チートスタンド持ってジョジョの奇妙な冒険にレッツゴー ID

チートスタンド持ってジョジョの奇妙な冒険にレッツゴー
トムファ
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小説の作者、
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じます。
︻あらすじ︼
チート度、満点ッ
自分で考えたスタンドでジョジョの奇妙な冒険に同行する転生者、
危険度、0ッ
!
安心安全なジョースター御一行のエジプトへの旅が今始まるッ
!
!
転生の儀 ││││││││││││││││││││││││
目 次 旅の始まり │││││││││││││││││││││││
1
後書き+α │││││││││││││││││││││││
旅の終わり │││││││││││││││││││││││
4
15
23
転生の儀
オレは死んでしまった。
な⋮なにを言っているのかわからねーと思うg︵ry
ふざけてる場合じゃあないな、うん
とりあえずどうしよう、この状況
周 り は 一 面 真 っ 白 で 何 か あ る と し た ら 目 の 前 に ヒ ゲ を 生 や し て
ローブをきたいかにも神様て感じのおっさんがいるぐらいかあとは
何も・・・
﹂
何無視してんのさ神様て感じしてるなら話かけろ
てか神様だし、ワシ
﹁いやつっこめよ
よ
﹁なぜ神がここにいる
オレはどっちかというと悪魔信仰派だから地
こんなテンプレな格好した神様もいたもんだな
これはたまげたまさか神様だったとは
!
!
のう、神々の間で話し合った結果どこか好きな世界に転生出来ること
﹁それがじゃなおまえさんの人生の不幸度合いが常人の3倍はあって
﹁でオレはどうなるんだ﹂ それは知らなかった
つまり人の数だけあの世もあると。
るし、キリスト教徒なら天国か地獄か選べるし﹂
﹁死後の世界は人それぞれあるんじゃよ。仏教徒なら輪廻転生も望め
オレがようやく話しかけると神様は気だるそうに答える
獄か冥界行きかと思ったが﹂
?
1
!
それはつまりアニメやマンガ、ラノベなんかによくあるあの
になったんじゃよ﹂
転生
転生のことか
﹁そうじゃ﹂
・・・ナチュラルに心の声に答えるなよ
﹁ちなみに転生出来る世界も様々でな、今おまえさんが思っとったマ
ンガなんかの世界もすべてある。﹂
だったらオレが選ぶ世界はひとつしかない
﹁ならば﹃ ジョジョの奇妙な冒険﹄に転生したいのだが﹂
﹂
神様はにっこりと微笑みながらまるでその答えを待っていたかの
ように
﹁﹃ ジョジョの奇妙な冒険﹄じゃな。﹂
と言い何も無い空間に指で文字を走らせる
するとオレの足元の魔法陣が現れる。
﹁持っていくのは﹃ 波紋﹄か﹃ スタンド﹄どっちが良い
オレは少し考えて﹁スタンドで﹂と答えた。
ジョジョのファンなら分かるであろう
﹁ただし、既存のスタンドでは無くオレが考えたスタンドが欲しい﹂
?
2
?
?
自らスタンドを考えるという気持ちを
自らのスタンドを自らで名前、能力、容姿すべて考えるということ
を
︵ファンなら多分︶誰だってそーする。俺もそーした
﹁ではそのスタンドを強くイメージしてくれ﹂
オレは神様の言う通りに昔自ら考えたスタンドをイメージする
すると足元の魔法陣がオレを包み込むように
上に上がりオレを消した
﹁自分で考えたスタンドか﹂
神様はたった今送り出した転生者の言葉を繰り返す
﹁観たところかなりチートじみたスタンド能力じゃったが・・・どうな
るかのぅ﹂
3
旅の始まり
突然の浮遊感が無くなり足が地面についたことを確認するとオレ
は目を開けた
目の前には道路があり周りには家々が建っていた。
家屋を見る限り、どうやら日本の住宅地の歩道に立っていることが
わかった。
﹁そういえば神様に何部の世界なのか聞いてなかったな・・・てかアイ
ツも言ってなかったか﹂
辺りを見回しても屋根が瓦に覆われている日本家屋ぐらいしか情
報が得られずため息をつく
﹂
﹁テメー人の家の前で何ブツブツ喋ってんだァ
﹂
﹂
振り返ると195cmはあろうガタイに魔改造された黒の学ラン、
?
