ゲームカード・ジョイコホールディングス (6249・JASDAQ スタンダード) 2016 年 12 月 26 日 パチンコ用プリペイドカードシステム首位 ベーシックレポート カード収入、システム使用料収入が安定収益源 パチンコホール向けプリペイドカードシステム首 位。加盟店舗数(16 年 9 月末)は 4066 店、シェア (株)QUICK 永田 和子 は 46%。16/3 期の売上構成比は(a)パチンコホール に対する機器販売 45%(右図は 15 年春発売「G∞ WIN’Z」のカードユニット) 、(b)遊技者のカード消 会 社 概 要 所 在 地 東京都台東区 代 表 者 石橋 保彦 設 立 年 月 資 本 日 U R L ック型の安定収益源となっている。 今期は損益悪化にいったん歯止めがかかる見込みだが、 中長期での成長には新規ビジネス創出が不可欠 5,500 百万円 今期上期の連結営業利益がコスト削減を主因に前年同期比 2.9 倍の (2016/09/30 現在) 場 収入 17%、(c)加盟店からのシステム使用料収入 37%。(b)(c)はスト 2011/04 金 上 費金額に応じて徴収する情報管理料が中心のカード 2011/04/01 12.6 億円だったことを受け、QUICK 企業価値研究所は今期連結営業利 益予想を 15.0 億円(会社計画 1.7 億円) 、来期を 10.5 億円に増額(前 http://www.gamecard-joyco.co.jp/ 回予想は各 2.0 億円、収支均衡)。開発項目絞り込みや開発体制見直し 業 により研究開発費が想定以上に抑えられている点を反映した(今、来 種 機械 期とも新商品・新サービスの投入はないと想定) 。今期は損益悪化にい 主要指標 2016/12/21 現在 ったん歯止めがかかる見込みだが、高射幸性パチンコ撤去やパチスロ 1,240 円 新基準機の不人気から事業環境の不透明感は一段と強まっており、来 1,673 円 (2016/01/12) 1,150 円 (2016/06/24) 期は再び減益軌道に。ただし、構造改革の効果は殆ど織り込んでおら 14,263,000 株 中長期的な成長軌道に乗るには新規ビジネスの創出が不可欠。そこ 売 買 単 位 100 株 で、注目されるのが、日工組(遊技機メーカー団体)が進めている「ECO 時 価 総 額 17,686 百万円 遊技機構想」 。パチンコホールが ECO 遊技機によるコスト削減を原資に 予 想 配 当 30 円 還元率を高め、勝ち負けの波が小さい「身近な大衆娯楽」として原点 80.63 円 回帰できれば、再びライトユーザーや若者を惹き寄せ、市場活性化に 株 価 年初来高値 年初来安値 発行済株式数 ( 会 社 ) 予 想 E P S ( ア ナ リ ス ト ) 実 績 P B R 業 績 0.46 倍 動 向 今期配当の会社計画は年 30 円/株(前期 60 円/株)が据え置かれている。 つながる期待も高まる。同社は従前から「ECO 遊技機構想」に積極的に 関わってきただけに、実現すれば、大きなビジネスチャンスとなろう。 前期比 % 営業利益 百万円 前期比 % 経常利益 百万円 前期比 % 当期純利益 百万円 前期比 % EPS 円 績 23,885 -7.2 -1,440 --- -1,383 --- -2,117 --- -148.49 想 (2016 年 5 月発表) 21,800 -8.7 170 --- 170 --- -60 --- -4.21 ア ナ リス ト 予想 19,500 -18.4 1,500 --- 1,500 --- 1,150 --- 80.63 17,700 1,050 -30.0 800 -30.4 56.09 2016/3 実 会 2017/3 売上高 百万円 ず、人員削減など抜本的な改革が打ち出されれば上振れ余地も。なお、 社 予 2018/3 ア ナ リス ト 予想 アナリストレポート・プラットフォーム -9.2 1,050 -30.0 1 えんけつ 会 社 会 設 社 立 会社概要 概 概 経 要 要 緯 会社概要 パチンコホール向けカードシステム事業を手がけている。11 年 4 月 1 日 に日本ゲームカードとジョイコシステムズが経営統合し、両社を完全子会社 とする共同持株会社として同社が設立された。 パチンコホール向けカードシステムは、パチンコホールの経理の透明化を 目的として 80 年代後半に誕生した。日本ゲームカードは草創期に設立され た企業のなかの 1 社。その後の業界再編の主導的な役割を果たすとともに、 様々な研究開発を経てホール内の機器やサービスとの連携を深めることで、 シェアを高めてきた。 