豊かな自然と歴史、文化があふれ 快適に暮らせるまちがここにある 湯川山山頂から見た三里松原海岸。 471m の山頂には、弓状に広がる美 しい海岸線を一目見ようと、町内外 から多くの登山客が訪れる。 広報おかがき 2016.12.25 2 | 特集 | 私たちが感じた岡垣町の 魅力 岡 垣 町 ―。 大 学 が あ る 北 九州市から福岡方面に 車で向かう途中、道路標識な ど見かけたことはありました が、どのような町かは知りま せんでした。しかし、この町 を 訪 れ、 町 内 を 散 策 す る と、 大学からそれほど遠くない場 所にこれほどたくさんの魅力 があふれている町があること に驚きました。美しい海岸や 松原、雄大な山々、そして夏 にはホタルの優しい光で包ま れ る 川 な ど、 町 を 囲 む よ う に広がる豊かな自然がとても 印象的です。また、この自然 が、豊富な地下水やおいしい フルーツが育つ環境を生み出 しています。 町内には歴史ある神社や寺 院、 文 化 財 も た く さ ん あ り、 この町の歴史を肌で感じるこ とができます。さらに、公民 館や文化施設を訪れてみる と、そこには元気に活動する 町の人たちの姿が。町の施設 は町民が利用しやすい環境が 整い、さまざまな催しが行わ れています。 これらの自然や歴史、文化 がなぜこの町にはあふれてい るのか。私たちは、この答え を探すため、町で働く人たち に岡垣町のことを尋ねてみる ことにしました。 広報おかがき 2016.12.25 3 な地下水が町民の生活を支える。8 町内の公民館では、家族で参加でき るイベントが多く催される。 9季節折々 のフルーツが楽しめる。10 美しい自 然を守るために多くの人が活動に参 加している。11 町民の集いの場「ま つり岡垣」 。12 県指定 文化財「毘沙 門天 立像」 。町内には数々の歴史あ る文化財が存在する。 3 2 1 8 7 6 5 12 11 10 9 1海岸沿いのサイクリングロード。2 さまざまな文化・スポーツ活動の拠点 「岡垣サンリーアイ」 。3千年以上の歴 史を持つ高倉神社。4JR 海老津駅。 福岡や北九州に通勤・通学する人で にぎわう。5夏には多くの家族連れで にぎわう「観 光ステーション北斗七 星」 。6アカウミガメの旅 立ちを間近 に見られるのも岡垣ならでは。7豊富 4 たくさんの魅力があふれる岡垣町 なぜこれほどの魅力があるのか 住む人の温 か さ を ふれあいを 通 じ て 感 じ る 海 老津駅に配属となって 間 も な い こ ろ は、 駅 を 利用する皆さんにあいさつを し て も、 軽 く 会 釈 を し た り、 目を合わさず頭を下げたりす る人が多く、岡垣町は、人見 知りの人が多いという印象で した。しかし、毎日あいさつ を続けていると、次第に声を かけてくれる人が多くなりま した。今では、私の体を気遣 う言葉をかけてくれる人や私 を自分の孫のようにかわい がってくれる人もいます。時 には差し入れやお土産をいた だくことも。町の人とのふれ あいを通じて、この町で暮ら す人たちの温かさを感じてい ます。 住んでいる地域が違ってい ても、人と人とがつながって いることも印象的です。以前、 海老津駅がバスツアーを企画 したところ、町内のいくつか の グ ル ー プ が 参 加 し ま し た。 当日皆さんがバスに乗り込む と、グループ同士が顔見知り だったことには驚きました。 また、海老津駅は、長年に わたり駅のトイレを掃除して くださる人やホームや駅構内 の飾りつけをしてくださる皆 さんなど、多くのボランティ アに支えられています。これ も皆さんが、町の玄関口であ る海老津駅を大切にしてくれ ている証だと思い、とても感 謝しています。 よ し あ き 榎木 義晃さん き の え JR 海老津駅駅員。平成 27 年4月に同駅に配属。岡垣町 の玄関口である JR 海老津駅の顏として、駅を利用する町 民の通勤・通学を見守っている。 4 広報おかがき 2016.12.25 宮崎 恵さん 野間四区在住。海老津小学校、岡垣中学校卒業。学生時 代は岡垣町を離れていたが、生まれ育った町のために働き たいという思いから、町職員になることを決意。平成 27 年に入庁、現在は上下水道課に勤務。 寒 私は幼いころから岡垣町で 育ち、学校の授業や友達と遊 ぶ中で、自然とたくさん触れ 合ってきました。大学に通う ため町を離れましたが、長く は続かず岡垣町に戻ることに。 高校生のころは、県外に出て、 大都市で働こうと考えていま し た が、 町 を 離 れ る こ と で、 生まれ育った町の良さを再発 見 し ま し た。 