2016年12月26日・2017年1月4日合併号

Weekly Market Research Report
2016年12月26日・2017年1月4日合併号
今週の
POINT
国内株式市場
トランプ政権への期待から年末高を意識
今週の分析銘柄 - FISCO Selection 8 -
イー・ガーディアン【 東証1部 6050 】ほか
テーマ別分析
世界最大規模の家電見本市(CES 2017)開催
話題のレポート
2017年の中小型株見通し
スクリーニング分析
ストレートにバリュエーションの割安銘柄に注目
どの株価指標でみても割安な銘柄
株式会社フィスコ
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目次
週刊相場観測誌
Market
1
展望
今週の市場見通し
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
国内株式市場
マーケット概観
3
新興市場
4
米国株式市場
2
3
マーケットを読む
今週の分析銘柄
為替市場
米ドル/円予想レンジ
6
債券市場
債券先物・長期国債利回り予想レンジ
6
今週のポイント
7
日経平均株価
8
FISCO Selection
読者の気になる銘柄
テクニカル妙味銘柄
4
5
カテゴリー考察
5
奥村組〈1833〉東証 1 部
9
エルテス〈3967〉マザーズ
10
ダイニチ工業〈5951〉東証 1 部
11
イー・ガーディアン〈6050〉東証 1 部
12
M&Aキャピタルパートナーズ〈6080〉東証 1 部
13
石川製作所〈6208〉東証 1 部
14
クラリオン〈6796〉東証 1 部
15
アパマンショップホールディングス〈8889〉JASDAQ
16
三菱 UFJ フィナンシャルグループ〈8306〉東証 1 部
17
そーせいグループ〈4565〉マザーズ
17
ピーエス三菱〈1871〉東証 1 部
18
ファーストリテイリング〈9983〉東証 1 部
18
テーマ別分析
19
スクリーニング分析
20
先週の話題レポート
21
信用需給動向
22
連載コラム
2
23
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国内株式市場
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
今週の市場見通し
国内株式市場 マーケット概観
トランプ政権への期待から年末高を意識
■日経平均は一時 19592.90 円まで上昇
か、海外勢の買い越し基調によって日経平均は年初来高値を更
新し、2 万円の大台に迫っている。足元で高止まりが続いてい
先週の日経平均は上昇。21 日には一時 19592.90 円まで上げ
るが、11 月からの海外勢の買い越し基調が継続しているなか、
幅を広げる場面もみられた。この週は日銀の金融政策決定会合
需給変化がみられるまではトレンドに逆らう必要はない。
信用
に関心が集まる中、予想通りの現状維持を決定。日銀総裁の会
需給では売り方の評価損益率は-15%を超えており、14 年 9 月
見では「円安が今の時点で行き過ぎとか弊害あるとの見通しに
26 日時点以来となる。
ない」との発言が伝わるなど、日米金利差拡大を背景とした円
先安感などが買い安心感につながった。
■2017 年も IoT、AI、AR、VR、EV、PHV などがテーマに
しかし、3 連休を控えていることもあって積極的な売買は手
控えられており、出来高は 4 営業日のうち 3 営業日が 20 億株
トランプ物色が再燃するようであれば、
インフラ関連や金融
を下回る状況。日経平均は高値もち合いのなか、持ち高調整に
株に関心が集まるとみられる。年が明けた 4 日には米 FOMC 議
よる利益確定の売り等も観測された。ただ、米国では NY ダウ
事録、6 日には 12 月の米雇用統計が発表される。2017 年の利
が 2 万ドルの大台にあと 13 ドル程度に迫るなど、トランプ政
上げペースへの思惑等にもつながるため、
予想されるペースよ
権に対する期待から先高期待は強い。日経平均も 5 日線レベル
り早いピッチでの利上げへの見方が強まるようだと、ドル高・
での底堅さが意識されていた。
円安傾向を強める一因になるため、これが株式市場の変動要因
になりそうだ。また、5 日から 8 日まで米ラスベガスで世界最
■トランプ物色を意識もこう着なら直近 IPO などへ
大規模の家電見本市(コンシューマー・エレクトロニクス・シ
ョー :CES 2017)が開催される。モノのインターネットとさ
今週は大納会を迎える。連休明けにより、改めて物色意欲が
れる IoT(インターネットオブシングス)
、AI(人工知能)
、VR
強まるかが注目されるところ。
日経平均は続落ながらも小幅な
(バーチャルリアリティ:仮想現実)と AR(拡張現実)
、ドロ
下げにとどまっているほか、メガバンクの底堅い値動きをみる
ーン、ロボットなどに期待感が高まりやすい。また、8 日から
と、トランプ政権に対する物色意欲の強さも窺える。参加者は
米デトロイトで北米自動車ショーが開催される。PHV(プラグ
限られようが、指値状況の薄い中、小さなエネルギーでトレン
インハイブリッド)EV(電気自動車)
、安全支援機能、自動運
ドが強まりやすい需給状況となる。また、参加者が限られる中
転車などに関心が集まりそうである。
での年内のこう着は想定内であり、完全に年末モードからこう
着感が強まるようであれば、直近 IPO などに短期の値幅取り狙
■シグナルは調整示唆も年末高に期待
いの資金が集中しやすい。ただし、市場のムードとしては、ト
ランプ政権に対する思惑や 2017 年のテーマ等への物色が意識
されそうだ。
日経平均は足元のこう着から MACD などのテクニカル指標は
陰転シグナルを発生しており、やや調整ムードが強まりやす
い。しかし、2 日続落は幾度もあるが、3 日続落となると 7 月
■2016 年は波乱の 1 年も、日経平均は年末高
22 日~26 日以来となる。トランプ政権に対する期待や海外勢
の買い越し基調を背景に、連休明けは買い先行が意識され、年
2016 年は英国のブレグジット、米大統領選での予想が裏切
末高に期待したいところである。
られる波乱の年だったが、トランプ政権への期待が高まるな
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新興市場
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
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今週の市場見通し
国内株式市場 新興市場
直近 IPO 銘柄などが物色の軸に、年始には新たな物色テーマも
■マザーズ主力株は反転の手掛かりを見出しにくいが
マザーズ指数
今来週の新興市場では、比較的需給の良好な直近IPO銘柄
や値動きの軽いジャスダック小型株を軸に物色が向かいそ
うだ。マザーズ主力株はIPOラッシュや年内受渡の最終売買
日(12月27日)を通過して需給が軽くなる可能性もあるが、
なお反転の手掛かりを見出しにくい。しかし、年末年始には
各種メディアで新技術に関する特集が組まれることも多く、
人工知能(AI)や自動運転、あるいは新たな投資テーマに沿
った物色が活発となる可能性がある。
今来週は12月26日にストライク<6196>、28日にトライステ
ージ<2178>、夢の街創造委員会<2484>、1月6日にフロイント
産業<6312>などが決算発表を予定している。ストライクは
M&Aによる事業承継ニーズの高まりが追い風として期待され
ており、フロイント産業は下期も計画上振れと予想する向き
がある。夢の街創造委員会は事前に第1四半期の業績観測が
報じられており、順調推移となったようだ。
ストライク<6196>
■16年最後のIPOは27日のティビィシィ・スキヤツト
IPO関連では、12月27日にティビィシィ・スキヤツト<3974>
がジャスダックへ新規上場する。公開規模が非常に小さいう
え、IPOで根強い人気のあるICT関連や介護関連の切り口を持
つ。何より16年最後のIPOということもあって、投資家の関
心は非常に高いようだ。なお、先週は17年最初のIPOとなる
シャノン<3976>(1月27日、マザーズ)の新規上場が発表さ
れている。
円
フロイント産業<6312>
円
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米国株式市場
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
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今週の市場見通し
米国株式市場
米国株式相場は振替休日を除き、通常取引
貿易収支(6 日)
、12 月雇用統計(6 日)などの発表が控えて
■先週の動き
クリスマスを前に休暇に入る市場関係者も多く、週を通じ
いる。雇用統計では、失業率は 4.7%、非農業部門雇用者数
て閑散取引となった。週初は米景気拡大への期待を背景に投
は前年同期比 17.5 万人増が予想されている。また 4 日には
資家のリスク選好姿勢が強まっており、買いが先行。しかし、
12 月 13-14 日開催分の FOMC 議事録が公開される。今後の利
イエレン議長の講演では具体的な金融政策への言及がなく、
上げ見通しに関しての具体的な議論内容に注目が集まるだ
トルコでのロシア大使の銃撃事件やドイツでのトラック突
ろう。
入事件が嫌気され上値は限られた。週半ばに入り、企業買収
個別企業では、種子メーカーのモンサント(5 日)
、ドラッ
が好感され欧州株がほぼ全面高となり、米国株にも買いが広
グストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(5 日)
がった。次期政権への政策期待から金融株が選好されたほ
などが 9-11 月期決算発表を予定している。モンサントはド
か、原油高が好感されたものの、医薬品・バイオセクターに
イツの化学大手バイエルから660 億ドルの買収提案を受けて
売りが広がったほか、相場動意材料にも乏しく小動き。その
いるが、先日の株主総会で同提案が承認されたこともあり、
後も年末で閑散取引となり、ポジション調整の売買も散見さ
決算では合併協議について追加情報が発表される可能性が
れ、週末にかけて上げ幅を縮小した。結局、週を通じて主要
ある。また 10-12 月期決算発表シーズンを間近に控えて、企
株価は上昇した。
業の業績修正の発表が飛び出しやすい時期となることにも
注意が必要となる。
5 日から 8 日にかけて、ラスベガスで世界最大規模の国際
■今来週の見通し
年内は節税目的の売買が散見される可能性はあるものの、
家電見本市 (CES) が開催される予定だ。同イベントでは AI
投資家や市場関係者の多くは休暇に入っており、引き続き閑
(人工知能)
、AR(拡張現実)
、VR(仮想現実)
、自動運転技
散取引となることが予想される。但し、米国株式市場は 26
術などに注目が集まりそうだ。自動車部品メーカーのデルフ
日がクリスマスの振替休日、2 日が元旦の振替休日となる以
ァイ・オートモーティブとモービルアイは自動運転システム
外は通常取引。3 日からは多くの市場関係者も復帰し、出来
の開発で提携しており、CES では無人運転による試験走行を
高も回復してくるだろう。
実施する。両社は、先月に半導体のインテルと高性能プロセ
経済指標は今週、11 月中古住宅販売仮契約(28 日)
、12 月
ッサの供給契約を締結しており、同技術への信頼性の高さが
シカゴ購買部協会景気指数(30 日)などの発表が予定されて
伺える。今後、複数企業が興味を示す可能性もあり、注目し
いる。来週は、12 月 ISM 製造業景況指数(3 日)
、12 月 ISM
たい。
非製造業景況指数(5 日)
、12 月 ADP 雇用統計(5 日)
、11 月
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為替/債権市場
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展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
今週の為替/債券市場見通し
為替/債券市場
為替市場
米ドル・円 予想レンジ
今来週のドル・円はやや底堅い動きとなりそうだ。年内は休
暇モードでポジション調整主体の相場展開となりそうだが、年
明け以降は日米金利差の拡大を見込んだドル買いが増えるこ
とが予想される。ドル高基調が年明け以降も維持された場合、
心理的な節目である 120 円到達が意識されそうだ。120 円をし
っかりと上回った場合、2016 年高値の 121 円 69 銭が視野に入
る展開となる。
1 月 6 日発表の米 12 月雇用統計などを受けて、米連邦準備
制度理事会(FRB)による利上げ加速への期待が高まった場合
や、米 10 年債利回りがさらに上昇した場合、リスク選好的な
ドル買いが強まる地合いとなりそうだ。また、日本銀行金融政
策決定会合で長期金利の目標水準が 0%程度に据え置かれたこ
とや、日銀黒田総裁が「円安が今の時点で行き過ぎなど弊害が
あるとの見通しはない」と現行の円安を容認していることか
ら、投資家の間で円売り安心感が広がりつつある。
ただし、短期筋や顧客筋などのドル売り注文が 118-119 円台
に多く入っており、1 ドル=120 円手前では上値の重さが意識
されそうだ。また、日米の通貨当局(財務省、連邦準備理事会
など)やトランプ次期米大統領が過度のドル高・円安に対して
懸念を表明した場合、リスク回避的なドル売りを促す要因とな
債券市場
116.00
120.00
円
【日銀金融政策決定会合議事要旨(10 月 31 日-11 月 1 日開催