沿 革 沿革 1988 年 10 月 日本レジャーカードシステム設立 1989 年 8月 日本ゲームカード設立 1995 年 3月 日本アドバンストカードシステム設立 2001 年 3月 ジョイコシステムズ設立 2003 年 10 月 日本ゲームカードが日本アドバンストカードシステム を吸収合併 2006 年 4月 日本ゲームカードがジャスダック証券取引所に上場 2007 年 6月 日本ゲームカードが日本レジャーカードシステムを子 会社化 2008 年 4月 日本ゲームカードが日本レジャーカードシステムを吸 収合併 2011 年 4月 日本ゲームカード及びジョイコシステムズが共同株式 移転により持株会社ゲームカード・ジョイコホールデ ィングスを設立 大阪証券取引所 JASDAQ スタンダード(現東京証券取引 所 JASDAQ スタンダード)上場 (出所)会社資料 企 業 理 念 企業理念 「プリペイドカードシステム事業を通じてレジャー産業の健全な発展に 貢献し、真に豊かな社会の実現を目指し事業活動に取り組むとともに、より 良い社会の実現に向けて、地球・社会・地域への貢献活動を推進」すること を使命として掲げている。 アナリストレポート・プラットフォーム 2 会 大 社 概 株 要 主 大株主(2016 年 9 月 30 日現在) ジョイコシステムズとの経営統合により、ホールと太いパイプを持つパチ 会社概要 ンコ・パチスロメーカーが軒並み同社大株主として名を連ねることとなった。 これにより、販売面での協力体制が構築され、同業他社との競合上、大きな アドバンテージとなっている。 株主 1 SANKYO 2 3 所有株式数 (千株) 所有比率 (%) 2,131 14.94 データ・アート 632 4.43 平和 612 4.29 各 611 各 4.29 510 3.57 各 463 各 3.24 京楽産業. サミー 4 大一商会 ニューギン 藤商事 9 サクサ サンセイアールアンドディ 三洋物産 大都技研 10 高尾 竹屋 豊丸産業 (注)13 年 7 月 1 日付で大量保有報告書において、タワー投資顧問が 13 年 6 月 28 日 現在で 727 千株(所有比率 5.10%)の株式を所有している旨が記載されているが、 同社として実質所有株式数の確認ができないため、上記大株主に含めていない。 (出所)17/3 期第 2 四半期報告書 経 営 者 経営者 12 年 10 月、グループ全体を統括するホールディングス会社としての機能 と責任を明確化し、経営体制の一層の強化と充実を図ることを目的として、 石橋保彦氏(11 年 4 月から同社取締役会長)が代表取締役会長兼社長に就 任している(16 年 2 月からは日本ゲームカードの代表取締役社長も兼任)。 石橋保彦氏は 66 年にパチンコ・パチスロ機の大手メーカー、平和(6412) へ入社。06 年に平和の代表取締役社長へ就任(12 年に退任→相談役に) 。 アナリストレポート・プラットフォーム 3 事 事 業 業 概 の 内 要 容 会社概要 事業の内容 プリペイドカードの発行および販売、遊技機用プリペイドシステム機器の 企画・開発・販売・貸与、保守等を行う子会社等の経営管理、それに付帯・ 関連する事業を手がけている。具体的には、図 1 に示す通り、カードユニッ トとプリペイドカードを通じてパチンコホールにおける入金情報・利用額情 報を一元管理するシステムを提供している。 16/3 期の売上構成比は、(a)機器売上高 45%、(b)カード収入高 17%、(c) システム使用料収入 37%、(d)その他の収入(工事・保守)2%。以下に、 (a)~(c)の詳細を述べる。 図1 パチンコ用プリペイドカードシステムの仕組み (出所)同社ホームページを基に QUICK 企業価値研究所調整 部 門 別 事 業 内 容 部門別事業内容 (a)機器売上高 カードユニット、メダル貸機、券売入金機(カードを発行する装置)、精 算機(カード残高の精算を行う装置)等を代理店経由でパチンコホールに販 売している。カードユニットとはパチンコ機とパチンコ機の間に設置され、 玉を貸し出す機械(図 1) 。メダル貸機はパチスロ機とパチスロ機の間に設 置され、メダルを貸し出す機械。機器は新店および入れ替えの需要に対応し ており、現在は入れ替え需要の方が多い。既存店における機器の入れ替えサ イクルは 5~8 年だが、革新的な機能を有した新製品が登場すれば、入れ替 えペースが速まる可能性もある。 アナリストレポート・プラットフォーム 4 事 業 概 要 09 年 11 月に主力商品として「B∞LEX(ビーレックス)」シリーズを投入。 会社概要 各台計数システムへの拡張性を持たせた(各台計数システムを後付けできる) ことで、市場から高い評価を得た(12 年末には各台計数システムへの拡張 性を有したメダル貸機も他社に先駆けて投入) 。 各台計数システムとは、パチンコで大当たり時に獲得した出玉の個数を、 コスト削減ニーズや 低玉貸し営業定着 を背景に各台計数 システムが急拡大 タイトル(4行) 各パチンコ台の下に設置された計数機やカードユニットを用いて計数し、そ の計数情報がプリペイドカードを通して確認できるシステム。従来は出玉が 入った玉箱を通路に積み重ね、従業員が計数機まで持ち運んで計数するのが 主流だったため、玉箱運びに手間と人手を要し、ホール経営にとって大きな コスト負担となっていた。各台計数システムの導入により人件費の削減や離 職率の低下、防災対策の強化といったメリットがあるほか、近年、増加して いる低玉貸し( 「1 円パチンコ」など、通常は 1 玉 4 円)コーナーからの持 ち込み防止にも役立つ。 低玉(メダル)貸し営業の定着やコスト削減ニーズの高まりを背景に各台 計数システムの導入は 14/3 期にかけて急拡大。