平成28年度日銀ネット運行管理事務連絡会資料本文

(資料)
日銀ネット運行管理事務連絡会
2016年10月
日本銀行業務局
目
次
はじめに
第1部 日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
3.セキュリティ関係の留意事項
第2部 障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
2.障害・災害に備えた体制整備
3.日本銀行の業務継続
第3部 日銀ネットの利用状況を踏まえて
1.日銀ネットの利用状況
2.入力ミスが生じやすい入力画面
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
注意事項
2
はじめに
 日銀ネット(正式名称は「日本銀行金融ネットワークシステム」)は、日本銀行
の取引先金融機関等における資金や国債の決済をオンライン処理することを目的
に構築されたシステムです。
 2016年8月末現在、日銀ネットは、510先(法人ベース)の金融機関等が
利用しており、同月中の1営業日当たりの決済ボリューム(注)は、日本銀行当座
預金決済が約64千件・約140兆円、国債決済が約18千件・約89兆円に
上っています。
(注)件数および金額は片道ベース。
 日本銀行では、日銀ネットを通じた資金・国債の決済が安全かつ効率的に行われ
るよう日銀ネットを運営しており、集中決済の遅延等により円滑な運営が阻害さ
れることのないようにモニタリングを行っています。
 日銀ネット利用先の皆様におかれては、本資料でご説明する事項を十分にご理解
いただき、決済システムの担い手として、日銀ネットの安全かつ円滑な運営にご
協力くださるようお願いします。
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| 第1部 日銀ネットの運行管理に関する事項
| 第2部
| 第3部
1.日銀ネットの運行
(1)通常の運行
(2)入力延長
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
(1)当座勘定残高の管理
(2)担保余裕額の管理
(3)国債残高の管理
3.セキュリティ関係の留意事項
(1)入出力グループの概要
(2)事務処理体制の確保
(3)端末認証装置等の管理
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
(1)通常の運行
■
イ.入力時間帯と主な決済スケジュール
 日銀ネットの稼動時間は、8時30分(注1)~21時(日本銀行の支店を日銀
ネット主管店とする利用先は8時30分(注1) ~17時(注2))です。
(注1)延長日(日本銀行が為替決済の決済開始時刻を60分繰下げる月末日
(年末日を除く。)をいいます。)は7時30分です。
(注2)延長日は18時です。
 ただし、入力する電文の種類(取引内容)に応じて、稼動時間とは異なる入力開
始時刻や入力締切時刻が設定されているものがあります。詳しくは、「日本銀行
金融ネットワークシステム利用細則」(各利用業務)をご確認ください。
 また、業務処理中区分が「照会」である電文や照会データファイル取得電文等の
入力時間帯は、7時30分(延長日は6時30分)~22時となっています。
 1日の詳細なスケジュールについては、別添「日銀ネットにおける主な運行・決
済スケジュール」を参照してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
(1)通常の運行
■
ロ.コアタイム
 コアタイムは、全ての利用先が日銀ネットを利用する時間帯です。コアタイム中
は、利用業務を行うことができる事務処理体制を確保してください。
 事務の区分毎のコアタイムは次表のとおりです。コアタイムは、延長日において
も不変です。
事務の区分
コアタイム
当座勘定取引
9時~17時
外国為替円決済制度関係事務
9時~15時
国債振替決済関係事務
9時~16時30分
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
(1)通常の運行
■
ハ.当日処理終了
 当日処理終了は、利用先の残高を確定するための機能です。当日処理終了の入力
後は、当該日における次表の入力が、仕向・被仕向ともにエラーとなります。
当座勘定取引
(店舗単位)
国債振替決済
(法人単位)
外国為替円決済
(法人単位)
<当座勘定>
・振替依頼
・逆引通知
<担保受払等>
・担保差入(振決国債)(注2)
・担保返戻依頼(〃)(注2)
<当座勘定(同時決済口)>
・振替依頼(同時決済口)
・自己勘定間振替
・振替依頼・内国為替(〃)
<国債振替決済>
・口座振替
・元利分離
・元利統合
<外国為替円決済>
・CUSTOMER TRANSFER
・BANK TRANSFER
・CUSTOMER TRANSFER
(QUEUE OFFSET)
・BANK TRANSFER(〃)
<振替社債等DVP>
・入金依頼(振替社債等)
・払込依頼(〃)(注1)
<国債DVP>
・国債資金同時受渡依頼
・決済指示(国債)
・決済指示(資金)
<国債DVP>
・国債資金同時受渡依頼
・決済指示(国債)
・決済指示(資金)
(注1)同時決済口を含む。
(注2)国債決済代行先によ
る入力を含む。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
(1)通常の運行
■
ハ.当日処理終了(続き)
 他の利用先からの予期せぬ振替を受けないためにも、当日の当座勘定残高または
国債残高を異動させる入力が全て終了した場合(注)には、必ず当日処理終了を実
行してください。
(注)①先日付取引にかかる電文の送信、②当座勘定(同時決済口)から当座
勘定への自動振替、③日本銀行入力による残高異動は、当日処理終了入力
後もエラーとなりません。また、照会機能も利用することが可能です。
 当日処理終了の入力は、各事務の区分にかかるコアタイム終了後から次表の時刻
までに行う必要があります。
通常日
延長日
本店管下先
支店管下先
21時まで(21時まで
当日取引の入力が必要な
場合は不要)
17時15分まで
18時15分まで
 非利用先の店舗または金融機関にかかる当日処理終了は、コアタイム終了後に自
動的に入力されます。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
(1)通常の運行
■
ハ.当日処理終了(続き)
(事例1)コアタイム中の当日処理終了の誤入力による内国為替のエラー
 コアタイム中に誤って当日処理終了(当座勘定取引)を入力した結果、全銀シ
ステムのテレ為替(1億円以上)のうち、自行の仕向・他行からの被仕向とも
に、内国為替(同時決済口)のエラーが多発。
 直ちに当日処理終了(当座勘定取引)を取消したうえで、自行およびエラーと
なったテレ為替を送信した他行のそれぞれで、テレ為替の再送信を実施。
⇒コアタイム中に当日処理終了を入力すると、他の金融機関等にも影響を及ぼ
すこととなりますので、十分に注意してください。
(事例2)コアタイム終了後、非利用先の店舗からの逆引振替がエラー
 延長日において、当座勘定取引のコアタイム終了後(17時以降)に、本店が
支店(非利用先)からの逆引振替を実行したところ、エラーが発生。
 当日中に当該振替処理を完了させる必要はなかったため、そのまま業務を終了。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
■ ニ.当座勘定(同時決済口)取引の自動取消等
(1)通常の運行
 当座勘定(同時決済口)取引にかかる運行スケジュールは次のとおりです。
―― 日本銀行支店を日銀ネット主管店とする利用先は「支店」とある項目、日本銀行本店を日銀ネッ
ト主管店とする利用先は「本店」とある項目が該当します。「共通」は両者に共通する事項です。
(共通)入力開始(照会)
(共通)入力開始(取引)
(支店)入力締切(当日取引)
【注意】当日取引である待機振替
依頼等の取消を行ってください。
(共通)入力締切(照会)
(共通)入力締切(先日付取引)
(本店)入力締切(当日取引)
支店
8:30*
11:30
13:30
15:20
16:30**
21:00
本店
7:30*
8:45*
(共通)先日付
取引受付処理
10:30
12:30
14:30
(共通)多者間同時決済処理
【注意】多者間同時決済処理の開始から、
多者間同時決済処理完了通知の出力までの
間、振替依頼等を行うことはできません。
16:20
17:30
20:30
22:00
(共通)自動取消・自動振替
【注意】当座勘定(同時決済口)の
残高がゼロの場合、自動振替にかか
る振替済通知は出力されません。
(注)延長日においては、「*」を付した時刻は1時間繰り上がり、「**」を付した時刻は1時間繰り下がります。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
■ ホ.利子配分先変更
(1)通常の運行
 利子配分先変更の入力は、利払日の2営業日前の日および前営業日に行うことが
できます。利子配分先変更にかかる運行スケジュールは次のとおりです。
3営業日前
2営業日前
前営業日
変更処理の予約を行います。利子計算用残
高不足があってもエラーとはなりません。
元利払日
入力した時点で変更処理を実行しま
す。利子計算用残高が不足する場合
はエラーとなり、処理されません。
【利子配分先変更】
8:30
21:00
8:30
利子配分先変更処理(事前入力分)開始
【注意】終了通知が出力されるまでの間、
利子配分先変更の入力はできません。
15:00
21:00
終了通知の出力
【利子配分先変更終了】
【注意】利子配分先変更終了の入力後は、自己を変更前参加者・変更後参加者とする
利子配分先変更の入力(他の利用先の入力を含みます。)ができなくなります。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
1.日銀ネットの運行
(2)入力延長
 入力締切時刻までに入力を終える見込みがなく、かつその日のうちに当該入力が
必要である場合には、原則として入力締切時刻の30分前までに日本銀行に入力
延長を依頼してください。日本銀行は、やむを得ない場合に限りこれを認めます。
 次表の利用業務にかかる入力延長については、同表右欄の機関に連絡したうえで、
当該機関を通じて日本銀行に依頼する必要がありますので、注意してください。
利用業務等
連絡先
為替決済/内国為替取引(同時決済口)
全国銀行資金決済ネットワーク
振替社債等資金同時受渡関係事務
証券保管振替機構
外国為替円決済制度関係事務
全国銀行協会
金利スワップ担保国債管理関係事務
財務省
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済
(1)当座勘定残高の管理
 集中決済では、処理開始時刻(手形交換尻決済は12時30分、為替決済は16
時15分(延長日は17時15分))に次の決済処理が実施されます。
① 負け先の当座勘定からの引落⇒制度運営主体の当座勘定への入金
② ①完了後、制度運営主体の当座勘定からの引落⇒勝ち先の当座勘定への入金
 ただし、上記①における、負け先での引落について資金不足が発生した場合に
は、次の処理が中断されます(不足先以外の引落処理は実行されます。)。
 手形交換尻決済:不足先が属する手形交換所管下の勝ち先への入金
 為替決済:全国の為替決済にかかる勝ち先への入金
⇒勝ち先での後続取引に影響することとなりますので、引落資金不足が発生しな
いよう、当座勘定残高の管理には十分に注意することが必要です。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済(続き)
(1)当座勘定残高の管理
 集中決済における当座勘定残高の管理に関しては、次の点に留意してください。
① 決済額の把握
・日銀ネットに集中決済のデータが反映された後に送信される「当座勘定入
金・引落予告」により、当日の決済額を正確に把握してください。
・負け先における決済後の当座勘定残高が不足見込みとなっている場合であっ
