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◆ 2016 年 12 月 29 日掲載 新・判例解説 Watch ◆ 民事訴訟法 No.80
文献番号 z18817009-00-060801435
弁護士会照会の実効化を目的とした、報告拒絶に対する損害賠償請求訴訟
【文 献 種 別】 判決/最高裁判所第三小法廷
【裁判年月日】 平成 28 年 10 月 18 日
【事 件 番 号】 平成 27 年(受)第 1036 号
【事 件 名】 損害賠償請求事件
【裁 判 結 果】 棄却、差戻
【参 照 法 令】 弁護士法 23 条の 2、民法 709 条、民事訴訟法 134 条
【掲 載 誌】 金判 1504 号 16 頁、金法 2053 号 33 頁
LEX/DB 文献番号 25448208
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審では、Yが報告義務を負うことの確認請求が予
備的に追加された。
原審は、報告により生ずる不利益と報告拒絶に
より犠牲になる利益の比較衡量により(エ)以外
の事項について報告拒絶の正当な理由がないとし
て違法性を認め、照会先は照会事項ごとに上記の
比較衡量をすべきなのに、転居届に係る弁護士会
照会に一律に報告拒絶する方針を決定して報告し
なかったのは、漫然と本件拒絶をしたと評価でき
るとしてYの過失を認めた。そして、X1の権利・
利益侵害については、弁護士会照会の公共性から、
依頼者の私益を図るための制度ではなく、依頼者
は弁護士会に対し照会を求める実体法上の権利を
持つものではないため、依頼者は制度の適正運用
の結果もたらされる事実上の利益しかないとして
X1の請求を棄却した。これに対し、X2に関して
は、弁護士会は照会制度の適切運用のため注力し、
国民の権利実現という公益を図ってきたことから
すれば、弁護士会が自ら照会をするのが適切と判
断した事項につき照会が実効性を持つ(報告義務
が履行される) 利益は保護に値する利益であると
した。X2はこれを害され、無形損害を被ったと
ころ、この損害は本判決で報告拒絶に正当な理由
がなく不法行為を構成すると判断されることによ
り相当程度回復するとして、1 万円の限度でX2
の請求を認容した。これに対し、Yが上告受理申
立てをしたところ、最高裁はこれを受け、以下の
通り原判決を破棄し、予備的請求の審理のため原
審に差し戻した。
事実の概要
X1は、Aらに対し、未公開株詐欺商法による
不法行為等を理由とした損害賠償請求訴訟を提起
し、AがX1に対し損害賠償金を支払うことなど
を内容とする訴訟上の和解をした。X1の代理人
弁護士は、Aに対する動産執行のため、所属弁護
士会X2に対し、Y(現、日本郵便株式会社)を照
会先として、A宛ての郵便物に係る(ア)転居届
の提出の有無、
(イ)届出年月日、(ウ)記載の
(エ)電話番号について弁護士法
新住所(居所)、
23 条照会(弁護士会照会) を申し出た。X2 は上
記申出を適当と認め、Yに対し照会事項について
報告を求める弁護士会照会をしたが、Yは報告に
(後
応じかねる旨回答した。X2はさらに「通知書」
述)を送付して報告を求めたが、Yは再度、困難
と回答した。そのため、X1・X2はYによる報告
拒絶が不法行為を構成するとして損害賠償を請求
した。
第一審は、弁護士会に対する報告は公法上の義
務であるが、正当な理由があれば報告拒絶が許さ
れるとの一般論を述べた上、本件では報告義務が
郵便法上の守秘義務に優越するとの利益衡量か
ら、Yが本件照会事項の全部について報告拒絶し
たことには正当な理由を欠くとした。けれども、
守秘義務と報告義務のいずれが優越するかの判断
は弁護士法や郵便法等の諸規定の趣旨を踏まえた
解釈を前提とし、各照会事由ごとに情報秘匿性の
程度や報告を受ける必要性の程度等を踏まえた利
益衡量に基づく微妙な判断とならざるを得ないか