分)
】
(12 月 26 日公表予定)
10 月 31 日-11 月 1 日に開催された金融政策決定会合では、
金融政策の現状維持が決定された。26 日に公表される議事要
旨では、2%の物価目標の達成時期が先送りされた議論などを
注目したい。
【米・12 月消費者信頼感指数】
(12 月 27 日発表予定)
27 日発表の米 12 月消費者信頼感指数は 108.5 と、11 月の
107.1 を上回る見通し。2007 年 7 月以来の高水準が予想されて
いる。12 月実績が市場予想とおおむね一致した場合、ドル相
場を押し上げる材料となりそうだ。
長期国債利回り予想レンジ
■今来週の見通し
債券相場の上値は重いままか。日本銀行は「長短金利操作付
き量的・質的金融緩和」の据え置きを賛成多数で決めた。長期
金利の目標水準は現状維持の 0%程度、国債買い入れ額は年間
~
るため、市場関係者は為替に関する要人発言に注意を払ってい
る。
なお、ドイツでのテロ事件やロシアの駐トルコ大使銃撃など
の報道を受けてリスク回避の円買いが強まる場面があった。突
発的なアクシデントによってリスク回避的なドル売りが急速
に強まる可能性があることには注意が必要だろう。
債券先物予想レンジ
■先週の動き
債券相場は底堅い動きとなった。米長期金利の上昇や円安進
行を意識して週初は債券先物の上値が重くなる場面があった。
しかしながら、日本銀行は 19-20 日に開いた金融政策決定会合
で「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の据え置きを賛成
多数で決めた。国債買い入れ額は年間約 80 兆円をめどに保有
残高を増加させるペースを維持することが決まった。債券先物
は 19 日の取引で 149 円 56 銭まで売られたが、日銀が長期金利
の目標水準を 0%程度に据え置いたことから、22 日の取引で
149 円 95 銭まで戻した。
円
149.30
円
~
149.90
円
0.04
%
~
0.10
%
約 80 兆円をめどに保有残高を増加させるペースを維持する。
ただし、日米長期金利差の拡大を見込んで為替相場は中期的
に円安方向に動く可能性が残されていることから、長期債など
の利回り水準は下げ渋る見込み。10 年債利回りが 0.1%程度ま
で上昇した場合、日銀は国債買い入れ額を増やすことによって
金利上昇を抑制する方針だが、この措置は円安・米ドル高の進
行を促しているとの見方がある。
1 月 5 日に行われる 10 年国債入札は無難な結果になると予
想されるが、入札終了後に長期債などの利回り水準が大幅に低
下する可能性は低いとみられる。債券先物 3 月限は 149 円台で
推移する見込み。10 年国債入札に備えてヘッジ目的の売りが
増えることから、現物債対比で先物の割安感がやや強まる可能
性がある。円安・株高の相場展開となった場合、債券先物は
149 円前半まで下落する可能性がある。
6
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今週のポイント
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
マーケットを読む
今週のポイント
2017 年年初はトランプ関連や期待のテーマ関連に買いが先行へ
先週の日経平均は高値圏でのもみ合いとなった。海外投資家
のクリスマス休暇入りで市場参加者が減少する中、国内外ともに
大きな手掛かり材料も乏しく、模様眺めムードが強まる状況とな
った。日銀金融政策決定会合では、金融政策は想定どおりの現
状維持となったが、景気判断が上方修正されたほか、ネガティ
ブサプライズが生じなかったことで安心感は強まる形になった。
物色の方向性にも欠ける状況となったが、総じて内需系のディ
フェンシブセクターが優位、金融関連株や素材株がさえない動
きとなっている。
個別では、投資判断買い推奨格上げの動きが観測されたアド
バンテストが上昇、ニッパツも格上げの動きで買われる。東京製
鐵は鋼材連続値上げの発表が買い材料視される。V テクは大口
受注の発表で、神栄は上方修正でそれぞれ買い優勢。また、パ
ナソニックが完全子会社化を発表したパナホームは株式交換比
率にさや寄せの動きとなった。一方、「スーパーマリオラン」配信
発表で出尽し感が強まった任天堂が下落、DeNA も大きく売られ
る。オリンパスは一部の会員制情報誌の特集記事が警戒材料と
捉えられた。東芝は特設注意市場銘柄指定期間の延長が嫌気
され、旭硝子は相次ぐ大型買収による資金負担増が懸念され
る。SUMCO、イビデン、ヤマハ発、NEC などは投資判断格下げ
の動きが嫌気され、小野薬品は下方修正を受けて売りが先行。
革新機構の支援で買い先行となった JDI もその後は伸び悩み。
今週は 2016 年の最終週となる。クリスマス休暇明けで徐々に
市場参加者の回帰も見込まれるが、年末年始を控えて、積極的
な売買は手控えられよう。方向感の乏しい小動きといった状況
になる見通しだ。来週は 2017 年のスタート週となる。トランプ米
大統領の政策期待などがあらためて高まることになり、先高期待
から買いが先行しよう。米雇用統計発表の週ではあるが、
FOMC の利上げ実施後でもあり、手控え材料とは捉えられない
公算。今年の年初もリスク要因は昨年と同様に中国か、足元で
は資金流出の動きが強まっており、影響が懸念される。
今週は手掛かり難の中で、物色が新興市場銘柄にシフトする
公算もあろう。節税目的のための損失確定売り一巡で、リバウン
ド狙いの動きなどが本格化する公算も。IPO が空白期間入りす
ることも、需給面での追い風といえよう。新年相場では、まずはト
ランプ政策銘柄に再度関心が向かう公算。金融関連株や輸出
関連株、資源株などが中心となっていきそうだ。また、2017 年の
物色テーマを探る動きなども活発化しよう。とりわけ、先週末は
自動運転関連のニュースフローが多く散見されているように、市
場の関心は高まりやすいか。ほか、今来週は小売企業の決算
発表が多く予定されている。しまむら、J フロント、高島屋、アダス
トリア、良品計画、スギ HD などが発表予定。なお、20 日締め小
売り各社の 12 月の既存店動向は総じて低調、新年早々の月次
動向発表は警戒されるところ。
先週動いた銘柄・セクター(東証1部・個別銘柄は他市場が優先市場のものを除く)
上昇率上位銘柄
コード
銘柄
下落率上位銘柄
終値(円)
騰 落 率 ( %)
コード
銘柄
5,710.0
32.48
9633
東京テアトル
6630
ヤーマン
3004
神栄
182.0
17.42
8107
キムラタン
1924
パナホーム
983.0
15.51
2432
ディー・エヌ・エー
6857
アドバンテスト
1,887.0
14.50
7974
任天堂
6860
パナソニック デバイス
835.0
14.23
2427
アウトソーシング
3648
AGS
1,357.0
12.33
6791
日本コロムビア
6315
TOWA
1,478.0
11.63
7733
オリンパス
7717
ブイ・テクノロジー
12,690.0
11.02
4187
大阪有機化学工業
5807
東京特殊電線
1,325.0
10.88
7968
TASAKI
3769
GMOペイメントゲート
4,665.0
10.55
5480
日本冶金工業
3672
オルトプラス
3038
神戸物産
6803
ティアック
7867
6820
業種別騰落率
終値(円)
騰 落 率 ( %)
上位セクター
騰 落 率 ( %)
152.0
-19.58
陸運業
1.20
7.0
-12.50
食料品
1.15
2,508.0
-12.22
医薬品
0.91
23,595.0
-10.64
情報・通信業
0.89
3,185.0
-10.28
水産・農林業
0.62
624.0
-9.57
化学工業
0.56
3,925.0
-9.35
繊維業
0.48
954.0
-9.06
1,618.0
-9.05
海運業
-4.54
193.0
-8.53
その他製品
-4.22
下位セクター
騰 落 率 ( %)
569.0
10.06
7271
安永
2,118.0
-8.31
証券業
-3.12
3,805.0
9.97
6037
ファーストロジック
2,087.0
-7.94
保険業
-3.03
57.0
9.62
7874
レック
3,110.0
-7.85
銀行業
-2.79
タカラトミー
1,247.0
9.48
7236
ティラド
297.0
-7.76
鉄鋼
-2.15
アイコム
2,282.0
9.29
7972
イトーキ
768.0
-7.69
精密機器
-1.84
7
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テクニカル分析
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
マーケットを読む
日経平均株価
上値重いが年初のような急落は回避へ
■日銀効果で 21 日に 19592 円まで上昇
前週の日経平均株価は、週間ベースで 26.52 円上昇した。為
替市場では、ドル高が一服したことから日経平均の上値は重く
なったが、
日銀によるETF買入れが材料視されて21日には19592
円まで上昇する場面が見られた。ただ、クリスマス休暇入りで
積極的に売買する投資家が不在となったことから、東証一部の
売買代金は低迷。日経平均の週間値幅も 285 円とトランプラリ
ー開始以降、最も狭い値幅となった。
日足チャートでは、5 日移動平均線(19431 円)とほぼ同値で
終えている。5 日移動平均線が下向きとなれば、短期的なトレン
ドは弱まり日経平均も調整色を強める可能性はある。現物市場
の取引が減少していることから、先物の存在感は増しているこ
とで仕掛け的な売買には警戒となろう。年初来高値圏で推移し
ているファーストリテイの動向には注意したいところだ。
一方、日本株の需給面は悪くない。東証が発表した 12 月 16
日時点の投資部門別売買動向では、個人投資家が 4823 億円売り
越している。一方、証券自己が 6301 億円買い越したほか、外国
人投資家が 2534 億円買い越し(先物+現物)
。証券自己は売り買
いの方向性に一貫性はないが、個人投資家はトランプラリーが
開始した 11 月 7-11 日の週から 6 週連続で売り越している(合
計 2 兆 535 億円)
。一方、外国人投資家は 6 週連続で買い越して
おり、合計金額は 3 兆 5353 億円。個人投資家の売り VS 外国人
投資家の買いといった構図となっている。この外国人投資家の
売買動向を細かく見ると、現物株が 2 兆 2533 億円、先物が 1 兆
2820 億円。そして、TOPIX 先物(ラージとミニ合算)は 1 兆 1166
億円、225 先物は 1654 億円となっている。225 先物を手掛ける
ときは比較的短期的なトレードを意識した売買が多い一方、
TOPIX 先物は、比較的投資期間の長い買いが多い。12 月 16 日時
点のデータのため、足元この流れが変化している可能性はある
が、大きなトレンドを捉えることはできよう。足元、国内年金
筋の買いはほぼ入っていないようだ(12 月第 2 週の信託の現物
買いは TOPIX 先物の EFP に関する買いとの観測)が、外国人投
資家によるロングの買いが続いている限り、日本株はしっかり
と見る。年初の急落相場が意識されて、さすがに年末年始の上
値は重くなりそうだが、25 日移動平均線までの調整などは回避
されよう。レンジは 19000 円から 19700 円とする。
一目均衡表(日経平均)
■ 基準線 ■ 転換線 ■ 遅行スパン ■ 先行スパンスプレッド(雲)
円
8
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今週の分析銘柄
週刊相場観測誌
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Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -1-
奥村組〈1833〉東証 1 部
建設セクター内における高い配当利回り水準に注目
■建設株の中では際立つ高利回り水準
建設セクター内の高利回り銘柄として注目。予想配当利回りは
3.7%台となっており、同セクターにおける時価総額 300 億円以
上の銘柄の中ではトップの水準となっている。大手ゼネコンが軒
並み 2%の水準に達していない中で、際立つ高水準といえよう。
同社は配当性向 50%を基本的な配当政策としており、業績の上
振れは一段の増配につながることもポイントといえよう。同社は税
法上の繰越欠損が残っており、この状況は来年度も継続する公
算が大きい。配当水準は 18.3 期も高い水準がキープできる見通
しだ。なお、建設セクターは通期業績の上方修正余地が総じて
大きいと見られ、第 3 四半期決算発表時以降は、市場の注目度
が高まる局面が到来するセクターとも言える。
売買単位
1000
株
12/22 終値
666
円
目標株価
710
円
業種
建設
れる。第 2 四半期営業利益は前年同期比約7割増益の 64.5 億
円、通期予想は 85 億円から 105 億円に上方修正しているが、通
常は下半期のほうに利益は偏重しやすく、高い進捗率から一段
の上振れ余地は大きいとみられよう。12 月 1 日高値から 12 日安
値までの倍返し水準 710 円を短期的な目標株価とする。
■今期業績は上振れ余地が大
工事採算の改善傾向を受けて足元の業績は上振れ推移と見ら
★リスク要因
目先的には受注のピークアウト接近懸念も。
1833:日足
25 日移動平均線との乖離も縮小で、
再度の上値トライへ。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3連
196,554
9.6%
1,339
3,563
-
2,683
13.44