その後も増加基調にあり、 同社加盟店舗のうち、各台計数システムを導入済みの店舗は 16 年 9 月末で 2009 店と、全体の 49%を占めるまでになっている。 さらに、15 年 3 月には「B∞LEX」の基本機能はそのままに、着脱可能な 15 年に新商品「G ∞WIN’Z」を投入 玉払出ノズルを追加搭載するなどした新商品「G∞WIN’Z(ジーウインズ)」 を投入した(図 2) 。 図 2 「G∞WIN’Z」 (出所)同社ホームページ 「G∞WIN’Z」では搭載した 5 インチ大型液晶に遊技機のプロモーション ムービーや遊技ガイドを表示させるなど、他社商品との差別化を推進。また、 14 年 4 月の消費増税以降、パチンコホールの一部でパチスロ中心に「玉(メ アナリストレポート・プラットフォーム 5 事 業 概 要 ダル)数調整方式」 (※1)で消費増税分をユーザーに転嫁する動きが出てき たことに対応。前期は外税方式への移行を見越した需要を取り込んだ。 (※1) 「玉(メダル)数調整方式」とは貸し出す玉(メダル)数の調整で消費増税に対 会社概要 応する。同社従来商品は「カード減算方式」 (消費増税に合わせて遊技料金自体を引 き上げカードで徴収)には対応していたが、カード減算方式は 1 円単位の精算が敬 遠されたため、 「G∞WIN’Z」では「玉(メダル)数調整方式」にも対応した。なお、 パチンコホールの大半は依然として、貸玉料(通常 1 玉 4 円) 、貸メダル料(通常 1 メダル 20 円)に消費税が含まれる内税方式を採用している。 (b)カード収入高 IC カードおよび IC コイン(リサイクル可能な入金対応式で半永久的に使 用可能、券売入金機または入金機能付きカードユニットで入金する)のカー ドおよびコイン媒体を加盟店に販売している。但し、カード収入高の主体は 遊技者の消費金額に応じて加盟店から徴収する情報管理料である。情報管理 料は機器の設置台数に加え、稼働状況にも左右される。 (c)システム使用料収入 プリペイドカードシステムの運用費用として、加盟店からシステム使用料 を徴収している。店舗ごとに機器の設置台数に応じ毎月定額を徴収している ため、加盟店舗数の増減と概ね連動する。 収 益 構 造 収益構造 部門別事業内容で述べた(b)のカード収入高、(c)のシステム使用料収入は どちらかと言えばストック型の収益構造(安定収益源)であり、(a)の機器 ストック型の構造 売上高ほど大きな変動はない(図 3)。なお、売上構成では(a)が半分近くを 占める(16/3 期)が、粗利益構成比は(a)7%、(b)29%、(c)63%(同)と、 図 3 右側の通り、システム使用料の利益貢献が大きくなっている。粗利益率 は各々、5.2%、62.4%、60.6%(同) 。 図3 販売品目別の売上高、粗利益の推移 売 上 高 (左軸) 億円 400 350 機器売上高 カード収入高 システム使用料収入 その他収入 億円 160 140 300 120 250 100 200 80 150 60 ストック型の 収益構造 (安定収益源) 100 50 0 08 09 10 11 12 13 14 15 (50) (注)10年度までは日本ゲームカードのみの業績 (出所)会社資料 アナリストレポート・プラットフォーム 粗 利 益 (右軸) 40 20 0 08 09 10 11 12 13 14 15 -20 年度 6 事 業 概 要 12 年度以降、研 究開発費が増大 会社概要 一方、販管費については、図 4 に示す通り、新商品開発に向けた研究開発 費(棒グラフ)の増減によって大きく変動する傾向にある。日本ゲームカー ド時代を例にとると、10/3 期(09 年度)に研究開発費が膨らみ営業利益(線 グラフ○)が落ち込んだが、その成果として投入された「B∞LEX」シリーズ が貢献し、11/3 期の営業利益は「V 字」回復を遂げた。だが、競争激化を背 景に差別化商品の投入が待ったなしとなったため、13/3 期から 15/3 期にか けて研究開発費は年 30 億円前後に拡大。さらに、16/3 期は電子マネーを主 軸とした「他業種連携サービス」の開発中止、および、高機能版カードユニ ットの開発見直しを行った影響で 40 億円近くにまで膨らみ(中止費用含む)、 上場来初(日本ゲームカード時代含む)の営業赤字に転落した。 図4 営業利益、粗利益、販管費(研究開発費・その他販管費)の推移 その他販管費 研究開発費 粗利益 営業利益 億円 120 100 80 60 49 40 43 27 27 16 20 0 45 18 8 (8) 07 (6) 08 (17) 09 (7) 10 (18) 11 (27) 12 -20 (注)10年度までは日本ゲームカードのみの業績、( )内は研究開発費 (出所)会社資料 アナリストレポート・プラットフォーム (30) 13 (31) 14 (39) 15 年度 -14 7 競 合 ・市 場 分 析 競 合 分 析 会社概要 競合分析 警察庁発表データによれば、15 年末の「ぱちんこ営業」店舗数は 1 万 1310 店。このうち、カードシステム導入店は 8917 店となっている(16 年 9 月末、 出所:プリペイドシステム協会)。 