追憶の砂時計 - pdnsj

追憶の砂時計
発売日: 2016年12月25日
著者: 珠恵
ページ: 263
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【眠れる痛みを今、呼び覚ます。】
人生に悩める、かつて「青かった」すべての人へ・・・。
もがき苦しみ、道に迷った貴方を導くのは、
コンパスでも地図でもなくて、
その手に握られた、砂時計かもしれない。
セミナー業界、自己啓発業界、そしてそれらに惑わされている人々を変えるべく、
過激なまでの信念の告白を繰り返し、業界で物議を醸した非公開メルマガ
「時計仕掛けの箴言」「正義の小悪党の箴言」の電子書籍第二弾。
今回は、書き下ろしも8章収録。
かつての貴方が見えていたもの。
今の貴方が、見えなくなっているもの。
胸の奥の疼きが、教えてくれること。
《まえがき》
◆ふたたび箴言の世界へ◆
こんにちは。珠恵(たまえ)と申します。
これは私にとって第2弾となる電子書籍です。
書かれている内容は、前作同様、
箴言(しんげん:教訓となるような言葉・戒めの言葉)でございます。
今回のタイトルは「追憶の砂時計」。
ずっと前から、何故かこのワードが頭の中にありまして、
いつか何かに使おうと思っていただけなので、
特に深い意味はなかったのですが・・・
タイトルとしてつけてみた途端、作品全体がどこかノスタルジックな雰囲気を帯びたため、
ならば内容も、もう少し「懐かしさ」感じられるものにしようと思い、
主にメルマガの初期の作品を中心として、構成・編集することにいたしました。
すると、「名は体を表す」ではないですが、不思議なもので、
この本そのものが、まるで使命感が芽生えたかのように、力強く、
一つの方向にまとまっていきました。
そうして導かれるようにスルスルと方向性が固まっていき、
それに合った言葉が生まれていき、
前作とはまた違った毛色の箴言集が出来上がりました。
◆青さという凶器◆
今回のテーマは
「『青さ』を通じた痛みの覚醒」です。
人間誰しも、未熟だった時代があるでしょう。
今よりずっと「見えていなかった」あの頃。
しかし、だからこそ、見えていたものがある。
大人になって、色んな「何か」が、
いつしか言わせなくなっていた心の声。
自由、夢、希望、未来、仲間、愛。
信じ抜くこと。
前を向くこと。
高みを目指すこと。
「青さ」を感じるような、
「若気の至り」と思えるような直球さと真っ直ぐさ。
曇りなき純粋なその眼に光を宿し、
未来に希望を抱いていたからこそ、
疑うことなく、無条件に信じられていた「何か」がある。
その「何か」に対し、
その先のストーリーを生きているはずの貴方が
今、向き合おうとすると・・・
何故だか、素直に向き合えない。
ふざけて、茶化して、笑って
ごまかすことしかできなかったり、
目を細めながら懐かしんで、おしまい。
もしくは、
なんとも言えないむず痒さをまとった痛みとして、
心の奥底を締め付けるような感覚がおそってくる。
その正体はなんだろうか。
見つけた、貴方の向き合いたくないこと。
そこを、追求し、突きつけてみよう。
呼び覚ますは、今の貴方の「そんなことわかってる」。
その青さが鼻に付くのは、
かつての貴方がフラッシュバックするから?
何を信じて、どうなったの?
その苦笑いは、何に対して?
今は見えない「何か」を、信じていた自分を笑うのか?
いつから過去の青さを笑えるほど成長したと思えるように?
あの頃の自分の「青い感じ」が、
痛々しく思えるその気持ち。
イタい、ダサい、クサい、古い、ガキくさい、
恥ずかしい、黒歴史、厨二病。
懐かしさと一緒に回想されるのは、
忘れかけていた大切なものか、
はたまた、消えない後悔か。
本当に笑われているのは、
意外と、今の自分の方だったり。
少なくとも、過去から今に確実に
「命を繋いだ」かつての自分を笑えるほど、
貴方、今、前に進めてる?
未来に自分を繋げられるの?
行き詰まりを解消する糸口は、
案外、昔の自分が教えてくれる。
若かりし日に思い悩んだ時、
どんな風に乗り越えてきただろうか。
どんな言葉や、どんな考え方に、救われただろうか。
辛くて、逃げたかった時に、それでも自分の中で、
必死に守り続けたものはなんだっただろうか。
壊れてしまいそうなくらい悩んだ過去を、
今は笑い飛ばせる・・とまではいかなくとも、
ただ穏やかに懐かしく思えるようになっているとしたら、
ねえ、それは、何故だろう?