2014/3連
193,024
-1.8%
2,317
3,789
6.3%
3,755
18.80
2015/3連
205,268
6.3%
4,052
5,616
48.2%
4,921
24.66
2016/3連
205,291
0.0%
8,423
9,272
65.1%
8,625
43.28
2017/3連予
206,500
0.6%
10,500
11,300
21.9%
10,000
50.20
9
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Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -2-
エルテス〈3967〉マザーズ
時流に乗った事業内容とテーマ性で注目の直近 IPO 銘柄
■ネット炎上対策などのソリューション提供
11 月 29 日にマザーズ市場へ新規上場した直近 IPO 銘柄。現
行の株価水準は今期予想PER140 倍強とバリュエーション面で過
熱感があるものの、年末年始にかけて人工知能(AI)関連などの
テーマ株に関心が向かいやすいこと、時流に乗った事業内容で
1 月中旬に予定される第 3 四半期決算発表に向けて業績期待が
高まりやすいことなどから注目したい。同社はいわゆる「ネット炎
上」対策など、リスク検知に特化したビッグデータ解析によるソリ
ューションの提供を行っている。
売買単位
100
株
12/22 終値
7240
円
目標株価
8810
円
業種
情報・通信
社は着実に市場開拓を遂げている。また、内部不正、金融不正、
テロ対策へと事業領域を拡張しており、社会情勢への不安の高
まりを背景にこうしたサービスのニーズも高まるだろう。当面の目
標株価は 12 月 1 日高値 8810 円とする。
■テロ対策などに事業領域を拡張
法人名等に関する投稿を収集後、AI により振り分け、24 時間
365 日モニタリングする。危険度の高い内容を含む投稿が確認さ
れた際は、沈静化に向けたコンサルティングまで実施している。
SNS の普及率の高まりによりネット炎上は大きく増加しており、同
★リスク要因
今期予想ベースの PER 水準の高さ。
3967:日足
初値は公開価格 1790 円の約 3.6 倍と
なる 6510 円。その後12 月1 日には一
時 8810 円まで上昇した。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/2単
31
-13.9%
-
-4
-
-4
-
2014/2単
2
-93.5%
-
-17
-
-17
-
2015/2単
649
32350.0%
-151
-153
-
-118
-
2016/2単
960
47.9%
135
131
-
88
4791.80
2017/2単予
1,369
42.6%
184
165
26.0%
112
50.22
10
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2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -3-
ダイニチ工業〈5951〉東証 1 部
北海道の大雪で思惑先行の展開を想定
■年末年始も大荒れの予報
先週末の北海道は大荒れの天候となっている。札幌では、12
月の積雪が 50 年ぶりとなる 90 センチ超えとなった。11 月末には
都内でも雪が降るなど、今冬はラニーニャ減少の影響で異常気
象が目立つ。こうした状況を受けて、ウィンターストックの同社に
注目したい。同社は石油ファンヒーターを手掛けており、業務用
大型ストーブでは国内トップクラスのシェアを誇る。気象予報会
社ウェザーニュースでは、年末年始は引き続き北海道、東北地
区で大荒れの天候を見込んでいることから、年末で商いが減少
するなか、思惑的な買いが向かいやすいと想定する。
■年初来高値更新を試す展開に
19日に年初来高値740円をつけたあとは、720円前後でのもみ
合い相場が続いている。先週末は 25 日移動平均線を割り込んで
いることから見切売りに押される可能性はある。ただ、上記のよう
売買単位
100
株
12/22 終値
720
円
目標株価
800
円
業種
金属製品
な材料を受けて、個人投資家を中心とした買いが向かえば、年
初来高値を上抜ける展開も期待できよう。高値更新で需給面を材
料視した買いが入り、上げ幅を広げるような地合いを想定。ター
ゲットは心理的な節目である 800 円とする。
★リスク要因
流動性の低さ。
5951:日足
25 日線が追いついたことから、次の展
開に期待。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3単
23,252
5.1%
1,827
1,813
-24.6%
1,150
65.03
2014/3単
18,973
-18.4%
384
369
-79.6%
465
26.35
2015/3単
17,587
-7.3%
367
449
21.7%
288
16.29
2016/3単
17,280
-1.7%
372
461
2.7%
207
11.74
2017/3単予
18,000
4.2%
600
600
30.2%
410
23.18
11
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2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -4-
イー・ガーディアン〈6050〉東証 1 部
「位置情報あげる君」は AR と地方創生関連に
■AR専門部隊「チームARガーディアン」に期待
投稿掲示板やブログ・SNS などのコミュニティサイトなどを対象
に監視・カスタマーサポート、運用、分析といった多種多様な業
務の代行を行うソーシャルサポート事業と、オンラインゲームを
運営するクライアントに対し、問い合わせ対応を始めとする運営
をサポートするとともに、デバッグ等の周辺業務を行うゲームサ
ポート事業が主力。また、11 月からは AR(拡張現実)専門部隊
「チーム AR ガーディアン」を立ち上げ、各地の話題スポットをデ
ータベース化した「位置情報あげる君」の提供を開始している。
■もち合いレンジの突破を意識
「位置情報あげる君」は地域密着型のスポット情報と AR 技術を
組み合わせることで、有名な観光スポットだけではなく、地元の
穴場スポットなど隠れた観光情報を提供する。地域活性化や観
光誘致を進める自治体が増えるなか、AR 事業の成長が期待さ
売買単位
100
株
12/22 終値
1258
円
目標株価
1420
円
業種
サービス
れる。株価は 9 月半ばの 1522 円をピークに調整が続いている
が、足元では 1200-1400 円近辺でのこう着により、煮詰まり感が
台頭。26 週線が支持線として意識されるなか、もち合いレンジの
突破が意識される。目標株価は直近戻り高値水準の 1420 円とす
る。
★リスク要因
レンジ上限での戻り待ちの売り圧力。
6050:日足
25 日、75 日線を挟んでのもち合いレ
ンジ形成。煮詰まり感も意識されてき
ている。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/9連
2,487
11.4%
188
228
107.3%
129
80.02
2014/9連
2,471
-0.6%
200
235
3.1%
132
82.26
2015/9連
3,018
22.1%
328
350
48.9%
192
118.77
2016/9連
3,813
26.3%
562
554
58.3%
350
35.26
2017/9連予
4,489
17.7%
663
692
24.9%
463
45.89
12
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Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -5-
M&Aキャピタルパートナーズ〈6080〉東証 1 部
新年を迎え M&A 需要の増加で業績拡大期待
■2017年は業界再編や事業承継に増加期待
M&A の仲介事業を展開する。中堅・中小企業の事業継承に伴
う M&A の提案・助言・仲介に強み、成功報酬型の手数料体系を
取る。2017 年は人口減少や少子高齢化がいっそう再認識される
と想定されるなか、業界再編や事業承継に伴う M&A ニーズが、
企業規模を問わず各業界で高まるものとみられる。同社は、16
年 10 月に同業で老舗のレコフを買収し傘下に収めており、2017
年もこれらの M&A ニーズを幅広く取り込むことができると予想し
た。
■レコフ買収効果や過去の上方修正が支援
17 年 9 月期は、前期比7.4%増収、同 3.5%営業増益(ともに単
独ベース)が予想されているが、上述したレコフの買収効果を加
味すると控えめな会社予想と言えよう。加えて各業界で業界再編
がさらに意識される状況下、同社は過去に14年4月、15年4月、
売買単位
100
株
12/22 終値
2785
円
目標株価
3370
円
業種
サービス
16 年 7 月に業績予想を修正しており、そのいずれもが上方修正
となっていることから、中長期保有でも水準訂正を期待したい。
株価は右肩上がりに上昇する 13 週線がサポートラインとして意
識されている。ターゲットプライスは直近戻り高値である 3370 円
とする。
★リスク要因
競合 2 社が有配のなか、同社は無配続き。
6080:日足
25 日線が上値抵抗として意識。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/9単
1,157
7.8%
601
600
4.0%
331
166.41
2014/9単
1,667
44.1%
823
808
34.7%
468
73.06
2015/9単
2,847
70.8%
1,549
1,524
88.6%
892
67.70
2016/9単
3,755
31.9%
1,860
1,860
22.0%
1,081
77.50
2017/9連予
5,941
-
2,177
2,123
-
1,506
105.10
13
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2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -6-
石川製作所〈6208〉東証 1 部
プーチン・トランプ発言による緊迫感の高まりで注目
■プーチン・トランプ発言で注目
レンゴーが筆頭株主。段ボール製函印刷機などの紙工機械や
各種機械の受託生産を手掛ける。機雷などの防衛機器も製造。
アメリカ次期大統領であるトランプ氏が 12 月22 日、Twitter で「ア
メリカは核戦力を大幅に強化し、拡大しなければならない」と投
稿。これは、ロシアのプーチン大統領が核戦力増強について述
べたことへの対抗発言とみられている。「1 つの中国」や「無人潜
水機」問題などで、米中関係も緊張感が高まるなか、米露間で新
たな軍拡競争が生じることも懸念されている。このようななか、改
めて同社のような防衛関連銘柄へ関心が向かうことも想定されよ
う。
売買単位
100
株
12/22 終値
669
円
目標株価
730
円
業種
機械
■17年3月期は大幅営業増益見込み
では、案件の繰り上げや受託生産の売上増などを背景に順調な
進捗を見せている。株価は 25 日線が上値抵抗線として意識され
ているが、防衛関連銘柄への関心の高まりを追い風に、これを突
破してくる展開も想定されよう。目標株価は 12 月 22 日終値から
約 10%上昇した 730 円とする。
17 年 3 月期の会社計画では、営業利益が前期比 41.1%増とな
る 1.25 億円での着地を見込んでいる。足元の第 2 四半期決算ま
★リスク要因
戻り待ちの売り圧力
6208:日足
25 日線が上値抵抗線として意識。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3連
7,320
-25.7%
311
185
49.2%
123
2.37
2014/3連
10,529
43.8%
298
254
37.3%
160
2.51
2015/3連
8,595
-18.4%
154
163
-35.8%
126
1.98
2016/3連
8,754
1.8%
88
74
-54.6%
60
0.95
2017/3連予
8,900
1.7%
125
85
14.9%
60
9.41
14
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2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -7-
クラリオン〈6796〉東証 1 部
自動運転・グループ再編などのテーマ性に注目
■自動運転車関連の一角として注目
週末には、ホンダが米グーグルと完全自動運転車の開発で手
を組むことになったと報じられているほか、デンソーと NEC が先
進運転支援システムの実現に向けて包括的な連携を行うといっ
た報道が連日で伝わっている。来年の期待テーマなどに対する
関心も高まりやすい中、あらためて自動運転関連銘柄には注目
度が高まっていく見通しだ。同社はカメラを活用した画像認識や
画像処理システムなどを強みとして、自動駐車システムの技術開
発を進めており、折に触れて自動運転車関連銘柄として物色の
矛先が向かっている。
■グループ再編期待も引き続き高まる
先週には日立製作所が日立マクセル株の売却を発表するな
ど、再度、日立グループ再編の動きが活発化してきてくる印象を
受ける。同社は日立製作所が 63.5%の株式を保有する筆頭株主
売買単位
1000
株
12/22 終値
411
円
目標株価
472
円
業種
電気機器
となっているが、日立では事業の選択と集中を進める中で、車載