ダイコク電参入に 加え、価格競争を 仕掛ける企業も 図 5 左側に示す通り、同社の加盟店舗数は日本ゲームカード 3740 店、ジ ョイコシステムズ 326 店の計 4066 店(16 年 9 月末、以下同) 。カードシス テム導入店におけるシェアは 45.6%(図 5 右側) 。15/3 期に 50%を割った が、依然、2 位:グローリー(6457)子会社の 23.3%、3 位:マースエンジ ニアリング(6419)の 22.8%に大差をつけている。この 3 社でほぼ市場を 寡占してきたが、12 年にホールコンピュータ大手のダイコク電機(6430) が新規参入。人気の高い呼び出しランプ、台毎液晶端末とのセット売りによ り販売台数、シェアを伸ばしており(16 年 9 月末シェア 6.4%) 、規模は小 さいものの、市場のかく乱要因に。さらに、最近はパチスロ人気シリーズ「ジ ャグラー」を擁する遊技機・周辺機器メーカー、北電子と組んだグローリー 子会社も価格競争を仕掛けている。 図5 プリペイドカードシステム加盟店舗数・シェアの推移 加盟店舗数(左軸) ←ユニバーサル 店 10000 マース 8000 6000 シェア(右軸) ← ダイコク電 ゲームカー ド+ジョイコ 日本ゲームカード 50 40 グローリー子会社 30 ジョイコシステムズ グローリー子会社 4000 20 マース 2000 % 60 10 ←ダイコク 電 0 0 08 09 10 11 12 13 14 15 16 08 09 10 11 12 13 14 15 16 年 (注)各年12月末の実績(16年のみ9月末) (出所)会社資料 日本ゲームカード ジョイコシステムズ ユニバーサル 同社と他社(グローリー、マース、ダイコク電)との違いは、同社がカー 現状は専業のデメ リットが鮮明に ドシステム専業なのに対し、他社は他の周辺機器と一体となった「オール・ イン・ワン」型のシステムを展開している点にある。専業ならではの強みと して、同社システムは様々なメーカーの周辺機器(ホールコンピュータ、会 員・景品管理システム、呼び出しランプ、台毎液晶端末など)と互換性を持 たせているため、入れ替え需要への対応に最適な機器と言える。一方、専業 のデメリットとして、他社からの価格攻勢に晒されやすい(他社はカードシ ステム以外で利益が出ればいい)。商品による差別化が難しい現状は、デメ リットの方が鮮明となっており、シェアが低下傾向にある(図 5 右側) 。 アナリストレポート・プラットフォーム 8 競 合 ・市 場 分 析 市 場 分 析 会社概要 ライトユーザーのパ チンコ離れが加速 市場分析 レジャー白書によれば、パチンコ・パチスロの参加人口は 11 年以降、急 激に減少(図 6 線グラフ) 。若者を中心にライトユーザーのパチンコ・パチ スロ離れが加速している。パチンコ、パチスロとも勝ち負けの波が荒くなり、 気軽に遊べる娯楽ではなくなりつつあるうえ、スマホなどに時間とお金を割 かれていることも背景にあると考えられる。他方、パチンコ・パチスロの市 場規模(貸玉料・貸メダル料)はピークの 05 年には 35 兆円に迫る水準だっ たが、低玉(メダル)貸し営業の普及もあり 06 年から 10 年にかけて一気に 落ち込んだ(図 6 棒グラフ)。10 年以降は 25 兆円前後で低位安定していた が、15 年は前年比 5%減少。また、経済産業省の「特定サービス産業動態統 計調査」によれば、パチンコホール業界の売上高は 14 年 4 月以降、31 カ月 連続前年割れに(図 7)。消費増税を機に落ち込みが鮮明となっていたが、 16 年 3 月以降は 8 カ月連続の 2 桁減と、厳しさが増している。 図6 パチンコ・パチスロ市場規模・参加人口の推移 兆円 35 万人 1750 30 1500 25 1250 20 1000 15 750 10 500 5 250 パチンコ・パチスロ市場規模(左軸) パチンコ・パチスロ参加人口(右軸) 0 0 03 04 05 (出所)レジャー白書 06 07 08 09 10 11 12 図7 パチンコホールの売上高前年同月比増減率の推移 % 20 03/10 パチスロ 「北斗の拳」発売 13 14 15 年 震災 反動 15 10 5 0 -5 -10 -15 年 07/9末 4号機撤去 パチスロ離れ 加速 -20 (出所)経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」 アナリストレポート・プラットフォーム ↑ 消費増税 震災影響 9 競 合 ・市 場 分 析 なお、10 年から 13 年にかけて、参加人口の落ち込みにもかかわらず、市 会社概要 場規模が横ばい圏で推移した(図 6)ことから導き出されるのは、1 人当り 消費金額の増大、すなわち、ヘビーユーザー化の進行だ。ここ数年でヘビー ユーザー化が進んだ結果、 「のめり込み(ギャンブル依存)防止」を掲げる 警察庁側の介入・指導のもと、14 年秋以降、射幸性の低下を目指した規制 強化が進行(詳細は後述) 。これによりヘビーユーザーの離脱も予想される だけに、業界にとってはライトユーザーの回帰が急務となっている。 パチンコホールの店舗数も減少の一途を辿り、1 万台の大台割れが目前に 迫っている(図 8 下段線グラフ)。一方でパチンコ・パチスロの設置台数は 横ばい圏で推移(同棒グラフ) 。