反対に・・・
信じても意味がなかった。
裏切られた。騙された。幻想だった。
「そんなもの」なかった。
信じた自分が馬鹿だった。
「正の方向」に向かうだろうと
信じていた「何か」があって、
それが「負の方向」に終わったことで、
貴方の中に刻まれた、傷跡。
思い起こすほどに「苦さ」がじんわり広がり、
心を闇に引きずり込もうとする。
過去の自分が、何を信じ、何に傷つき、
何を教訓としたのか。
そして、その結論に至った思考の「組み立て」を、
今の貴方なら、感情に支配されずに、
冷静に向き合って、分析できるのではないだろうか。
今、知りたいのは、
過去に自分がやってきた「乗り越え方」じゃない。
その乗り越え方に至った「思考のパターン」を知ること。
そして何より、今の貴方が、そういう俯瞰した視点から
「過去の自分」を見ることが出来る、ということが重要。
「自分だけど、自分じゃない」を、知ること。
それが当たり前に出来るようになること。
◆過去などないからこそ・・・◆
本当のことを言えば・・・この世界には
過去なんてなくて。未来なんてなくて。
今、この一瞬しか、我々にはなくて。
それでも、「過去があって、今がある」とする
捏造された「時」という軸で生きているのだとしたら、
ほんの少し、そこからヒントなり、助けなり、知恵なりを、
借りてきてもいいんじゃないか。
それが今の貴方の役に立つかはわからない。
わからないけれど、
赤の他人の言うことよりも、
過去の貴方自身が言うことの方が、
ずっと貴方に合った「法則」を持っているんじゃないか。
貴方だからわかる、貴方の法則。クセ。傾向。
ダメでダメでどうしようもなくって
いつまでたっても悩んで、文句言って、
変わりたいと言いながら、変わらないでいたがる、
そんな、「自らが忌み嫌う自分」を、
貴方は誰よりも知っている。
貴方だけが、知っている。
「自分はこうである」=「自分はこうでありたい」。
そして、ひたすらそれを貫いた日々。
ずっと、それに沿って、
作ってきた自分像があるでしょう。
ずっと、その自分にこだわっていたいんでしょう?
そしてこれからも、ずっと・・・。
だから「追憶の砂時計」。
貴方の「追憶」を、まるで「砂時計」のように、
サラサラと積み重ねていけば、
それが、新しい時を刻む道標となる。
そして、
たとえ何一つ、
今となっては役に立たないものだったとしても、
過去にはそれでもなんとかして乗り越えてきたという
「今」の礎(いしずえ)を振り返ることは、
きっと、貴方のなかの、何かを埋めてくれるだろう。
書かれている言葉そのものではなく、
その言葉から呼び覚まされる、
過去の思いや考えと向き合う。
あの頃の貴方と、出逢う旅へ。
本書が、皆様のノスタルジーを呼び覚ますきっかけとなりますことを、心から願っておりま
す。
珠恵
《追憶の砂時計 目次》
まえがき
第一章 お勉強好きな大人小学生(解説付き)
第二章 原動力(解説付き)
第三章 私は、それを、「信念」と呼ぶ。
第四章 満は持さない
第五章 フォアグラのパスタは本当に美味しいのか(解説付き)
第六章 実に、孤独で、滑稽な、独り相撲。(解説付き)
第七章 才能に無頓着であれ(解説付き)
第八章 聞きたい話と聞きたくない話
第九章 選択物語
第十章 乗っ取られた人生
第十一章 幸せの模範解答(解説付き)
第十二章 闘うということ。
第十三章 書き下ろし1:テーマ「夢と現実」
第十四章 書き下ろし2:テーマ「優しさ」
第十五章 書き下ろし3:テーマ「恋愛」
第十六章 書き下ろし4:テーマ「居場所」
第十七章 書き下ろし5:「必要を生むもの」
第十八章 書き下ろし6:「生まれ変わったら」
第十九章 書き下ろし7:「部下論」
第二十章 書き下ろし8:「普通のラーメン」
あとがき
おまけ
http://tezfiles.com/file/d7e6bbc21d757/XDBqsHCCO.pdf.rar