4
﹁日本が舞台といえば4部・・・杜王町だけどもしかしたら﹃ ジョ
ジョ﹄の世界てだけで特に何部とか無いのか
な
﹁聞き込みで﹃ 靴のムカデ屋﹄とか﹃ カメユー﹄とか聞けばいいか
和風家屋は杜王町にはなかったはずである。
とてもタイムリーな部なのでわかるのだが此処いらの
最近アニメも最終回をむかえたばかりだ。
ジョセフ・ジョースターの隠し子﹃ 東方仗助﹄が主人公の舞台で
﹃ ダイヤモンドは砕けない﹄でお馴染み第4部は
?
早速聞き込みをしようとしたその時、後ろから声をかけられた
?
そしてそのキャラの特徴とも言える帽子と髪が融合した奇妙な、それ
﹂
でいてかっこいい髪型の男がいた
﹁空条・・・承太郎・・・
てしまう
﹁何でここにいる
﹂
﹁自分の家の前に居ちゃあいけねぇのか
問題は時期だ。︶ ﹁﹃ スタンド﹄て聞いたことある
?
一体何の話だ
うな質問を慎重に考え、聞く
﹁﹃ スタンド﹄
﹂
オレはこれ以上怪しまれない様にかつ、物語に支障をきたさないよ
﹂
︵承太郎が学ラン姿でいるということはここは第3部で間違いない、
オレは一度頭の中を整理してみる
そこには﹃ 空条﹄と書かれた表札があった。 承太郎が顎でオレの右手側にあるコンクリートの壁を指す
﹂
思わぬ邂逅にまだこっちでは面識がないにも関わらず名前を言っ
?
冒険がこれからだとわかると俄然、ジョジョのキャラとして行動し
オレ
スタンドを知らないという承太郎の答えに安心する
?
と指を承太郎に指し
5
?
?
?
たくなってきたオレは
ビシッ
!
﹁予言してやろうッ
と高らかに言った
オマエの﹃ 未来﹄をッ
﹁それよりテメー、何で俺の名前を知っている
﹁・・・だって君、学校で有名人じゃない﹂
精一杯ありったけのウソをついて誤魔化すが
ぜ﹂
﹂
あっさりバレた・・・てか今オレどんな姿なんだろ
ないし﹂
﹁ま、信じられないならそれでいいけど。どーせたいした問題じゃあ
ただオレを睨みつけていた
承太郎はオレの言葉を信じられないのか
かるンだよ﹂
﹁さっきも言ったけどオレは預言者なんだ。だから君の名前くらいわ
?
﹁そ の な り で 学 生 だ な ん て わ か り や す い ウ ソ つ い て る ん じ ゃ あ ね ぇ
﹂
承太郎は帽子のつばを下げオレと目を合わせようとしなかった。
﹁・・・・・・病院ならこの先をまっすぐ行った先にあるぜ、頭のな。﹂
!
?
まぁ見えたところでそのうち分からなくなるが
オレは身体を承太郎の正面に向け自らのスタンドを出す
﹁こ れ が 見 え る か
な﹂
6
!
?
オレのスタンドを見た承太郎からはおそらく無意識の内だろうが
作中トップクラスのスタンド﹃ 星の白金︵スタープラチナ︶﹄が出て
くる
どこに消えたッ
﹂
がその瞬間、承太郎の前から﹃オレ﹄が消える
﹁
﹁君の後ろさ﹂
﹂
﹂
を思い出し腕時計で時間を確認する
と承太郎が言葉を漏らすが自分は今用事があって家から出たこと
﹁何なんだ今のは・・・﹂
とだけ教え、再び承太郎の前から姿を消した。
い
﹁マジシャンがショーの最中あっさり簡単にタネや仕掛けを教えるか
と
オレは口が裂けているのではないかと思うほどニンマリと微笑む
﹁・・・テメー今何をした・・・ッ﹂
とオレは丁寧に声をかけ自分の場所を教えた
!
