話 」 ,即 ち共通 話普及運動 は最近 では,こ の9月 に,中 国中央電視台教育番組 では 「学普通 話節 目」(共通 話 を習 お う)とい う新 番組 が始 ま ってい る。 テ レビで共通話 を習 うの は今 まで なか った番組 で ある。 中国語 の普通 話 は,北京方言 の発音 を標準発音 と して きて い るが ,現在 にな って,多 くの北京 っ こが気 が付 いて きて い るの は,北京方言 の声調 と普通話 の声調 もか な り違 うことで あ る。例 えば, 「教室 」は北京方言 で はjiゝ osば,普通 話 で は jiあ oshヽ ,「友誼」は北京方言 で はybuyr,普通話 で は, であ ると「有意」に聞 こえて しま う。共通語 の普及 と規範 化 は一歩 間違 え ると yttuyヽ 。確 か にybuyヽ 却 って コ ミュニ ケ ー シ ョンの障害 にな って しま う こ と もある。 日本語 につ いて も言 え る ことであ る。数 十年前,歴史仮名遣 いか ら現 代仮 名遣 いにかわ る 日本 語 の規範化 で は,確か に教育 には便利 にな ったか も しれ ないが,「キ ャメ ラ(caBera[′kttere])」 は「カ メラ」にな り,原語 の発音 を遠 の けた外 来語 が数 多 い。 しか し,日曜洋画劇場解説 の旋 川長 治 さん の数十年 一 貫 として解説 の言葉 の 中 に出 て くる「キ ャメラ」は,日 本語 が母 語 でない筆者 にで も一 種 の言葉 の洒落 さえ感 じるのは何故 だ ろ う。 やがてキ ャメ ラが カ メラにな ったよ うに な って い くと,「キ ャラメル」が「カラメル 」にな った り,「キ ャラクタ ー」が「ガ ラクタ」にな った り, 「ギ ャラ」が「ガ ラ」にな った ら熙 か し日常 の言語生 活が困惑 す るだ ろ う。 日本語 の漢字音 で もそ うで あ るが,例え ば,「 快 」は歴史仮名遣 いで は「ク ヮイ kttai」 であ ったの で,原語 の 中国語 の「 快 k`uあ i]とほ とん ど同 じ発音 であ るか ら,漢 字 の 国,中国 の話者 に とって は漢字 の親 しみを カ ン ジさせ て くれた もので あ るが,現在 で は「 快 」は「カイ」と発音 す るので,全 く「怪 」 ?にな って しま っ た もので あ る。 ③衰家馬ヨ,1960,『 漢語方言概要 』〈 文字 改革 出版社 ),p108をご参照 くだ さい。 ①表 家騨,1960,『 漢語方言概要 』(文字 改革 出版社 ),p106をご参照 くだ さい。 ①店伯慧 ,1981,『 現代漠語方言 』〈湖北人民 出版社 ),p129をご参照 くだ さい。 ②李永 明,1991,『 長沙方言 』〈 湖南人民 出版社 ),p14をご参照 くだ さい。 ○朱新建 ,1996,『 現 代反門語 の子音体 系 に関 す る一 研究 部紀 要第43巻第3号),p119をご参照 くだ さい。 -122- 愛 知学院大学教養 戸 日本語 との比較 』〈 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻第 2号 付録 I:資料 『1949年10月1日毛澤東主席在開国大典上宣讃 中華人民共和国中央人民政府成立公 告』 同 胞 F 5 , イ 華 中人 民 共 和 国 中 央 人 民 政 府, 今 天 成 立 了! P: lxua 2そ tFっ =fut,海1■ltt tanttず 尋2pau talen, tso中 en2コ in]kЭ 2kuo a tso131eniCl191そ 0 4xЭ 281in'tse中 e1321141。 1 M: ten2paul e口n 2, tsentXua2in2 alin2kuenJxo2kyeStsontianl in3min'tsonJou 3,ぉ tson21161。 ,inltFiot 1 自 蒋 介 石 国 民 党 反 動 政 府 背 叛 祖 国, 勾結 帝 国 主 義, 費動 Pi 4 ts。 4ktl。 ts1 4 存 193 eねieJ s化2 kuO= min2 t。 1。 4 。3 FanS tЭ 尋 判4fuSpei4pFan4 tsu3 kuo2,keul le ie 2ti 2↓ su3il, faltЭ 。 Mt tslJ lβ ian3 ぉ eia4 s16 kyeS ttin2 tan3 0an3 ten5↓ ian4tsouakye6,keutl,ieStiJkye6tsy3,lJ,OaSten S sonⅢ oじ3pei4pざ z: ts14 10ian3 kai4 反 革 命 戦 slS kuo6 111in2 tan3 fant tenStsen4fu3pei4pF6i 争 以 来, 全 国 人 民 虎 於 水 tseu3ku96,keut l● ieSti4ku96tsu3i4, faSten S 深 火 熱 的 情 況 之 中。 4 tsan4 tse131 3と1ai2, 済 fan3 ke2 miり ごyan2 ku02 そ en2 □in2 tげ ut y3 suil Seni xuo= そ 。J to 卜 ごと ,7 k`uC,l tsil tSO191. 2 kyeS in3 Oan3 koS lllin4 ietan4tsenl i3 1ai2, tsi。 min2 tず 3 yS y2 sui3 sent X。 4。 6 ti ttin2 k・ l tSOnt. uan4 ts■ 7 ku96 zen2 □ fane ke6 mint tsan4 tsent it lai2, 10i。 