地域連携だより - 茨城県立中央病院

茨城県立中央病院・茨城県地域がんセンター
H28. 12 月発行
地域連携だより
vol.
5
茨城県立中央病院 地域医療連携室
〒309-1793 茨城県笠間市鯉淵6528
TEL 0296-77-1121
FAX 0296-77-2002
URL:http://www.pref.ibaraki.jp/
bukyoku/hoken/cyubyo/index.html
師走の候、貴院におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より、当院の地域連携に格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
地域連携だよりでは、当院の情報をお知らせいたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
◦予防医療センターのご紹介
予防医療センター長
片田正一
当センターは平成 24 年 7 月から人間ドック専従
医が着任し 予防することの重要性を念頭に置き人
間ドック科から予防医療センターと改称しました。
現在 医師 1 人、看護師 2 人、事務 4 人で業務を
行っており、心電図、胸部レントゲン、超音波検
ドック室集合写真
査、CT、MRI などはそれぞれ専門スタッフの応援
を得て質の高い診療を行っています。当センターで
は日帰り人間ドック・脳ドック・脳検診・PET/CT 検診などの各種検診・乳がん検診・健康診断書の作成を行っていま
す。予防医療関係では全身の疾患と歯・歯周疾患との強い関係があることから
歯科受診の指導、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療などを行っています。人間
ドックでの胃検査は内視鏡検査を基本としており(胃透視検査は希望で可能)、
同日に全員に面談を行い血液・尿検査などの結果を説明させていただき、また
脳ドックでも同日に結果説明を行っています。睡眠時無呼吸症候群は 4年前
から診療を開始し 簡易検査(在宅)
、PSG 検査(精密検査 在宅)を行い 重症の方には CPAP(在宅持続陽圧呼吸療法)による治療を主に行っています。
この PSG 検査は在宅で行う全国でも数少ない施設の1つです。CPAP 治療の
患者さん数は約 280 人に達し、この疾患の健康に対する悪影響が認知される
に従いその数を増やしています。大きな鼾をかく方、日中の眠気が強い方、睡
眠時無呼吸症群の検査を受けてみませんか。
◦各診療科のご紹介
内分泌代謝・糖尿病内科
内分泌代謝・糖尿病内科部長
高橋昭光
平素、連携医療機関の先生方には、当院、内分泌代謝・
糖尿病内科の診療に多大なご理解とご支援を賜り、この
場をお借りして深謝申し上げます。
当科の取り扱い疾患は、糖尿病は言うに及ばず、比較
的多い内分泌疾患として、原発性アルドステロン症や甲
状腺疾患も対象になるため、近年、先生方からは多数
糖尿病チームによる世界糖尿病デーイベントでの様子
のご紹介を賜っております.一方で、当院の内分泌代
の緊急入院対応は筑波大学附属病院などへ転送依頼する
謝・糖尿病内科は、2016 年 12 月現在、常勤医は専門
ケースが増えざるをえませんが、外来非常勤医は筑波大
医 1 人と糖尿病専門研修を行っている常勤の後期研修
学から専門性の高い 3 名が増員となって支援を頂ける
医 1 人の計 2 名という「零細診療科」です。外来診療は、
予定のため、現在より若干キャパシティーが増大するで
常勤医 2 人に非常勤医師 2 名が加わり 4 名でおこなっ
しょう。今後とも、連携医療機関の先生方が「困った時」
ていますが、重症入院症例や救急対応は常勤医のみで行
に使えるリソースとなれるよう努力してまいりますと共
っていることもあり、外来のキャパシティーはほぼ限界
に、落ち着いた時の良きホームドクターとして先生方へ
に達しご迷惑をかけ申し上げております。
の逆紹介を推進できればと存じます。何卒宜しくお願い
その中で、来年度は常勤医師の異動があり、常勤医 1
申し上げます。
名のみに減員となってしまうため、重症症例や週末など
最新の治療薬の生物学的製剤も、レミケード 9 名、
膠原病リウマチ科
ヒュミラ 8 名、エンブレル 8 名、シンポニー 1 名、シ
ムジア 6 名、オレンシア(点滴/皮下注射)42 名、ア
クテムラ(点滴/皮下注射)19 名、合計 93 名に投与
膠原病リウマチ科部長
後藤大輔
中で、すべての製剤において使用経験があり、適切な薬
剤を長く使用していただけるように努めています。
ただ、まだまだ人員不足の感が否めず、これまで頂い
ております多くの御依頼に対して、十分に対応できてい
ないことに関しましてお詫び申し上げますとともに、今
連携医療機関の先生方には、平素より大変お世話にな
っております。
2010 年に赴任した時には、専門の医師は私一人で
細々とやっておりましたが、現在は、私を含めて常勤の
専門医師2名を維持しております。また、筑波大学附属
病院から専門外来のために非常勤医師1名を派遣いただ
いていたところ、2016 年 4 月からはさらに 1 名増員と
なり、非常勤医師は計 2 名となり、外来業務の充実を
図っております。
2016 年 4 月から 9 月の半年間で、延べ入院患者数は
991 名で、前年度の同時期よりも 93 名増え、同時期の
延べ外来患者数も 2,299 名で、昨年度の同時期よりも
345 名増えています。
後、少しでもこの状況を改善すべく、体制の充実を目指
して努力して参りますので、今後ともどうぞよろしくお
願い申し上げます。