科学の泉第6号 - 札幌市立平岸中学校

札幌市立平岸中学校
平成27
27年度 理科通信
第6号
号
2/1
理科部会TS
太陽系に「第 9 番惑星」が存在する?!
米カリフォルニア工科大学(Caltech
Caltech)の研究チームは、太陽系の最外縁部に存在する未知の巨大惑
)の研究チームは、太陽系の最外縁部に存在する未知の巨大惑
星を発見した可能性があると発表!
!
チームが発表した声明によると、「プラネット・ナイン
(Planet Nine)
)
」の通称で呼ばれているこの天体は、
」の通称で呼ばれているこの天体は、地球の
約 10 倍、冥王星の約 5000 倍の質量
倍の質量を持ち、
「太陽系外縁
部の異様な、非常に細長い軌道」を巡っている。
「この新惑
星が太陽の周りの公転軌道を完全に 1 周するのには 1 万~2
万年かかる」と推定されるという。
研究結果は、米天文学専門誌アストロノミカル・ジャー
プラネット・ナインの想像図
ナル(Astronomical Journal)に掲載された。チームによ
)に掲載された。チームによ
ると、この天体は数理モデルとコンピューターシミュレーシ
数理モデルとコンピューターシミュレーシ
ョンを通じて発見された。この天体の重力は、太陽系外縁部
た。この天体の重力は、太陽系外縁部
の準惑星の動きや、海王星よりもさらに遠くにある「カイパー・ベルト(Kuiper Belt
の準惑星の動きや、海王星よりもさらに遠くにある「カイパー・ベルト(Kuiper
Belt)」と呼ばれる領
域の天体にも影響を与えているという。
直接の観測にはまだ至っていないが、現在、米ハワイ(Hawaii)
(
の W・M・ケック天文台
・ケック天文台(
(W. M. Keck
Observatory)にある口径 10 メートルの望遠鏡や、すばる望遠鏡(Subaru
メートルの望遠鏡や、すばる望遠鏡(Subaru Telescope
Telescope)などが観測
を試みている。
カリフォルニア工科大学のマイク・
太陽系の惑星
ブラウン(Mike Brown)教授(惑星
)教授(惑星
天文学)は「これは、本物の太陽系
天文学)は「これは、本物の太陽系第
9 番惑星とみられる」
「太陽系のかなり
の部分が未解明の状態。これは、非常
に胸を躍らせることだ」と語る。また
同大学のコンスタンティン・バティギ
ン(Konstantin Batygin)助教(惑
)助教(惑
星学)は「過去 150 年以上の間で初
めて、太陽系の惑星探査が不完全であ
る確かな証拠が得られた」と話してい
る。
近い将来、実際に第9番惑星の姿を
見ることができそうです。
「すいきんちかもくどてんかいめい」どこかで聞いたことの
ある人もいるかもしれません。これは、太陽系の惑星の暗記
方法のひとつです。
太陽系の惑星は、太陽に近い方から、水星・金星・地球・
から、水星・金星・地球・
火星・木星・土星・天王星・海王星・(冥王星)。冥王星は
2006 年までは惑星に分類されていまし
ましたが、
「太陽など恒星
の周りを回り、球状をなすほど十分に重く、その軌道の近く
に、衛星でない他の天体が無い天体。」という新しい定義か
」という新しい定義か
らはずれたため、惑星から除外されまし
ました。