in2 ぉ すyS y2cyetS sЭ ni xoS そ oS ti お βin2 11 uan4tslltseni. 幸 頼 我 人 民 解 放 軍 在 全 国 人 民 援 助 之 下, 為 保 待 祖 目 的 領 lin4 1aiJ u03 そ en 2 Elin' 1,ie 3fa134お ,yni tsai41ば e n2alin2yan2 tsu4 tstteta`,ueiJpauSuei4tsu3kuo9 to l103 yan91uo 7そ 9 in2 。in4 nai4 9。 □ 2 kye6in2 Elin2yane tざ in 2 捧 ia 30an'お ,yanttsai 5tsi。 euStslloiaJ,ue12pauelaei4tsou3kyeCti lin3 ein4 naiJ 1903 zen2 alin2 kai3 fan4:Oynt tsai5:Oi。 2 ku06zЭ.2回in2 tざeu Stsl llia4,ue12 主 命 為 解 主 権, 為 保 衛 人 民 的 生 財 産, 除 人 tsou31u06ti lin3 民 的 痛 苦 和 争 t`u3 tsu S :ど yan 2,ue14 pautueiJ tten231in2 se131 tЭ 81i194at2 tざtず an3,uet` 降iea tず u2 そ e■2EIin2te tF o134kt u3x3]tsЭ 19 1 tFut tSy' 海uan2,uei2 pau3uei` in3 min2 ti senl □ in5 tsai2 tざ ani,ue12 11iat :す y7 in2 min2ti tFen41`u tXo 2tsent tイ 。u31,y3 ぉ βuan2,uei' pau3uei4 Zon2Elin? ti sont ttinS tsa12an3,ue12 tざ kai3 取 人 民 的 権 示U , 奮 顧 不 身, 英 勇 作 戦, 得 以 消 海y2 zen2口in2ti t`。 04k`u txo 2tsent 滅 反 動 軍 隊, 推 翻 卜 en'alin? teごyan2111,fen4pu4 お づy3 そ ku4 sent,i13t,3iЭ tsuOJ tsan4,te2 13 ciaul IIie4ran3to134お βynttui4,t`uitFanl lびi3 in2 □ in]ti ,βyan2114,00.lpu6 ku4 sOnt,inl ynS tsOC tsan4,te6 iau i3 。 l lllie事 Oan3ton51eyntteiづ ,tteiloanl ,ビi3 zen2Din2 ti :eyan2114,fen4pu6 ku4 Sent,int yn3 国 民 政 府 的 反 ku。 2回in2tSe04fuS te fanttЭ 動 続 治, 現 在 4 t.O13atsi4,Otan4tsai4 そ 。 kye Salin 2t,en40u3 ti Oan3tenS tFen3ts竹 Jす Oi04 tsaiS in2 ,te6 it eiaul alieJfan3ten5古 人 民 解 放 戦 勝 利, 全 国 大 多 数 tЭts004 1i封 びyan2ku02 ta4 tu01 Su4 ,ぉ 人 民 業 4en]口 in2 iel 業 en2 口 in 2 降 iee FG04 tsan4 tsolll ie4 巳 13 ゎ 取 得 基 本 ばy3 te' た oil pen3 口in2 お βia3 0an4 静ian4tsenl コ ic6 i3 1ば ie toS ,,ll pen3 kuoSmin'tson4fua ti fanttonS t`9RitS1 4,ciot tsai5 zen2 Elin2 kai3 的 争 βyntteiJ,tt eilfant 己 獲 得 解 放。 fan4 tsan4 tsent .nie6 13 古 ばit to6 声 o il pont 在 此 基 礎 之 上, 由 全 13 xu04te21,ie Sfcl194.tsai4ts`19た ,iltげu3 ↓ sllsG守J,10u2ぉ ビyan7 l seu4 in2 口 ti sOn4 1lJ,tsio2 kyeS ta5 t。 6 te61eia3oan4.tsai 5ts14 3,Oiltず in2 pie6 13 x。 2 u3 tsilsan4,ieu2 tsi。 ti sen4 111,】 ,lo2 ku06 tai5t。l seut zen2min2 ,ie6 13 xos teS kai3fanJ.tsai StsF1 9:Oiltざ ou 3tsl isanl,13u? ,,102 -123- 中国語湘方言の母音 に 関す る一考 察 ― 湘 義 と長沙語 を中心 に 国 各 民 主 派, 党 各人 民 団 体, 人 民 解 放 軍, 各 地 区, 各 民 族, 国外 4ti41ば ku。2 104 Elin2t,u3七 Q,3 p`ai4, k34そ en2min2tt uan2t`i3,そ en 2alinlie3f。 2卜 ・J:β yni, kЭ yt, k94Elin2tsu2, tuo2uai4 6 111in2tsy3tan3 p`all, ko6in2 Elin2tuan? t・min21● kye6 k。 13,in2 i a30an4 1β ばyet,ko6Elin3tst u6, kyeSuai 5 yant,ko6ti4卜 6 田 6zon2alin3t62 ku。6 k。 in21'y3tan3 pな ai4, k。 