情報システム事業も注力事業と位置づけている。将来的には、売
却ではなく、完全子会社の方向に進む可能性が高いと考えられ
る。今後もたびたび買収プレミアムへの期待が高まっていくこと
になろう。昨年 10 月高値の 472 円を目標株価としたい。
★リスク要因
株価の割安感には乏しい。
6796:日足
8 月以降、25 日線接近のタイミングで
株価は上昇へ。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/3連
177,288
-5.0%
3,210
3,326
-53.8%
1,358
4.82
2014/3連I
191,368
-
5,462
4,568
-
3,985
14.14
2015/3連I
198,632
3.8%
7,386
6,131
34.2%
4,875
17.30
2016/3連I
216,227
8.9%
11,551
10,495
71.2%
7,743
27.47
2017/3連I予
200,000
-7.5%
10,000
9,000
-14.2%
6,500
23.06
15
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2016 12 26/2017 01 04
今週の分析銘柄 -8-
アパマンショップホールディングス〈8889〉JASDAQ
民泊関連の一角として注目
■民泊、年間180日営業を上限に
日本最大級の賃貸仲介店「アパマンショップ」を直営・FC で展
開。民泊やスマートロックに参入。プロパティ・マネジメント事業で
は、管理物件の入居率、関連事業内製化や貸し方多様化による
収益性向上への取組みを重視している。民泊関連の一角として
注目する。政府の規制改革推進会議は 22 日、「民泊」について、
営業日数の上限を「年間 180 日」とするよう観光庁と厚生労働省
に要請した。政府は今後、検討を進め、来年の通常国会に民泊
を本格的に解禁するための法案を提出する方向で調整する。
■出遅れ感が意識される水準
民泊規制のルール作りが一歩進展するなか、民泊関連への見
直しが意識されやすいだろう。株価は 4 月 1 日につけた 2150 円
をピークに調整が続いており、10 月には 811 円まで下押す場面
売買単位
100
株
12/22 終値
934
円
目標株価
1275
円
業種
不動産
もみられた。足元では上昇する 25 日線に沿ったリバウンドをみ
せているが、依然として出遅れ感が意識される水準である。週足
ベースの一目均衡表の雲下限を意識したリバウンドに期待。目
標株価は雲下限の 1275 円とする。
★リスク要因
民泊規制緩和の遅れ。
8889:日足
25 日線を支持線としたリバウンド基調
が継続。
(百万円)
会計期
売上高
前期比
営業利益
経常利益
前期比
当期利益
1株益(円)
2013/9連
36,642
-5.1%
2,310
1,408
4.1%
2,213
1133.07
2014/9連
36,655
0.0%
2,108
1,439
2.2%
1,482
76.74
2015/9連
37,270
1.7%
2,407
1,682
16.9%
-3,666
2016/9連
37,383
0.3%
2,489
2,065
22.8%
1,653
113.69
2017/9連予
43,000
15.0%
3,200
2,800
35.6%
1,500
99.51
16
-
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読者の気になる
週刊相場観測誌
Market
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Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
読者の気になる銘柄
三菱 UFJ フィナンシャルグループ 東証 1 部〈8306〉/低 PBR 水準の是正余地残る
先週は高値圏でやや伸び悩む状況
となった。
海外投資家のクリスマス休
暇入りなどで、
資金流入がやや減少し
たことも影響とみられる。
今週も市場
参加者は引き続き限定的と見られる
が、市場の関心が高い銘柄でもあり、
新年相場の動向などは注目されやす
いだろう。
メガバンクはトランプ銘柄
の一角とも位置づけられ、1 月 20 日
の大統領就任式にかけては、
やや政策
の不透明感が高まる可能性もあろう。
ただ、
就任後は金融機関に対する規制
緩和など、
あらためて政策期待が再燃
する公算が大きく、
再度見直しの動き
が進む可能性。0.6 倍台の PBR 水準是
正の余地は依然大きいと考えられる。
先週末は、イタリアのモンテ・パ
スキに公的資金との報道が伝わって
いる。短期的には、世界的な金融シス
テム不安の後退につながる可能性か
ら、
メガバンクなどの買い材料と捉え
たい。
円
(株)
そーせいグループ マザーズ〈4565〉/今後は需給改善期待も高まる方向に
先週末、Novartis 社が Sunovion 社
に、同社開発の長時間作用性抗コリン
薬など、COPD 治療薬 3 種の販売権を
移管したと発表した。2017 年に米国
発売予定とされている。先週末の株式
市場ではそれほど評価が高まらなか
ったものの、野村證券では、COPD 治
療薬に強みを持つ Sunovion 社へ販売
権が移り、米国発売の目途が立ったこ
とはポジティブと考えているもよう。
目先、見直しの動きが強まるとみる。
現在の株価水準は、5 月の高値水準
と比較して半値以下となっている。と
りわけ、足元では節税対策のための損
失確定売りの対象にもなっていたと
見られる。こうした売り圧力は目先一
巡が予想されることで、今後は需給改
善への期待も高まることになる。新興
市場は IPO の空白期間にも入るため、
1 月は主力大型株からの資金シフトな
ども見込めよう。上値を抑え続けられ
ている 25 日線の突破に目先は期待。
円
17
株式会社フィスコ
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今週のテクニカ
週刊相場観測誌
Market
展望
ピーエス三菱
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
今週のテクニカル妙味銘柄
東証 1 部 〈1871〉
基準線 転換線 先行スパン A 先行スパン B 遅行スパン
週足ベースの一目均衡表。調整トレン
ドが続いているが、340 円割れの水準で
の下ひげ連発でのボトム形成が意識さ
れる。足元のリバウンドにより雲のねじ
れ近辺で雲を突破している(点線・四角
A)
。今後は雲上限が 385 円で横ばい推
移するため、これが支持線として機能す
るようだと、雲を上放れる展開が意識さ
れよう。遅行スパンは実線を突破してお
り、上方シグナルが発生している(点
線・丸B)
。
ファーストリテイリング
B
A
東証 1 部 〈9983〉
週足ベースの一目均衡表。順調なリバ
ウンドを続けており、雲上限を捉えてい
る(点線・四角A)
。直近 2 週間で雲上
限での攻防が続いており、これを突破で
きるかが注目されるところ。遅行スパン
は実線を突破し、その後も上放れをみせ
ており、しばらくは上方シグナルが継続
する(点線・丸B)
。ファナック<6954>
も同様に雲上限での攻防をみせている
が、指数インパクトの大きい銘柄なだけ
に、市場全体の方向性にも影響を与えよ
う。
基準線 転換線 先行スパン A 先行スパン B 遅行スパン
B
A
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テーマ別分析
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
カテゴリー考察
テーマ別分析
世界最大規模の家電見本市(CES 2017)開催
■2017 年も IoT、AI、AR、VR などがテーマに
5 日から 8 日まで米ラスベガスで世界最大規模の家電見本市(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー :CES 2017)が開催
される。モノのインターネットとされる IoT(インターネットオブシングス)
、AI(人工知能)
、VR(バーチャルリアリティ)と AR
(拡張現実)
、ドローン、ロボットなどに期待感が高まりやすい。年明け早々のテーマ物色として意識されよう。
■2017 年初頭のテーマ株
■IoT(モノのインターネット)
コード 銘柄
3692
3694
3913
3914
4813
市場
FFRI
オプティム
sMedio
JIG-SAW
ACCESS
マザーズ
東証1部
マザーズ
マザーズ
マザーズ
12/22
株価(円)
3,925.0
4,955.0
1,825.0
5,730.0
703.0
ポイント
IoT/M2M分野でもセキュリティが重視されると想定
デバイス管理サービスはIoT/M2Mの普及で商機拡大
IoT 市場の中で、ネットワーク技術及びセキュリティ分野に注力
IoT自動アクティブ監視サービス「Watchdog」リリース
IoT向けUI作成エンジン「paneE(パネイー)」を開発
■ドローン(無人小型飛行体)
コード 銘柄
3444
2667
4667
6807
6810
市場
菊池製作所
イメージ ワン
アイサンテクノロジー
日本航空電子工業
日立マクセル
JASDAQ
JASDAQ
JASDAQ
東証1部
東証1部
12/22
株価(円)
884.0
341.0
3,990.0
1,696.0
2,051.0
ポイント
千葉大教授と共同で国内でドローン量産開始
UAV(小型無人飛行機)活用のソリューション提供
プロドローン社と共同で2016年4月にドローン販売
ドローンにも使われる加速度センサーを手掛ける
ドローン向けリチウムイオン充電地を開発
■有機エレクトロルミネッセンス
コード 銘柄
6890
5019
4112
5216
6728
市場
フェローテック
出光興産
保土谷化学工業
倉元製作所
アルバック
JASDAQ
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証1部
12/22
株価(円)
1,481.0
3,145.0
2,736.0
254.0
3,455.0
ポイント
有機ELなどFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置向け製品
有機EL材料
有機EL、高純度、高耐熱性、高電気特性の正孔輸送材料
有機ELの陽極(アノード電極)用ITO膜
有機EL成膜装置
■VR(仮想現実)
コード 銘柄
6758
3663
7832
5602
6038
市場
ソニー
アートスパークホールディングス
バンダイナムコホールディングス
栗本鐵工所
イード
東証1部
東証2部
東証1部
東証1部
マザーズ
12/22
株価(円)
3,342.0
1,724.0
3,220.0
2,352.0
1,493.0
ポイント
PlayStation VR
子会社の3D技術がVR対応スマホアプリに採用
アイドルマスター シンデレラガールズ 、サマーレッスン
車載・VR機器に応用可能な磁気粘性流体を製品化
アイドルの実写映像に特化したVR映像配信プラットフォーム
■AR(拡張現実)
コード 銘柄
7974
4312
6736
3393
6050
市場
任天堂
サイバネットシステム
サン電子
スターティア
イー・ガーディアン
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証1部
東証1部
12/22
株価(円)
23,595.0
645.0
702.0
520.0
1,258.0
ポイント
ポケモンGO
ARプラットフォームの提供
AR開発プラットフォームやAR関連のライセンス提供
AR制作ソフト「COCORA(ココアル)」
専門部隊「チームARガーディアン」を立ち上げ
■AI(人工知能)
コード 銘柄
2158
3666
6501
9984
3744
市場
FRONTEO
テクノスジャパン
日立製作所
ソフトバンクグループ
サイオステクノロジー
マザーズ
東証1部
東証1部
東証1部
東証2部
12/22
株価(円)
812.0
1,127.0
640.8
7,914.0
888.0
ポイント
人の思考と行動を自動解析する人工知能を開発
子会社で人工知能製品「scorobo」をクラウド提供
ビッグデータから学習する企業システムで実績あり
IBMと人工知能サービス事業で提携
機械学習技術を搭載したITオペレーション分析製品
出所:フィスコ作成
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スクリーニング
週刊相場観測誌
Market
展望
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カテゴリー考察
スクリーニング分析
ストレートにバリュエーションの割安銘柄に注目
■どの株価指標でみても割安な銘柄
年末年始のスクリーニングとして、基本に立ち返り割安な銘柄をクローズアップしたい。様々な株価指標があるが、今回は、ど
の株価指標をみても割安な部類に入り、明らかに割安銘柄と位置づけられるものを選定した。ちなみに、以下の 1~4 のそれぞれ
項目について、金融セクターを除いた銘柄の中では、PER10 倍未満は 18%、PBR0.7 倍未満は 25%、配当利回り 2.5%以上は 23%、
ネットキャッシュ/時価総額 30%以上は 18%となっている。基本的にこうした銘柄群は流動性リスクが割安放置の要因となるが、
財務体質は良好と見られることで、長期感覚での水準訂正狙いに妙味があるといえる。
スクリーニング要件としては、1.今期予想 PER が 10 倍未満、2.前期実績 PBR が 0.7 倍未満、3.予想配当利回りが 2.5%以上、4.