﹁こんなに時間経ってたか・・・
?
7
!?
?
承太郎は自らの時間感覚に疑問を抱きながらその場を後にした。
﹁行ったか﹂
オレはあの後空条家の庭の草木に隠れていた。
﹁まさか承太郎の家の前に飛ばされるとはなぁ・・・おかげで第3部て
ことがわかったけど一触即発だったよ・・・﹂
ほっと胸を撫で下ろすと、承太郎が向かった先とは反対の方向に足
を進める。
﹁あとは承太郎がこっちのメッセージに気付くのを待つだけだな。﹂
﹁あ∼でもいつ気付くかなぁ、なるべく早く気付いてくれないと取り
返しがつかなくなるなー﹂
とブツブツ言いながら町探検にくりだした
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
承太郎がオレと遭遇してから数週間
承太郎は祖父ジョセフ・ジョースターとその友人モハメド・アヴ
ドゥルらによって自ら入った刑務所を出てスタンドについて理解す
る
8
そして学校にて同じくスタンド使いである花京院典明とのバトル
に勝利し、話を聞き出すため自宅に連れて帰る
ジョセフ曰く、花京院を承太郎にけしかけた﹃DIO﹄という男は
自分に服従しないスタンド使いに自身の、吸血鬼としての肉体の一部
である﹃肉の芽﹄を頭部に植え付け操るらしく花京院がまさにその例
に当てはまる男だった。
承太郎は高い精密動作性と、とてつもないスピードを持つ自身のス
タンドを使うことにより花京院から肉の芽を抜くことに成功する。
こうして意識が戻った花京院が立ち上がろうするがまだ調子が悪
いのか、立ちくらみを起こした。
そんな花京院に承太郎はとっさに身体を支えてやると
自分の学ランの内ポケットから一枚の小さな紙が落ちてきた。
9
花京院を座らせ落ちた紙を拾うとそこには
﹃刑務所﹄
﹃ジョセフ﹄と﹃アヴドゥル﹄
﹃スタンド﹄
﹃花京院典明﹄
﹃法皇の緑︵ハイエロファントグリーン︶﹄
﹃肉の芽﹄
﹂
﹂
と承太郎の身に最近起きた出来事のキーワードがそこには書かれ
ていた。
﹁何だこれはッ
﹁新手のスタンド使いかッ
アヴドゥルも同時に炎を操るスタンド﹃魔術師の赤︵マジシャンズ
ル︶﹄を出し辺りを警戒する
と言ってジョセフは自身のスタンド﹃隠者の紫︵ハーミットパープ
!
!
レッド︶﹄による炎の生命探知で警戒する
承太郎は紙に書かれていた﹃スタンド﹄という言葉をジョセフ達に
﹄
教わる前に聞いていたことを思い出した。
﹃スタンドってしってる
﹁まさか・・・アイツの﹁そう﹂﹂
承太郎の言葉に重ねる様に、その疑問に答えるようにいきなり現れ
たその男が言った
﹁その紙はあの日、オレが君に会ったあの日君の学ランの内ポケット
にコッソリ入れていたものだ﹂
承太郎達は一斉に男の方を向く
男は承太郎と会った時と変わらない黒のロングコートに黒のズボ
ンに黒の靴に黒のテンガロンハットを着、
その顔は真っ白に塗られ右の目の周りに星、左目の下に形に沿うよ
うに羽のペイントが描かれており、口は耳に届くのではと思うほど長
く紫色の口紅が塗られていた。
男・・・そうオレは少し垂らした金髪と若白髪の混じった前髪を指
で弄りながら言った。
﹁ほんっとに丁度いい∼タイミングで見てくれたねぇ∼承太郎くん﹂
ちなみにオレは町探検中、あまりに周りの目が気になったので鏡で
自分の顔をその時初めて確認した。
以来、そのふざけたピエロメイクに合うような口調を心掛けてい
る。
﹁テメェもスタンド使いか﹂
10
?