事 僑 及 其 他 国 愛 主 民 tF i3,ze■ 2alin2kaie Fan4,,ynt, ko6ti4,ビ yt, koSElid2ts`euS,kuo6uai S 分 xua 2ぉ ぉ 白 ビtau 2 ,12 ど12tFal at4 1u02 回 in2 tsu3 ・ xua31βiau 2 ル161,12tFat t3ai4kye6 min2 tsy3 子 的 代 治 協 商 会 議 一 第 tSe19J tS140ie2sa131 Xui4 1l 届 全 門 イ 所 fen4 ts13 te tai4 piau3Den 組 成 的 中 国 人 民 Su03tsu3 tず e 132 te tSO131luo2そ en2 81in? 2 soS tsu3 tsona te tsentkyeS in2 alin2 0。 ts13 te taiS piau3ale■ ni fa2 浄 iau 2 海16 た。1 2tr al ttai4tu06 i口 n2 1,y3 政 表 ti tai5 piau3□ en2 soS tseu3tson2 te tSO131luo6zen2 □ 体 会 議 ti4 12 降白ざyan2t`i3xuit i4 ie“ 集 代 in2 業 己 ie4 ぴyan 2ku02 en211in2te 13 ル12 xui4, tai4piau〔卜 そ 会, 表 全 国 人 民 的 tsOn4ts14cte2Sant Oui4 ,lJ ti6 16 ,β i a4 tsi02 t`i30ui4 け i4 pie6 13 移iS OuiJ, tai5piaut tsi02 1yeS in2 Elin2ti Ⅲ ti6 iS kai4 tsen4ts1 4◆ ie2sant FeiJ と 意 志, 制 定 了 中 華 4,ts14ti134 19 i4 ts句 人 1β i52 t`i3Fei4 14 民 共 和 国 ie6 中 13 ,β iS fei4, tai 5piauS ,15' お ku36 zen281in2ti 人 央 民 政 府 組 織 法, 選 挙 了 ts901xua2 4en2Elin2 1っ 4 x。2 ku02ts。tiG均 1 そ en2alin2 tsЭ 。 ●y3 19 。 .4 fu3tSu3 ts12fa3, ◆ yan3Ⅲ 14 ts14,ts14tin4 1iau4↓ niXua2 in2 口 in2 kuen4xo2 kye6tsentiant in2 111in2 tson4 0uStSuS ↓ sЭ si60a6, si。3 捧y31iau iJ 2 ku96tsenliant zen2111in? tson4 fu3tseui zen2nin2 ken4 x。 ,tslJtin4 1iau4tsOnifa2 毛 澤 東 為 中 人 央 民 政 府 主 席, 朱徳, 劉 少 奇, 宋 慶 fa6, 3ct。 静y31lau 齢, 李 済 深, 2 tЭ 1 そ nau 2ts。 en7□in2tse194fu3 tsu3 ci2, tsuite 2, 119u2sauJ ゴ12,洵 so19 4 と ot uei= ↓ soKll i3申 ,ご ,41182, 113 降i4sent, 31au 2ts“ 9StЭ ュ! ue12 tsentianl in2 回 in2tsЭ n40u3 tsy3 si6,影ytto6, 119u2sau4 古 β12, sen4 洵 ざin41in2, 113 静i4senl, コ 116,ぉ mau2tsie6tent uci2 tsЭ ュlianl zon2alin2tson4fu3 ey3 eytte6, 11。 u2sau4 1β 12, sen4 ヵ 卜 nl, ばin41in 2, 113 114sθ 張 滴, 高 岡 為 副 主 席, 陳 毅, 賀 青邑, 李立 三, 林 伯 渠, 葉 創 英, 何 香 凝, 1lan2, kaut ka13t ue12 fu4 tsu3 12, 。 tド 2,ご tSO● 1, xo2eiC,t i2, en2 14, x。4 10132, li Sll`sani,lin2p0 y2,ie4ilian41・ 2 14, x。 4 1an2, 113116sanl,lin2po21● tSaninan 2, kaut kant ue19 ou4 tsyS siS, tSe■ y2,ieSlβian4inl, Xo2ciant i2, tsanl 林 , laut kant ue12 ど u4 移yt e16, tson2 14, xo4 1en2, 11 3116sant,lin2pe2 彪, 彰 徳 懐, 劉 イ 白 承, 呉 玉 章, 徐 向 前, 彰 , ie5,Oian4inl, Xo21iant i2, 真, 薄一 波, 嘉 集 4 ぉ lin2 piaut, pイ o,2 t。2 xuai2,11。 u2 p。2 tド 9坤2, u2 y4 tsO,1, Oy2 。 icl。 づian2, p`Э 。。2 02 ↓senl, po2 1l p。1, nie4そ lin2 piaul, pon2 t96 xuai2,1lЭ u 2 p92 tげ en2, u2 y4 tsant, Ci2 cian4 tsi02, lin2 piaul, pen? 6 fai2, 119u2 pe2 tsen2, u2 1ど tЭ tsant, oy 2 i。 an4 海i02, 葉, 周恩 tsent, seじ ↓ l enl tSOnl, 来, 重 必 武, 奏福 鼎, 第 漱 石, 陳 嘉 pen 2 pon2 庚, tseit, po6 16 p01, pie5 yn2 tsont, poS 16 p01, 羅 柴 桓, ‖ 子 登 lai2, t。