ら、その判断が事後的に誤りとされたからといっ
てYに過失があるとするのは酷であるとして請求
をいずれも棄却したので、Xらが控訴した。控訴
vol.7(2010.10)
vol.20(2017.4)
判決の要旨
「23 条照会の制度は、弁護士が受任している事
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新・判例解説 Watch ◆ 民事訴訟法 No.80
決同様、依頼者やその代理人の利益侵害を認めな
い例が目立っていた。否定の主な理由は、この制
度が個々の弁護士の申出を審査の上、照会自体は
弁護士会が行うという 2 段構造になっており、報
告は弁護士会に対してなされ、照会権限を持つの
も弁護士会のみであることによる。本件一・二審
で引用された、本件と同じく、Yを被告とする動
産執行のための転居届の照会の先例も3)、依頼者
やその代理人の利益は制度の適正運用の結果もた
らされる事実上の反射的利益に過ぎないとして請
求を棄却していた。ただしこの裁判例は、傍論で、
照会権限の適正行使を阻害されたことにより弁護
士会は無形の損害を受けたと述べていた。本件X
側は、弁護士会も原告に加え、原審では、X2 請
求につき一部認容判決を引き出せた。ところが、
最高裁で弁護士会の法的利益まで明確に否定され
たことになる。
なるほど事後的な金銭賠償は弁護士会照会への
報告の実効化の手段として本筋でない。これは、
不法行為に基づく損害賠償制度は、被害者が被っ
た不利益を補填して、不法行為がなかったときの
状態に回復させることを目的とするものであり、
義務に実効性を持たせることを目的とするもので
はないとする木内補足意見の通りである。この点
は、元来金銭を求めたのではない原告弁護士会側
も、これを指摘する学説も認識していたこととい
えよう4)。そして本件原判決後、これまでできな
かったX2とYの懇談会がすでに再開したという
事情も加味すれば5)、上告審としては、本判決の
通り、弁護士会の報告を受ける利益を否定するこ
とが、弁護士会照会の実効化、ひいては弁護士会
の自律を促すとも考えられる。
件を処理するために必要な事実の調査等をするこ
とを容易にするために設けられたものである。そ
して、23 条照会を受けた公務所又は公私の団体
は、正当な理由がない限り、照会された事項につ
いて報告をすべきものと解されるのであり、23
条照会をすることが上記の公務所又は公私の団体
の利害に重大な影響を及ぼし得ることなどに鑑
み、弁護士法 23 条の 2 は、上記制度の適正な運
用を図るために、照会権限を弁護士会に付与し、
個々の弁護士の申出が上記制度の趣旨に照らして
適切であるか否かの判断を当該弁護士会に委ねて
いるものである。そうすると、弁護士会が 23 条
照会の権限を付与されているのは飽くまで制度
の適正な運用を図るためにすぎないのであって、
23 条照会に対する報告を受けることについて弁
護士会が法律上保護される利益を有するものとは
解されない。
したがって、23 条照会に対する報告を拒絶す
る行為が、23 条照会をした弁護士会の法律上保
護される利益を侵害するものとして当該弁護士会
に対する不法行為を構成することはないというべ
きである。」
岡部裁判官、木内裁判官の補足意見がある。
判例の解説
一 本判決の位置づけ――弁護士会の
法的利益の否定
本判決は、弁護士会照会に対する報告拒絶が不
法行為に当たるとして提起された損害賠償に関す
る初めての最高裁判決である。逆に報告したこと
が不法行為に当たるとして損害賠償を認める最高
裁判例1)は存在していたことから、これに基づき、
照会先が慎重な態度を取って報告を拒絶するのに
対し、弁護士会照会の実効性を高めようと、本件
と同種の訴訟が増加し、実務・理論も注目してい
た2)。さらに本件は弁護士会が原告となった初の
事例と見られるが、これに対し、最高裁が、弁護
士会にも報告を受ける法的利益を認めず、報告拒