1 店当たり設置台数の増加(図 8 上段)は、 ホールの二極化(大手チェーンの大量出店、中小規模店の閉店・廃業)を反 映している。 台 400 380 360 340 320 300 700 図8 パチンコホール店舗数・遊技機設置台数の推移 1店当たりのパチンコ・パチスロ設置台数 店 16000 店舗数(左軸) 14000 600 万台 500 12000 07/9末 4号機撤去 パチスロ離れ加速 10000 8000 パチスロ人気再燃 400 300 6000 200 パチスロ設置台数(右軸) パチンコ設置台数(右軸) 4000 2000 03 (出所)警察庁 パチスロ新基準機 の低評価など規制 の影響で事業環境 は一段と不透明に 100 0 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 年 14 年秋のパチスロ型式試験方法の運用変更(事実上のパチスロ規制)以 降、「のめり込み防止」を目的にパチンコ・パチスロ規制の強化が段階的に 進められている(図 9) 。15 年 10、11 月でパチンコ、パチスロの主流だった MAX タイプ、AT 機(ともに射幸性の高い機種)の新台設置が事実上、不可能 になったのに続き、設置済みの MAX タイプに関しても、いわゆる「くぎ曲げ」 問題(検定機と性能が異なる可能性のあるパチンコ)に該当する大半の機種 が 16 年末までにパチンコホールから撤去される。他方、パチスロ AT 機に関 しては明確な撤去スケジュールが決まっていないため、ホールでは『バジリ スク 絆』 、 『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』、 『アナザーゴッドハーデス』な ど撤去対象の旧基準 AT 機が全設置台数の 4 割程度を占め、パチスロファン の繋ぎとめに一役買っている。MAX タイプと入れ替えで導入が進んだパチン アナリストレポート・プラットフォーム 10 競 合 ・市 場 分 析 コ新基準機の稼働は今のところ健闘しているが、パチスロは 16 年 8 月以降 に発売された実質的な新基準機の評価が極めて低く、仮に 1~2 年後に AT 会社概要 機が全て撤去された場合、07 年の 4 号機撤去後に起きたパチスロ離れ(図 7・ 図 8 下段参照)と同じようなことが起きるのではないかと懸念される。パチ ンコについても MAX タイプが消えたことによるマイナス影響(ヘビーユーザ ーの離脱)が本格化するのはこれからだ。07 年のような状況に陥った場合、 ホール経営に与えるダメージは大きく、中小規模店の閉店・廃業が加速する リスクがあるほか、ホールが設備投資(出店、改装、新台入替え等)を一段 と抑制する可能性も高い。従って、周辺設備を手掛ける同社にとっても、事 業環境の先行き不透明感が一段と強まった感がある。 図9 パチスロ・パチンコ規制のスケジュール <パチスロ AT機・ART機> 旧試験機 (型式試験方法変更前) 14年9月15日 型式試験 申請期限 新試験機 周辺基板制御 15年11月末 16年7月末 17年9月末 新台設置 新台設置 5.5号機 主基板制御 型式試験 申請期限 (2枚≦傾斜値≦3枚) 新台設置 5.5号機 主基板制御 新台設置 (傾斜値<2枚) 5.9号機 主基板制御 新台設置 (傾斜値<2枚) ART最大継続数1500ゲーム <パチンコ> 15年10月末 16年1月末 4月末 12月末 新基準未対応 (1/320 ≧大当り確率> 1/400) MAX・ミドルの一部 新基準対応 (大当り確率> 1/320) (確変・時短継続率 上限なし) 新台開店 型式試験 申請期限 新台 開店 新基準対応 (大当り確率> 1/320) (確変・時短継続率 上限65%) 検定機と性能が異なる可能性のあるバチンコ 新台開店 新台開店 回収 期限 (出所)セガサミー資料 業界期待の「エコ パチ」が活性化に つながる可能性 遊技業界再生には、ヘビーユーザー依存からの脱却、若年層の取り込みな どが不可欠。それを実現するための取り組みとして有望視されているのが、 「ECO 遊技機構想」 。ECO 遊技機(通称「エコパチ」 )では遊技球を盤面内部 で循環させる封入式構造によりコストダウンや不正防止、騒音対策などが可 能になるとされる。コストダウンによって還元率を高め、勝ち負けの波が小 さい(遊びやすい)「身近な大衆娯楽」として原点回帰できれば、再びライ トユーザーや若者を惹き寄せ、市場活性化につながる期待も高まる。 アナリストレポート・プラットフォーム 11 競 合 ・市 場 分 析 「ECO 遊技機構想」は遊技機メーカー団体である日工組を軸に進められて 会社概要 きた。ホール側にとっては初期投資負担が重くなる可能性があるため、現状、 ホール団体からの全面的な支持は得られていないが、ホール側にとってもオ ペレーションコストの削減効果は魅力的なうえ、業界再生「待ったなし」と の共通認識も構想実現を後押しする可能性がある。また、「くぎ曲げ」問題 を契機に行政側も業界健全化に向け規則改正に向け動き出す可能性が高い。 