3 pi4 u3, sat4 fu2 ti133, au2 そ suJ S12, tず 4ts1 3 en2 海 ial ke31, luo2 そ 珂 Э 。2 xuan2, te母 tSЭ ul 130nt nai2, ten3 p16 u3, sai4 u6 ゆ tinS, iau6 seu4s16, tsen 2 海 iat kent, lo2 , tseut 13eni nai2, ton3 piS u3, sai4 fuS tin3, -124- s16, tsen2 ,eial【 ent, lo2 yn2 x52, ten Sts1 3 yn2 x62, tenSts1 3 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻第 2号 恢, 鳥 蘭 夫 , 徐 特 立, 奈 暢 , glj 格 平 , 馬 寅 初 , 陳 雲 , 康 生 , 林 楓 ,馬 xuil, ul lan2 ful, 9y2tr e4114,ai4 tざtず 2,回 a04,11。 u2 192 p`i。 a3 i132 tド ut, tず en2 yn2, 1`g131 I11, tSЭ lin2 fe131,ma3 xuit, ut nan2 0ut, i◆t`961iS, tざ ai4 tド an4,119u2 192 pin2, IIla3 in2 ul,tざ t,on yn2, k`ant sent, lin2 oeni,ala 3 rei!, ut nan2 fu!, li tFe6116, ai4 tざ tざ 2, k`ant senl, lin2 fenl,Ela 3 anて ,lieu2 192 pin2, Ela3 in29ut,tsen2 1ざ y■ 叙 ly4 倫 , 郭 沫 雲 逸 , 登F 叔 通, tず en2 sul tsant yn2 司 徒 12, 美 t`u2 Eleie tsen2 sout t`ent, slt t`u2 回 ei3 tsen2 seut t`enl, sll tu2 Elei 3 澤 民 p″9192 tse2 pen2 張 , 張 治 中 ten 5 。 堂, t`Э 191, Sll pen2 平 , 高 崇 民 , 沈 鈎 儒 , 沈 雁 氷 , 4 。 12, teり p1192, kaut tず iau3 o132 81in2, sen3 ynt 海そ u3, sen3 ian4 pi131, 12, tenS ciau3 pin2, kaut tず on2 alin2, s9nt yn1 '● 4y3, sen3 13an4 pinl, a104 6, 1。 tsanl yn2 a104 1。 6, .9n2, lo6 陳 彰 小 1un2, kuol alo4 4u04, tsG131 yn 2 降i4 nen2, k06 ey4 若 , 張 iauS pin2, 李 錫 久, kaut tsen2 alin2, sent 黄 炎 , sЭn3 ian4 pint, 秦 培, 廷 金皆, 習 仲 勲, 2, 113 ◆ t`Q。 2 ian2 pFei2, tざ it ttiu3, xuC● 1, ai4 tri192 k`ai3, it 。 tsЭ 134 1yュ tF an2, 113 sitた ,19u3, fanS tan 2, , 博 in2 li3 0iti,iou3, uan6 作 義 ,李 煽 1, fu3 tsu02 i4, 113 tsu2 alin 2, ts30t tS14 tsЭ コ 塵 p`ai2, tざ ai4 tFin2 kai3, ell ↓ ,9n5 1ynl, ian2 pe12, tざ ai4 t`in2 , 李 章 , ・ it tsonS 達 , 章 伯 釣 , 程 , 潜 , tド en2, 113 tscttt ta2, tsalll po2 1β ずian2 ynt,tずen2お tsre6 alin2, tsant tS14 tsЭnt, Oua tso6 ,14, 113 1seu6 tド 。 n2, 113 ル iantta6, 棒 iantpo2 捧 ynt,↓ ずen21●ian6 ts`96 alin2, tsant tslJ tsent, 条 若 ,陳 銘 i4, 113 tseu6 tsen2, 113 tsani ta6, tsant p。 枢 , 葬 tSC91 0it そ uo4,tず en2 ali,2 1yl, tsant oiⅢ106, 平 山 , 張 tran2 p`192 sant, 難 先 , 柳 王 子, 張 2 ぉ βynⅢ,ts9n 2ぉ ,ian6 東 孫 , 龍 雲 為 tsC,l nan2 1iant,liou3ia4ts1 3, tsattt t`。 1lSueni,19192yn2 uei 2 tsen 2in2 □ 洵 ゴyt, tan2 pin2 sanl, tsanl lit i06, tsЭ n 2 口 i n2 ぉ ばyl, tan2 pin2 sant, tsani nan2 1iol, 1lsu3ia4ts1 3, tsanitent sent, 19■ 2yn2 uCi2 委 員, 組 uei3yan2,tsu3 成 中 央 人 民 政 tsani nan2 sicl, 119u3ia4ts1 3, tsanttЭ nl sonl, lan2yn2 uCi2 府 委 員 会, 宣 告 中 華 人 民 共 和 国 的 2 tsoDtiCol そ 4 fu3 uCi3yan2Xui4,● tず 9。 