ても、その旨記載されませんので、ご注意ください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済(続き)
(1)当座勘定残高の管理
② 当座勘定残高等の確認
・集中決済が負け尻となっている場合には、照会機能(「受払残高」(214101)、
「残高・店別」(214102))を利用して当座勘定残高等を確認したうえで、決
済後の残高が不足見込とならないかを必ず確認してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済(続き)
(1)当座勘定残高の管理
② 当座勘定残高の確認(続き)
・集中決済において「当座勘定(同時決済口)」の残高は加味されません。必
要に応じて、自己勘定間振替による残高移動を行ってください。
・集中決済により残高異動が生じる店舗(手形交換所の参加店舗や為替決済母
店)と当座勘定残高の管理部署(本店等)とが異なる場合には、当日の決済
額が当該管理部署に正確かつ速やかに報告される体制を整えてください。
③ 当座勘定残高が不足する場合の資金手当て
・決済尻が負けとなっている場合において、本部・本店や系統上位機関等に資
金振替を依頼するときは、次の点について確りと確認してください。
i. 資金振替の依頼時…依頼する金額や着金時刻に誤りがないこと。
ii. 予定時刻の到来後…依頼どおりに資金振替が処理済となっていること。
iii. 資金振替処理済の
確認後
…その時点の残高で引落資金不足が発生しないこと。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済(続き)
(1)当座勘定残高の管理
 為替決済の場合、次表のとおり日銀ネットによる当日決済額の通知時刻から決済
処理の開始時刻までの時間が短い(約30分)ため、通知の受信後、速やかに当
座勘定残高の確認等を行ってください。
当日決済額の通知時刻
決済処理開始時刻
通常日
15時45分頃
16時15分
延長日
16時45分頃
17時15分
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済(続き)
(1)当座勘定残高の管理
(事例3)手形交換尻の「負け」/「勝ち」の誤報告
 手形交換所の参加店舗(支店)から本店に当日の決済額を報告する際、「負
け」にも拘らず「勝ち」と誤報告したため、必要な資金が手当てされず、引落
資金不足懸念が発生(日本銀行からの連絡後、本店からの資金振替で解消。)。
⇒時折見られる事務ミスです。改めて検証体制等を点検してください。
(事例4)手形交換尻の負け額の見込み違い(当日の決済額の確認漏れ)
 前日時点での見込額のみで残高管理を行っており、当日受信した「当座勘定入
金・引落予告」により実際の決済額(見込額を大きく上回る負け尻)を確認し
なかったため、引落資金不足懸念が発生(日本銀行からの連絡後、本店からの
資金振替で解消。)。
⇒「当座勘定入金・引落予告」の確認を確実に行ってください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済(続き)
(1)当座勘定残高の管理
(事例5)資金振替依頼時の着金時刻の誤指定
 手形交換尻決済にかかる資金について、系統上位機関に振替を依頼した際、着
金時刻を誤指定(正:11時30分、誤:13時30分)したため、引落資金
不足懸念が発生。
 日本銀行からの連絡により資金振替が未了であることを認識。直ちに系統上位
機関に振替時刻の訂正を依頼(当該機関が速やかに資金振替を実施したことに
より決済処理開始時刻前に解消。)。
⇒資金振替の依頼等を行った場合には、予定時刻の到来後に、依頼したとおり
の処理がなされているか、その時点の当座勘定残高で引落資金不足とならな
いかを確認してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.集中決済(続き)
(1)当座勘定残高の管理
(事例6)交換尻振替請求書の誤作成
 1つの手形交換所に加盟するA銀行・B銀行間で事務委託を行っている中で、
A銀行が自行分の交換尻振替請求書を誤って二重作成(本来「B銀行」分とす
べきものについても「A銀行」分として作成。)。
 手形交換所に改めて「B銀行」分の交換尻振替請求書を提出し、手形交換所が
日本銀行に持込む対応が発生。
⇒同じFGに属する金融機関間で手形交換事務を委託している場合には、二重
作成(金融機関名を刷込み済の用紙の取り違え)や決済額の入れ繰りに注意
してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ロ.日本銀行起動の引落等
(1)当座勘定残高の管理
 日本銀行の起動で当座勘定残高が減額となる主な取引は次表のとおりです。
取引内容
決済時刻
引落予定額の確認方法
歳入金等受入金の引落
15時経過後
国庫送金振
込不能資金
の引落(全
銀システム
依頼分)
新ファイル
転送報告分
15時40分頃~16
時頃(延長日は1時間
・各金融機関等が振込不能として送信した
後)
振込返却明細データの金額
15時40分頃~16
時頃(延長日も不変)
日銀ネット利用手数料等
の引落
(毎月26日(注))
15時頃
・日銀ネットの照会機能(「日銀ネット利
用手数料等明細」(974201)、「日銀ネッ
ト利用手数料等内訳件数等」(974202))
補完当座預金制度関係預
り金利息の引落
(毎月20日(注))
・決済日の3営業日前の13時以降に交付
13時から14時30
した「決済予定通知」
分までを目途
・決済日の11時までに日本銀行から連絡
テレ為替報
告分
・歳入金等受入日計表の合計額
(注)休日の場合は、翌営業日
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ロ.日本銀行起動の引落等(続き)
(1)当座勘定残高の管理
(事例7)歳入金等受入金の引落における資金不足
 税・公金部署(支店)が、資金繰り部署(本店)に対して資金振替の依頼を失
念した結果、日本銀行での引落処理時に資金不足が発生。本店からの資金振替
後に日本銀行で引落処理を再度実行。
(事例8)日銀ネット利用手数料等の引落における資金不足
 日銀ネット利用手数料等の管理部署(経費部署)が、資金繰り部署(日銀ネッ
ト設置部署)に引落予定の連絡を失念。この結果、資金繰り部署では、当日朝
に当座勘定残高の全額を当座勘定(同時決済口)へ振り替えていたため、日本
銀行での引落処理時に資金不足が発生。
 所要金額を当座勘定(同時決済口)から当座勘定へ振り替えた後、日本銀行で
再度引落処理を実施。
⇒日銀ネット設置部署以外の部署で管理している取引がある場合は、スケ
ジュールや金額を部署間で確りと共有してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ロ.日本銀行起動の引落等(続き)
(1)当座勘定残高の管理
(事例9)大口現金の払戻における引落資金不足
 入金(現金輸送等をA社に委託)見合いの払戻(入金とは別のB社に委託)を
行う予定としていたが、両社に同じ時刻を指定していた中で、A社よりも先に
B社が日本銀行に来店。この結果、払戻の処理時に引落資金不足が発生。
 当座勘定(同時決済口)から当座勘定への自己勘定間振替により引落資金不足
を解消し、日本銀行において引落処理を実施。
⇒資金繰りの計画においては、入・出金の順序を確りと管理してください。
⇒現金のデリバリー等を外部に委託している場合には、資金繰り計画に基づい
て、実際の取引順序を明確に指示してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ イ.担保管理の単位
(2)担保余裕額の管理
 当座勘定取引や与信取引は店舗単位である一方、担保取引については法人単位と
なっています。
 複数店舗で日本銀行との与信取引を行っている場合には、担保出力指定店舗(取
り纏め店舗)が各店舗における与信取引の予定を把握したうえで、担保受払や担
保価額の増減等を管理してください。
 手形交換尻決済や歳入金等受入金の決済では、複数の店舗で同時に引落が行われ
ます。これら決済にかかる店舗で日中当座貸越を利用している場合には、法人全
体として担保不足とならないようにご注意ください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ロ.担保価額および所要担保価額の更新
(2)担保余裕額の管理
 担保(外貨建外国債券以外の債券)の時価変更は毎営業日行い、その4営業日後
に変更後の時価を適用します。
1日
(月)
2日
(火)
基準となる 日本銀行が
市場相場 時価を変更
3日
(水)
4日
(木)
5日
(金)
6日
(土)
通知出力※
8日
(月)
7日
(日)
9日
(火)
変更後の
時価を適用
4営業日後
基準となる 日本銀行が
市場相場 時価を変更
通知出力※
変更後の
時価を適用
4営業日後
以下同様に推移
※担保差入金融機関等の担保出力指定店舗に「担保不足・余裕等通知」が出力されます。
 担保価額等は、当日を適用日とする時価や当日時点での掛目等により日次で算出
し、毎営業日の業務開始時に更新します。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ロ.担保価額および所要担保価額の更新(続き)
(2)担保余裕額の管理
 更新後の担保価額等については、時価適用日の3営業日前の業務開始時に、日銀
ネットで「担保不足・余裕等通知」が出力されます。
値がマイナスとなる場合に
は、冒頭に符号「-」が付
されます。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ロ.担保価額および所要担保価額の更新(続き)
(2)担保余裕額の管理
 「担保不足・余裕額等通知」では、出力時点から時価適用日までの間に予定され
ている担保受払(期日担保返戻を含みます。)や与信取引等は加味されません。
1日
(月)
2日
(火)
3日
(水)
基準となる
市場相場
日本銀行が
時価を変更
通知出力※
4日
(木)
5日
(金)
6日
(土)
7日
(日)
8日
(月)
9日
(火)
変更後の
時価を適用
4営業日後
・3日の業務開始時点での差入済担保や所
要担保価額合計額に基づく見込み額です。
・3日から8日の業務開始時点までの間に
行われる担保受払や与信取引等は加味され
ません。
・8日の業務開始時点の差入済担保に対し
て変更後の時価適用等が行われ、同時点の
所要担保価額合計額により担保不足・余裕
額が算出されます。
 「担保不足・余裕額等通知」でマイナスが表示されていない場合であっても、そ
の後の担保受払や与信取引等の予定を考慮し、時価適用日の業務開始時点で担保
不足とならないよう担保価額や所要担保価額を厳格に管理してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ハ.期日担保返戻
(2)担保余裕額の管理
 日本銀行は、担保の償還日等の前の一定の日(受戻期日)に自動的に担保返戻(期日
担保返戻)を行います。主な担保目的物区分毎の受戻期日等は次表のとおりです。
担保目的物区分
振決国債
振替社債等
受戻期日
償還日の前営業日
短期社債等
償還日の前営業日
上記以外(注) 償還日の3営業日前
証書貸付債権(電子記録
債権以外)
受戻時点
受戻期日の15時到来
後遅滞なく
受戻期日の業務開始後
遅滞なく
最終返済期日または分割 受戻期日の業務開始後
返済期日の3営業日前
遅滞なく
(注)定時償還債または一部繰上償還債については、定時償還支払日または一部繰上
償還支払日の3営業日前の日の業務開始後遅滞なく担保価額の減額を行います。
 なお、当日に期日担保返戻が行われる振決国債については、15時まで担保として利
用可能であることから、業務開始時点における担保価額(およびこれに基づく担保余
裕額)には含まれていますので、担保管理にあたっては留意してください。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ハ.期日担保返戻(続き)
(2)担保余裕額の管理
 期日担保返戻により担保不足が生じる場合には、担保返戻を行いません(期日担
