平成 28 年度 ふくしま復興・創生ファンド支援事業 ビジネスプラン募集要項 福島県内の復興・創生に取り組む事業者の取組(プロジェクト)を発掘・選定し、福島 県が誇る復興・創生の取組として広く県内外に情報発信すると共に、プロジェクトの趣旨 に賛同・共感する県民等の応援者からの投資(投資型及び購入型クラウド・ファンディン グ)を活用した資金調達や潜在顧客の開拓を支援します! 1 目的 福島県の復興・創生を進めるに当たって、特色ある産品等の販路確保や売上向上、 交流人口の拡大等に取り組む事業者が、新たな取組に挑戦するための資金の確保や手 軽に市場にアクセスできる環境をつくるため、投資型及び購入型のクラウド・ファン ディング※を活用した取組を支援する。 具体的には、福島県が有する地域資源や独創的な技術・アイデアなどをいかした県 内事業者の商品開発、新事業展開、事業拡大のうち、福島県の復興・創生に資する取 組を発掘・選定し、広く県内外へ情報発信することにより、プロジェクトの認知度向 上と応援者づくりを促進しつつ、小口の投資を活用した資金調達や販路開拓等の支援 を行うものです。 ※クラウド・ファンディング: 新規・成長企業等が、ビジネスプロジェクトやアイデアをインターネット上の マッチングサイトに提示し、不特定多数の投資家から小口出資を募る仕組みであり、 資金以外にも、マーケティングや PR、ファンづくりの手法として用いられる。 ① 投資型:投資家が投資に応じて、特典と分配金を得ることができるもの。 ② 購入型:投資家が出資に応じて、金銭以外のリターン(特典)を得ることがき るもの。 2 実施主体 福島県(受託事業者:ミュージックセキュリティーズ株式会社) 3 応募資格 (1)投資型 福島県内に主たる事業所を有する事業者であること。 (参考)事業者とは、中小企業基本法(昭和 38 年法律第 154 号)第2条第1項に規 定する者を指します。 なお、NPO 法人、ボランティア活動団体、企業組合、協業組合、事業協同組 合、事業協同小組合、商工組合、協同組合連合会等は対象外です。 (2)購入型 福島県内に主たる事業所を有する事業者であり、法人格を問わず対象となります。 1 4 対象事業計画 本事業に申請できる事業計画は、新規商品・サービスの企画・開発、既存商品・サービ スの品質向上や量の拡大、新たな事業分野への展開等(※以下例示)であって、以下の(1) ~(4)すべての要件を満たすものとします。 ※事業分野の例示 漁業・水産加工、食品製造、酒、農業・畜産・林業、製造、広告・出版、ファッシ ョン・工芸、化粧品、小売り、音楽、観光・宿泊、スポーツ、飲食店 など (1) 福島県内の地域の特色などをいかし、全国に誇り得る魅力ある商品や事業としてブ ランド力強化を目指していること。 (2) 小口の投資により資金調達を図りつつ、応援者(潜在顧客)とのつながりを広め、 深めながら、事業の成長を図る取組であること。 (3) 小口の投資により調達を目指す資金規模が、以下であり、かつ資金使途が明確であ ること。(下表参照) ①投資型:概ね500万円から3,000万円 ②購入型:概ね50万円から200万円 対象経費(資金使途) 申請事業の設備投資(不動産取得は含まない)、売上原価及び販管費等であり、 かつ、申請事業の実施により新たに発生する費用であること。 ※ 売上原価=原材料費、外注費、人件費、光熱水費、地代家賃 等 ※ 販管費=販売手数料、広告宣伝費、営業部門の人件費 等 費用充当割合 申請事業に要する費用総額のうち、投資型・購入型ファンドの調達資金の充当割 合が10分の1以上、10分の10以下であること。(申請事業以外の事業への 流用は不可) (4) 事業計画期間が、原則、対象事業として認定を受けた年月日以降に着手し、投資型 及び購入型それぞれの期間は、以下のとおりとする。 ①投資型:事業開始から5年程度に終了すること (5年以内に、投資型ファンドで調達し申請事業の費用として使用した資 金を回収し出資者への分配を終了する計画であること。ただし、出資者 への分配終了後の事業継続は可能。) ②購入型:資金募集完了時点からリターン(特典)の商品やサービスの発送が6ヶ月 以内に完了すること。 