en2min2 tsЭ 母 yan! kau4 tso,l Xua2 en2□ そ in2 kЭ 134 x92 ku02 t9 uei3uan 2,tseu3 tsen2 tsontiant in2 in2 コ tsЭ n4 0u3 uei3uan20ui4,siant tau4tsent xua2 in2 alin2 kuen4x。 2 1yeS ti uei3yo2, tseu3 tson2 tsenliant zen231in2 tsen4 fu3 uei3yo2 fei4,lyant kau4tsont Fa2 成 立 並 決 定 北 京 為 中 華 人 民 共 和 国 的 首 zen2alin2 kenJ2 X。 kuOS ti 者「 , 中 華 人 民 共 tド 。 I12 114, pi34 務 と ye2ti134 pei3 'β ,l ue12 tso191Xua2 en2回 そ in2 ko194 x92 1u02 te Seuatut, tso131 Xua 2 in2 そ 19,4 en2回 tsen2 116, pin4 海yeStin4 pei6 海inl uei2 ↓ 2 kye6 ti souStut,tsentXua2 in2 Elin2 1。 sentxua2 in2 tlin2 ku9n4x。 .4 tson2 116, pin4 ぉ βye6tin4 pei6 た lint uei2 tsontFa2 2 1u96 ti seuatut,tsentfa2 zen2alin2 1en4 x。 和 於 本 国 中 央 人 民 政 府 委 員、 会 日 在 首 都 就 職, z9n2tBin2 1。 n4 一 致 決 義 : x02 1u02 ts。,l iCol そen2 Elin2 tso194 fu3 uei3yan2xui4 y2 pen3 そ 14 tsai4 sЭu3 tul''lou4 ts12, 12 ts14 海 ye2 14: 2 kye6 tsenl iant in2 回 x。 in2 tsen4 0u3 uei3uan20ui4 y2 pen3 そ 16 tsai6 seu3 tulたOiou 5 ↓化6, こ6 t,宅5 経 伊 ye6ゅi4: x。2 kue6 tsenl iant zen2 alin2 tsen4 fu3 uCi3yo2 fei4 y2 ,。n3 z16 tsai6 seua tul,1louS ts36, 16 ts15 降 ye6 : -125- 中国語湘方 言の母音 に 関す る一 考察 一 湘淳語 と長沙語 を中心 に 宣 告 中 華 人 民 共 和 国 中 央 人 民 政 府 的 成 立, 接 受 中 国 J x92 1u02 tso191 1001 en2 そ 31in2 tぅ 191 Xua2 4en2 iコ ◆ n2 k。 yanl kau4 tsЭ o194 fu2 te tざ e132 1iJ,海 ・ ieisou`tSЭ コⅢluo2 2 kyeS tsent iant in2 siant kau4 ↓ seni Xua2 in夕 tBin2 kuen4x。 11in2 tsen4 0u2 ti tsen2 116,海 ie6sou4tSeni tye6 eiani kau4 tsenl fa2 2 Elin2 tsЭ zen2 alin2 1。 .4 x。2 1uo6 tsont iant zo■ n4 fu2 ti tson2 116,lβ ieSseu4tsent kuo6 人 商 民 政 治 協 会 議 共 。 I Xui4 i4 ie24 sa〕 そen 2Elin'tse194 ts1 同 細 Z9n=Din'tSen4ts14 cie2 sant Fei4 i4 伯 渠 為 中 央 人 為 本 政 府 的 施 政 方 針, に o n4ten4 民 政 府 員 委 会 秘 長, 書 任 命 2 1ビ lin2 p。 in2 tsen4 0u3 uCi3 uan2 0ui4 pi4 sut iSan3, in4 y2 ue12 ↓ senl iant in2 □ 中 央 tlei2 tsenl iant zon2Elin2 tsen4 fu3 uCi3 yo2 人 民 政 府 選 1ani nin3 ue12 pen3tsen4 fua ti sll tsen4 fani tsonl, fuSeio3 周 恩 lin2 p。2 卜 ごy2 ue12 tso13t iOol en281in2 ,se194 fuS uei3 yan2 Xui4i4回sut tSO133, en4 そ そ □i134 tseul enl 2 lin2 p。 互 l tsenH Oant t,ent, ou 5si03 kanl lin3 ue12 pOn31son4 0uS ti s化 in2 11in2↓ sen4tsl1 9ie2 san1 0ui4 ,i4 kuen4tenJ 林 領 k。 ,4t`o132 kaげlio3 uei2 pen3,9904 fut te stt ise,4 f。 。l tse91, xu41yan3 政 務 院 総 理 来 為 lai2 uel' i田n4 tseul 19eni nai2 uci2 fei4 ali4 1yt tsan3, zenJ ttin4 tseu1 0oni nail ue12 兼 外 交 部 長, 部 tS901 iC01 そ en? Elin2 tseOJ fuS tSe134 u4 yan4 tsЭ 133 113 枠ianl uai4 お βiaul pu4 毛 澤 pu4 ↓ saOt,81au2 ts92 東 為 to191 ue12 口 in2 tsen4 0ut ↓ SOn4 u4 yOJ イ tsenS l13 存 ianluai5 捧iaul puS puS 'san3,alau2 tsreS tent ue12 tsent iant zon2 口 1.2 tsen4 fu3 tsenJ u4 yo4 tson3 113 ,ぉ iant uai5 ぉ ,iaul puS 6 tent ue12 pu5 tsan3,lllau 2 ts`。 