保返戻が取消となります。)。こうした事態に陥ることを防止するため、受戻期
日を確りと管理したうえで、必要に応じて期日担保返戻の前までに別の担保差入
を行ってください。
 受戻期日については、担保出力指定店舗に出力される「担保受戻日管理表」によ
り確認してください。出力されるタイミングは次表のとおりです。
振決国債
振決国債以外
翌営業日受戻分
本日受戻分(注)
受戻期日の前営業日の
業務開始後遅滞なく
受戻期日の15時到来後遅滞なく
受戻期日の業務開始後遅滞なく
(注)期日担保返戻が取消となった場合は、同じタイミングで「取消分」が出力されます。
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第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
■ ハ.期日担保返戻(続き)
(2)担保余裕額の管理
(事例10)振替社債等の受戻期日の管理不十分による期日担保返戻の取消
 振替社債等(短期社債等以外)の期日担保返戻(償還日の3営業日前)を踏ま
えた別の担保差入を失念した結果、返戻後に担保不足が生じることとなり、当
該返戻の取消が発生。
 日本銀行からの連絡により認識し、直ちに別の担保を差入れ。その後、期日担
保返戻が取消された振替社債等について、担保返戻依頼の入力により受戻し。
⇒担保は担保目的物区分毎に受戻期日が異なります。期日管理は、償還日では
なく受戻期日によって行ってください。
⇒期日担保返戻がある場合には、前営業日に「担保受戻日管理表」が出力され
ますので、返戻後に担保不足とならないことを必ず確認してください。
⇒振替社債等を除き、期日担保返戻が行われなかった担保について、日銀ネッ
トにより担保返戻依頼を行うことはできません。万一、期日担保返戻が取り
消された場合には、日本銀行本支店(担保管理店)に連絡し、その指示に
従ってください。
30
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
2.当座勘定残高等の管理に関する留意事項
(3)国債残高の管理
 個人向け国債の中途換金にかかる決済(売渡対象の銘柄の払出先参加者口座から
の払出および売渡代金の売渡代金入金店舗への入金)は、受払日の11時経過後
に自動的に実行されます。
 このため、払出先参加者が参加者取扱機関である場合には、受払日の11時まで
に、売渡対象銘柄の「自己口Ⅰ」への振替を確実に行ってください。
 万一、受払日の11時の時点で、売渡対象銘柄について国債残高不足が発生して
いる場合には、売渡が実行されません。速やかに国債残高不足を解消したうえ、
「決済指示(国債)」(751201)を送信してください。
31
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(1)入出力グループの概要
■
イ.入出力グループの機能
 入出力グループは、利用先における権限範囲や出力帳票を制御する単位です。各
利用先の事務処理体制等に応じて、任意の数の入出力グループを作成することが
できます。
 権限範囲:業務処理大区分コード(2桁)または業務処理中区分コード(4
桁)の単位で登録。
 出力帳票:業務処理中区分コード(帳票コードの上4桁)または帳票コード
の単位で登録。
 作成した入出力グループに入力者(オペレータまたは送信権限者。以下同じ。)
を登録することで、当該入力者が入力および送信可能な業務処理区分や閲覧可能
な出力帳票を制御することができます。
 また、端末認証装置を入出力グループに登録することで、当該入出力グループが
電文を受信した際にブザー音を鳴らすことおよび未出力電文件数を表示すること
ができます。
32
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(1)入出力グループの概要
■
イ.入出力グループの機能(続き)
 入出力グループの概念図は次のとおりです。
33
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(1)入出力グループの概要
■
イ.入出力グループの機能(続き)
(事例11)オペレータによる入力の際の入出力グループの指定誤り
 複数の入出力グループに所属するオペレータが、取引入力をする際に、入出力
グループの指定を誤っていたことから、必要な権限範囲が登録されていないと
誤認(日銀ネットでは「サインオン中の入力者には許可されていない業務のた
め処理できません。」とのエラーメッセージを表示。)。
⇒取引入力をする際には、入出力グループが正しく選択されているかご確認く
ださい。
(事例12)送信権限者による送信の際の入出力グループの指定誤り
 再鑑方式のデータについて、送信権限者が送信しようとした際、入出力グルー
プを誤って選択していたため、オペレータが入力したデータが検証ファイルに
登録されていないと誤認。
⇒登録データを画面検証または送信する際には、入出力グループおよび検証
ファイルIDが正しく選択されているかご確認ください。
34
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(1)入出力グループの概要
■
イ.入出力グループの機能(続き)
 サインオン中の入力者が指定している入出力グループは、ヘッダ領域(画面上
部)に表示されます。
 入出力グループは、「検証ファイルID等変更」(005301)により、自らが所属す
るグループの範囲内で任意に変更することができます。
①
任意の入出力グループをプルダウンリス
トから指定し、画面右下の実行ボタンを
押下します。
実行ボタンを押下しなければ、変更は反
映されませんのでご注意ください。
②
35
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(1)入出力グループの概要
■
イ.入出力グループの機能(続き)
(事例13)ファイル送信時の入出力グループの指定誤り
 USBメモリに格納したアップロードファイルをファイル送信する際、送信権
限者が入出力グループを誤って選択したため、送信予定のデータが処理の対象
外となり、取引が実行されず。
⇒ファイル送信の際には、入出力グ
ループが正しく選択されているか
確認してください。
⇒また、送信後には処理結果画面に
おいて、処理対象外となったデー
タがないかを確認してください。
■処理結果
指定したデータは全て送信が終了しました。
グループ 001
検証ファイル ID
S
ファイル名称 987654321
入力番号(自・至) 0001 ~ 0200
指定件数 200 件
処理件数 195 件
処理対象外件数
5 件(注)
処理対象外(入力番号)(注)
処理の対象外となったデータがある場
合には、当該データの入力番号が画面
下部に表示されます。
一鑑業務
0005
権限範囲外
0012 0040 0157 0170
印 刷
終 了
36
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(1)入出力グループの概要
■
ロ.セキュリティグループと共用グループ
 次の入出力グループは、利用先毎に1つずつ固定で設定されます。
① セキュリティグループ
・セキュリティ関係事務専用の入出力グループです。入出力グループの作成や
作成した入出力グループへの権限範囲や出力帳票の設定等で使用します。
・セキュリティグループの抹消および同グループに登録された権限範囲や出力
帳票の変更を行うことはできません。
② 共用グループ
・いずれの入出力グループにも受信設定がされていないEX一方通知電文およ
び一斉送信電文を受信するグループです。
・入力者がどの入出力グループを指定している場合でも、共用グループで受信
した電文を確認することができます。
・権限範囲および出力帳票、入力者、端末認証装置を登録することはできませ
ん。
37
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(2)事務処理体制の確保
 日銀ネットにおけるセキュリティ関係事務を統括する責任者として、「セキュリ
ティ対策責任者」を選任してください。
⇒「諸取引等に関し使用する印鑑(または署名鑑)届」により日本銀行に届け出
ている日銀ネットに関する権限を付与した者の中から選任してください。
 セキュリティグループに入力者を割当てる場合には、入力者のパスワードロック
等の不測の事態に備え、入力者を3名以上(うち送信権限者を2名以上)割当て
ることとしてください。
⇒ セキュリティグループに割当てた入力者が、送信権限者1名のみまたはオペ
レータのみとなった場合には、速やかに日銀ネット主管店に連絡してくださ
い。
38
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(3)端末認証装置等の管理
 端末認証装置の暗証番号、権限者カードおよび権限者登録カードのパスワード、
端末認証装置等の証明書については、原則として定期的な変更または更新が必要
です。
暗証番号/パスワードの変更
証明書更新
通常時用
月1回以上
※4回連続誤入力でロック
年1回以上
障害時用(注)
原則不要
※4回連続誤入力でロック
年1回以上
(注)障害時に使用するためにバックアップ拠点に設置した権限者登録カードについても同
じ取扱いとなります。
 証明書の有効期限(1年3か月)が経過すると使用不能となり、再発行が必要と
なります。特に、バックアップ拠点に設置している端末認証装置等については、
更新を失念しないようにご注意ください。
39
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(3)端末認証装置等の管理(続き)
(事例14)端末認証装置の証明書更新の失念
 予備分として保有していた端末認証装置について、証明書の更新を失念した結
果、当該端末認証装置が失効。
⇒証明書更新は、保有する全ての端末認証装置、権限者カードおよび権限者登
録カードについて確実に行ってください。
⇒利用先内で保有する端末認証装置等に証明書更新が1年以上行われていない
ものがある場合、入力者がサインオンした際にその旨を警告するメッセージ
が表示されます。
当該メッセージが表示された場合、 「端末認証装置情報照会」(034122)
または「入力者等情報照会」(034121)により対象となる端末認証装置等を
確認のうえ、証明書の更新を行ってください。
40
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(3)端末認証装置等の管理(続き)
 暗証番号等がロックされた場合の対応は次のとおりです。
媒体の種類
対応方法
端末認証装置、
権限者登録カード
PKIミドルウェア管理ツールの操作手順(注1)に従い、「端
末認証装置ロック解除コード」または「権限者登録カード
ロック解除コード」(注2)を利用して再設定。
権限者カード
オペレータ
権限者登録カードを用いて、「権限者パスワードの初期化」
(031202)により初期化(注3)。
送信権限者が「オペレータパスワードの初期化」(031102)
により初期化 (注3)。
(注1)「日本銀行金融ネットワークシステム用端末設定マニュアル」を参照してください。
(注2)「端末認証装置暗証番号等通知」または「権限者登録カード暗証番号等通知」に記載されていま
す。
(注3)初期化後のパスワードは、識別年月日を西暦表記(8桁)したものです。初期化後は、速やかに
パスワードの変更を行ってください。識別年月日は、「権限者の登録・権限者および権限者カード
の抹消済通知」または「オペレータの登録・抹消済通知」に記載されています。
41
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(3)端末認証装置等の管理(続き)
 端末認証装置等を紛失した場合、次のとおり手続きを行ってください。
媒体の種類
対処方法
端末認証装置
電話により直ちに日銀ネット主管店に連絡のうえ、「端末認証
装置抹消依頼書」を提出。
─ 同時に再発行を希望する場合には、「端末認証装置発行
依頼書」も提出。