ネットキャッシュ/時価総額が 30%以上、5.時価総額 50 億円以上、6.金融セクター除く。
■株価割安銘柄
コード
銘柄
1736
1770
1826
1904
1905
1981
2153
2185
4234
4627
5357
5388
5958
6210
6257
6365
6484
6648
7435
7539
7871
8052
9055
9857
9906
9996
オーテック
藤田エンジ
佐田建
大成温
テノックス
協和日成
イージェイHD
シイエム・シイ
サンエー化研
ナトコ
ヨータイ
クニミネ工
三洋工
東洋機械
藤商事
電業社
KVK
かわでん
ナ・デックス
アイナボHD
フクビ
椿本興
アルプス物
英 和
藤井産
サトー商会
市場
JASDAQ
JASDAQ
東証1部
JASDAQ
JASDAQ
JASDAQ
東証2部
JASDAQ
JASDAQ
JASDAQ
東証1部
東証2部
東証1部
東証1部
JASDAQ
東証2部
JASDAQ
JASDAQ
JASDAQ
JASDAQ
東証2部
東証1部
東証2部
東証2部
JASDAQ
JASDAQ
株価
(円)
1118.0
525.0
445.0
1030.0
743.0
573.0
946.0
3140.0
498.0
868.0
343.0
613.0
198.0
460.0
1300.0
1824.0
611.0
2193.0
562.0
727.0
535.0
348.0
680.0
855.0
1253.0
1120.0
時価総額
(億円)
63.7
61.4
69.1
74.0
57.2
67.6
68.7
75.2
56.4
70.7
87.8
88.6
69.7
95.2
317.1
87.1
101.0
91.9
54.0
84.7
110.7
113.1
241.2
55.3
125.4
102.5
予想PER
(倍)
6.3
5.9
8.6
6.4
5.1
7.0
5.4
7.5
8.1
8.1
8.1
7.9
9.1
6.8
9.6
9.4
7.1
5.8
6.7
7.4
9.5
7.0
8.6
8.1
5.8
9.6
実績PBR
(倍)
配当利回り
(%)
0.52
0.52
0.63
0.35
0.51
0.52
0.36
0.66
0.31
0.41
0.41
0.57
0.53
0.63
0.63
0.49
0.62
0.60
0.43
0.49
0.41
0.67
0.61
0.68
0.56
0.49
2.68
4.00
2.92
3.49
3.90
2.61
2.74
2.70
2.81
2.99
2.91
3.26
3.03
3.26
4.61
3.01
3.27
3.19
3.02
3.57
2.80
2.87
2.64
3.04
3.43
2.67
ネットキャッ
シュ
/時価総額
(%)
51.0
53.5
60.3
108.1
113.8
94.7
123.8
75.4
30.3
88.1
34.5
60.1
40.4
34.3
81.3
47.8
36.5
55.7
59.5
92.6
89.3
35.3
40.6
45.4
64.8
54.0
出所:フィスコアプリより作成
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先週の話題レポ
ート
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Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
カテゴリー考察
先週の話題レポート
2017 年の中小型株見通し
■16 年よりも大幅な上昇を見込む(野村證券)
野村證券では、2017 年の中小型株見通しとして、出遅れ高 ROE 銘柄群、持続的な ROE 上昇銘柄群に注目している。トップダウン
の観点からは、2017 年に Russell/Nomura(以下、RN) Small 指数ベースで 10%弱の上昇を見込んでいる。2016 年は対大型株でアウ
トパフォームしている中小型株だが、大型株との相対比較では強弱の材料が混在しており、2017 年は大型株と同程度の株価リター
ンを予想。銘柄スクリーニングでは、16 年後半に大幅にアンダーパフォームした高 ROE 企業群と、来年度・再来年度にかけて持続
的に ROE が上昇する見通しの企業群を紹介している。
■出遅れ高 ROE 企業(野村證券)
コード
銘柄
1414 ショーボンドHD
時価総額 株価
予想PER
予想PBR
予想ROE
前年度 6 月末~
12/15
12/15 今年度 来年度
今年度
騰落率
今年度 来年度 再来年度 決算期
(10億円) (円)
(倍)
(yy/m)
(%)
(倍)
(倍)
(%)
(%)
(%)
144.9 4,980
17.9
16.8
1.96
11.3
11.3
10.5
16/6
7.3
1835 東鉄工業
104.3
2,890
11.3
11.2
1.48
13.8
12.5
11.9
16/3
2.4
1893 五洋建設
163.9
573
12.1
10.6
1.77
15.6
15.7
14.3
16/3
6.3
1983 東芝プラントシステム
167.7
1,717
12.4
11.9
1.28
10.7
10.4
10.0
16/3
2.8
2220 亀田製菓
115.6
5,180
21.8
19.5
2.27
10.9
11.2
11.3
16/3
-11.5
2695 くらコーポレーション
101.3
4,895
18.5
16.3
2.76
16.0
15.7
15.1
16/10
-18.7
44.9
2,979
22.5
17.9
3.23
15.2
16.7
17.9
16/12
-9.0
3360 シップヘルスケアHD
153.3
3,015
15.2
12.4
1.51
11.0
11.6
12.0
16/3
-4.9
3397 トリドールHD
103.8
2,393
16.6
14.9
2.95
19.2
18.3
17.2
16/3
-12.6
8279 ヤオコー
181.1
4,525
17.5
16.2
2.22
13.6
13.0
12.2
16/3
-2.3
9058 トランコム
60.6
5,870
13.3
13.5
1.98
16.1
13.8
13.1
16/3
-13.2
3091 ブロンコビリー
■持続的に ROE が向上する見通しの企業(野村證券)
コード
銘柄
2220 亀田製菓
予想PER
予想ROE
時価総額 株価
予想PBR
前年度
12/15
12/15 今年度 来年度
今年度
今年度 来年度 再来年度 決算期
(10億円) (円)
(倍)
(yy/m)
(倍)
(倍)
(%)
(%)
(%)
115.6
5,180
21.8
19.5
2.27
10.9
11.2
11.3
16/3
44.9
2,979
22.5
17.9
3.23
15.2
16.7
17.9
16/12
153.3
3,015
15.2
12.4
1.51
11.0
11.6
12.0
16/3
4549 栄研化学
64.7
2,970
26.6
19.8
1.84
7.1
9.0
10.1
16/3
4708 りらいあコミュニケーションズ
76.2
1,097
21.3
17.1
1.65
7.9
9.4
10.2
16/3
6464 ツバキ・ナカシマ
70.4
1,762
16.3
13.1
1.60
9.7
11.9
12.3
16/12
7729 東京精密
136.3
3,290
13.5
11.3
1.59
12.3
13.4
14.1
16/3
9449 GMOインターネット
170.4
1,470
21.3
18.0
4.01
19.6
21.0
21.7
16/12
3091 ブロンコビリー
3360 シップヘルスケアHD
出所:野村證券
21
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信用需給動向
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
カテゴリー考察-信用需給動向
Market Data
売り方の評価損益率は-15%超え
信用残高 金額ベース 単位:百万円
16 日申し込み時点の 2 市場信用残高は、買い残高が 97
億円増の 2 兆 1144 億円、売り残高が 132 億円増の 9898
億円だった。買い残高が 3 週連続で増加、売り残高が 6
週連続で増加した。買い方の信用評価損益率は-7.06%か
ら-7.31%、売り方の評価損益率は-14.69%から-15.83%
にそれぞれ悪化した。売り方の-15%超えは 14 年 9 月 26
日時点(-15.74%)以来となる。信用倍率は 2.15 倍から
2.14 倍に若干取り組みに厚みが増している。
この週(12-16 日)の日経平均株価は前週末比 404.78
円高の 19401.15 円だった。トランプ物色が続く米国市場
の上昇が支援材料となるなか、コア銘柄を中心とした海
外投資家の資金流入が続いた。
信用倍率(倍)
個別ではキーエンス<6861>の信用倍率が 2.25 倍から
0.28 倍と売り長の需給状況となった。株式の売出しが嫌
気され調整が続いていたが、売出価格決定、ドイツ証券
による目標株価引き上げを受けてリバウンドが強まっ
た。上昇局面で買い方の利益確定、新規売りが積み上が
った。電通<4324>は 3.31 倍から 0.72 倍と売り長に。株
価はダブルボトム形成後に急ピッチのリバウンドをみせ
ており、買い方の利益確定が進んだ。
取組みが改善した銘柄
コード
市場
銘柄
12/22終値
(円)
信用買残
(12/16:株)
信用売残
(12/16:株)
信用倍率
(12/16:倍)
信用買残
(12/9:株)
信用売残
(12/9:株)
信用倍率
(12/9:倍)
6861
東証1部 キーエンス
78,970.0
76,300
277,200
0.28
122,500
54,500
2.25
4324
東証1部 電 通
5,600.0
160,500
222,200
0.72
551,500
166,600
3.31
2267
東証1部 ヤクルト
5,350.0
64,600
317,700
0.20
197,800
236,000
0.84
2811
東証1部 カゴメ
2,901.0
44,200
441,700
0.10
120,400
384,100
0.31
6755
東証1部 富通ゼネ
2,426.0
208,000
544,000
0.38
476,000
400,000
1.19
9627
東証1部 アインHD
7,620.0
6,500
142,800
0.05
20,100
155,800
0.13
4452
東証1部 花 王
5,586.0
1,405,600
215,900
6.51
2,167,500
142,400
15.22
9533
東証1部 邦ガス
955.0
62,000
1,136,000
0.05
123,000
1,058,000
0.12
7735
東証1部 スクリン
7,200.0
213,900
222,700
0.96
353,800
166,000
2.13
3092
東証1部 スタートトゥ
1,970.0
359,000
651,700
0.55
587,600
486,600
1.21
4732
東証1部 ユー・エス・エス
1,872.0
41,500
553,800
0.07
75,700
504,600
0.15
9433
東証1部 KDDI
3,021.0
1,144,000
501,100
2.28
2,079,600
463,100
4.49
2702
JASDAQ マクドナルド
3,180.0
732,400
1,214,800
0.60
733,800
635,600
1.15
9437
東証1部 NTTドコモ
2,730.0
1,559,800
632,300
2.47
2,180,200
473,100
4.61
9022
東証1部 JR東海
19,545.0
70,000
142,100
0.49
115,000
133,100
0.86
22
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連載コラム
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
連載コラム
コラム:高額紙幣の廃止でルピーは回復か
「トランプ・ラリー」と米利上げ加速期待でドルが上昇する一
こうした思い切った政策が地下経済に眠る現金を揺り動かし
方、新興国通貨は安値圏での推移が続いています。ただ、イ
たのは確かなようです。高額紙幣廃止の狙いは、蔓延してい
ンドルピーは今後の経済成長見通しを背景に、目先は底堅い
る汚職と脱税のため銀行口座に預金されず、現金のまま保有
値動きとなるかもしれません。足元の混乱の要因となった高
されている富裕層の隠し資産をあぶり出すことです。米金融
額紙幣の廃止措置は、マネーを揺り動かすという点で効果が
機関の試算によると、インドの地下経済の規模は、約 2 兆ドル
期待されています。
にのぼる国内総生産(GDP)の 2-4 割、ほぼ 4000 億ドル-8000
億ドルとされています。その後11 月末までに 1000 億ドルが市
インドのモディ首相は 11 月8 日夜にテレビ演説し、1000 ルピ
中銀行に預けられた、と経済紙が報じていました。
ー紙幣と 500 ルピー紙幣の 2 種類を廃止し、新 500 ルピー紙
幣と新 2000 ルピー紙幣を発行するという措置を電撃的に発表
高額紙幣に目を向けると、主要国では 500 ユーロ紙幣(約 6
しました。1000 ルピーは円換算すると約 1600 円と、額面では
万円)、1000 カナダドル紙幣(約8 万5000 円)、1000 スイスフラ
それほど高いとは思えませんが、使用不能になる前に高額紙
ン紙幣(約11 万円)などが挙げられます。このうち、500 ユーロ
幣を ATM などで預金しようと多くの人が殺到したようです。日