アナリストレポート・プラットフォーム 12 業 績 17/3 期上期実績 会社概要 研究開発費削減な どから営業利益が 回復 17/3 期上期実績 17/3 期上期の連結業績は売上高が前年同期比 23%減に終わる(図 10 上段 左側)一方、営業利益は同 2.9 倍の 12.6 億円に(同下段右側)。 「くぎ曲げ」 問題に端を発したパチンコ撤去の影響もあり周辺設備に対するホールの投 資意欲は引き続き低調。新商品「G∞WIN’Z」の投入効果があった前年同期 と比べ機器販売台数が同半減したうえ、加盟店舗数減少にも歯止めがかかっ ていない(図 5 左側) 。ただし、既存店の入れ替え需要獲得に専念するなど、 価格競争を回避したことで、機器粗利益が増加した(図 10 上段右側)うえ、 構造改革の一環として開発の選択と集中を進めた結果、研究開発費を前年同 期の 9.5 億円から 4.3 億円に削減(同下段左側) 。変動費中心にその他販管 費も減少したため、営業利益は前々年同期を上回る水準にまで回復した。 図10 上期の部門別売上高・粗利益、販管費、営業利益の推移 億円 200 150 100 50 0 億円 80 70 60 50 40 30 20 10 0 億円 60 45 機器売上高 30 カード収入高 15 システム使用料収入 0 粗利益(左軸) その他販管費(左軸) 研究開発費(左軸) 営業利益(右軸) 億円 20 15 10 5 12 13 (出所)会社資料 17/3 期業績予想 粗 利 益 (右軸) 売 上 高 (左軸) 14 15 16 12 13 14 15 0 16 年度 17/3 期業績予想 17/3 期連結業績の会社計画は売上高が前期比 9%減の 218 億円、営業利益 会社側は期初計画 変えず が 1.7 億円(前期は 14.4 億円の赤字)。下期は 10.9 億円の赤字(前年同期 は 18.8 億円の赤字)を見込む計算。上期営業利益は通期計画を大幅に上回 ったが、遊技業界の先行き不透明感に加え、構造改革の進捗や研究開発費の 計上タイミングなど不確定要素があるため、期初計画を変えていない。修正 が必要となった場合は速やかに開示するとしている。期初計画では加盟店舗 数減や価格競争激化を想定し、5 期連続の減収を見込む一方、研究開発費を 前期 39.3 億→21.6 億円に抑制するとしていた。 当研究所は営業利 益予想を 15 億円 へ大幅増額 アナリストレポート・プラットフォーム 企業価値研究所では上期実績を受け 17/3 期連結業績予想を大幅修正。売 上高を前期比 18%減の 195 億円(前回予想 220 億円)に減額する(図 11 左 側)一方、営業利益を 15.0 億円(同 2.0 億円)に引き上げた(図 12 右側)。 13 業 績 機器売上高 システム使用料収入 図11 部門別の売上高と粗利益の推移 億円 350 会社概要 カード収入高 その他 粗 利 益 (右軸) 売 上 高 (左軸) 億円 140 300 120 250 100 200 80 150 60 100 40 50 20 0 13 14 15 (16) (16) (17) (17) 前回 今回 前回 今回 (出所)会社資料、( )内は当研究所予想 13 14 15 0 (16) (16) (17) (17) 年度 前回 今回 前回 今回 図12 粗利益、販管費、営業利益の推移 億円 100 25 億円 20 80 60 15 営業損益 (右軸) 40 収支 均衡 ↓ 20 0 粗利益(左軸) その他販管費(左軸) 研究開発費(左軸) -20 -40 -60 13 14 15 (16) (16) (17) (17) 前回 今回 前回 今回 (出所)会社資料、( )内は当研究所予想 10 5 0 -5 -10 13 14 15 -15 (16) (16) (17) (17) 年度 前回 今回 前回 今回 図13 下期の部門別売上高・粗利益、販管費、営業利益の推移 億円 200 150 100 50 0 売 上 高 (左軸) 粗 利 益 (右軸) 45 機器売上高 30 カード収入高 システム使用料収入 億円 粗利益(左軸) その他販管費(左軸) 60 50 40 30 20 10 0 -10 12 13 14 15 (16) -20 -30 -40 (出所)会社資料、( )内は当研究所予想 億円 60 15 0 研究開発費(左軸) 営業損益(右軸) 12 13 14 15 億円 30 25 20 15 10 5 年度 0 -5 (16) -10 -15 -20 下期の売上高を前年同期比 13%減、営業利益を 2.4 億円と見込んだ(図 13)。上期と比べれば減収率は縮小する見通しだが、ホール側が周辺設備へ アナリストレポート・プラットフォーム 14 業 績 の投資を再開するとの楽観シナリオは描きにくい。ただし、研究開発費を中 心に販管費が大きく減少する(図 13 下段左側)ことが見込まれるため、営 会社概要 業黒字を確保しよう。当研究所では 17/3 期中に新商品・新サービスの投入 はないと想定。上期の研究開発費が過去 5 年間で最低水準となった(図 10 下段左側)ことからわかる通り、開発項目絞り込みや開発体制見直しの影響 で研究開発費は想定以上に抑制されている。 