校長室の窓から - 兵庫県立教育研修所

校長室の窓から
兵庫県立生野高等学校長
H28
前田 哲男
No.9 H28.12.20
2016 年も残りわずかとなりましたが、生野高校の今年1年を振り返ってみますと、学校スロー
ガンである「チャレンジ 生野!」をまさに具現化させた1年であったと、校長として考えていま
す。また、もう一つ言えることは、その様々な挑戦が、まとまりのない、思いつき的なものではな
く、本校の大きな特色である「グローバル教育」というテーマに基づいて、生徒が、そして教職員
が、地域や、企業や、大学や、海外の皆様の協力を頂きながら、新しいことに挑戦できたというこ
とも、特筆すべきことではないかと考えます。
下に紹介している左の写真は、フランスの交流校である、ジュールフェリー高校とのスカイプ電
話による交流の場面です。フランスと日本では8時間の時差があるため、こちらでは夕方、ジュー
ルフェリー高校では朝早くの交流となりました。初めての試みでしたし、機器の調整という面でも
最初はスムーズにはいきませんでしたが、しばらくするうちに、フランス語、英語、日本語の言語
が混ざり合い、また、筆談も交えながらの交流となりました。あっという間の1時間でしたが、地
球の裏側の同世代の若者とのリアルタイムの交流ができたということを、体で感じた時間でした。
今後も少しずつ内容のあるものにしていければと思います。
右の写真は、今回始めて開催した「校内英語ディベート大会」の様子です。文部科学省の英語教
育強化地域拠点事業の高校モデル校である本校は、「英語でディベートができる生徒の育成」を本
校での英語教育の目標としています。英語ディベートチームを作り、県の大会に参加する学校は、
県内でも多いですが、校内の大部分の生徒が参加する英語ディベート大会を、学校が開催するとい
うのは、あまり例がありません。今回の論題は、”Living in Asago city is better than living in a big
city.”というもので、少子化問題を考える題材としては、とてもタイムリーな論題でした。ディベー
トそのものは、まだまだ改善できる部分は多いと感じましたが、何よりも新しいことに果敢にチャ
レンジしてくれた生徒と、それを全力で支援している教職員に賛辞を送りたいと思います。
ジュールフェリー高校とのテレビ電話交流
校内英語ディベート大会