承太郎は後ろに﹃星の白金﹄を出し臨戦態勢に入った
﹃はず﹄だった
﹁そんな物騒なスタンドしまってちゃってよォー承太郎くん
オレはそう言って指をパチンと鳴らした。
﹂
その瞬間、
﹃星の白金﹄はまるで﹃最初から居なかったように﹄消え
た。
オレと承太郎、2人の状況について来られてないジョセフ達の反応
からもそれがわかった。
﹁オレは今スタンド能力を使った。﹂
そう言って縁側から堂々と承太郎達がいる客間に歩くオレ
﹁スタンドの像︵ビジョン︶も出した。﹂
﹁だが、ここにいるオレ以外の誰もオレのスタンドを見ていない。﹂
﹁オレとたった今対峙したオマエに至っては自分がスタンドを出した
かどうかすらあやふやだ。﹂
オレは承太郎を指さして言う
﹂
まさにその通りになってる承太郎は苛立ちを隠さず強い口調で言
う
﹁それがテメーの能力か
﹁なぜDIOの事を知っておるのじゃ
﹂
?
11
?
﹁安心して、オレはDIOの刺客じゃあない。むしろ君達の味方さ﹂
オレはコクリと頷いて一言加える
?
﹁別にDIOの事だけじゃあ無いですよ
ジョセフ・ジョースター。
﹃石仮面﹄や﹃エイジャの赤石﹄、
﹃柱の男﹄についてもオレは知ってい
る。スタンド能力とは別でね﹂
ここにいる誰もが知り得ない自らの過去について知っているオレ
に驚きの表情を隠せないジョセフ・ジョースター
更に驚かせようとオレは言葉を続ける
﹁オレはあなた達の未来についてもある程度知っています。承太郎に
渡したそのメモが何よりの証拠です﹂
何も反論できないのか、それとも何か考えているのか承太郎はじっ
と手に持っているメモを見つめる
﹁あ な た 達 が こ れ か ら 行 う 旅 は 決 し て ハ ッ ピ ー エ ン ド と は 言 え ま せ
ん。だからオレはあなた達がハッピーエンドに終わる為にここにい
る。﹂
﹂
﹁・・・・・・真剣なのはわかるのじゃが﹂
﹁その顔のメイクはなんとかならんのか
ジョセフの指摘にピエロらしく振る舞うことを忘れていた事に気
﹂
私はあなた達の旅に協力します
そのことが言いた
付き恥ずかしさのあまり白く塗られた顔を真っ赤にして
﹁と に か く っ
かったんですっ
!
﹁おやおやおや∼ッ今﹃オレ﹄では無く﹃私﹄と言わんかったのぅ∼﹂
12
?
?
これ以上ピエロメイクを弄られないようにそっぽを向くが
!
!
新たにジョセフに弱みを握られなぜこのメイクが落ちないように
なっているのか神様に小一時間問いただしたい気分になった
﹁ところで﹂
﹁旅に同行する以上、あなたの能力を教えて欲しいんのですが﹂
とここでオレは初めてアヴドゥルと言葉を交わす
﹁今見せたじゃん﹂
﹁・・・口で説明してくれないと今の見せられ方じゃあわかりません﹂
﹁んー﹂
と唸りながら指を顎にあて考えるオレ
﹁オレの能力はなかなかややこしくて説明するのが面倒だし、説明し
たら弱点バレるし、知ってる人が増えると厄介だし﹂
﹁やだ﹂
とアヴドゥルのお願いを跳ね除けた
ムスッとしたアヴドゥルの顔を見てそのピエロフェイスでは恐ろ
しい事になるであろうニッコリスマイルで
﹁まぁその内わかる日がくるよ、オレがこの旅に同行すればね﹂
と付け加えておいた
そ し て オ レ 達 は 体 調 を 整 え た 花 京 院 を 連 れ 承 太 郎 の 母 親 ホ リ ィ・
ジョースターに発現したスタンドを取り除くためDIOがいるとさ
13
れるエジプトに向かった
14
旅の終わり
﹁WRRRYYYYYYYYYYYッ
﹂
ここはエジプト、夜のカイロで2人の男が今街中を飛び回りながら
100年続いた血族の因縁を晴らそうと激しい戦いを繰り広げてい
た。
1人は﹃空条承太郎﹄日本から母、ホリィ・ジョースターに発現し
たスタンドを取り除くためやって来た高校生である
もう1人は﹃DIO﹄100年前、承太郎の祖父の祖父にあたるジョ
ナサン・ジョースターと対立した彼は崩れていく豪華客船の中ジョナ
時よ止まれいィ
﹂
サンとともに死んだと思われていたが彼の身体を奪い、海底深くに眠
りについていた吸血鬼である
そしてそのスタンドはッ
﹁﹃世界︵ザ・ワールド︶﹄ッッ
時を止めるスタンドである
!