絶が弁護士会に対する不法行為を構成しないとい
う消極判断を下したことになる。
敷衍すると、これまでは依頼者や、その代理人
である照会を申し出た弁護士が原告となって、損
害賠償と報告義務の(中間)確認を求める訴訟が
(併合) 提起されてきた。これに対し、本件原判
2
二 原審の審理・判決方法の検討――Yの
過失の認定
本件一・二審は、従来の裁判例と同じく、照会
先に一般的な報告義務はあるとしても、個別事案
において報告拒絶に正当な理由があるか、報告義
務があるかは照会事項ごとの利益衡量によるとし
た。けれども、Yの過失につき正反対の判断をし
ている。控訴審は、Yが照会事項ごとの比較衡量
をせず一律に報告拒絶したことをとらえて、Yの
過失を認めたが、これはYに過大な負担を負わせ
ることにならないか。
この観点からは、Yが、先例たる前掲東京高裁
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新・判例解説 Watch
新・判例解説 Watch ◆ 民事訴訟法 No.80
ていることが紹介されている8)。しかし、本件原
判決の認定の限り、最初の照会も次の通知書の内
容も、照会理由(報告拒絶されると動産執行が不
可能)と前掲東京高裁判決等の摘示であって、そ
れほど個別事案の具体的事情に即し照会事項ごと
の利益衡量や本件独自の事情を示しているように
は見受けられない9)。
このように、原判決は、弁護士会照会の実効性
を高めようと、Yの過失を厳しく認定する一方で、
X2の照会手続には踏み込みが足りないように感
じられる。これは、弁護士会のした報告義務あり
との比較衡量の結果を、裁判所が追認することに
よって照会の実効化を図ろうとする意図であろう
が、このような裁判所の審判方法によって照会先
が照会に応じやすくなるかは疑問である。
判決を受けて弁護士会照会への対応を検討した結
果、
「一律」報告拒絶に至った経緯を詳細に主張
したこと、にもかかわらず、原判決では、それが
かえって、Yの過失ありとされたことに注目した
い。敷衍すると、前掲東京高裁判決は、前述の通
り請求を棄却したが、補論としてYに対し、照会
事項(ア)~(ウ)について報告を要請し、新住
居所という転居届に記載された情報に関しては弁
護士会照会に応じる体制を組むことを要請してい
た。そこでYは、東京高裁判決事案の代理人弁護
士も含めて内部で協議を重ね、結果として一律報
告拒絶の判断に至った。Yとしては突如紛争に巻
き込まれた第三者としてそれなりの負担をし、訴
訟においてその主張もしている。原判決は、Yの
判断困難も予測し、予定外の事務処理負担が生じ
ることにも言及したが、その負担軽減のため弁護
士会による制度の適切運用やYを含めた協議・申
し合わせによる解決をすべきと一般的に述べるに
とどまっている。
そもそも、個別の比較衡量を行う職責は、まず、
照会先に報告を求める弁護士会にあり、問題は、
照会制度の具体的運用の中で、照会先の負担をで
きるだけ軽くして報告を促す弁護士会の照会手続
をとっているかである。すでに指摘されてきた通
り、弁護士会が所属弁護士からの申出に応じて照
会を発する場合にどのような審査をしているか、
その上で照会先との意見の違いをどのような手続
で検出し調整すべきかを問うべきである6)。
では、X2はYにどのような働きかけをしたの
か7)。この点について原判決には、上記Yに比較
して多くは述べられていない。原判決によれば、
Xは本件照会に対するYの最初の拒絶を受けて、
X2の調査室会議において対応を協議し、さらに
報告を求めて通知書を副会長名義で送付したとの
経緯が認定されている。確かに最近の文献によれ
ば、各弁護士会は弁護士会照会件数の増加や一定
割合の報告拒絶を受けてこの制度の体制を強化
し、照会書面にも工夫を凝らしている。X2自身
も審査体制を強化し、専門の調査室も設け、報告
拒絶については調査室会議に諮り、「不当な拒絶」