17/3 期上期末で自己資本比率 75%、現金及び現金同等物残高 166 億円、 年 60 円→30 円/ 株への減配を計画 無借金と、財務基盤は依然頑強だが、会社側は財務面での健全性維持の観点 から、今期の減配計画(前期は上期末、期末とも 30 円/株の年 60 円/株→期 末のみの 30 円/株)を変えていない。当研究所は経営基盤再構築に向けた特 別損失 2.0 億円を想定したうえで、17/3 期の連結純利益を 11.5 億円と予想 (会社計画は 0.6 億円の赤字) 。この水準ならば、60 円/株(配当総額 8.6 億円)に戻すことは可能だが、業績の本格回復見通しが立つまでは配当水準 の回復もお預けとなろう。 会社側は厳しい事業環境でも利益の出せるコスト構造に転換すべく、 構造改革に着手、 新商品・新サービス 開発、新ビジネス 創出も模索 (1)購買・物流・製造・システム維持体制の見直しによる原価低減 (2)人員配置を含めた業務のあり方の抜本的見直し といった構造改革に着手。同時に業績の本格回復に向け、ホールの低コスト (投資・運営費)ニーズに対応する新商品・新サービスの方向性を模索して いるほか、 「ECO 遊技機構想」への対応による新規ビジネスの創出にも取り 組んでいる。 18/3 期業績予想 18/3 期業績予想 当研究所では来期も新商品・新サービスの投入はないとの前提で連結業績 新商品投入なしと の前提、構造改革 も殆ど織り込まず 3 割減益を予想 を予想。パチスロ新基準機の不人気を受け、パチンコホールの投資意欲に関 して前回以上に厳しくみているため、売上高は前期比 9%減の 177 億円(前 回 212 億円)、営業利益は同 30%減の 10.5 億円(同収支均衡)を見込んだ (図 11・12)。今期 3Q に実施したオフィス集約による家賃削減効果(今期 は引越費用と相殺)に加え、引越費用がなくなることなどもあり、その他販 管費は減少する見通しだが、研究開発費を今期並みと予想した(図 12 左側) ため、粗利益の落ち込みをカバーできず営業大幅減益へ。なお、構造改革に ついては殆ど織り込んでおらず、人員削減など抜本的な改革が打ち出されれ ば、コスト削減による利益上振れ余地もあるだろう。 アナリストレポート・プラットフォーム 15 業 績 ECO 遊技機構想が 実現すれば同社に 会社概要 とって一大商機に 中長期見通し 12/3 期の売上高 436 億円、営業利益 44.6 億円をピークに縮小が続いてき た同社の業績(図 14、日本ゲームカード時代を含む過去最高益は 08/3 期の 48.6 億円)が本格的に反転し、中長期的な成長軌道に乗るためには、新規 ビジネスの創出が不可欠。会社側では高い技術力や遊技機メーカーとの緊密 な連携といった同社の持つ経営資源を最大限に発揮できる領域として、 「ECO 遊技機構想」に対応した新たな事業の創出を模索している。同社は従前から 「ECO 遊技機構想」に積極的に関わってきただけに、構想が実現すれば、大 きなビジネスチャンスとなる可能性が高い。中長期的な業績を見通すうえで、 今後も「ECO 遊技機構想」の行方に注目したい。 図14 売上高、営業利益、研究開発費の推移 55 億円 45 営業利益(左軸) 研究開発費(左軸) 売上高(右軸) 350 35 250 25 150 15 収支 均衡 ↓ 5 -5 07 08 09 10 11 12 -15 (注)10年度までは日本ゲームカードのみの業績 (出所)会社資料、( )内は当研究所予想 アナリストレポート・プラットフォーム 億円 450 13 14 15 50 -50 (16) (16) (17) (17)年度 -150 前回 今回 前回 今回 -250 16 (出所)㈱QUICK 上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。 上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び東京証券取引所は一切責任を負いません。 上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。 2014/03 株 価 推 移 2015/03 2016/03 2017/03 予 (アナリスト) 株価(年間高値) 円 1,747 1,839 1,725 - 株価(年間安値) 円 1,400 1,406 1,490 - 月間平均出来高 百株 1,558 739 550 - 売 上 高 百万円 34,192 25,741 23,885 19,500 営 業 利 益 百万円 1,764 816 -1,440 1,500 経 常 利 益 百万円 1,849 836 -1,383 1,500 百万円 900 293 -2,117 1,150 業 績 推 移 当 期 純 利 益 E P S 円 63.16 20.54 -148.49 80.63 R O E % 2.2 0.7 -5.3 3.0 流動資産合計 百万円 56,522 45,284 43,934 - 固定資産合計 百万円 8,133 13,796 10,847 - 資 百万円 64,655 59,081 54,781 - 産 合 計 貸借対照表 流動負債合計 百万円 13,448 10,107 10,363 - 主 要 項 目 固定負債合計 百万円 9,370 7,702 6,132 - 負 百万円 22,819 17,809 16,496 - 株主資本合計 百万円 41,766 41,204 38,230 - 純 資 産 合 計 百万円 41,835 41,272 38,285 - 営業活動による CF 百万円 4,631 3,844 1,828 - 投資活動による CF 百万円 -1,146 -5,046 -841 - 財務活動による CF 百万円 -2,194 -1,799 -1,476 - 現金及び現金同等 物の期末残高 百万円 18,022 15,020 14,530 - キャッシュフ ロー計算書 主 要 項 目 債 合 計 アナリストレポート・プラットフォーム 17 リ ス ク 分 業 界 関 会社概要 す る リ 析 に ス ク 業界に関するリスク 同社はパチンコ業界で事業を展開しているため、パチンコ遊技人口の落ち 込みや市場規模の縮小、パチンコホール数の減少、行政による規制強化など、 パチンコ業界の事業環境が大きく変化した場合、同社の経営成績、財政状況 等に影響を及ぼす可能性がある。時間つぶしを兼ねた気軽な娯楽としてパチ ンコ・パチスロを遊んでいた層は、既にスマホゲームなどへと関心が移って いる公算が大きく、規制強化や「ECO 遊技機構想」などにより業界の目論見 通り、休眠ユーザーの呼び戻し、新規ユーザーの開拓が進むとは限らない。 事 関 す 業 る リ に ス ク 事業に関するリスク (1)同業他社との競合激化、(2)急激な技術革新による同社商品の陳腐化、 (3)巨額の研究開発費を投じた新商品の不発・開発中止、(4)プリペイドカー ドの偽変造、不正使用問題、(5)加盟店の倒産等による損失発生、などのリ スクに注意する必要がある。 アナリストレポート・プラットフォーム 18 デ ィ ス ク レ ー マ ー 1.本レポートは、株式会社東京証券取引所(以下「東証」といいます。 )が実施する「アナリストレポー ト・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、東証が作成したものではありません。 会社概要 2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作 成されたものであり、その作成費用は、当該企業が東証に支払った金額すべてが、東証から株式会社 QUICK (以下「レポート作成会社」といいます。 )に支払われています。 3.本レポートは、東証によるレビューや承認を受けておりません(ただし、東証が文面上から明らかに 誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま せん) 。 4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。 5.本レポートは、投資判断の参考となる情報の提供を唯一の目的として作成されたもので、有価証券の 取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変 動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資 の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適 合するとは限りません。銘柄の選択、投資判断の最終決定は、投資者ご自身の判断でなされるようにお 願いいたします。 6.本レポート作成にあたり、レポート作成会社は本レポートの対象となる企業との面会等を通じて、当 該企業より情報提供を受けておりますが、本レポートに含まれる仮説や結論は当該企業によるものでは なく、レポート作成会社の分析及び評価によるものです。また、本レポートの内容はすべて作成時点の ものであり、今後予告なく変更されることがあります。 7.本レポートは、レポート作成会社が信頼できると判断した情報に基づき記載されていますが、東証及 びレポート作成会社は、本レポートの記載内容が真実かつ正確であり、そのうちに重要な事項の記載が 欠けていないことやこの資料に記載された企業の発行する有価証券の価値を保証又は承認するものでは ありません。本レポート及び本レポートに含まれる情報は、いかなる目的で使用される場合におきまし ても、投資者の判断と責任において使用されるべきものであり、本レポート及び本レポートに含まれる 情報の使用による結果について、東証及びレポート作成会社は何ら責任を負うものではありません。 8.本レポートの著作権は、レポート作成会社に帰属しますが、レポート作成会社は、本レポートの著作 権を東証に独占的に利用許諾しております。そのため本レポートの情報について、東証の承諾を得ずに 複製、販売、使用、公表及び配布を行うことは法律で禁じられています。 <指標の説明について> 本レポートに記載の指標に関する説明は、東京証券取引所ウェブサイトに掲載されております。 参照 URL ⇒ http://www.jpx.co.jp/listing/ir-clips/analyst-report/02.html アナリストレポート・プラットフォーム 19
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