紙幣に関しては、実際に廃止が検討されているようです。世界
本ではまったく考えられない措置で、よく暴動などに発展しな
一の高額紙幣1万シンガポールドル紙幣(約80万円)は、市中
かったと思います。
には出回っているものの 2014 年 10 月に発行が中止されまし
た。
翌日からインドの市場ではこうした突然の発表に懸念が広
がり、混乱が続きました。ドル・ルピーは 2013 年8 月につけた
高額紙幣廃止は現金による支払いの制限として個人の権利
過去最高値の 68.82 ルピーを更新し、11 月24 日の外為市場で
の侵害につながる恐れがあります。また、犯罪防止という大
68.90 ルピーまで上昇。インド準備銀行はルピーの急落を抑え
義名分の下、金融機関を通じた監視国家に近づくとの解釈も
るため為替介入に踏み切ったほか、影響を見極めようと 12 月
可能でしょう。一方で、今回のインドのように地下経済を一掃と
7 日には利下げ予想に反して政策金利の据え置きを決めてい
いう効果も期待されています。金融緩和が実を結ばない国で
ます。その後、懸念はまだ続いているものの、高成長が見込
マネーを流動化させる新たな「金融政策」として、2017 年は高
まれるインド経済が見直され足元ではやや落ち着きを取り戻
額紙幣の廃止が注目されるかもしれません。インドのケース
しています。
はその試金石でもあります。
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今週のマーケットデータ
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Market
1
2
3
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Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
スケジュール
レーティング
投資主体別売買動向
資料編
今週のMarket Data
経済カレンダー
2-5
決算カレンダー
6
格上げ・買い推奨
7
格下げ・売り推奨
8
総括コメント
9
市場別データ
10
4
新規上場銘柄
結果とスケジュール
11
5
一目均衡表雲抜け銘柄
雲上抜け銘柄(東証 1 部)
12
雲下抜け銘柄(東証 1 部)
13
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経済カレンダー
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Market
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Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 02
経済カレンダー - 1
Market Data
12 月 26 日~1 月 8 日 ※全て日本時間で表示
日付
曜日
12月26日
月
時間
内容
08:50 日銀政策委員会・金融政策決定会合議事要旨(10月31日、11月1日分)
08:50 企業向けサービス価格指数(11月)
13:20 黒田日銀総裁が講演(日本経団連第5回審議員会)
19:25 ブ・週次景気動向調査
安倍首相が米ハワイを訪問(27日まで)
米・欧・英・豪・NZ・独・仏・加・スイス・南ア・香港・株式市場は祝日のため休場
12月27日
火
08:30 家計調査(11月)
08:30 消費者物価コア指数(11月)
08:30 有効求人倍率(11月)
08:30 失業率(11月)
10:30 中・工業利益(11月)
14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標速報(日本銀行)
16:00 東証住宅価格
21:30 ブ・基礎的財政収支(11月)
23:00 米・S&P/コアロジックCS20都市住宅価格指数(10月)
24:00 米・消費者信頼感指数(12月)
ティビィシィ・スキヤツトが東証ジャスダックに新規上場(公開価格:1400円)
決算発表 Jフロント、高島屋
米・日米首脳会談、安倍首相がオバマ米大統領と真珠湾訪問
英・豪・NZ・加・南ア・香港・株式市場は祝日のため休場
12月28日
水
08:50 商業動態統計(11月)
08:50 鉱工業生産指数(11月)
10:00 アルミ出荷統計(11月)
13:30 石油統計(11月)
21:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)
24:00 米・中古住宅販売成約指数(11月)
12月29日
木
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(12月19、20日分)
18:00 欧・ユーロ圏マネーサプライ(11月)
19:00 ブ・FGVインフレ(IGP-M)(12月)
20:00 ブ・全国失業率(11月)
22:30 米・卸売在庫(11月)
22:30 米・新規失業保険申請件数(先週)
23:45 米・消費者信頼感指数(先週)
12月30日
金
14:00 基調的なインフレ率を捕捉するための指標(日本銀行)
15:00 東京証券取引所大納会、清田日本取引所グループCEOがあいさつ
19:00 外国為替平衡操作の状況(11月29日-12月28日)
20:00 印・財政赤字(11月)
23:45 米・シカゴ購買部協会景気指数(12月)
中・経常収支確定値(7-9月)
米・債券市場は午後2時までの短縮取引
英・株式市場は短縮取引
ブ・株式市場は最終日のため休場
12月31日
土
大晦日
潘基文国連事務総長の任期満了
1月1日
日
10:00 中・製造業PMI(12月)
10:00 中・非製造業PMI(12月)
元日
総務省が「うるう秒」を挿入
アントニオ・グテレス氏が第9代国連事務総長に就任(任期5年)
欧・マルタが欧(欧州連合)議長国に就任
2
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経済カレンダー - 2
Market Data
12 月 26 日~1 月 8 日 ※全て日本時間で表示
日付
曜日
1月2日
月
時間
内容
10:45 中・財新製造業PMI(12月)
14:00 印・製造業PMI(12月)
18:00 欧・ユーロ圏製造業PMI改定値(12月)
19:00 ブ・FGV消費者物価指数(IPC-S)(12月)
21:00 ブ・製造業PMI(12月)
22:00 ブ・CNI設備稼働率(季調済)(11月)
新年一般参賀(皇居、5回を予定)
ブ・貿易収支(12月、3日までに)
米・英・豪・NZ・加・スイス・中国・香港・株式はNew Year's dayの振替休日のため休場
1月3日
火
16:00 トルコ・消費者物価指数(12月)
17:55 独・失業率(12月)
18:30 英・製造業PMI(12月)
22:00 独・消費者物価指数速報値(12月)
24:00 米・建設支出(11月)
24:00 米・ISM製造業景気指数(12月)
米・第115議会開会
1月4日
水
08:40 東京証券取引所大発会、清田日本取引所グループCEOがあいさつ
10:45 中・財新サービス業PMI(12月)
10:45 中・財新総合PMI(12月)
14:00 印・サービス業PMI(12月)
14:00 印・総合PMI(12月)
16:00 ブ・FIPE消費者物価指数(12月)
18:00 欧・ユーロ圏サービス業PMI改定値(12月)
18:00 欧・ユーロ圏総合PMI改定値(12月)
19:00 欧・消費者物価コア指数速報値(12月)
21:00 ブ・サービス業PMI(12月)
21:00 ブ・総合PMI(12月)
米・連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公表(12月13、14日分)
米・自動車販売台数(12月、5日までに)
1月5日
木
08:50 マネタリーベース(12月、日本銀行)
10:00 営業毎旬報告(12月31日現在、日本銀行)
14:00 経済3団体の新年祝賀パーティー(15時15分から共同記者会見)
14:00 新車販売台数(12月)
15:30 税収実績(11月末)
17:00 日本銀行が保有する国債の銘柄別残高
17:00 日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額
17:15 スイス・消費者物価指数(12月)
18:30 英・サービス業PMI(12月)
18:30 英・総合PMI(12月)
19:00 欧・ユーロ圏生産者物価指数(11月)
22:15 米・ADP全米雇用報告(12月)
23:45 米・消費者信頼感指数(先週)
24:00 米・ISM非製造業景況指数(12月)
決算発表 良品計画
米・世界最大の家電見本市「CES」(8日まで)
米・新規失業保険申請件数(先週)
米・決算発表 モンサント
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2016 12 26/2017 01 02
経済カレンダー - 3
Market Data
12 月 26 日~1 月 8 日 ※全て日本時間で表示
日付
曜日
1月6日
金
時間
内容
09:00 毎月勤労統計(11月)
09:30 豪・貿易収支(11月)
14:00 需給ギャップと潜在成長率(日本銀行)
16:00 独・製造業受注(11月)
19:00 欧・ユーロ圏景況感指数(12月)
19:00 欧・ユーロ圏小売売上高(11月)
22:30 米・貿易収支(11月)
22:30 米・非農業部門雇用者数(12月)
22:30 米・失業率(12月)
22:30 米・平均時給(12月)
22:30 加・貿易収支(11月)
22:30 加・失業率(12月)
24:00 米・製造業受注(11月)
決算発表 スギHD
米・リッチモンド連銀総裁が講演
米・シカゴ連銀総裁が講演
1月7日
土
中・外貨準備高(12月)
1月8日
日
米・北米国際自動車ショー(プレスデー:9-10日、一般公開:14-22日)
中・貿易収支(12月、13日までに)
4
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2016 12 26/2017 01 04
スケジュール
日米主要経済指標のポイント
■(日)11 月全国消費者物価コア指数
12 月 27 日(火)午前 8 時 30 分発表予定
(予想は、前年比-0.4%) 参考となる 10 月実績は前年比-0.4%で下落率は 9 月実績の-0.5%を下回った。市場予想と一致し
た。11 月については、家庭用耐久財や外国パック旅行費用などの上昇が予想される。エネルギー全体ではマイナスだが、マイ
ナス幅は着実に縮小している。下落率は 10 月実績と同水準となる見込みだが、下回ってもおかしくない。
-------------------------------------------------------------------■(米)12 月 ISM 製造業景況指数
1 月 3 日(水)日本時間 4 日午前 0 時発表予定
(予想は、53.5) 参考となる 11 月実績は 53.2 で市場予想を上回った。項目別では、新規受注と生産が主に上昇した。
「新規
受注」は 0.9 ポイント上昇の 53.0、
「生産」は 1.4 ポイント上昇の 56.0 だった。12 月については新規受注、生産の上昇が期待
できることから、11 月実績に近い数字となる可能性がある。
-------------------------------------------------------------------■(米)12 月 ADP 雇用統計
1 月 5 日(木)午後 10 時 15 分発表予定
(予想は、前月比+17.0 万人) 参考となる 11 月実績は+21.6 万人。製造業は減少したが、サービス提供に従事する労働者は
22.8 万人増加。12 月については製造業関連の雇用数は減少する可能性があるが、サービス提供関連の雇用者数は一定規模の増
加が予想されており、全体的には市場予想を上回る雇用増となる可能性がある。
-------------------------------------------------------------------■(米)11 月貿易収支
1 月 6 日(金)午後 10 時 30 分発表予定
(予想は、-420 億ドル) 参考となる 10 月実績は-426 億ドルで赤字幅は市場予想を上回った。食料や産業用資材・原料、自動
車、消費財の輸出が減ったことが赤字拡大の要因。11 月については輸出がやや増加する可能性があることから、赤字幅は若干
縮小する可能性がある。
-------------------------------------------------------------------■(米)12 月雇用統計
1 月 6 日(金)午後 10 時 30 分発表予定
(予想は、非農業部門雇用者数は前月比+17.5 万人、失業率は 4.7%) 参考となる 11 月の非農業部門雇用者数は前月比+17.8
万人、失業率は 4.6%に低下した。12 月については、サービス提供分野の雇用者数が増加すると予想されていること、エネルギ
ー関連産業における雇用者の減少が一服しつつあることから、非農業部門雇用者数は 11 月実績を上回る可能性がある。失業率
については、労働参加率の上昇が予想されており、0.1 ポイント上昇する見込み。
-------------------------------------------------------------------5
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決算カレンダー
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2016 12 26/2017 01 04