取り出し承太郎に向け投げつける。
すると時が止まった世界にも関わらず承太郎とそのスタンド﹃星の
白金﹄は動き出し投げられたナイフを拳のラッシュで迎撃するが、す
ぐに動きを止める。
﹂
﹁やはりまだこのDIOの﹃世界﹄についてこれてないようだな承太
郎ッ
を承太郎に投げつけた。
投げられたナイフは承太郎のすぐそばまで飛ぶと動きを止めた。
15
!
時を止め、自らのみ動ける世界と変わったDIOは大量のナイフを
!
!
時の止まった世界で承太郎に話かけたDIOは再び、大量のナイフ
!
﹁時は動き出す﹂
DIOがそう言うと世界は元の時間の流れになり承太郎の周りに
ナイフが﹃消えた﹄ッ
﹂
留まっていたナイフは一斉に承太郎を突き刺す﹃はずだった﹄
﹁何ッ
﹁﹃記憶﹄がとても﹃曖昧﹄だッ ・・・ナイフを﹃投げた﹄という﹃感
﹁今・・・俺はナイフを投げたはずだ・・・なのに﹂
その直後、DIOは自身の記憶と感覚の誤差に気が付いた。
DIOが投げたナイフは一つ残らず消え失せていた。
!
ロが現れた。
DIOは額に青筋を立て
﹁貴様ァ・・・このDIOに何をしたァァ
﹂
建物を影から黒づくめのロングコートとテンガロンハットのピエ
﹁それはオレの能力さ、DIO﹂
覚﹄はあるのに・・・何故・・・ッ﹂
!
た。
緒に組んで出てきたホル・ホースは適当に脅しと説得をかけ逃がし
オインゴはあの自爆の後、どうなったかは知らないがボインゴと一
だった。
たんど﹂でエジプトまでの道中は原作に比べてとても安心安全なもの
オレが転生特典として持ってきた﹁ぼくのかんがえたさいきょうす
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
!
16
!?
﹁弓と矢﹂の情報目的でエンヤ婆も助けようかと思ったが、ポルナレフ
への恨みが晴れそうに無く仕方なく原作どうり死んでもらった。
ンドゥールもなんとか助けられないかと思ったがイギーの﹃愚者
︵ザ・フール︶﹄の人数制限もあり間に合わなかった。
人ではないが500年前の刀鍛冶のスタンドが自身の打った剣に
憑依した﹃アヌビス神﹄はどういう訳かオレのスタンドと対峙した瞬
間、負けを認めた。
恐らく自立し、自我を持つスタンドとして何か感じ取ったのだろう
後、原作の運命を変えるためヴァニラ・アイスの﹃クリーム﹄の魔
の手からアヴドゥル、イギーを助け、勝負を制したのだ
そして今に戻る・・・
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
﹁簡単なことさ、DIO・・・ディオ・ブランドー﹂
﹁オマエからナイフを﹃投げる﹄という時間を﹃奪った﹄んだ﹂
オレはピエロスマイルをして説明してやった
理解できないといういうような顔をしているDIOを尻目にジョ
セフの安否確認を承太郎に伝える
﹁ジョセフの傷はちゃんと﹃戻した﹄よ、承太郎
あと一歩遅かったらヤバかったけど﹂
傷を﹃治した﹄では無く﹃戻した﹄と表現するオレに何か能力に予
測がついたのか、DIOが﹃世界﹄を出しオレに近づく。
﹁貴様の能力が何であろうとこのDIOの﹃世界﹄に勝つ事は出来んッ
17
﹂
﹁﹃世界﹄止まれい時よッッ
﹂
貴様から消してやるッ
DIOが﹃世界﹄を発動し再び時が止まる。
﹁この邪魔な道化がッ
﹃普通に動き﹄、﹃世界﹄の拳を掴む。
﹂
﹂
なぜ貴様が動く事が出来るッ
﹂
に拳をぶつけようとしたその時、止まった時の中をオレのスタンドが
﹃星の白金﹄と同等のパワーとスピードを持つDIOの﹃世界﹄がオレ
!