に対しては照会先を説得する「通知書」を送付し
ていること、通知書で、本件一・二審判決でも認
定の通り、制度根拠規定、多数裁判例の引用のも
と制度の重要性の説明、照会先の報告義務の説明、
個人情報保護法等や守秘義務との関係の説明をし
vol.7(2010.10)
vol.20(2017.4)
三 弁護士会照会の実効化――制裁化・
権威付けから手続審査へ
報告拒絶をめぐる訴訟の審理において、本件
一・二審のように弁護士会の行った報告義務と守
秘義務との比較衡量の結果に裁判所のお墨付きを
与え、損害賠償を認める制裁を課すことにより弁
護士会照会の実効化を図ろうとすることは、果た
して効果的であろうか。とりわけ原判決のように、
照会先自身に上記比較衡量による判断の重い責任
を負わせると、照会先はかえってますます慎重な
態度を取らざるを得なくなるだろう。本件一・二
審判決も含めた従来の裁判例は、個別事案におけ
る照会事項ごとの利益衡量を要求しているのだか
ら、認容判決を下したからといって、事例判決
か、せいぜい一類型を形成するに過ぎず、それに
より照会先が納得してその後報告に応じるように
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なるわけではない 。それよりは、本件最高裁
判決のように弁護士会の法的利益を否定してしま
えば、照会先から報告を拒絶するたびに弁護士会
が損害賠償請求訴訟を提起することをやめさせ、
本来弁護士会が自律的に運営実施すべき制度につ
き、裁判所依存を防ぐことになると見ることもで
きよう。
しかし、裁判所が消極的態度を示すのでも、傍
論において当事者の自律的協議を要請するのでも
なく、裁判所における審理によって弁護士会照会
の実効化を図る方法があるとすれば、それは、こ
の制度の手続を審査することではないだろうか。
前述の通り、照会先が照会に応じやすくする手続
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新・判例解説 Watch ◆ 民事訴訟法 No.80
に配慮すべきことが指摘されてきたのだから、そ
れを審理に取り込み、個別事案で弁護士会が踏ん
だ具体的な手続過程を審査すべきであろう。差戻
審には、本判決が報告を受けることに関する弁護
士会の法律上保護されるべき利益を否定している
ことから、報告義務の確認請求についても直ちに
Xらの確認の利益や当事者適格を否定してしまわ
ずに、X2がYに対して行った具体的な照会手続
自体に踏み込むことを期待したい。具体的事案で
この手続、Yへの報告の促しが足りない場合には
請求棄却としてよいし、審理の中で、照会先の懸
念を受けて弁護士会自身がさらに照会手続で不足
していた説明を尽くせば請求を認容することもで
きよう。そうして審理において弁護士会照会手続
の改善を促し、弁護士会自身がさらに工夫を重ね
て、紛争を裁判所に持ち込む必要がなくなること
が期待される。
弁護士会照会の手続で現在の工夫以上のことを
要求すれば、手続を過度に厳格・慎重にして、照
会事件数が増加する現状ではかえって機動性を失
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わせるとの反論もある 。しかし少なくとも相
手からの疑問や異議を待つのでなく、報告を求め
る弁護士会のほうからの臨機応変の依頼方法、本
件で原判決がしたような照会事項の絞り込みは、
検討する必要があるのではなかろうか。またすで
に弁護士会ではその他の工夫もなされている。す
なわち、照会先に対して、照会に応じて報告した
ことが不法行為を構成するとして損害賠償請求訴
訟が提起された場合には弁護士会が補助参加する
こと、報告したことへのクレームには弁護士会が
対応すること、それらのコスト負担を約束する、
12)
という工夫である 。これらは、事前手続を重
くする代わりに事後的に手続をカバーする手法と
して評価できる。
