発行 平成 29 年 1 月 4 日 仙台市におけるインフルエンザの発生状況について，あらかじめ指定された医療機関からの報告等を もとに，下記のとおり取りまとめましたのでお知らせします。なお，インフルエンザ患者数については, インフルエンザ定点 44 機関（小児科定点 27 機関及び内科定点 17 機関）より，入院患者数については， 基幹定点 5 機関より報告を得ています。 仙台市感染症発生動向調査事業定点数（インフルエンザ関係抜粋） 定点名 内 インフル 訳 基幹 エンザ １１ 小児科 内科 ７ ４ １ 宮城野区 ８ ５ ３ １ 若林区 ７ ４ ３ ０ 太白区 １０ ６ ４ ２ ８ ５ ３ １ ４４ ２７ １７ ５ 青葉区 泉区 合計 １．市内のインフルエンザ患者報告状況 2016 年第 51 週（12 月 19 日から 12 月 25 日まで）における定点当たり報告数は下記のとおりです。 第 51 週 青葉区 宮城野区 若林区 太白区 泉区 市全域 定点当たり 7.82 9.50 13.14 7.40 12.88 9.80 警報等 第 45 週に 流行開始 第 45 週に 第 51 週に 第 44 週に 第 51 週に 第 45 週に 流行開始 注意報レベル 流行開始 注意報レベル 流行開始 ※全国的な流行開始の指標：定点当たり報告数 1.00 ※注意報基準値：定点当たり報告数 10.00 ※警報開始基準値：定点当たり報告数 30.00 定点当たり報告数の推移・過去との比較 40.00 2012/13 定 点 当 30.00 た り 報 20.00 告 数 （ 人 10.00 ） 2013/14 2014/15 2015/16 2016/17 0.00 36 38 40 42 44 46 48 50 52 1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 週 ※年間の週数が，2015 年は 53 週，その他の年は 52 週だったため，上記グラフが第 53 週で途切れて いるシーズンがあります。 2016/17 シーズンにおける年齢群別の患者報告数の推移 180 160 0～4歳 140 5～9歳 10～14歳 患 120 者 報 100 告 数 80 （ 人 60 ） 40 15～19歳 20～39歳 40～59歳 60歳以上 20 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 週 2016/17 シーズンにおける累積患者報告数の年齢群別割合（第 51 週まで） 40～49歳 5% 30～39歳 5% 20～29歳 4% 15～19歳 3% 60歳以上 4% 50～59歳 3% 0～4歳 22% 10～14歳 16% 5～9歳 38% ２．市内の入院サーベイランス 2016/17 シーズンにおける入院患者発生状況は下記のとおりです。 2016 年第 51 週は，0～4 歳：1 名，10～14 歳：2 名，20～29 歳：1 名，80 歳以上：1 名の報告があり ました。 5 4 入 院 患 3 者 報 告 2 数 （ 人 ） 1 0～4歳 5～9歳 10～14歳 15～19歳 20～29歳 30～39歳 40～49歳 50～59歳 60～69歳 70～79歳 80歳以上 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 週 ３．市内病原体定点が採取した患者由来検体からのインフルエンザウイルス検出状況 2016/17 シーズンにおいて採取した検体のうち，検査結果が判明したものは下記のとおりです。 ※市内病原体定点医療機関（4 機関）より提出された検体を仙台市衛生研究所で検査したもの ※平成 28 年 12 月 25 日時点の判明分 6 検出検体数 5 AH1pdm09型 4 検 体 数 3 （ 件 ） 2 A香港（H3)型 B型 1 0 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 検体採取週 ４．市内におけるインフルエンザ様疾患による学級閉鎖等 2016 年第 51 週に，学級閉鎖等の措置がとられた施設数は下記のとおりです。 保育園・幼稚園 小学校 中学校 その他 休校 学年閉鎖 学級閉鎖 休校 学年閉鎖 学級閉鎖 休校 学年閉鎖 学級閉鎖 休校 学年閉鎖 学級閉鎖 青葉区 - - - - １ - - - - - - - 宮城野区 - - - - - １ - - - - - - 若林区 - - - - - １ - - - - - - 太白区 - - - - - １ - - - - - - 泉区 - - １ - - １ - - １ - - - ５．市外における流行情報 宮城県及び全国における定点当たり報告数の推移は下記のとおりです。 ※全国は現時点で，第 50 週までの定点当たり報告数が公表されています。 10.00 定 点 当 た り 報 告 数 （ 人 ） 仙台市 8.00 宮城県 6.00 全国 4.00 2.00 0.00 36 38 40 42 44 46 48 50 52 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 週 全国におけるインフルエンザウイルス検出状況・市との比較 ※仙台市は, 平成 28 年 12 月 25 日時点の判明分まで。全国は，平成 28 年 12 月 28 日時点の公表分まで 仙台市 31.3% 68.8% 0.0% （計 16 件） AH1pdm09型 A香港(H3)型 B型 全国 8.3% 88.8% 2.9% （計 722 件） 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ６．コメント・参考情報等 宮城県内では，第 51 週に仙南保健所及び石巻保健所管内で，定点当たり報告数が注意報基準値 10 人 を超え，平成 29 年 1 月 4 日付けで県疾病・感染症対策室よりインフルエンザ注意報が発令されました。 市内においても，若林区及び泉区で，定点当たり報告数が注意報基準値 10 を上回りました。仙台市全 体で見ても，まもなく注意報レベルに達すると思われますので，積極的な予防対策を行いましょう。 なお，2016/17 シーズンは，仙台市全体において第 45 週に流行開始の指標である 1.00 を上回り，昨 シーズンと比べて約２ヶ月早い流行入りでしたが，定点当たり報告数を過去５年間の同時期と比較する と，第 47 週以降は例年並みの状況です。 （参考）過去５シーズンにおける注意報基準値 10 を上回った週数 シーズン 2011/12 いずれかの区 第４８週 仙台市全体 第４９週 2012/13 2013/14 2014/15 2015/16 2016/17 2013年第２週 2014年第４週 第５０週 2016年第３週 第５１週 2013年第３週 2014年第４週 第５１週 2016年第４週 － 【インフルエンザの感染予防対策】 ○こまめに手洗いを行いましょう。 ○「咳エチケット」を守りましょう。咳やくしゃみをする方はマスクを着用しましょう。 ○過労や睡眠不足を避け，栄養と休養を十分にとり，免疫力を高めておきましょう。 ○発熱，頭痛，関節痛,咳などの症状がある場合には，医療機関を受診しましょう。 参考ウェブサイト 仙台市：感染症情報･予防接種 http://www.city.sendai.jp/kurashi/kenkotofukushi/kenkoiryo/kansensho/index.html 厚生労働省：インフルエンザ（総合ページ） http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/index.html 国立感染症研究所：インフルエンザウイルス分離・検出状況 http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html 仙台市衛生研究所 微生物課企画調整係 TEL：022-236-7722 FAX：022-236-8601
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