!?
有り得んッ
!?
﹁なッ何ィィィィッッ
﹁馬鹿なッ
!
界﹄の効果が切れ、世界が元の時間に戻る。
﹁これがオレのスタンド﹃ワン・オク・ロック﹄だァ・・・DIOッ
オレは自身のスタンドを出しながらDIOに近づく。
﹂
吹き飛ばされたDIOが後ろの建物の壁に衝突したところで﹃世
もろに喰らう。
予想外の現実に動揺したDIOの﹃世界﹄はオレのスタンドの拳を
!
ける。
﹃ワン・オク・ロック﹄は顔が無い、格子状になった頭部をDIOに向
描かれている。
玉が12個ぶら下がりそれぞれ二の腕と太ももと同様、1から12が
たベルトが何重にも巻かれ、腰の黒いベルトからは先端に黄色い丸い
があり、二の腕と太ももにはローマ数字の1から12がデザインされ
紫色の身体に胴体にはたくましい筋肉にピッタリ合うような甲殻
いスタンドだ
﹃ワン・オク・ロック﹄はオレが転生する前に考えた原作には出てこな
!
18
!
!
!
﹁﹃ワン・オク・ロック﹄は時間を奪い、奪った時間を自在に扱うスタ
ンドだ﹂
﹁過去からも、未来からもだ﹂
﹁時間を・・・﹃奪う﹄・・・だと・・・﹂
DIOがヨロヨロと力無く立ち上がる。
﹂
﹁そんな能力あってたまるかァッ
﹂
止まれいッ
時よッ
!
﹁・・・・・・この猿︵モンキー︶がァァァッ
!
が
﹁オラァ
﹁承太郎ッ
﹂
!
承太郎はアイコンタクトだけで了承の意を伝えると
﹁オマエがケリつけろ﹂
﹁これはオマエの・・・ジョースター家の物語だ﹂
後はオマエがやりなッ
承太郎の﹃星の白金﹄によって吹き飛ぶDIO
﹂
DIOが時止めをせずただオレに向かって来た
﹂
﹁オマエが﹃時を止める﹄という未来の時間をオレは﹃奪った﹄ンだ﹂
﹁言ったろ
時を奪うって﹂
DIOは﹃世界﹄を発動したはずだった。しかし発動しなかった。
﹁﹃世界﹄ッ
!
!
19
!
!
?
!
﹃星の白金﹄を構え、旅の中見てきた中でも最高の威力のラッシュを打
ち込む
﹁オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
オラオラオラオラオラオオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ
ラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ
﹂
ラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオ
ラオラオラオラオラオラオラオラオラァァッ
﹁無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
﹂
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーッ
承太郎のラッシュにDIOも応戦するが
!!
オレが時止めを完封したことが精神に響いたのか、精神の現れであ
﹂
るDIOのスタンド﹃世界﹄から先程までのパワーを感じない。
﹁このDIOが・・・ジョースターの子孫などにィ・・・ッ﹂
﹃星の白金﹄とラッシュを続ける﹃世界﹄の拳が割れ始める。
﹁やられるなどォ・・・ッ﹂
﹃世界﹄の拳のヒビが次第に大きくなり胴体、そして頭に続く
﹁あっては・・・・・・ならないのだ・・・・・・ッ﹂
﹁WRRRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYッッッ
!
20
!