権限者登録
カード
電話により直ちに日銀ネット主管店に連絡のうえ、「権限者登
録カード抹消依頼書」および「権限者登録カード発行依頼書」
を提出。
権限者カード
直ちに送信権限者の抹消(【権限者の登録・権限者および権限
者カードの抹消】(031203))を実施したうえで、日銀ネッ
ト主管店に「権限者カード紛失・盗難届出書」を提出。
 なお、上記手続き後に紛失した端末認証装置等が発見された場合には、速やかに
日銀ネット主管店に返却してください。
42
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(3)端末認証装置等の管理(続き)
(事例15)権限者カードの紛失
 権限者カードをシャツのポケットに入れたまま外出し、外出先において同カー
ドを紛失。
⇒権限者カードは、使用後、施錠可能なロッカー等、特定の場所に返却・保管
するなど、執務エリア外に持ち出さないようにご注意ください。
(事例16)権限者カード(障害時用)の紛失
 権限者カードと権限者カード(障害時用)を保有する送信権限者が異動した際
の抹消手続きにおいて、権限者カード(障害時用)の紛失が発覚。
 権限者カードは保管台帳への記載、金庫での保管等、厳格な管理が行われてい
た一方、権限者カード(障害時用)については、保有の有無が人によって区々
であることもあり、保管台帳への記載漏れがあったほか、送信権限者が自らの
個人ロッカーに保管するなど、組織的な管理が行われていなかった。
43
第1部:日銀ネットの運行管理に関する事項
3.セキュリティ関係の留意事項
(3)端末認証装置等の管理(続き)
 送信権限者の異動等により権限者カードを抹消した場合、当該権限者カードは、
PKIミドルウェア管理ツール(41ページ(注1)参照)の手順に従い、初期化
したうえで、再利用してください。
 ただし、カード裏面に「このカードは、PKIミドルウェア管理ツールで初期化
可能です。」という表示がないカードは初期化できませんので、日銀ネット主管
店に返却してください。
<表示あり>
<表示なし>
44
| 第1部
| 第2部 障害・災害対応等に関する事項
| 第3部
1.障害・災害発生時の対応
(1)障害発生時の基本動作
(2)端末装置障害等への対処
(3)CPU接続障害への対処
(4)自行(庫・社)システム障害への対処
(5)利用先障害等に関する情報提供
(6)災害等発生時の初期動作
2.障害・災害に備えた体制整備
(1)端末装置等の複数化
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
(3)国債決済代行先の設定
(4)その他の体制整備
3.日本銀行の業務継続
(1)日本銀行の業務継続の概要
(2)日銀ネットの業務継続
45
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(1)障害発生時の基本動作
 日銀ネットの利用について障害が発生した場合には(判明した時点でわかる範囲
で)次の事項を、センターならびに日銀ネット主管店に連絡してください。
 センターの連絡先:042-351-1127
障害の状況
・障害が発生した箇所および発生時刻。
・影響の出ている(出る可能性のある)業務。
・端末装置に表示された処理通番(取得できた場合)。
当日の予定取引
・当日の日銀ネット入力予定取引件数・金額。
・障害発生時における未処理取引件数・金額。
・予定取引の決済時限。
代替手段等の採否等
・復旧の可否および復旧までの所要見込み時間。
・代替手段による業務継続の可否およびその切替えまで
の所要見込み時間。
・事務処理終了までの見込み時間。
連絡先
・障害が復旧するまでの間の連絡先(利用業務毎に区分
されている場合はその区分毎)。
46
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(2)端末装置障害等への対処
 端末装置等で障害が発生した場合の対応例
①障害発生
②代替手段
③その他代替手段
─ 予定取引の内容や物量など
に応じて判断
─ やむを得ない場合で日
本銀行が許可したとき
BU拠点での業務継続
端末装置等
での障害
・端末装置やIDカー
ドリーダ/ライタの不
具合の場合、再起動や
清掃等により自己復旧
が可能なケースも
・取引の時限までに端末の立
上げおよび入力が可能か
書面取引の実施
・取引の時限までに日本銀行
へ書面を提出できるか
─ 主管店への移動時間
─ 必要書類の準備時間
日本銀行本店
設置端末
の使用
・取引の時限までに
日本銀行本店へ来
店可能か
47
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(2)端末装置障害等への対処
■
イ.端末認証装置(障害時用)の使用
 バックアップ拠点(他の営業所等)に端末認証装置(障害時用)等を設置してい
る場合、当該拠点において日銀ネットの利用を継続することができます。
⇒バックアップ拠点および端末認証装置(障害時用)の詳細については、後述
(64ページ以降参照)します。
48
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(2)端末装置障害等への対処
■
ロ.書面取引等
 一部の利用業務は書面取引による対応が可能です。利用業務毎の書面取引の可否
は次表のとおりです。
書面取引が可能
書面取引が不可能
当座勘定取引
現金受払関係事務(戸田分館)
当座勘定(同時決済口)取引関係事務(注)
外国為替円決済制度関係事務
金融調節等入札連絡事務
国債売買関係事務
相対型電子貸付関係事務
振替社債等資金同時受渡関係事務
入札型電子貸付関係事務
国債資金同時受渡関係事務
担保関係事務
国債振替決済関係事務
(注)自己勘定間振替のみ。
国債発行関係事務
49
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(2)端末装置障害等への対処
■
ロ.書面取引等(続き)
 書面取引に使用する用紙は、各利用細則や規則等を参照してください。なお、次
の業務については、日本銀行より交付する所定の用紙が必要です。
取引内容
使用する用紙
現金の支払請求
当座勘定小切手綴込用紙(当座小切手帳)
振替依頼
当座勘定振替依頼書
 書面取引等の代替手段で対応できないなどやむを得ない場合、日本銀行は、利用
先自らが日本銀行本店に設置された端末装置を使用して必要な入力・出力を行う
ことを許可することがあります。利用先は、日本銀行が許可した場合に限り、
「代行入出力依頼書」を作成のうえ、入力資料、権限者カードおよび端末認証装
置を持って日本銀行本店(業務局)まで出向いてください。
50
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(2)端末装置障害等への対処
■
ロ.書面取引等(続き)
 書面取引にかかる所定の用紙や書面取引用手引(当座勘定事務手引(オンライン
取引先用・書面取引等))が必要な場合は、日本銀行の窓口に請求してくださ
い。
【届出印・用紙の保管状況】
(回答数575)
【書面取引用手引の保管状況】
(回答数580)
3.1%
8.7%
直ちに使用
できる
8.8%
使用に時間
がかかる
88.2%
保管場所が
不明
保有して
いる
保有して
いない
91.2%
51
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(3)CPU接続障害への対処
 CPU接続で障害が発生した場合の対応例
①障害発生
CPU接続
障害
②代替手段
─ 事務量、体制等を考慮
ファイルUL/DL
機能の利用
・端末装置が利用可能であ
ること
・自行(庫・社)システム
により、入力データの作
成が可能であること
端末装置へ
の直接入力
バックアップサイト
への切替え
・端末装置が利用可能であ
ること
・取引の時限までに切替え
および処理が可能なこと
※事務量に応じた優先順位
付け/事務処理体制の確
保等が必要
52
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(3)CPU接続障害への対処(続き)
 ファイルUL/DL機能は、自社システムで作成したデータ等を外部記憶媒体や
社内ネットワークを経由して端末装置からアップロードすることで、個々の入力
項目への入力をせずに電文を送信できる機能です。
⇒一度にアップロード可能な検証データ数は最大で500件です。
⇒ファイルUL/DL機能を利用する場合、予め日本銀行への届出が必要です。
 ファイルUL/DL機能の利用や端末装置への直接入力にあたり、CPU接続対
象電文の代替出力が可能です。代替出力を希望し、日本銀行がこれを許可した場
合には、次表の依頼書を日本銀行(業務局)に提出してください。
概要
提出する依頼書
出力先切替え
CPU接続対象電文の出力先を
端末装置に切り替え
EX一方通知電文出力先切替依頼書
一括再送
CPU接続先へ送信済の電文を
端末装置に一括して出力
一括再送実施依頼書
⇒緊急の場合には、依頼書について、書面による提出に先立ち、電子メールに
よる送信を指示することがあります。
53
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(3)CPU接続障害への対処(続き)
 メインサイトで障害が発生した場合でも、バックアップサイトに切替えること
で、業務継続が可能です。バックアップサイトへの切替えを希望し、日本銀行が
これを許可した場合、「コンピュータ接続サイト切替依頼書」を日本銀行(業務
局)に提出してください。
⇒緊急の場合には、依頼書について、書面による提出に先立ち、電子メールによ
る送信を指示することがあります。
54
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(4)自行(庫・社)システム障害への対処
 自行(庫・社)システムに障害が発生した場合(判明した時点でわかる範囲
で) 、状況等を速やかに日本銀行金融機構局(または支店営業(総務)課)に
連絡してください。
⇒その際、事務量(当日の予定取引および件数、障害発生時における未処理取引
および件数、予定取引の決済時限)等を速やかに確認のうえ、併せてご報告
ください。
 障害発生に伴い、入力延長を希望する場合は、利用業務に応じた連絡先へ連絡し
てください(12ページ参照)。
55
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(5)利用先障害等に関する情報提供
 日本銀行では、自行(庫・社)システムおよび取引先の日銀ネット関連機器の障
害などにより、日銀ネットの運行スケジュールに影響を及ぼす場合、取引先など
に当該障害に関する情報提供を行うことがあります。その際の主な判断基準等は
次のとおりです。
情報提供の主な判断
基準
・日銀ネットの各種取引の入力締切時刻を延長せざるを
得ない可能性が相当程度あると判断した場合。
⇒障害の程度、事務処理件数と入力締切時刻までの時間
的余裕、市場への影響度合いなどを勘案して判断。
・情報提供に先立ち、障害発生先に事前確認を行うこと
があります。
情報提供に当っての
事前確認
⇒情報提供は迅速性が求められます。日本銀行からの事
前確認に対し速やかに回答できるよう、予め内部連
絡体制を構築するほか、必要なコンティンジェン
シープランを策定してください。
連絡手段
・日銀ネットによる一斉送信やFAXを想定。
56
第2部:障害・災害対応等に関する事項
1.障害・災害発生時の対応
(6)災害等発生時の初期動作
 夜間・休日に災害等が発生した場合等、日銀ネットの稼動時間外に疎通確認を行
うときは、端末装置にインストールされたウィルス対策ソフトの定義ファイル更
新を行ってください。更新が正常に完了すれば、回線疎通に問題はありません。
 具体的な手順は次のとおりです。
①画面右下の盾のマーク
を右クリック。
③ウィルス定義ファイルの更
新が開始され、「更新完了」
が表示されたら完了です。
②「今すぐ更新」を
左クリック。
57
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(1)端末装置等の複数化