決算カレンダー
Market Data
※括弧内は決算説明会の予定日。なお、下記のカレンダーはあくまでも予定で企業の都合により変更される可能性があります。
日付
12月26日
12月26日
12月26日
12月26日
12月26日
12月26日
12月26日
12月26日
12月26日
12月26日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月27日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月28日
12月29日
12月29日
12月29日
12月30日
12月30日
1月5日
1月5日
1月5日
1月5日
1月5日
1月5日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
コード
3035
3160
6196
7514
7611
7624
7965
8217
8227
9982
3050
3086
3174
3321
4465
4825
7445
7447
8155
8201
8233
8276
8787
9976
2178
2186
2742
2761
2778
3919
6070
6083
7921
8166
9651
9846
9872
2685
2925
3366
2228
2300
2659
3344
7453
8168
9974
9977
1376
1712
2747
2789
3022
3222
3546
5982
6093
6264
6312
7649
銘柄
KTK
大光
ストライク
ヒマラヤ
ハイデ日高
NaITO
象印
オークワ
しまむら
タキヒヨー
DCM
Jフロント
ハピネス&D
ミタチ
ニイタカ
WNIウェザー
ライトオン
ナガイレーベ
三益半
さが美
高島屋
平和堂
UCS
セキチュー
トライステージ
ソーバル
ハローズ
トシンG
パレモ
パイプドH
キャリアリンク
ERIHD
宝印刷
タカキュー
日プロセス
天満屋ス
北恵
アダストリア
ピックルス
一六堂
シベール
きょくと
サンエー
ワンダーCO.
良品計画
ケーヨー
ベルク
アオキスーパー
カネコ種
ダイセキソリュ
北雄ラッキー
カルラ
山下医
U.S.M.H
ダイユー・リックホールディングス
マルゼン
エスクローAJ
マルマエ
フロイント
スギHD
上場部名
ジャスダックS
東証2部
マザーズ
東証1部
東証1部
ジャスダックS
東証2部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
ジャスダックS
マザーズ
ジャスダックS
東証1部
ジャスダックS
ジャスダックS
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
東証2部
東証2部
東証1部
東証2部
東証1部
ジャスダックS
ジャスダックS
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証1部
ジャスダックS
ジャスダックS
東証1部
東証1部
東証1部
東証2部
東証1部
マザーズ
ジャスダックS
東証1部
時刻
15:00
15:00
日付
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
1月6日
コード
7888
8008
8016
8125
8184
8274
8278
8931
9793
9903
9948
9993
銘柄
三光合成
4℃HD
オンワードHD
ワキタ
島忠
東武ストア
フジ
和田興産
ダイセキ
カンセキ
アークス
ヤマザワ
上場部名
ジャスダックS
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
東証1部
ジャスダックS
東証1部
ジャスダックS
東証1部
東証1部
時刻
16:00
15:00
6
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Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
レーティング
格上げ・買い推奨
格上げ・買い推奨
※下記のレーティングや目標株価は証券各社が発表したもののうち、フィスコが把握したものを集計しています。
日付
証券会社
コード
社名
レーティング
目標株価(円)
12月19日 大和
3549
クスリのアオキ
3→2格上げ
12月20日 JPモルガン
6481
THK
UNDERWEIGHT→NEUTRAL格上げ
いちよし
6250
やまびこ
A新規
ゴールドマン
6967
新電工
売り→中立格上げ
560→780
12月21日 ゴールドマン
2282
日本ハム
中立→買い格上げ
2850→3600
2875
東洋水産
売り→中立格上げ
3600→3900
みずほ
2154
トラスト・テック
買い新規
2200
岡三
7224
新明和
中立→強気格上げ
1200
三菱UFJ
2146
UTGROUP
BUY新規
1800
野村
6857
アドバンテ
NEUTRAL→BUY格上げ
1330→2503
9409
テレ朝HD
REDUCE→NEUTRAL格上げ
1420→2240
1928
積水ハウス
2→1格上げ
2250→2450
5991
ニッパツ
UNDERWEIGHT→EQUALWEIGHT格上げ
900→1150
12月22日 SMBC日興
モルガン
7
6500→6000
-
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週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
レーティング
格下げ・売り推奨
格下げ・売り推奨
※下記のレーティングや目標株価は証券各社が発表したもののうち、フィスコが把握したものを集計しています。
日付
証券会社
12月19日 SMBC日興
岡三
12月20日 CS
コード
社名
レーティング
目標株価(円)
4555
沢井製薬
1→2格下げ
9300→6600
6287
サトーHD
Buy→Neutral格下げ
2630→2700
5713
住友鉱
OUTPERFORM→NEUTRAL格下げ
1400→1650
ゴールドマン
4062
イビデン
中立→売り格下げ
1400→1350
大和
3436
SUMCO
3→4格下げ
760→1360
野村
8308
りそなHD
BUY→NEUTRAL格下げ
4911
資生堂
中立→売り格下げ
シティ
6701
NEC
1→3格下げ
三菱UFJ
7013
IHI
NEUTRAL→UNDERWEIGHT格下げ
8308
りそなHD
NEUTRAL→UNDERWEIGHT格下げ
3116
トヨタ紡織
OVERWEIGHT→EQUALWEIGHT格下げ
12月21日 ゴールドマン
12月22日 JPモルガン
モルガン
8
690→700
2450→2400
350→280
250
2750→3000
株式会社フィスコ
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-2000
9
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2016/12/12
2016/12/5
2016/11/28
2016/11/21
事業法人
2016/11/14
2016/12/12
2016/12/5
2016/11/28
2016/11/21
2016/11/14
信託銀
2016/11/7
2016/10/31
2016/12/12
2016/12/5
2016/11/28
2016/11/21
2016/11/14
2016/11/7
2016/10/31
2016/10/24
2016/10/17
2016/10/11
2016/10/3
2016/9/26
2016/9/20
2016/9/12
2016/9/5
2016/8/29
2016/8/22
2016/8/15
2016/8/8
2016/8/1
2016/7/25
2016/7/19
外国人
2016/11/7
2016/10/31
2016/10/24
2016/10/17
2016/10/11
2016/10/3
2016/9/26
2016/9/20
2016/9/12
2016/9/5
2016/8/29
2016/7/4
2016/7/11
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
2016/10/24
2016/10/17
2016/10/11
2016/10/3
-1500
2016/9/26
-1000
2016/9/20
0
2016/9/12
500
2016/9/5
単位:億円
2016/8/22
-700
2016/8/29
-600
2016/8/22
-300
2016/8/15
2000
2016/8/15
-200
2016/8/8
2500
-100
2016/8/8
3000
0
2016/8/1
100
2016/8/1
3500
2016/7/25
200
2016/7/19
-6000
2016/7/25
-4000
-6000
2016/7/11
-2000
2016/7/19
単位:億円
2016/6/27
-1000
2016/7/4
0
2016/6/27
2000
2016/7/4
単位:億円
2016/7/11
2016/12/12
2016/12/5
2016/11/28
2016/11/21
-5000
2016/10/17
2016/10/24
2016/10/31
2016/11/7
2016/11/14
2016/11/21
2016/11/28
2016/12/5
2016/12/12
3000
2016/6/27
2016/12/12
2016/12/5
2016/11/28
投信
2016/11/21
生・損保
2016/11/14
2016/11/7
2016/10/31
2016/10/24
2016/10/17
2016/10/11
2016/10/3
2016/9/26
2016/9/20
2016/6/27
2016/7/4
2016/7/11
2016/7/19
2016/7/25
2016/8/1
2016/8/8
2016/8/15
2016/8/22
2016/8/29
2016/9/5
2016/9/12
2016/9/20
2016/9/26
2016/10/3
2016/10/11
個人
2016/11/14
2016/11/7
2016/10/24
2016/10/31
2016/10/17
2016/10/11
2016/10/3
2016/9/26
2016/9/12
2016/9/5
2016/8/29
2016/8/22
2016/8/15
2016/8/8
2016/8/1
2016/7/25
2016/7/19
2016/7/11
2016/7/4
2016/6/27
展望
2016/9/20
2016/9/12
2016/9/5
2016/8/29
2016/8/22
2016/8/15
2016/8/1
2016/8/8
2016/7/25
2016/7/19
2016/7/11
2016/7/4
2016/6/27
週刊相場観測誌
Market
投資主体別売買動向 - 1
総括コメント
外国人投資家は総合で買い越し継続
し継続となった。また、個人投資家は 4846 億円と売り越し継続となった。
12 月第 2 週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は総合で 2087 億円と買い越し継続となった。現物についても買い越
その他、事法は 78 億円、生・損保は 7 億円と買い越し継続となった。信託は 620 億円と売り越し継続となった。投信は 2986 億
円、都地銀は 472 億円と売り越しに転じた。自己は現物、225 先物買いの、TOPIX 先物売りで 6810 億円と買い越しに転じた。この
週の裁定残は、ネットベースで 4931 億円増加の 1 兆 3446 億円となった。なお、週間の騰落率は日経平均で 2.13%の上昇だった。
8000
単位:億円
1000
6000
4000
2000
-3000
0
-4000
-2000
単位:億円
1500
1000
-400
500
-500
-500
0
-1000
-1500
1400
単位:億円
1000
1200
1000
800
-500
600
400
200
0
-200
株式会社フィスコ
週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
投資主体別売買動向 - 2
市場別データ
単位:億円
日付
現
物
自己
個人
外国人
投信
事業法人
生・損保
都地銀
信託銀
16/09/05
4,675
▲1,021
▲3,338
▲91
349
▲10
▲238
▲444
16/09/12
2,676
1,764
▲4,806
76
500
▲130
▲84
▲170
16/09/20
2,432
▲2,031
▲1,019
357
▲19
102
1
201
16/09/26
2,256
548
▲1,888
▲316
▲90
▲20
▲158
▲372
16/10/03
1,188
▲2,877
2,805
▲435
163
▲116
▲177
▲278
16/10/11
▲466
▲120
1,132
▲513
140
▲128
▲86
▲57
16/10/17
1,826
▲1,890
731
▲685
181
▲159
▲24
103
16/10/24
4,415
▲2,773
49
▲926
70
▲294
76
▲575
16/10/31
▲1,052
1,252
▲646
167
718
▲465
▲52
▲259
16/11/07
1,642
▲4,155
4,007
▲893
933
▲94
▲344