そ の と き か ら、 めぐみ み や ざ き 波 の と き、 空 き 家 や 一 人暮らしの高齢者が住 む家の水道管が破裂している のを近所の人が見つけ、水道 管の元栓を閉めて町に連絡し てくれたことが何件もありま した。何か特別なことをする 意識のない中で、自分の住む 地域のことを気遣っている人 がたくさんいることが素晴ら しいと感じます。 大好きなこの町のために働き たいと思うようになりました。 岡垣町には、町で育った人た ちを呼び戻す力があるのでは ないでしょうか。 幼いころから自然とふれあ える環境は、子どもにとって 魅 力 的 な 環 境 だ と 思 い ま す。 子育て世代の人たちには、ぜ ひこの町に住んで欲しいで す。また、将来私に子どもが できたら、岡垣町の魅力を伝 え た い と 思 い ま す。 そ し て、 私のように岡垣町を愛する人 がたくさん増えることを願っ ています。 広報おかがき 2016.12.25 5 故郷で暮ら す 喜 び を 自分の子ど も に も 伝 え た い | 特集 | 私たちが感じた岡垣町の 魅力 営むことを決意しました。 岡垣町で農業を続けるため に必要なのは、やる気と決断 力、そして町の自然と真剣に 向き合い、農作物の状態や天 候を読む力を身に付けること だと思います。先輩農家の皆 さんは、経験が豊富で、町の 天候をよく理解し、自然を大 切にしています。また、農家 としての心構えやさまざまな 豊かな自然と真剣に向き合うから 町の良さが 分 か る 日 本 海 側 の 海 に 面 し、 冬 は曇りの日が多い岡垣 町は、県内の農業が盛んな地 域に比べると、米や野菜を育 てるための良い条件がそろっ ているとは言えません。しか し、農業の担い手が減り、放 置された農地が増えている状 況を何とか食い止めたいとい う思いと町の農家の皆さんと の縁もあり、岡垣町で農業を 技 術 な ど を 教 え て く れ ま す。 皆さんからいろいろなことを 学びながら、一緒に岡垣町の 農業を盛り上げていきたいと 思っています。 この町は、新鮮な野菜やく だもの、魚がそろうところが 魅力的です。都会過ぎず田舎 過ぎないところもいいですね。 また、町で働く人同士が仲が 良いと思います。私や家族の 生活を支えてくれるこの町に 恩返しをするためにも、岡垣 町で暮らす人たちみんなで力 を合わせ、いつまでも元気な 町にしていきたいです。 まこと 丸内 誠さん ま る う ち 高塚区在住。岡垣中学校卒業。10 年前から農業を営む。 現在は農業法人の一員として、岡垣町の大地で育てた新鮮 な野菜などを北九州近郊に出荷している。 6 広報おかがき 2016.12.25 九州共立大学との 地域連携事業 町と同大学は、平成 27 年8月に結ん だ「包括的地域連携協定」により、さま ざまな分野で連携しています。 今回は、5人の学生が広報情報課職 員と協力して、会議とインタビューを行い 「町の魅力再発見」をテーマにした特集 記事づくりに取り組みました。 暮らす人、働く人が町を大切にしている 町 経済学部 ▲(前列左から)上里、原田、竹森 (後列左から)山内、平川 さんが共通して話してくれた の が「 人 と 人 と の つ な が り が 強 い 」と い う こ と。 町 で 暮 ら す人がお互いに協力し、助け 合いながら暮らしていること が分かりました。自分の住む 町を大切にする思いが、人と 人との交流の中で広がってい るからこそ、豊かな自然や歴 史、文化が守られているので はないでしょうか。 この町で暮らす人がいる限 り、これらの魅力は将来に受 け継がれていくことでしょ う。岡垣町が、いつまでも暮 ら す 人 が 温 か い「 ほ っ と す る 町 」で あ る こ と を 心 か ら 願 っ ています。 広報おかがき 2016.12.25 7 の人たちにこの町のこ と を 尋 ね る と、 皆 さ ん さまざまな魅力を話してくれ ました。話をする中で印象的 だ っ た の が、 皆 さ ん の 笑 顔。 その表情から、日ごろから岡 垣町を愛し、大切にしている ことが伝わってきました。こ れは、会議室で話し合ってい ても分からなかったことだと 思います。町の人と触れ合う ことで分かった岡垣町の真の 魅力だと確信しました。 私たちとの会話の中で、皆 原田真緒 上里宗治 竹森恵介 平川貴士 山内崚 九州共立大学 これこそが魅力の源 | 特集 | 私たちが感じた岡垣町の 魅力
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