 利用先における日銀ネットにかかる業務継続体制の整備として、次の各段階での
複数化が有効です。
 入力者(送信権限者・オペレータ)の複数登録
⇒交通機関の乱れ等により出勤不能者が発生した場合や限られた入力者でパス
ワードロックが発生した場合でも、他の入力者が入力することができます。
 端末認証装置の複数保有
⇒パスワードロックや紛失・破損が生じた場合でも、他の端末認証装置により
日銀ネットの利用を継続することができます。なお、端末装置でのブザー音
の鳴動有無を変更する場合には、使用する端末認証装置への入出力グループ
の割当てを変更してください。
 端末装置の複数保有
⇒端末装置に障害が発生した場合でも、端末の調達・移設や当該端末のセット
アップを行うことなく、日銀ネットの利用を継続することが可能です。
58
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(1)端末装置等の複数化(続き)
 IDカードリーダ/ライタの予備機の保有
⇒IDカードリーダ/ライタの調達には通常2~5日を要します。予備機を保
有しておくことで、この間も日銀ネットの利用を継続することが可能です。
【端末認証装置等が認識されない場合の初期対応】
・IDカードリーダ/ライタが端末認証装置等を認識しない場合の初期対応は次のとおり
です。
①端末認証装置等のICチップ部を柔らかい布等で軽く拭く。
②IDカードリーダ/ライタを清掃する。
③IDカードリーダ/ライタを端末装置から抜き差しする。
④IDカードリーダ/ライタを別のUSBポートへ差し込む。
・これらの対処後も端末認証装置等が認識されない場合には、IDカードリーダ/ライタ
または端末装置のUSBポートの故障が考えられます。センターに連絡してください。
 アクセス回線の複数敷設
⇒特定の回線に障害が発生した場合でも、他の回線に接続する端末装置等を使
用して日銀ネットの利用を継続することが可能です。
59
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(1)端末装置等の複数化(続き)
 「BUあり」(端末認証装置(障害時用)を設置済)の先を含めると約6割の先
では、何らかの形でバックアップ端末を確保済となっています。これを1日の事
務量(1営業日当たりの照会機能等を含む入力件数。)毎にみると、5件以上の
入力がある利用先では、複数台保有している先が過半に上ります。
【事務量毎の端末装置の保有台数】
【端末装置の保有台数】
(全体(595先))
5件未満
17.6% 14.4%
(341先)
(
68.0%
43.0%
44.7%
入
力 5件以上
件 20件未満
数
(109先)
/
日
64.2%
13.8% 22.0%
)
12.3%
2台以上
1台(BUあり)
20件以上
(145先)
1台(BUなし)
93.8%
6.2%
0.0%
0%
25%
50%
75%
100%
60
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(1)端末装置等の複数化(続き)
 全体の約2割の利用先では、通常時の事務拠点から日本銀行本支店までの所要時
間が1時間超となっています。こうした利用先においては、書面取引での対応に
相応の時間を要することから、特に端末装置等の複数化をご検討ください。
【所要時間別の端末装置の保有台数】
【日本銀行までの所要時間】
(全体(582先))
18.4%
19.6%
日本銀行まで
の所要時間
10分以内
10分超
30分以内
24.4%
37.6%
30分超
1時間以内
1時間超
1時間以内
(475先)
51.4%
1時間超
(107先) 18.7%
0.0%
0%
2台以上
25%
15.2% 33.5%
81.3%
50%
1台(BUあり)
75%
100%
1台(BUなし)
61
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(1)端末装置等の複数化(続き)
 IDカードリーダ/ライタの予備機を保有している(端末台数より多くIDカー
ドリーダ/ライタを保有している)利用先は1割程度です。
 なお、端末認証装置は日本銀行に依頼することで発行を受けることができますの
で、保有枚数が1枚のみの利用先においては、複数化を是非検討してください。
【端末装置等の複数化の状況】
端末認証装置
(複数枚保有)
99.0%
(595先)
IDカードリーダ/ライタ(予備あり)
(595先)
11.6%
アクセス回線
(595先)
(予備なし)
88.4%
(複数本敷設)
34.6%
0%
(1枚のみ保有)
1.0%
25%
(1本のみ敷設)
65.4%
50%
75%
100% 62
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(1)端末装置等の複数化(続き)
(事例17)IDカードリーダ/ライタの故障
 IDカードリーダ/ライタの故障により送信権限者のサインオンが不可能とな
り、電文送信ができない事象が発生。端末装置に異常はないものの、IDカー
ドリーダ/ライタの予備機がないため、日銀ネットの利用が不可となった。
 当日予定していた振替依頼(同時決済口)について、通常の当座勘定による取
引とすることについて相手先の了解を得たうえで、日本銀行に当座勘定振替依
頼書を提出。
⇒書面取引への移行に伴い、通常の取引慣行や当初予定していた取引方法とは
異なる対応(当座勘定(同時決済口)取引の当座勘定取引への変更、DVP
決済の非DVP決済への変更等)を行う場合には、取引の相手方の了解を得
ることが必要です。
63
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
イ.制度概要
 通常拠点での日銀ネット利用が不可能となる場合に備えて、予め日本銀行の承認
を得たうえで、他の営業所等に端末装置や端末認証装置を設置し、日銀ネットの
利用を継続する体制を強化することができます(いずれの場合においても、自ら
の日銀ネット主管店の業務区域外の営業所等に設置することが可能です)。
 この場合の端末認証装置の設置方法は次の2とおりです。
① 他の営業所等に端末認証装置(障害時用)を設置。
⇒他の営業所等をバックアップ拠点とし、通常拠点で日銀ネットが利用できな
くなった場合に限り使用するもの。この場合、権限者カード(障害時用)を
発行し、バックアップ拠点で保管することが可能です。
② 通常拠点に加えて他の営業所等にも端末認証装置を設置。
⇒通常拠点と並行して常時日銀ネットを利用するために、他の営業所等にも通
常時用の端末認証装置を設置し、当該営業所等の職員に権限者カードを発
行。
64
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
イ.制度概要(続き)
 端末認証装置(障害時用)を使用した具体的なバックアップ構成例は次のとおり
です。
① 利用先ではない他の営業所等をバックアップ拠点とするケース
・通常は日銀ネットを使用していない営業所等に新たにアクセス回線を敷設し
たうえで、当該営業所等に端末装置や端末認証装置(障害時用)を設置。
② 利用先となっている他の営業所等をバックアップ拠点とするケース
・既に利用先である営業所等に端末認証装置(障害時用)を設置し、当該営業
所等に敷設・設置済のアクセス回線や端末装置を活用。
65
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
イ.制度概要(続き)
① 利用先ではない他の営業所等をバックアップ拠点とするケースのイメージ
66
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
イ.制度概要(続き)
② 利用先となっている他の営業所等をバックアップ拠点とするケースのイメージ
⇒C支店に端末装置が1台しかない場合、A支店として端末装置を使用する間は
一時的にC支店としての日銀ネットの利用ができなくなります。
67
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
ロ.利用例
 約4割の利用先が端末認証装置(障害時用)を設置済です。これを1日の事務量
毎にみると、20件以上の入力がある先では、端末認証装置(障害時用)を設置
済の利用先が約8割に上ります。
【端末認証装置(障害時用)の設置状況】 【事務量毎の端末認証装置(障害時用)の設置有無】
(全体(595先))
(
5件未満
(341先)
39.2%
60.8%
19.9%
入
力 5件以上
件 20件未満
数
(109先)
/
日
80.1%
45.9%
54.1%
)
20件以上
(145先)
設置済
未設置
79.3%
0%
25%
50%
20.7%
75%
100%
68
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
ロ.利用例(続き)
 約半数の利用先において、日銀ネットについてのバックアップ拠点(注)を整備済
です。
【バックアップ拠点の整備状況】
(全体595先)
53.3%
46.7%
(注)通常拠点での障害発生等に備
えて、同拠点とは別に端末認証
装置または端末認証装置(障害
時用)を設置している拠点。
整備済
未整備
69
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
ロ.利用例(続き)
 バックアップ拠点の使用形態は様々ですが、「通常拠点からの駆付け」の場合は
立上げ所要時間を意識した体制整備に留意が必要です。
【バックアップ拠点の使用形態】
(整備済の278先ベース)
75%
50%
(複数回答可)
57.9%
(161先)
43.2%
(120先)
14.4%
(40先)
25%
【使用形態毎の立上げ所要時間】
(複数回答可)
9.6%
①
37.6%
(125先)
11.2%
②
(157先)
41.4%
41.6%
13.4%
43.9%
1.3%
0%
①
②
①通常拠点からの駆付け
②BU拠点対応要員による代行
③平時からデュアルオペ
③
0%
10分以内
25%
10分超
30分以内
50%
75%
30分超
1時間以内
100%
1時間超
(注)立上げ所要時間について複数拠点保有先での複数回答や未回答の先
70
があるため、左右の図で①・②の回答数が一致しない。
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
ロ.利用例(続き)
(事例18)同一FGに所属する他の金融機関等の営業所等への端末認証装置(障害
時用)の設置①
 A銀行本店分の端末認証装置(障害時用)を同一FG内のB銀行本店に設置す
るとともに、災害等発生時における日銀ネット入力をB銀行に業務委託。
【背景・経緯】
 A銀行本店では、大地震の発生によりバックアップ拠点(端末認証装置(障
害時用)を設置。)の入居ビルが損壊。継続使用が不可となった。
 代替のバックアップ拠点の設定に当たり、広域被災リスクも意識してBCP
強化に取組むこととし、自行内に限らず、同一FG内のB銀行の拠点を活用
することを検討。
 B銀行本店は既に利用先であり、かつ、A銀行本店からの距離も遠かったた
め、両行で業務委託契約を結んだうえで、B銀行本店に端末認証装置(障害
時用)を移設するとともに追加的に回線を敷設。災害等発生時にはB銀行の
職員がA銀行ステータスで日銀ネット入力を行う体制を確立。
71
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
ロ.利用例(続き)
(事例19)同一FGに所属する他の金融機関等の営業所等への端末認証装置(障害
時用)の設置②
 C銀行本店が、同一FG内のD銀行本店に端末認証装置(障害時用)を設置の
うえ、その利用について、同じFGに所属し、予てより利用先D銀行本店(利
用先)の日銀ネット入力を受託していた法人Eに業務委託。
【背景・経緯】
 C銀行本店では、自行内の他の拠点(日銀ネットを利用していない営業所
等)に端末認証装置(障害時用)を設置していたが、バックアップ拠点とし