▲775
16/11/14
1,856
▲4,453
4,903
▲1,643
1,204
▲199
▲596
▲762
16/11/21
2,827
▲4,332
3,027
▲692
453
34
▲197
▲824
16/11/28
▲1,045
▲3,025
4,148
541
265
▲54
▲435
▲40
16/12/05
▲4,819
▲3,710
5,625
364
21
18
▲116
2,997
16/12/12
6,441
▲4,813
822
▲1,734
84
▲101
▲146
▲539
単位:億円
日付
T
O
P
I
X
先
物
自己
個人
外国人
投信
事業法人
生・損保
都地銀
信託銀
16/09/05
206
▲23
8
108
▲3
▲48
11
▲243
16/09/12
726
▲95
▲175
▲132
▲0
▲54
▲39
▲185
16/09/20
▲2,457
▲81
2,621
49
▲50
▲44
31
153
16/09/26
▲853
▲76
▲2,847
487
▲7
90
136
3,000
16/10/03
▲1,811
170
1,702
31
5
139
67
▲314
16/10/11
147
17
123
▲340
16
7
4
▲185
16/10/17
▲1,279
54
1,332
▲469
1
▲48
15
356
16/10/24
▲2,328
▲24
2,244
▲109
▲2
49
39
172
16/10/31
2,774
22
▲1,666
▲563
▲6
▲94
▲185
▲291
16/11/07
▲2,066
▲30
2,099
▲35
5
▲67
84
12
16/11/14
▲2,050
91
1,775
212
6
▲7
▲53
13
16/11/21
▲2,253
▲44
1,964
134
2
110
17
176
16/11/28
▲770
▲67
2,759
▲469
▲72
▲9
▲61
▲885
16/12/05
2,712
▲71
▲269
86
▲59
445
148
▲2,959
16/12/12
▲2,630
▲19
2,481
294
1
30
▲108
▲59
単位:億円
日付
日
経
平
均
先
物
自己
個人
外国人
投信
事業法人
生・損保
都地銀
信託銀
16/09/05
▲2,866
221
2,708
▲776
22
111
376
16/09/12
169
280
▲1,251
847
14
0
▲356
193
16/09/20
1,043
80
▲1,438
188
39
0
5
▲100
16/09/26
441
▲114
▲323
▲417
4
▲99
243
345
16/10/03
600
▲302
2,196
▲1,141
▲33
▲201
▲354
▲648
16/10/11
434
▲181
513
▲608
▲11
▲4
▲82
139
16/10/17
▲1,238
▲212
2,012
▲1,037
▲7
302
264
0
16/10/24
▲202
94
▲407
▲34
▲7
0
316
226
16/10/31
1,991
360
▲1,120
▲501
31
31
▲839
▲99
16/11/07
▲1,624
▲500
▲380
2,434
▲37
▲30
411
▲154
16/11/14
▲1,586
1
4,072
▲2,697
▲12
0
247
▲26
16/11/21
501
▲90
1,027
▲1,271
10
0
▲145
▲60
16/11/28
2,193
229
▲346
▲1,819
72
479
▲151
▲1,034
16/12/05
2,000
18
▲3,062
692
79
206
209
▲163
16/12/12
2,999
▲14
▲1,216
▲1,546
▲7
78
▲218
▲22
10
272
株式会社フィスコ
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週刊相場観測誌
Market
※
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
新規上場銘柄
結果とスケジュール
データは直近の新規上場銘柄の結果とスケジュールを全て掲載しています。
証券会社によって取り扱いが異なりますので、お取引の際は各証券会社にご確認ください。
銘柄名
MS-Japan
コード
市場
上場日
仮条件
(円)
6539
東M
12/15
1,960~2,080
公募株数
(株)
売出株数
(株)
795,000
公募価格
(円)
1,033,500
初値
(円)
2,080
2,200
主幹事
12/22終値
(円)
野村
2,528
事業内容: 企業の管理部門及び弁護士、公認会計士、税理士等の士業に特化した人材紹介業及び同領域におけるインターネットメディアの運営
シンシア
7782
東M
12/16
1,940~2,100
上場延期
-
200,000
300,000
2,100
1,950
-
-
-
-
300,000
121,600
2,010
2,810
SBI
2,725
-
-
みずほ
2,630
事業内容: コンタクトレンズの製造・販売
ZMP
7316
-
事業内容: 自律移動ロボットテクノロジー事業
日本モーゲージサービス
7192
事業内容:
船場
JQ S
12/19
1,810~2,010
住宅関連企業を対象に、住宅金融、住宅瑕疵保険、システム開発・クラウドプラットフォーム、事業生産性コンサルティング等の住宅事業総合ソ
リューションサービスの提供
6540
東2
12/19
1,200~1,290
1,050,000
1,365,000
1,290
1,193
野村
1,102
1,600~1,700
180,000
61,500
1,700
5,500
みずほ
6,500
3,530
SBI
2,909
7,130
東海東京
5,120
事業内容: 商業施設の企画、設計、監理、施工
セグエグループ
3968
JQ S
12/21
事業内容: ITシステムにおけるITインフラ及びネットワークセキュリティ製品に係る設計、販売、構築、運用、保守サービス
リネットジャパングループ
3556
東M
12/20
1,690~1,830
130,000
157,500
1,830
事業内容: webサイト「NET OFF」を利用したネットリユース事業と、webサイト「ReNet」を利用したネットリサイクル事業
グレイステクノロジー
6541
事業内容:
フォーライフ
東M
12/21
3,000~3,100
153,600
126,500
3,100
産業機械を中心とした各種マニュアルの作成・管理・運用を行う基幹システム「e-manual」の提供、クラウドサービス運営及びマニュアルの企画・
制作・翻訳
3477
東M
12/22
2,180~2,280
65,000
208,000
2,280
3,000
みずほ
2,570~2,770
153,600
74,700
2,770
8,700 SMBC日興
2,940
事業内容: 分譲住宅事業及び注文住宅事業
イノベーション
3970
東M
12/21
7,700
事業内容: 法人向けインターネットマーケティング支援(成果報酬型の比較・資料請求サイトの運営及びマーケティングオートメーションツールの開発・提供)
エイトレッド
3969
東M
12/22
1,700~1,800
200,000
490,000
1,800
4,210
大和
4,910
事業内容: 稟議申請から承認に至るまでの業務効率化を図るためのワークフローパッケージ「X-point」等の開発・販売、クラウドサービスの提供
ティビィシィ・スキヤツト
3974
JQ S
12/27
1,300~1,400
140,000
110,000
1,400
- SMBCフレンド
-
-
-
事業内容: 美容サロン向けICT事業、中小企業向けビジネスサービス事業及び介護サービス事業
シャノン
3976
東M
1/27
-
150,000
0
-
東洋証券
事業内容: マーケティングクラウドサービスの企画・開発・販売・導入、マーケティングに関わるコンサルティング及びサービス
11
株式会社フィスコ
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Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
一目均衡表雲抜け銘柄
雲上抜け銘柄(東証1 部)
雲上抜け銘柄(東証1部)
コード
終値
(円)
銘柄
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
コード
銘柄
終値
(円)
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
1835
東鉄工
3035
2910.5
2955
1871
PS三菱
387
382.75
385.5
1972
三晃金
3100
2937.5
2785
2492
インフォMT
1308
1033.5
1254.5
3151
バイタルKSK
985
976.75
931.5
3193
鳥貴族
2425
2141.75
2301.5
3202
ダイトウボウ
73
65
71.5
3244
サムティ
1109
1047.75
1095
3397
トリドール
2429
2409.25
2155.5
3672
オルトプラス
569
398.75
543
3762
テクマトリックス
1974
1947.5
1579
4114
日触媒
7460
6370
7430
4284
ソルクシーズ
567
503.25
541.5
4543
テルモ
4260
4226.25
3812.5
4716
日本オラクル
5790
5675
5565
4902
コニカミノルタ
1164
900.5
1144.5
4926
シーボン
2374
2239.25
2367.5
4977
ニッタゼラチン
726
715
698
5991
ニッパツ
1142
940.75
1086.5
6013
タクマ
6099
エラン
1311
1202.75
1297
6278
ユニオンツール
6294
オカダアイヨ
1003
831.5
939.5
6393
油研工
6620
宮越HD
517
475.25
477.5
6806
ヒロセ電
6855
電子材料
609
454.5
589
6871
マイクロニクス
7283
愛三工
1015
853.75
984.5
7628
8038
東都水
1841
1687.5
1780
8276
平和堂
2548
2253
2494
9366
サンリツ
524
491.25
9697
カプコン
2661
9744
メイテック
4410
957
919.5
901
3175
2797.5
3038
215
188
214.5
14660
13002.5
14285
1134
997.25
1122
オーハシテク
1401
1226.5
1386
8060
キヤノンMJ
1985
1936.25
1914
9008
京王
966
947.25
961.5
519
9629
ピーシーエー
1354
1266
1353
2451.25
2509.5
9731
白洋舎
2706
2557.5
2615
3760
4200
9869
加藤産
2725
2620.5
2693
一目均衡表 雲抜け銘柄
12
株式会社フィスコ
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週刊相場観測誌
Market
展望
Vol. 199 Weekly
2016 12 26/2017 01 04
一目均衡表雲抜け銘柄
雲下抜け銘柄(東証1 部)
雲下抜け銘柄(東証1部)
コード
終値
(円)
銘柄
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
コード
銘柄
終値
(円)
先行スパンA 先行スパンB
(円)
(円)
1898
世紀東急
500
505.5
539
2301
学情
1179
1209.75
1183.5
2395
新日科学
568
600
576.5
2685
アダストリア
3395
3658.75
3400
2764
ひらまつ
669
676.75
754.5
3101
東洋紡
171
184.5
174.5
3396
フェリシモ
1029
1036.25
1133.5
3864
三菱紙
762
772.5
815
4202
ダイセル
1311
1313
1455.5
4282
EPSーHD
1322
1369.75
1331.5
4733
OBC
5060
5092.5
5850
4829
日本エンター
4919
ミルボン
4345
4550
4377.5
5631
日製鋼所
6458
新晃工
1366
1410.5
1471
6773
6849
日本光電
2540
2878.75
2574.5
6859
6951
日電子
512
524
601
7525
リックス
1465
1521
1495
7979
松風
1334
1339.5
8944
ランビジネス
269
9438
エムティーアイ
720
9509
北海電力
947
275
300.25
281
2087
2173.75
2100
パイオニア
247
247.25
281
エスペック
1309
1357
1313
7419
ノジマ
1298
1419.75
1423
7733
オリンパス
3925
4197.5
4312.5
1452.5
8245
丸栄
90
91.5
108.5
269.75
314.5
9412
スカパーJ
549
556.25
583
724
755
9501
東京電力HD
500
513.5
663
956.25
1153.5
9534
北海瓦斯
276
276.5
280.5
13
株式会社フィスコ
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