﹃世界﹄が完全に割れ、本体であるDIOの身体も真っ二つに割れる
精神の化身﹃スタンド﹄が割られたからか、吸血鬼であるDIOの
身体はそのまま動かなかった。
そして承太郎と合流したジョセフ達によって朝日を浴び、その身体
は消滅した・・・
∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼∼
﹁オマエさんの言う通りじゃったわい﹂
人が行き交う空港でジョセフはオレにこう言った
﹁オマエさんがおらんかったらこの旅、確実にこの中の誰かが死んで
おった﹂
﹁いいんですよ、礼なんて﹂
﹁オレはそのためにこの旅に・・・いやこの世界に来たのですから﹂
﹃この世界に来た﹄この言葉が冗談に聞こえたのかジョセフ、アヴドゥ
ル、花京院、ポルナレフらはうっすらと笑う。
承太郎は帽子のつばで目は見えなかったが口角が少し上がってい
るのがわかった。
イギーは興味なさげにポルナレフの足元であくびしていた。
こっそり掲げていたこの旅の目標﹁イギーに懐かれる﹂はどうやら
失敗のようだ。
ちなみにイギーはポルナレフと一緒に住むそうだ︵飼うという表現
をすると思い切り尻を噛まれた。解せぬ︶
原作のラストといいなんだかんだ仲いいからなあいつら。
21
﹁﹃アレックス﹄はどうするんですか
むよ・・・例えば﹂
﹂
﹁オレは日本に行くよ。そして海沿いの静かなベッドタウンにでも住
せなかった。
転生の影響からか、原作知識以外の記憶が薄れ自分の名前を思い出
際とっさにつけたオレの名前だ。
アレックスというのは旅の出る直前アヴドゥルに名前を聞かれた
花京院がオレに・・・アレックスに聞く
?
ジョセフの方を向き、ニッコリピエロスマイルで
﹂
22
﹁﹃杜王町﹄とかね
?
後書き+α
アレックス
ロングコートにテンガロンハットを着た 金 髪 と 若 白 髪 が 混
じり、少しまとめた前髪
を垂らし、後は後ろ
でくくってある髪型の 全身黒づくめの男。
多 分 夜 だ と ど こ に
いるのかわからくなる。 顔 全 体 を 真 っ 白 に
塗り右目に星のペイン ト、左目の真下に鳥
の羽のペイントがさ
れ て い る が 時 々 こ
の2つのペイントは勝手
に入れ替わる。
口 に は 耳 ま で 届 き
そうな紫色の口紅を 塗っている。
俗 に 言 う ピ エ ロ の
ような顔をしているが 転 生 し た 時 か ら こ
の顔であり、いくら洗っ
て も 落 ち る 様 子 は
ない。
転生の影響か、原作
知識以外の記憶がかな
り薄れつつある。
ア レ ッ ク ス と い う の
もとっさに付けた名 23
?
前 で あ る が ア メ リ カ
在住イギリス人の
ジョセフ・ジョースター
が納得するぐらい
外国人顔をしている。
A ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワン・オク・ロック︵一分間の奇跡︶
アレックス
B ス ピ ー ド
スタンド主
パ ワ ー
C︵5m︶
A 持 続 性
射程距離
C
精 密 動 作 性
成長性
﹃クロック・ストライクス︵時間の衝突︶﹄
ワン・オク・ロック第2の能力
B ので奪う対象が増えると一個体から奪う時が必然的に減る。
最大12の人物、物体まで奪えるが、奪える時間の合計が一分間な
のため擬似的な時止めに陥る。
未来から時間を奪うと奪われた時間を相手は感知できなくなり、そ
誤差が生じる。
は曖昧にあるがスタンドを出したという感覚が残る為、記憶と感覚で
とスタンドを出してなかったことになる。時間が奪われたため記憶
たことになる。そのためスタンドを出したという過去の時間を奪う
過去から時間を奪うと奪った時間内に行われていた行動がなかっ
一分先の未来の時を奪う能力。
あらゆる人物、物体から現在から一分前の過去、もしくは現実から
た。
ンドとの差別化のため洋楽ではなく邦楽のロックバンドから名付け
名前も原作の法則に則りバンドグループから名付けたが原作スタ
アレックスが転生する前の世界で思い付いたスタンド
?
奪った時を最大一時間までストックすることができる能力。それ
24
?
?
?
?
?
?