'Senl iant in2 中 央 人 民 政 府 人 民 革 命 軍 事 委 員 主 会 席, 朱 徳 為 人 民 1 そ を,β tSOot iG守 en2 alin2 tse134 fu3en2 そ min2 ke2 Eli母 yni sit uei3 yan2 Xuit tsu3 n2 Elin2 o12, tsui tO' ue12 eそ t,enl iant in2 si6, tsyt te6 ue12 in3 min2 tson4 0ut in3 Elin2 196 alinS お slS uei3 uan2 0ui4 tsy3 βyni alin3 tsent iant zen2 alin2 tsen4 fu3 zen2 Elin2 196 minS ttynt s15 uei3 yo? rei4 10yS e16, in2 yt ,● teS uet? zen2 □ 解 放 民 府 ,eie3 fcコ 04 11yni tso133 liaS 卜 oan4 粋yュl tsene sll linl, son3 ぉ β ynt y2 kait FanJ ttyni tson3 sll lin4, son3 存ynl lせ2 uci2 tsenl iant 軍 総 司 合, 沈 sll li194, 釣 儒 為 中 人 央 1 sen3 ynt 海 4u2 ue12 t,。 。1 lG的 uei2 t,9nt iani in2 faS 0a6 2 y■ 7 yoそ yoⅢ tsan 3, 1。 xan2 uet2 tsent iant in2 faS y04 2 yn2 tsan3, 1。 xon3 uei2 tsont iant zen2 min2 tsen4 fu3 署 検 su3 昨 yo4 察 長, 並 柴 桓 責 ian3 tず a2 ↓ sCl13 3, pillJ tse2 tド sy3 海i。3 海i03 為 成 他 中 央 人 民 政 府 最 1 そ tsЭ en2 nin2 ↓ ttt iQ守 seXIJ fua イ 門 。K12 tFal alen tざ 放 速 Э12 su4 tsu9 tざ 成 民 alin2 各 o02 k941ic〕 項 人 高 民 検 察 a2 tsui4 kaut tten2 81in2ianS 'β tド 31in2 tsen4 0ua 組 人 zen2 Elin2 tsenl fu3 tsei4 kaut zen2 回 in2 3, lu02 そ yan4 yan4 tsQ。 。132 xuan2 uCi2 羅 高 Din? tSon4 0ua tseiJ kaut in2 院 長, 最 そ en2 81in2 ts9.4 fuS tSui4 kau' en2 そ Elin2 法 院 政 tsei4 kaut in2 Elin2 ,ei03 tざ a6 tsei4 kaul Zen2 回 in2 ぉ ,163 政 府 4 tse守 4 Fu3 静 機 関, 執 il kuanl,is12 ◆ tざ a6 行 i,2 tざ a6 tsan3, pin4 tse2 tson2 tFal Elen tson2 seuS tsouatsen2 koS xanS tson4 ゅ kuant,ts16 i。 u3 形it n2 tざ a6 tsan3, pin4 tse2 tson2 t`al men tso132 sou6 tseu3tsЭ n2 ko6 xanS tson4 fu3 海 it -126- 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻第 2号 各 項 府 工 作, 政 kol cia134 tsЭ 134 fu3 k。 。 議: 同時 決 ltsuo4,tl。 。 2s12 務 向 4 k。 4ku02 ts。 ye2 11t li3咽 にo6 xanS tson4 0u3 10nitsoC, ten3 si7 ,β 各 国 政 府 宣 布 : 本 政 府 為 代 表 9JfuS eyantpu4:penS tse19J fuS uci: taiJpiauS ianJ ko6kye6 tsonllu3 siantpuJ:penS tsenJ Out uei3 taiSptaua ye6,14: 。 k。6 xanS tsentt Fu3 ko13itS06, ton2 s12 静ye6 i!1 0tant ko6ku9S tson4fu9 eyantpu4:peni tsen4 fuS ue12 tai5ptaue 中 華 人 民 共 和 国 全 国 人 民 一 合 的 唯 法 政 凡 思 府, 遷 守 平 tSЭ 191 Xua 2en3Elin2 そ k。 en'alin2 tЭuei2 1l xo2 fal ↓ ばyan' kuo3 そ 0 ,xoを kuo2 白 SO19‐fut, fan:yanJ tsuentsout p!i133 tsent xua2 in2 nin= kuonJxO?kye6 tsi。 2 kyc6 inを tsЭnt Fa2 zen3 □ 2 ktlЭ6 zen2□ in2 konど xo2 kue6 10i。 