ての機能度(設備面・人員面)の維持管理に相応の負担があった。
 このため、同一FG内のD銀行本店の設備および法人Eの人員を活用する形
で、FG全体としての維持管理負担を軽減。
72
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
ロ.利用例(続き)
(事例20)端末認証装置(障害時用)から通常時用の端末認証装置への切替え
 F銀行a支店に設置していた同行本店ステータスの端末認証装置(障害時用)
を撤去して通常時用の端末認証装置を新たに設置し、通常時からa支店におい
て本店ステータスで日銀ネット入力を行う取扱いを開始。
【背景・経緯】
 F銀行では、予てよりa支店を本店のバックアップ拠点と位置付け、端末認
証装置(障害時用)を設置していたが、研修や訓練だけでは、災害等発生時
に備えた機能度の維持・向上には限界があると認識。
 このため、a支店に設置する端末認証装置を通常時用のものへと切替え、通
常時から本店とa支店とで本店業務を行う体制を整備。
73
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(2)端末認証装置(障害時用)の設置等
■
ハ.使用する際の留意事項等
 端末認証装置(障害時用)は訓練目的で使用することが可能です。
⇒端末認証装置(障害時用)を使用する場合であっても、通常時の業務拠点にお
ける日銀ネットの利用中断や当日処理終了の入力は不要です。
 端末認証装置(障害時用)を使用するときは、予めセンターに連絡してくださ
い。
⇒センターとの接続確認やセキュリティ関係事務(証明書の更新等)のみを行う
場合には、センターへの連絡は不要です。
 バックアップ拠点に設置した端末装置についても、定期的に定義ファイルの更新
およびウィルスチェックを実施してください。
⇒定義ファイルの更新を行わない期間が長期に亘ると、次回の更新作業に時間を
要する場合があります。
⇒定義ファイルの更新は、正午から15時30分までの間に端末装置のOSを起
動した状態(端末認証装置による端末接続は不要です。)としておくことで
自動的に行われます。
74
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(3)国債決済代行先の設定
 国債決済代行先を設定することで、日本銀行との間で書面等を授受することな
く、迅速な担保差入れが可能となります。
【利用先(担保差入人)が国債決済代行先を通じて振決国債を担保差入する場合】
②
担保差入の申出
日本銀行人
国債決済代行先
担保差入人
①
担保差入の申出
に関する指示
<日銀ネット入力>
 国債決済代行先の設定には、届出書および約定書の提出が必要となります。
75
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(4)その他の体制整備
 BU拠点での訓練(立上げ訓練や実取引訓練)を約4割の利用先で実施。
 このほかには、通常とは異なる形で現金・資金の調達方法、日銀ネットの利用
方法を確認する訓練などを実施。
【直近1年間の訓練実施状況】
50%
40%
40.3%
(240先)
(複数回答可)
34.1%
(203先)
30%
20.5%
(122先)
20.5%
(122先)
20%
8.7%
(52先)
10%
0%
BU拠点
での訓練
うち立上
げ訓練
うち実取
引訓練
書面取引
(「その他」の主な内容)
 日本銀行からの直取り訓練
 補完貸付制度による借入
 他行からの資金調達
 代替要員による日銀ネット端
末操作
 日銀ネット端末操作(CPU
接続先)
 ファイルUL/DL機能の使
用(CPU接続先)
その他
76
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(4)その他の体制整備(続き)
 アンケートでお寄せいただいた「障害・災害発生時の経験談」をご紹介します。
① バックアップ拠点の整備、同拠点の機能度の維持・向上
◎ 通常時からデュアル体制で業務処理を行っていたことで、一方の拠点で回線障
害が発生した際に、他方の拠点で円滑に業務継続ができた。
◎ 半期毎にバックアップ拠点での実取引訓練を実施していたことで、通常拠点で
端末装置に障害が発生したときに、円滑な対応が可能であった。
△ 現状、通常拠点からの逐次指示(電話)で端末立上げ等を行っているため、
バックアップ拠点の担当者が単独で操作できるようにしなければならないと感
じている。
77
第2部:障害・災害対応等に関する事項
2.障害・災害に備えた体制整備
(4)その他の体制整備(続き)
② 端末装置等の障害等への耐性強化
△ 普段は余り日銀ネットでの取引入力をしていないが、いざ使用しようとした際
にフリーズしてしまい、別の端末へのセットアップ作業にも時間がかかったた
め、予定取引ができなくなったことがあった。
◎ 日銀ネットに無停電電源装置を接続していたことで、落雷による停電時にも自
家発電への切替までの間、電源を確保することができた。
③ その他
◎ 日頃から届出済の印鑑や日本銀行から配付された事務手引(当座勘定関係事務
手引)の保管場所を確認していたので、端末装置に障害が発生した際に迅速に
対応できた。
◎ 定期的な日銀ネット打鍵訓練を行っており、CPU接続で障害が発生したとき
に、混乱なく決済業務を継続することができた。
78
第2部:障害・災害対応等に関する事項
3.日本銀行の業務継続
(1)日本銀行の業務継続の概要
日本銀行では、自然災害や人為的災害(テロ、サイバー攻撃等)、技術的トラブ
ル(停電、システム障害など)を想定し、日銀ネットについて以下の業務継続体
制を構築しています。
主要拠点の機能状況
日本橋本店 府中センター
業務継続手段
センターの機能
不全
○
×
・センターを大阪バックアップセン
ターに切替え
本店の機能不全
×
○
・本部機能を本店以外の場所で継続
×
・センターを大阪バックアップセン
ターに切替え
・本部機能の一部を大阪に移管
センター・本店
ともに機能不全
×
79
第2部:障害・災害対応等に関する事項
3.日本銀行の業務継続
(2)日銀ネットの業務継続
 大阪バックアップセンターへ切替える場合、システム停止後、2時間以内で業務
(日銀ネットの利用)が再開できる体制を構築しています。
⇒日銀ネットの業務再開までの間、日本銀行からの情報提供は、FAXなどで
行うことを想定しています。
 日本銀行では、取引先にもご参加いただくシステム障害対策訓練を毎年実施して
います。
⇒次回の上記訓練は、2017年3月12日(日)に行う予定です。障害時の
手順などを確認する貴重な機会ですので、障害対応力の強化などにお役立て
ください。
80
| 第1部
| 第2部
| 第3部 日銀ネットの利用状況を踏まえて
1.日銀ネットの利用状況
(1)日銀ネット入力時のエラー発生率
(2)利用先からの照会件数
(3)事務ミスの発生件数
2.入力ミスが生じやすい入力画面
(1)当座勘定(同時決済口)の「待機順序変更」および「取消」
(2)金融機関等・店舗情報の照会
(3)振決国債の利子配分先変更
(4)権限者1鑑方式の入力画面
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(1)コード検索の方法
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握
(3)新機能の利用状況
81
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
1.日銀ネットの利用状況
(1)日銀ネット入力時のエラー発生率
 日銀ネット入力時のエラー発生率(注)は、全面稼動開始以降、低下傾向にあ
り、オペレーション面での習熟が進んでいるものと評価しています。
 CPU接続先・端末入力先とも、エラー率が低下しています。
― CPU接続先は、CPU接続障害時には、普段は使用しない業務処理区分
について日銀ネット端末により短時間で大量の入力を行うことが想定されま
すので、この点も念頭に置いて、自らの事務習熟を図ってください。
【図1-1】入力エラー率
【図1-2】入力エラー率(CPU先、端末先)
(%)
(%)
0.1
1.0
0.08
0.8
0.06
0.6
0.04
0.4
0.02
0.2
0
端末入力(CPU接続先)
端末入力(端末入力先)
CPU入力(CPU接続先)
0.0
15/10 11
12
16/1
2
3
4
5
6
7
8
(年月)
15/10
11
12
16/1
2
3
4
(注)日銀ネット入力時に、エラー電文が利用先に出力された件数の割合。
5
6
7
8
(年月)
82
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
1.日銀ネットの利用状況
(2)利用先からの照会件数
 利用先からの照会件数も、全面稼動開始以降、低下傾向にあり、新日銀ネッ
トを利用した業務処理について、理解が進んでいるものと評価しています。
 国債発行・振決、業務共通、当座勘定(同時決済口)に関する照会が多い傾
向にあります。
【図2-2】照会件数の内訳(注)
【図2-1】利用先からの照会件数
(件)
30
20
外為
2%
10
与信・担保
3%
0
15/10 11
12
16/1
2
3
4
5
6
7
8
(年月)
国債DVP
5%
その他
36%
国債発行・
振決
25%
業務共通
11%
同時決済口
10%
当座勘定
8%
 主な照会内容
・国債発行・振決 ⇒ 利子配分先変更(入力可能時間帯等)
・業務共通
⇒ 当日処理終了 (入力後の利用可能業務等)
・同時決済口
⇒ 自動振替処理 (出力帳票の有無等)
(注)2015/10月~2016/8月までに利用先から寄せられた照会の内訳。
83
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
1.日銀ネットの利用状況
(3)事務ミスの発生件数
 日銀ネットに関する事務ミスの発生件数は、全面稼動開始以降、一時的に増加
したものの、本年2月以降は低下傾向にあり、足もとの事務は、円滑に行われ
ているものと評価しています。
 業務共通、国債発行・振決、当座勘定の事務ミスが多い傾向にあります。
【図3-1】事務ミスの件数
【図3-2】事務ミスの内訳(注)
(件)
20
15
与信・担保
1%
その他
24%
10
5
当座勘定
13%
0
15/10 11
12
16/1
2
3
4
5
6
7
8
業務共通
38%
国債発行・
振決
24%
(年月)
 主な事務ミスの事例
・業務共通
⇒ 「当日処理終了」の入力失念
・国債発行・振決 ⇒ 個人向け国債(中途換金)の入力遅延
・当座勘定
⇒ 他店からの資金振替前の現金直取依頼(当預の残高不足)
(注)2015/10月~2016/8月までに発生した事務ミスの内訳。
84
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
2.入力ミスが生じやすい入力画面
(1)当座勘定(同時決済口)の「待機順序変更」および「取消」
 当座勘定(同時決済口)に待機する振替依頼について、待機順序の変更
や、取消を行うための入力画面です。
 他の再鑑方式の入力画面と比較して、入力時のエラー率が高くなってい
ます。
【入力画面】
■251301 当座勘定(同時決済口)
■待機順序変更
受付番号
①
変更区分
②
先頭:1
□入力データ固定
最後尾:2
連
続
実
行
キャンセル
【出力帳票】
受付通知(当座勘定(同時決済口))
──振替依頼人宛通知──
優先度区分
取引実行日
受付番号
引落口座
誤って「入金口座」の受付番号を
入力すると、エラーとなります。
金額
(注1)
受付番号
円
入金口座
(注2)
受取顧客
口座所在店舗名
受取顧客
口座種目・番号
受取顧客
顧客名
依頼顧客名
記事
出力帳票には受付番号が2つ
表示(引落口座、入金口座)
されています。
(注3)
備考
(注4)
【入力エラー率】
「待機順序変更」: 4.4%
「取消」
:64.7%
(再鑑方式の平均:0.04%)
【想定される原因】
• 決済済の振替依頼について、本入力を
実施。
• 誤って入金口座の受付番号を入力。
【注意点】