岡法 64 巻 34 号(2015 年)391 頁、伊藤眞「弁護士会
照会の法理と運用」金法 2028 号(2015 年)6 頁、森島
昭夫「弁護士会照会に対する報告拒否と不法行為責任」
自正 66 巻 1 号(2015 年)20 頁等。これまでの裁判例
についても上記文献参照。
3)東京高判平 22・9・29 判時 2105 号 11 頁、判タ 1356
号 227 頁、金法 1936 号 106 頁。
4)本件原判決、原々判決評釈の山本周平・判時 2280 号
(2016 年)158 頁、加藤新太郎・現代消費者法 31 号(2016
年)87 頁、山口斉昭・民事判例Ⅹ(2015 年)105 頁等。
なお本判決につき伊藤眞・金法 2053 号(2016 年)1 頁。
5)日弁連弁護士会照会制度委員会「弁護士会照会の手続
と体制について」金法 2022 号(2016 年)25 頁[富田隆司]
参照。
6)井上正三=井上治典「前掲昭和 56 年最判評釈」民訴
法百選Ⅱ(1992 年)294 頁。山口・前掲注4)評釈 105
頁はこれをプロセス的視点と位置づける。伊藤・前掲注
2)22 頁は弁護士会照会制度における照会先の手続保
障を提案する。
7)山口・前掲注4)評釈 105 頁は、必要性等に関する弁
護士会からの懇切丁寧な説明や交渉申出等にもかかわら
ず報告拒絶した場合に不法行為が成立すると見る。
8)日弁連弁護士会照会制度委員会・前掲注5)23 頁[富田]。
なお、照会書につき照会事項だけを発送する目録方式か
ら、理由も発送する副本方式を採用するように改めたこ
とは、前掲 17 頁[佐藤三郎]等。
9)長谷川卓=木村健太郎「弁護士会照会に関する三井住
友銀行の取組み」金法 2022 号(2015 年)29 頁注 7、佐
藤三郎ほか「座談会/弁護士法 23 条の 2 の照会に対す
る金融機関の対応」金法 1991 号(2014 年)11 頁[木
村健太郎発言]は、照会書には弁護士会が審査の上で相
当と認めた結果は記載されているが、具体的事案で必要
性・相当性があると判断した理由は記載されていないこ
とがほとんどとする。一般に照会理由として重要とされ
るのは、他の手段では情報獲得困難である事情だが、村
上正子「判例評釈」新・判例解説 Watch(法セ増刊)17
号(2015 年)175 頁は、和解成立過程で強制執行等に
必要な情報の入手が期待できる事案では、この事情を欠
き依頼者側に保護すべき利益がないと見る。
10)佐藤ほか・前掲注9)17 頁[森永雅彦発言]。長谷川
●――注
=木村・前掲注9)30 頁は、本判決を「照会先として
1)最判昭 56・4・14 民集 35 巻 3 号 620 頁。その評釈と
の終局的な判断目線とはなりにくい」とする。
(2015 年)156 頁等。
して椎橋邦夫・民訴法判例百選〔5 版〕
11) 今 津 綾 子「 判 例 評 釈 」 リ マ ー ク ス 50 号(2015 年 )
最近の裁判例は大阪高判平 26・8・28 判時 2243 号 35 頁。
125 頁は、相手からの報告を強制するため現在より厳格・
反対に損害賠償請求を棄却したのは鳥取地判平 28・3・
慎重な手続を取ることは、簡易な情報収集手続としての
11 金法 2040 号 94 頁。
利点を失うとする。
2)酒井博行「弁護士会照会に対する報告拒絶と報告義務
12)佐藤ほか・前掲注9)14 頁、15 頁、長谷川=木村・
確認の訴え」
『北海学園大学 50 周年記念論文集 次世代
前掲注9)31 頁、伊藤・前掲注2)23 頁等。
への挑戦』
(2015 年)247 頁、同「弁護士会照会に対す
る報告拒絶と損害賠償請求の訴え」北園 51 巻 4 号(2016
年)455 頁、吉岡伸一「弁護士会照会に対する回答義務」
4
上智大学教授 安西明子
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新・判例解説 Watch