等, 互 toOS, xu4 1lJ ぉ ten3, Ou4 114 1ビ i' OuJ oiani tsent tent, ful l14 務 と 攻 府 , 利 及 互 相 tSe134 fu 3,pena tse● 重 5 1int t・ t9o■ ' fuJ oianl tsont 権 均 pin: tsu 3 お び yane ue tsy 3 務 yana tont xa■ yan2 tent Xan5 項 則 原 的 任 yO= 何 外 国 そ enl xeP uaiJ kuo' te13S cio13J yan? ts9e tЭ S pin3 tseC ti inS xo' uaiS kyeS tsonS lin3 tleu3 務 思 与 之 fFuS ttynt yanl yB ts化 ynt ySJ 等 ue yt lβ 府 tsOn40u8,penS tsen40uS 'β 主 oua, Oan? yOt tseni tSout 7 FaS tseni fut, fan]yCr tsenl seuさ in' ti uci2 16 x。 土 領 l tsueni tso131 li13t t・ βt' xut olo均 本政 尊 Din2 ti uetl iS xof laS tsenⅢ 1 降 立 外 交 関 此 うiaul tuantet. t`eJ tざ ianJlit uat4れ S tseS ti zenS xo]uai6 kuЭ 係。特 1 1'ianJli6 uaiti,laul kllantei4.t・ y` ts化 tsЭ n4fu3,penS tsen4fut :β ynl y04 建 yo2 公 13 kDり 告。 l kauJ. ЭS tざ 13 kenl kau4. aianJli6 uail',laul kuanloil.t・ y4 tsll 由 96 tざlS kenl kauJ. 中 華 人 民 共 和 国 中 央 人 民 政 府 主 席 毛 澤 東 1 tSO131 Xua?そ e■2Elin2kЭ en2alinetso194futiSutoi2111au2tso2 t9。 04x32ku02tsЭttli001そ tsonixualin' □in2kuOntx07kye6tsentianlin?alin e tsen事 ts`o6tent ou t tsy asiCmau↑ tsonifa7 zon2回 in2k9nJXo91ueStsontianlzen3Elin2tsen`Fua,,y So1 6Elau:ts'9じ tenl 宝: 資料 の音声はそれぞれP は現代北京語の音声, W l ま 毛沢東の音声, Z は鐘海石氏 の音声である。なお, Z の音声の空 白の箇所は該 当 する音声が とれなか った箇所である。訳文は次 に示す。 1 9 4 9 年1 0 月1 日毛沢東 主席が開国大典 にて 中華人民共和国中央人民政府成立公告を宣 告す る 同胞 のみ なさん , 中華人民共和国は今 日, 成立 した ! 蒋介石国民党反動政府が祖 国を裏切 り, 帝国主義 と手を組 み, 反革命戦争を発動 して以来, 全 国人民 は塗 炭 の苦 しみ におかれて ｀る状況の下で, 幸 いに, 我が 人民解放軍が全国人民 の支援 の下で, ャ 祖国 の領土主権を守 り, 人民 の生命財産を守 るために, 人 民を き難か ら故 い, 人民 の権利を勝 ち取 るために, 我が身を顧みず, 勇敢に戦 い, 反動軍隊を消滅す るに至 り, 国 民党政府の反動統 治を 夏し, 現在 のところ, 基本 的な勝利を収 め, 全国大多数の人民が解放 され るに至 った。これに立 って, 全 国各民主党派, 各人民団体, べ民解放軍, 各地区, 各民族, 国外華僑及びその他の愛 国人士 の代表か らなる中国人民政治協 商会議第1 回大会はすで に集会 し, 全 ヨ人民 の意志を代表 し, 中華人民共和国中央人民政 府組織法を持J 定し, 毛 沢東を中央人民政 府主席 に選 出 し, 朱徳, 霞! 少奇, 宋慶齢, 挙済深, 張瀾, 高岡を副主席に選出 し, 陳毅, 賀龍, 李立三, 林伯渠, 葉翁J 英, 何香凝, 林 彪, 彰徳懐, 割伯承, 呉玉章, 徐向前, 彰真, 薄一 皮, 轟柴環, 周恩来, 萱必武, 奏福鼎, 録漱石, 陳嘉庚, 羅集桓, 査 1 子恢, 鳥蘭夫, 徐特立, 察暢, 劉格平, 馬寅初, 陳雲, 康生, 林楓, 馬叙倫, -127- 中国語湘方言の母音に関する一考察 一 湘淳語 と長沙語 を中心に 郭沫若,張 雲逸,邸 小平,高宗民,沈釣儒,沈雁氷,陳叔通,司徒美堂,李錫久,黄炎培,秦廷館,習仲勲,彰澤民,張 治中,停作義,李ナ 塵,李章達,章伯釣,程潜,張集若,陳銘枢,諄平山,張難先,柳亜子,張東孫,龍雲を委員 に選出 し,中央人民政府委員会を組成 し,中宮 ‐ 人民共和国的成立を宣告 し,且つ北京を中華人民共和国の首都に決定 した。中華人民共和国中央人民政府委員会は本 日を もちい 首都 にて就職 し,一致 して次のことを決義 した。中華人民共和国中央人民政府の成立を宣告 し,中 国人民政治協商会議 の共同細→ を本政府の施政方針 として受け入れ,林 伯渠を中央人民政府委員会秘書長に互選 し,周 恩来を中央人民政府政務院総理兼外交モ 部長に任命 し,毛浮東を中央人民政府人民革命軍事委員会主席,朱 徳を人民解放軍総司令官,沈鈎儒を中央人民政府最高人民法に 院長,羅柴桓を中央人民政府最高人民検察暑検察長にそれぞれ任命 し,かれ らに途やかに各政府機関を組成 し,政 府の各公務を￨ 行すると同時につ ぎの決議を一任 した。各国政府に宣告する。本政府は中華人民共和国全国人民を代表する唯一の合法政府でを り,平等,互利及び互 いに領主主権等の原則に尊重するいかなる外国政府であるとも,本政府はこれと外交関係を結ぶ用意がある 以上宣告す。 