5 事業計画の選定基準 選定基準は以下の①から④のとおりとし、福島県及び受託事業者が審査・選考しプロジ ェクトを選定します。なお、審査に当たっては、事業分野や地域のバランスを考慮する場 合があります。 ①次のいずれかに該当し、地域経済の活性化、地域のブランド力強化への貢献が期待さ れる取組 (ア)県指定の「地域産業資源」又はこれに準ずると認められる地域ならではの資源 並びに地域の特色を活用していること。 (イ)地域の実情を踏まえた課題の解決に資すること。 (ウ)伝統的または独創的もしくは創造的な技術やアイデアをいかしていること。 ②応援者(潜在顧客)の開拓・形成が事業の成長に重要であること。 ③県民等の賛同や共感を得るストーリー性や訴求力のある取組 ④資金使途が明確であり、収支計画を含む事業計画の実現可能性が高い取組 2 6 事業計画の作成支援 事業計画は、多くの人が応援したくなるような事業としての実現可能性や、申請者の経 営状況や収支計画等を正しく判断するため、作成いただくものです。 そのため、福島県よろず支援拠点及び県内に本店を有する金融機関において、経営者の アイデアの具体化や事業戦略・資金計画の立案などの相談、助言等を実施されております ので、ご活用ください。 支援を希望される方は、各自時間的余裕をもって、各機関へ直接お問い合わせください。 7 事業計画の審査 投資型の場合 事業計画の審査は以下の①から④の順に実施します。 ① 福島県及び受託事業者による事業計画の書面審査 ② 書面審査通過者への受託事業者による事業計画の適正評価調査 ③ 受託事業者による事業計画に関するヒアリング ④ 福島県及び受託事業者による事業計画の最終審査 なお、書面審査通過者への受託事業者による事業計画の適正評価調査(②)については、 別途受託事業者との間で業務提携基本合意書および業務委託個別契約書を締結していただ き、財務計画書を別途お知らせする期限までに作成の上、受託事業者の指示に従って財務 内容などの調査(調査費用負担なし)を受けていただきます。 購入型の場合 プロジェクトの審査は以下のとおり実施します。 ① 福島県及び受託事業者によるプロジェクトに関する計画の書面審査 8 審査結果の通知等 最終審査終了後、申請者へは採択(投資型:10 件程度、購入型 7 件程度)または不採 択の結果を福島県から通知します(審査経過、選定結果の内容等についての問い合わせに は応じられません)。 9 採択後の各種支援措置 プロジェクトに選定されると、以下の支援が、受託事業者から提供されます。 投資型の場合 (1) 受託事業者による支援(以下①~③に関する申請者の費用負担なし) ① 投資型ファンド募集ページの作成 受託事業者が事業計画がプロジェクトに採択された申請者(以下「事業者」という。) のプロジェクトの魅力を紹介するためのインタビュー、原稿作成(必要に応じて写真 撮影、WEB ページ作成を行います。 ② 受託事業者との投資型ファンドに係る確認書の合意 事業者は、受託事業者との間で投資型ファンドに係る確認書(資金調達規模、一口 の投資金額、出資者特典、分配財源の基礎となる売上げの範囲など、事業者が投資家 と締結する匿名組合契約書及び匿名組合契約説明書の内容についての合意書)に合意 していただく必要があります。(契約手続き等の詳細については、別途、個別に説明 いたします。) 3 ③ 投資型ファンドの募集受付開始 受託事業者との間で投資型ファンドに係る契約等の締結完了後、受託事業者が投資 型ファンドの募集を開始します(潜在顧客の開拓支援)。 ④ 投資型ファンド運営開始 投資型ファンドの募集完了後、受託事業者により、投資型ファンドの調達資金を取 りまとめの上、事業者に送金されます(投資型ファンド運営の開始、資金調達支援)。 一定期間後、事業者が投資家に分配する場合にも投資家への個別送金を代行します。 <調達資金の会計処理の概略> 小口投資の調達資金の会計処理については、受託事業者の指導・助言に基づき、 事業者が実施することになりますが、概略は以下のとおりです。 ■ 小口投資により調達した資金は貸借対照表の資産項目に流動資産として計 上し、同時に、負債項目として同額を匿名組合預り金として計上 ■ 匿名組合預り金は、ファンド組成時に契約書により出資者に約した事業売上 の一定割合を、約した時期に分配 ■ 分配の時期は、原則、ファンド組成期間中の事業年度ごとに、当該年度の損 益に応じて分配 ⑤ 投資型ファンド監査 投資家への分配金を計算するための売上金額および投資型ファンドの募集時に明記 した資金使途通りに資金が使われたことについて受託事業者が監査を行い、申請者に 代わって投資家への報告書を作成し、WEB サイトを通じて開示いたします。 (2) 福島県による支援 ① プロジェクトの PR プロジェクトは、受託事業者が開設する特設ホームページで公表し、福島県よりプ ロジェクトの魅力や進捗状況等を広く県内外に情報発信します。 ② 事後フォロー プロジェクトの実施に当たって、事業者の求めに応じて、福島県よろず支援拠点等 からの専門家の派遣制度等を紹介します。 購入型の場合 (1) 受託事業者による支援(以下①~②に関する申請者の費用負担は募集目標金額到達 まではなし) ① 受託事業者との間で審査完了後、受託事業者がプロジェクトの募集を開始します。 ② 募集目標金額に支援金が到達した、受託事業者により、支援金を取りまとめの上、 事業者に送金されます。 (2) 福島県による支援 ① プロジェクトの PR プロジェクトは、受託事業者が開設する特設ホームページで公表し、プロジェクト の魅力や進捗状況等を広く県内外に情報発信します。 ② 事後フォロー プロジェクトの実施にあたって、事業者の求めに応じて、福島県よろず支援拠点等 からの専門家の派遣制度等を紹介します。 4 10 選定された事業者の経費負担 選定後の投資型ファンド組成・運営に関して、事業者が受託事業者に対して負担する経 費は下表のとおりです。また、プロジェクト開始後の事後フォローは一部有料のメニュー もあります。 投資型の場合 費用項目 金額 備考 投資型ファンドファンド組成にかかるフ 組成手数料 0 千円 ァンドの各種条件の作成、広告用プロジ ェクト概要の編集等 調 達 額 × 2 % 事業モニタリング、出資者への情報提供 運営手数料 (税別)/年 などの経費 投資型ファンドの資金使途、売上金額な どの監査経費 100千円(税別)×投資型ファンド運営 100 千円 監査手数料 年数。 (税別)/年 初年度のみ、資金使途と売上金額の両方 を監査するため150千円(税別)にな ります。 ※上記以外に、事業終了時の損益が、事前の収支シミュレーションの損益分岐点を超え て利益が上がった際、指定事業者の成功報酬が生じます。成功報酬の額は、個別投資 型ファンドの設計時に、各社が受託事業者と協議・合意した金額となります。 購入型の場合 費用項目 組成手数料 金額 備考 購入型ファンドの募集ページ作成のため の環境整備費等 0 千円 調達目標金額を実績調達 実績調達金額× 金額が超えた場合の手数 20%-調達目標 購入型ファンド手数料の差額 料差額※ 金額×20% ※目標調達金額とは、購入型ファンドの募集開始時に申請者が設定する金額です。募集 を実施し、募集期間内に調達した実績調達金額が目標調達金額を超えた場合にのみ、 購入型ファンドは成立として、申請者に送金が行われます。 申請者の経費負担は通常は実績調達金額の 20%が受託事業への手数料となりますが そのうち、目標調達金額の 20%(500千円を上限)分が控除された分が実際の負 担金額となります。 11 受付期間・応募方法 (1) 受付期間 ア 投資型 平成29年1月6日(金)から平成29年1月13日(金)(必着) イ 購入型 平成29年1月6日(金)から平成29年1月31日(火)(必着) ※ア、イともに申請を受け付け次第、随時、書面審査、適性審査等を行い、受付 終了を待たずに、支援対象事業を決定しますので、早めの申し込みをお願いし ます。 ※受付期間終了後、予算額に余裕がある場合、再度募集を受け付ける可能性がご ざいます。 5 (2) 申請に必要な書類(申請様式は福島県のホームページからダウンロードできます) ア 投資型 ① 「ふくしま復興・創生ファンド支援事業」申請書(様式1) ② 投資型クラウドファンディングサービス申込用紙(様式2) ③ 過去3期分の決算書及び内訳書 イ 購入型 ① 「ふくしま復興・創生ファンド支援事業」申請書 ② 購入型クラウドファンディングサービス申込用紙(様式 3) 申請書を確認の後、追加となる必要書類は書面審査後に連絡いたします。 (3) 提出先 申請に必要な書類を下記の提出先へ郵送、もしくはメールにて提出してください。 なお、封筒の表面に「ふくしま復興・創生ファンド支援事業 申請書在中」と朱書き してください。また、提出された書類は返却しません。 ※郵送の場合は以下の送付先まで受付期間終了日まで【必着】で提出して下さい。 ※メールにて送付の場合は、必要書類を PDF 形式にて受付期間終了日の 24 時まで に下記メールアドレスまでご送付下さい。 メールにてご送付いただく際は、件名を【ふくしま復興・創生ファンド支援事業 申 請書】として下さい。 【提出先】 〒100-0004 東京都千代田区大手町 1-6-1 大手町ビル 3 階 ミュージックセキュリティーズ株式会社 証券化事業部 工藤 TEL:03-5948-7301、FAX:03-5948-7302 E-mail fukushima@musicsecurities.com URL https://www.securite.jp 受付時に事業内容の確認等で時間を要する場合や、不備により受付できない場合な どがありますので、申請書を提出する前に、できるだけ十分時間に余裕を持って提出 先にご相談ください。 (4) また、投資型へ申請いただき、書面審査を通過した場合は上記資料に加えて以下の 資料のご提出をお願いすることとなり ます。 ① 会社パンフレット・会社説明資料 ② 直近 1 年分の税務申告書(法人税 別表 1,2,4,5,7、法人税概況説明書) ③ 直近月の試算表 ④ 金融機関からの借入の契約書・返済予定表 ⑤ 代表者のプロフィール ※ プロフィールには以下の情報の記入をお願いいたします。 ・ 生年月日 ・ 現在に至るまでの学歴及び職歴 ・ その他(地域にて歴任している役職等、投資家へ開示して投資型ファン ド募集へ繋がりそうな情報) ⑥ 関係会社がある場合には、直近の決算書 ⑦ 資金繰り表 6 ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ 事業計画書(会社全体のもの) 事業計画書(投資型ファンド対象事業のもの) メインバンクの預金通帳コピー(直近決算日時点、直近の月末時点の2点) 登記簿謄本 13 受託事業者について 受託事業者(ミュージックセキュリティーズ株式会社)は、県が企画コンペで選定した 金融商品取引法第28条第2項に定める第2種金融商品取引業者です。 プロジェクトの選定において、適正評価調査等を行うとともに、福島県との委託契約に 基づき、プロジェクトを実施する事業者に対して、投資型・購入型ファンドの組成・運営・ 広報に関する業務を行います。なお、適正評価調査等については、この委託契約に基づき 福島県の費用負担にて実施されますので、事業者に調査費用等の支払い義務は生じません。 14 個人情報の管理 本事業への申請に係る提出書類により福島県及び受託事業者が取得した個人情報につ いては、以下の利用目的以外に利用することはありません。 ① 本事業における事業計画の審査・選考・事業管理のため ② 本事業に係る事務連絡、資料送付、効果分析等のため ③ 応募情報を統計的に集計・分析し、応募者を識別・特定できない形態に加工した 統計データを作成するため ④ 福島県及び受託事業者が実施する支援事業等の情報提供のため 15 企業秘密の保持 本事業では申請書類の取扱いは厳重に行い、企業秘密の保持の観点から申請者の承諾 なしには申請の内容等の公表は行いません。 16 留意事項 (1) プロジェクトの採択結果については、事業者が受託事業者を介して行う投資型・購入 型ファンドの募集及びファンド組成の成功を保証するものではありません。 (2) 福島県は、受託事業者と事業者による投資型・購入型ファンドの組成・募集・運営結 果等について、一切の責任を負いません。 7
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