を使うことにより、時止め中も動く事が出来る。
また、ほかの人物や物体には与えることもできる︵与えられる人の、
物も最大12まで︶ので料理の時間短縮も出来る。
ワン・オク・ロック第3の能力
﹃ディーパー・ディーパー︵時の深淵︶﹄
触れた相手︵1人限定︶の、現実から一分前の過去及び、一分先の
未来を完璧に観ることができる能力。
またその未来で起こる出来事まで自分を飛ばす逆タイムリープな
ことも可能。
原作ファンであるアレックスが考えたためその姿はどこか、
これにより相手の未来で行われる攻撃を無効に出来る
容姿
原作に出てくるスタンドを模しているようにも見える。
頭部は格子状にはなっており顔は無い
肩や手の甲、腰のベルトのバックルに歯車を模したマークがある
紫色の身体に胴体には筋肉の形に合うように青い甲殻があり、左胸
はゼブラ柄、右胸は甲殻が割れ、中から時計が見えている。︵この時計
により第2、ひいては第3の能力が使えるようになっている︶
二の腕、太ももにはローマ数字の1から12が描かれたベルトが何
重にも巻かれており、同じくローマ数字の1から12まで振り分けら
れた12の玉が腰のベルトからぶら下がっている。
脚はあるが足が無く、時計の針の様になっている。
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長ったらしいスタンド解説を呼んできたであろう皆さん、おはこん
ばんちわ。トムファです。
旅の始まりから終わりまでかなりキング・クリムゾンしましたが別
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?
に途中で飽きたという訳では無いのです
元からこういう構成にしようとしてのです。
1話で転生、2話で始まり、3話で終わり、4話で後書き、
初めからこうしようと書き進めていきました。
何故こうなったかとというと、ひとえに﹃ワン・オク・ロック﹄が
原因です。
同じジョジョ好きの友人との会話中、ふとオリジナルスタンドを描
いてみよう思い立ち、考えたのが﹃ワン・オク・ロック﹄でした。
初めは能力が先に出たのではなく、名前から決めていきそこから能
力を連想しました。
その結果、かなりのチートスタンドが出来上がっちゃてちょっと後
悔してます。反省はしてません。︵スタンド名、第2、第3の能力名、
主人公の名前、全て元ネタのバンドに関係しています︶
その能力に引っ張られデザインも自ずと固まって行きました。
腕︵特に肘から先︶と腰は私の大好きなスタンド﹃キラークイーン﹄
をモデルに好きなゲームのキャラであるFF9のクジャの腰周りも
組み合わせました。︵特にファウルカップ︶ちなみにアレックスのピ
エロメイクも同シリーズのFF6に出てくるケフカをモデルにしま
した。
その腰からぶら下がる12の玉は2部ジョセフのクラッカーヴォ
レイをイメージしそこに時計に刻まれている1から12の数字を
ローマ数字で表しました。
同様に二の腕、太ももにもローマ数字が刻まれたベルトが何重にも
巻かれていますがこちらのデザイン元は﹃ホワイトスネイク﹄の全身
に描かれたDNAの塩基配列をイメージしました。
また、﹃ホワイトスネイク﹄は﹃ワン・オク・ロック﹄の頭部のシル
エット元にもなっています。
胴体部の甲殻は﹃クレイジー・ダイヤモンド﹄をイメージしつつそ
こに、
﹃キング・クリムゾン﹄の﹃エピタフ﹄のように本体とは別に能
力を保有しているという設定で割れた甲殻から時計が出ているよう
にしました。
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▽
;︶
足が時計の針の様にやっているのは単にうまく足が描けなかった
からだったりします︵
﹁短編﹂となってはおりますが、この小説の人気度と私の気分︵3 7
する、この形に収まりました。
が無くなってしまうので、承太郎に能力を見せ付けて、DIOを無双
かといって戦闘を控えると原作の割合が増え、二次小説である意味
うと思うとかなりの割合で無双してしまい面白みがありません。
こんなにチートスタンドでスターダストクルセイダーの旅を書こ
すが自己満足ながら、我ながらいい出来だと思います。
とほとんど何かしらのスタンドをイメージして描いたスタンドで
?
また書く日までッ
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?
!
?
ぐらいの割合︶によっては第4部編もやっていこうかとは思います。
それではッ
!