中華人民共和国中央人民政府主席毛澤東 付録I:声調比較表 と 戸 輸 の醸 声 平 清 ・濁 全清 湘 摩 長 沙 北 一 原 水 州 音声 調値 調値 双 峰 音声 調値 陽 陰 陰 陽 陽 次清 全濁 次濁 全清 次清 全濁 次濁 全清 次清 全濁 次濁 全清 次清 全濁 次濁 通 同 農 董 統 動 弄 棟 痛 ,同 弄 督 禿 独 麗 t`Ou teu t`en nen 033ギ ②13メ t・oll too 音声 音声 入 令 1 声 陰平 訂 有2声 陽平評 幕3芦 陰上誹 幕4声 陽上訂 事5声 陰去評 有6声 陽去評 再7声 陰入評 幕8声 陽入討 音声 調値 表 去 陰 陽 言＼ ケ 語初東 調値 較 上 陰 調 ニヒ 調 G)33引 t`OIl 055司 ②lン t`Oo tCl13 ①55■ no● に)33→ 3 如 to9 nc13 ②23J nen ten no● too no13 ③21想 tとo, nQ● 囲 囲 teu (》24イ ⑤21J □ 囲 団 tF。っ ④214材 dc3 t`ou tЭKl noKl ③41｀ (》24イ no● ④51N tO13 ③21」 ⑤21」 廻)451 囲 t`O13 t`a幻 nen ④451 囲 t`oo (》41｀ to9 ②354 t`Эゅ 0451 noo ③41N tOn tCttl □ tF o13 dc0 ④354 no0 ()33」 囲 teu 囲 囲 注 : ①②③ " ・は声調 の番号であるが, 表記 の際 は[ 1 ] , [ 2 ] , [ 3 ] の よ うに表記す る。3 3 , 1 3 , 4 1 な どは声調の調値を数字化 した ので, ギ , 4 , 1 などは, 声調 の調値を図形化 した ものであ る。 囲, 囲などの反転数字 は同 じ数字の声調 に併合 された ものであ る。 -128- 愛知学院大学 教 養部紀要 第 46巻 第 2号 寸録 E:湘 漂語 。 長沙語音節表 ぼぷ袖 湘 周音 湛 調 音 ￨ 両唇 揮 ‐ 話 長 沙 語 音 摩 音 ・破 t t k 音声 p t t` k 第 体 秘 義 泥 李 集 〈 妻〉 席〉基 及 席 鼎 廷 民 寧 令 領 精 〈 新】今 青】 慶 幸 之 此 1 石 必 批 L3 k` m 1 恥 ( C C 13 S 女 0 Le 得 特 隊 推 美 喋 鉄 滅 革 客 脈 了 内 業 責 澤 色 内 額 最 催 歳 裂 接 切 祖 助 数 酒 秋 修 予ヨ 一 用 背 国 土 〈u9〉 勾 ロ 某 楼 欧 音 J 唇歯 r r 移 S そ 章昼 f h 日 ) y 擦 反 り 舌 p 氷 0 擦 歯茎 。 歯茎硬 日蓋 1 y 表 音 音素 1 化 節 鼻 音 。側 面 音 諭言「歯塞 軟 日蓋 1唇 歯 き'便日 当 歯 碁 破 裂 二 枢 書 軍 春 勲 之 痴 石 日 主 鹿 署 儒 摺 車 舌 熟 黒 会 結 傑 ″ 脇 決 欲 説 周 助 漱 肉 厚 国 牛 去 鬼 経↓ 久 丘 休 追 吹 水 欠 選 算 喧 晩 一 扇 占ヽ 天 彰 烹 同 通 面 年 連 達 倫 倫 拿 頼 千 選 深 制 一 偏 門 一 鞭 専 uθn a 巳 抜 す 大 培 大 身 滴 壁 保 表 拠 票 刀 釣 他 共 肯 梶 昆 架 持 415 嬌 介 綿 討 惹 高 考 瓜 誇 中 塵 会 牙 茶 察 1沙 頼 愛 在 奈 1奏 姐 (斜 鏡〉 累 毛 商 閑 微 早 草1少 焦 (消 欽〉 鳥 了 くyai十 ual 棒 党 堂 怪 塊 岡 標 介 吃 H 『常 忙 捉 団 置 薄 娯 滴 潤 口 m 破 多 妥 関 況 各 可 莫 羅 弱 雁 張 産 i 三 将 (想 槍メ 半 叛 国 紡 噴 東 通 公 カエ 都 土 顧 吉 官 寛 我 略 漏 言し 言し 夢 弄 弄 翁 作 錯 爵 雀 巧 暁 韓 捕 衰 蒋 強 香 所 錬 点 酸 中 葱 松 脚 くioll, 不 並日 u 深 只 尺 射 惹 招 超 少 鏡 分 人 復 華 好 張 昌 着 濁 火 中 充 紅 商 壌 反 岩 uan 0 承 下 僑 yan くo●〉 中 華 首 りし 恩 展 桓 窮 組 (ui) 学 雄 礎 府 会 早 注 :〈 )の音声は湘薄 語 にのみ観察 され,く〉の音声は長沙語 にのみ観察 され る。 -129- 恢 中国語湘方言の母音に関す る一考察 一 湘遺語 と長沙語 を中心に 参考 資料 :中 国湖南省略 図 湖 南 旗 済 風 景 区 分 布 回 .バ ｀ャ議 志 、 騒 吊 枢 梅 鞭 鵡 純 舶 ‐ ftl極 あ レ 、f・ こ ゴ課 極 ●● 1'宮 :【 そ 桃 (八 川 T肘患掛ろ 若12発 を .ニ ★ し 戸 , 刈少 希姦と P'そ 係 儒 酢論β 磁 黄雀 1菅 議 評 7 ▼ 視仁市OЧ , ジリ 竹∬ガ︼一． 介 府 ﹁ ャ４ 省 ﹃ 一 掌 ) 赫 延_il、 )″5'r 酪 ツ 紆 祈 ぱ▼ 武 レ l町 〉 メ ギゴ 払岩 号 韓 ノ ヤ 号 trO袋 t;吊 す 甚1 メ ・ サ/ウ 多 ミふ 河 一 扶 流 購 市 Ⅲ 西 ,総l本 簿 鴨デ 田 市ヤ式 逮J__, …功々 誉 ジ Z41法 訴市 ' 麒 ` え号 騨.夕 O 設 品駐通 … … 奮 界 ◎ 省政府 駐 地 一 ― ・地、市界 省 精 叫 O 尾畠義軽亀 ・風景点 … 区 景 .￨ ヽ れ 型 じ軍 菅 よ ,ュ 庁 ご 呉芥清編著 、1991、 『 湖南旅済大全 』 (湖南 地 図 出版社 ) -130-
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