• 照会画面(受払明細)を利用して、振
替依頼の決済状況を確認できます。
• 受付番号欄には、「引落口座」の受付
番号を入力してください。
85
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
2.入力ミスが生じやすい入力画面
(2)金融機関等・店舗情報の照会
 自行(庫・社)の金融機関等情報や、金融機関等店舗情報を照会する
ための入力画面です。
 他のオペレータ1鑑方式の入力画面(主に照会画面)と比較して、入
力時のエラー率が高くなっています。
【入力画面】
■061101 パラメータ照会
■金融機関等・店舗情報
照会対象区分
①
照会対象日
金融機関等
金融機関等店舗
□入力データ固定
②
③
④
コード検索
コード検索
連 続
実 行
キャンセル
・双方の欄にコードを入力するとエラーとなります。
・他の金融機関等の情報は照会できません。
【エラー率】
74.5%
(オペレータ1鑑方式の平均:0.23%)
【想定される原因】
• 「金融機関等」欄と「金融機関等店舗」
欄の双方にコードを入力。
• 他行の金融機関等コードを入力。
【注意点】
• 一方のコード欄のみ入力してください。
• 他行の金融機関等(店舗)情報を確認す
る場合は、「金融機関等(同店舗)コー
ド一覧」(注)を利用してください。
(注)日本銀行HPの「業務上の事務連絡」に掲載しています((参考)参照)。
86
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
2.入力ミスが生じやすい入力画面
(3)振決国債の利子配分先変更
 振決参加者が、自己の参加者口座に記録されている振決国債の利子の
配分先を、他の振決参加者に変更するための入力画面です。
 他の再鑑方式の入力画面と比較して、入力時のエラー率が高くなって
います。
【入力画面】
■741301 国債振替決済
■利子配分先変更
*利子配分先(変更前)*
種別
①
口座区分
②
*利子配分先(変更後)*
参加者・種別・口座
区分
③
銘柄
額面金額
記事
□入力データ固定
④
⑤
コード検索
円
⑥
連 続
実 行
キャンセル
【エラー率】
1.0%
(再鑑方式の平均:0.04%)
【想定される原因】
• 相手方が「利子配分先変更終了」を既に
入力済。
• 入力可能時間帯以外のタイミングで入
力。
【注意点】
• 運行スケジュールの正確な把握が必要で
す(11ページ参照)。
87
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
2.入力ミスが生じやすい入力画面
(4)権限者1鑑方式の入力画面
 権限者1鑑方式の入力画面(「当日処理終了・取消」、「暗証番号(戸
田分館)」等)は、再鑑方式の入力画面や、オペレータ1鑑方式の入力
画面と比較して、入力時のエラー率が高くなっています。
【入力画面】
■071101 業務運営
■当日処理終了・取消(当座勘定取引)
終了・取消区分
0①0 (注)
□入力データ固定
パスワード
終了:1 取消:2
②
連
続
実 行
パスワードの入力を失念したまま「実行」
を押下した場合は、エラーとなります。
キャンセル
【エラー率】
権限者1鑑方式
:0.85%
再鑑方式
:0.04%
オペレータ1鑑方式 :0.17%
【想定される原因】
• 権限者カードの挿入を失念。
• パスワードの入力を失念。
【注意点】
• 権限者カードの挿入、パスワードの入
力が必要です。
• 権限者1鑑方式の操作方法(注)を改め
て確認してください。
(注)操作方法は、利用細則(共通事務)第2編Ⅲ.1に記載されています。
88
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
■ イ.コード検索機能の活用
(1)コード検索の方法
 日銀ネットの「コード検索機能」を利用すれば、金融機関等(店舗)
コード、BICコードおよびISINコードの検索を、日本語名称を
用いて行うことができます(注1) 。
(例)国債のISINコードを調べる場合(注2)
【入力画面①】
■721302 国債発行・発行共通
■払込OKサイン
銘柄
①
発行方法
②
発行日
③
担保差入区分
④
□入力データ固定
【入力画面②】
「コード検索」を押下して
ください。
コード検索
連 続
実 行
キャンセル
コード漢字変換情報検索画面
金融機関等
利付国(10年)
② 名称で検索
コードで検索
検索結果一覧
銘柄の略称を入力し、「名称で検索」を押下し
てください(検索は“前方一致”方式です)。
印 刷
閉じる
(注1)ISINコードを検索できる銘柄は、国債に限ります。
(注2)金融機関等(店舗)コード、BICコードも、同様の手順で調べることができます。
89
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
■ イ.コード検索機能の活用(続き)
(1)コード検索の方法
【検索結果】
コード漢字変換情報検索画面
銘柄略称
利付国(10年)
名称で検索
コードで検索
検索結果一覧
JP1102681531
利付国(10年)第268回
JP1102691548
利付国(10年)第269回
JP1102701560
利付国(10年)第270回
JP1102711577
利付国(10年)第271回
JP1102721592
利付国(10年)第272回
JP11027415C8
利付国(10年)第274回
JP1102751615
利付国(10年)第275回
JP11027315A4
利付国(10年)第273回
ISINコードが表示されます。
印 刷
【入力画面①】
表示されたISINコードを
マウスで範囲指定のうえ、コ
閉じる
ピー(Ctrl+C)し、ペースト
(Ctrl+V)してください。
■721302 国債発行・発行共通
■払込OKサイン
銘柄
発行方法
①
②
発行日
担保差入区分
□入力データ固定
コード検索
③
④
連 続
実 行
キャンセル
90
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
■ ロ.MS-IMEの利用
(1)コード検索の方法
 また、Windows付属の日本語入力システムを利用して、名称とコードの
紐付け登録を行うと、日銀ネットに金融機関等(店舗)コード等(注)
を入力する際、検索・入力の手間を省くことができます。
(例)「にほん」と入力した際に、金融機関等店舗コード「0000000」を表示させる
場合
【登録手順①】
【登録手順②】
単語を「0000000」、よみを
「にほん」と入力します。
ツール機能のうち
「単語の登録」を
選択します。
「登録」ボタンを押下してください。
⇒ 登録完了です。
(注)ISINコード、BICコードも、同様の方法で表示させることができます。
91
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
■ ロ.MS-IMEの利用(続き)
(1)コード検索の方法
【入力画面】
「にほん」と入力すると、変
換候補として「0000000」が
表示されますので、選択して
ください。
92
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握
 翌営業日以降の担保価額合計額は、照会データファイル取得機能によ
り取得したデータを、複数組み合わせることにより、把握することが
できます。
(例)本日が10/4日であって、翌営業日(10/5日)の担保価額合計額を調べる場合
①「担保残高等」により、足もとの担保明細を取得します。
【入力画面】
■544201 担保受払等
■担保残高等
ダウンロード区分
①◎ 当日分
○ 過日分
振決国債・振替社債等・その他債券:1
出力区分
②(必須)
邦貨手形・証書貸付債権:2
担保余裕額指定:3
対象日
③
担保目的物区分
④
担保余裕額指定担保種類
⑤
担保種類区分
⑥
適格担保掛目区分
⑦
銘柄
参加者種別
課税・非課税の別
出力区分は「1」、「2」、
「3」を選択してください。
⑧
コード検索
(注)住宅ローン債権信託受益権
を担保差入中ではない場合に
は、「3」を選択する必要は
ありません。
⑨
⑩
整理番号
⑪
支払人等
⑫
担保管理店
⑬
担保受入店
⑭
□入力データ固定
ダウンロード区分は「当日分」を
選択してください。
連
続
実
行
キャンセル
93
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握(続き)
②取得したCSVファイルを、照会データExcel変換ツール(注)を用いて変換します。
【出力項目】
担保差入中の担保明細を取得できます。
(イ)出力区分が「1」の場合(債券)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等 担保目的物区
名
分コード
担保種類
区分名
銘柄コード
2016/10/4
1234
日本第一
12
利付国債
JP123456XXXX
2016/10/4
1234
日本第一
12
利付国債
JP123456XXXX
2016/10/4
1234
日本第一
22
公募地方債
JP2345678C12
銘柄名
担保残高
(金額・数量)
利付国(10年)第
××回
利付国(10年)第
△△回
○○県平成23年度
担保価額
償還日等
10,000,000,000
9,988,888,888
2016/10/5
89,446,000,000
94,838,699,340
2018/6/20
28,200,000,000
27,807,343,200
2017/1/27
担保残高
(金額・数量)
担保価額
償還日等
受戻期日
(ロ)出力区分が「2」の場合(手形、証書貸付債権)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保目的物区
分コード
2016/10/4
1234
日本第一
51
2016/10/4
1234
日本第一
61
担保種類
区分名
企業が振出す
手形
企業に対する
証書貸付債権
支払人等コード
支払人等名
XXXXXX
△△商事
1,000,000,000
960,000,000
2016/10/6
XXXXXX
○○工業
10,000,000,000
9,500,000,000
2018/7/20
受戻期日
(ハ)出力区分が「3」の場合(住宅ローン債権信託受益権)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保余裕額指
定担保種類
コード
担保種類
区分名
2016/10/4
1234
日本第一
01
担保余裕額指
定1
銘柄コード
銘柄名
担保残高
(金額・数量)
担保価額
償還日等
受戻期日
9,000,000,000
(注)日本銀行HPの「業務上の事務連絡」に掲載しています((参考)参照)。
94
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握(続き)
③「担保残高等」(過日照会)により担保の受戻期日を把握します(注)。
【出力項目】
(イ)出力区分が「1」の場合(債券)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保目的物区
分コード
担保種類
区分名
銘柄コード
2016/10/3
1234
日本第一
12
利付国債
JP123456XXXX
2016/10/3
1234
日本第一
12
利付国債
JP123456XXXX
2016/10/3
1234
日本第一
22
公募地方債
JP2345678C12
銘柄名
利付国(10年)第
××回
利付国(10年)第
△△回
○○県平成23年度
担保残高
(金額・数量)
担保価額
償還日等
受戻期日
10,000,000,000
9,988,888,888
2016/10/5 2016/10/4
89,446,000,000
94,838,699,340
2018/6/20
28,200,000,000
27,807,343,200
2017/1/27 2017/1/24
(ロ)出力区分が「2」の場合(手形、証書貸付債権)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保目的物区
分コード
2016/10/3
1234
日本第一
51
2016/10/3
1234
日本第一
61
担保種類
区分名
企業が振出す
手形
企業に対する
証書貸付債権
担保残高
(金額・数量)
支払人等コード
支払人等名
担保価額
XXXXXX
△△商事
1,000,000,000
960,000,000
XXXXXX
○○工業
10,000,000,000
9,500,000,000
償還日等
受戻期日
2016/10/6 2016/10/5
2018/7/20
照会対象日から1年以内に償還日が到来する銘柄に限り、受戻期日が表示されます。
⇒ 「2018/6/20日」は、照会対象日から1年超であるため表示されません。
(注)受戻期日は、「担保残高等」の過日照会でしか表示されないため、ここでは、過日
分(前営業日分)を改めて照会する必要があります。このため、当日に差入れた担保の
明細は表示されませんので、注意してください。
95
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握(続き)
④ ②、③のデータをもとに、翌営業日の担保明細(期日担保返戻の勘案後)を
把握します。
(イ)出力区分が「1」の場合(債券)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保目的物区
分コード
担保種類
区分名
銘柄コード
銘柄名
2016/10/4
1234
日本第一
12
利付国債
JP123456XXXX
利付国(10年)第
△△回
89,446,000,000
94,838,699,340
2018/6/20
2016/10/4
1234
日本第一
22
公募地方債
JP2345678C12
○○県平成23年度
28,200,000,000
27,807,343,200
2017/1/27 2017/1/24
⇒
担保残高
(金額・数量)
担保価額
償還日等
受戻期日
「利付国(10年)第××回」は、本日15時に期日担保返戻されるため除外。
(ロ)出力区分が「2」の場合(手形、証書貸付債権)
対象日
金融機関
等コード
2016/10/4
1234
⇒
金融機関等 担保目的物区
名
分コード
日本第一
61
担保種類
区分名
支払人等コード
支払人等名
企業に対する
証書貸付債権
XXXXXX
○○工業
担保残高
(金額・数量)
10,000,000,000
担保価額
償還日等
受戻期日
9,500,000,000 2018/7/20
「△△商事」は、翌営業日の業務開始直後に期日担保返戻されるため除外。
(ハ)出力区分が「3」の場合(住宅ローン債権信託受益権)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保余裕額指
定担保種類
コード
担保種類
区分名
2016/10/4
1234
日本第一
01
担保余裕額指
定1
銘柄コード
銘柄名
担保残高
(金額・数量)
担保価額
償還日等
受戻期日
9,000,000,000
96
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握(続き)
⑤「時価・掛目一覧」により、額面100円当りの時価、掛目等を入手します。
【入力画面】
出力区分が「1」の場合、国債・
地方債・政府保証付債の全適格銘
柄の時価・掛目等を取得できま
す。
■514201 適格担保管理
■時価・掛目一覧
出力区分
①
対象日
(必須)国債等:1 国債等以外:2
②
銘柄
③
コード検索(注)
□入力データ固定
連 続
実 行
キャンセル
照会対象日(「20161005」)を入力します。
⇒ 3営業日後までデータを取得することができます。
出力区分が「2」の場合、国債等
以外の担保(振社、短社等)のう
ち担保差入中の銘柄の時価・掛目
等を取得できます。
連動係数、円貨換算率、掛目が表示
されます。
【出力項目】
対象日
銘柄コード
銘柄名
償還日
利率
2016/10/5 JP123456XXXX
分離国(10年)第●●回
2018/3/20
2016/10/5 JP123456XXXX
利付国(10年)第△△回
2018/6/20
2016/10/5 JP123456XXXX
分離国(10年)第××回
2018/6/20
時価
1.8
通貨種類
連動係数
円貨換算
率
掛目
担保価額
99.42
98
97.4316
107.1
99
106.029
99.33
98
97.3434
∫
2016/10/5 JP2345678B11
○○県平成22年度第1回公募公
2016/11/26
0.54
100.81
98
98.7938
2016/10/5 JP2345678C12
○○県平成23年度第1回公募公
2017/1/27
0.36
100.62
98
98.6076
2016/10/5 JP2345678D13
○○県平成24年度第1回公募公
2018/1/30
0.22
100.12
98
98.1176
0.2
100.16
98
98.1568
∫
2016/10/5 JP3456789B11
政府保証第193回○○機構
2017/10/20
額面100円当りの時価が表示されます。
∫
97
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握(続き)
⑥ ④、⑤をもとに担保価額合計額を算出します。
(イ)出力区分が「1」の場合(債券)(注)
(A)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保目的物区
分コード
担保種類
区分名
銘柄コード
銘柄名
担保残高
(金額・数量)
2016/10/4
1234
日本第一
12
利付国債
JP123456XXXX
利付国(10年)第
△△回
89,446,000,000
94,838,699,340
2018/6/20
2016/10/4
1234
日本第一
22
公募地方債
JP2345678C12
○○県平成23年度
28,200,000,000
27,807,343,200
2017/1/27 2017/1/24
担保価額
償還日等
受戻期日
(B)
(注)・物価連動国債の場合、⑤で取得した翌営業日の連動係数も乗じて、担保価額を計算してくださ
い。
・振替社債のうち定時償還債または一部繰上償還債の場合、翌営業日が担保価額減額実行日の
ときは、減額後の実質残高を使用して担保価額を計算してください。
・外貨建外国債券の場合、⑤で取得した翌営業日の円貨換算率も使用して、担保価額を計算して
ください。
【翌営業日の担保価額】
(A) … 89,446,000,000 × 107.10/100 × 99/100 = 94,838,699,340(円)
(B) … 28,200,000,000 × 100.62/100 × 98/100 = 27,807,343,200(円)
(担保価額) =(担保残高) × (時価) ×(掛目)
98
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
(2)翌営業日以降の担保価額合計額の把握(続き)
⑥ 担保価額合計額の算出(続き)
(C)
(ロ)出力区分が「2」の場合(手形、証書貸付債権)(注)
対象日
金融機関
等コード
2016/10/4
1234
金融機関等 担保目的物区
名
分コード
日本第一
61
担保種類
区分名
支払人等コード
支払人等名
企業に対する
証書貸付債権
XXXXXX
○○工業
担保残高
(金額・数量)
10,000,000,000
担保価額
9,500,000,000
償還日等
受戻期日
2018/7/20
(注)・証書貸付債権の場合、残存期間の変更により掛目が変更されるときは、変更後の掛目を使用
して担保価額を計算してください。
・分割返済の証書貸付債権の場合、翌営業日が一部受戻日であるときは、一部受戻後の残存元本
額を使用して担保価額を計算してください。
・外貨建証書貸付債権の場合、翌営業日が円貨換算率の変更日のときは、変更後の円貨換算率を
使用して担保価額を計算してください。
(D)
(ハ)出力区分が「3」の場合(住宅ローン債権信託受益権)(注)
対象日
金融機関
等コード
金融機関等
名
担保余裕額指
定担保種類
コード
担保種類
区分名
2016/10/4
1234
日本第一
01
担保余裕額指
定1
銘柄コード
銘柄名
担保残高
(金額・数量)
担保価額
償還日等
受戻期日
9,000,000,000
(注)翌営業日が担保価額の変更日(月末前営業日)である場合、変更後の担保価額としてください。
【翌営業日の担保価額合計額】
担保価額合計額 … (A)+(B)+(C)+(D)= 141,146,042,540(円)
99
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
■ イ.振決国債の参加者分別口
(3)新機能の利用状況
 新日銀ネットでは、「振決国債の口座内で分別管理を行いたい」との
利用先の要望を受けて、参加者分別口(最大9種類)の設定を可能と
しました。
 足もと、各業態において、参加者分別口の設定が進んでいます。
▽参加者分別口の設定先
業 態
設定先
割合(%)
都市銀行
2/5
40
信託銀行
1/15
6
地銀・地銀Ⅱ
24/105
23
信用金庫
0/30
0
外国銀行
3/24
13
金融商品取引業者
8/90
9
その他
0/53
0
38/322
14
合計
⇒
参加者分別口の設定を希望する場合には、業務局総務課までご連絡ください。
100
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
■ イ.振決国債の参加者分別口(続き)
(3)新機能の利用状況
 参加者分別口を設定すれば、例えば、振決国債の保有目的別に分別管
理をすることができます。
 例)保有目的別に分別管理
種別名なし
参加者分別口1
商品有価証券
投資有価証券
商品有価証券
参加者分別口2
投資有価証券
101
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
3.新日銀ネットから導入された機能の活用例
■ ロ.BICコード
(3)新機能の利用状況
 新日銀ネットでは、利用先のアクセス利便性向上のため、金融機関等
(店舗)コードだけでなく、BICコードも利用できます。
 足もと、都市銀行、外国銀行を中心に利用されています。
▽BICコードの利用届出先
業態
届出先
割合(%)
都市銀行
5/5
100
信託銀行
5/15
33
地銀・地銀Ⅱ
20/105
19
信用金庫
2/229
1
外国銀行
28/47
59
金融商品取引業者
4/14
29
その他
9/98
9
71/513
14
合計
 これまでBICコードを金融機
関等(店舗)コードに変換した
うえで日銀ネットに入力してい
た利用先において、BICコー
ドを直接入力できるようになり
ました。
 一の金融機関等(店舗)が、複
数のBICコードを設定できま
す。
(注)日銀ネット利用先のうち、当座勘定取引先。
⇒
日本銀行への届出の手続きについては、日銀ネット利用細則(共通事務)を
参照してください。
102
第3部:日銀ネットの利用状況を踏まえて
(参考)照会データExcel変換ツール等の取得方法

各種資料は、日本銀行HP→「業務上の事務連絡」→「日銀ネット関連」→
「諸規程・マニュアル類」に掲載されています。
103
注意事項
 本資料に記載している内容について、商用目的で転載・複製を行う場合は、予め
日本銀行業務局統括課業務運行統括グループまでご相談ください。
 本資料に記載している内容について、転載・複製を行う場合は、出所を明記して
ください。
 本資料に掲載されている情報の正確性については万全を期しておりますが、日本
銀行は、本資料の利用者が本資料の情報を用いて行う一切の行為について、何ら
責任を負うものではありません。
【本資料に関する照会先】
(第1部、第2部について)
日本銀行業務局統括課業務運行統括グループ
電話:03-3277-1124
(第3部について)
日本銀行業務局総務課営業・国債業務企画グループ
電話:03-3277-2805
104