平成 28 年度「市民と市長のまちトーク」全体意見まとめ (1)総括(全体まとめ) 今回の「市民と市長のまちトーク」では、10 自治区において、お住まいの地域又は 大府市全体について、「強み:守り育てたい、子どもたちに継承していきたい、地域の 魅力や自慢、長所など」と「弱み:日頃、気になっていて改善したいと思っている地 域の悩みや困りごと、問題点、短所など」をお聞きした。全体の総括は以下のとおり。 【強み】 ・大府市は他市に比べ、子育て支援や高齢者の健康支援、地域活動や文化・スポーツ・ 生涯学習活動を支援する施設が充実しており、活動も活発であることが強みである と示された。 ・大都市の近郊でありながら豊かな自然環境や田園風景が残されており、利便性と快 適性を兼ね備えた生活環境が強みであるとの意見が多く聞かれた。 ・古くから守り続けられてきた祭や伝統行事、中学生が主体となったイベントなど、 住民が主体となった地域ぐるみの取組が、まちの「宝物」として示された。 【弱み】 ・鉄道・高速道路・空港に近く交通至便ではありながら、幅員の狭い道路が残ってい ることや、渋滞が発生しやすい場所があることなど、道路整備に関する弱みも指摘 された。 ・大型商業施設の偏在や公共施設の新設・整備に伴い、車を利用しない人には買い物 や施設利用などの日常生活が不便な地域があることも指摘された。 ・地域活動の参加者不足や後継者不足などの弱みも指摘された。 全体として、現状に即した改善を図りながら、地域の持つ強みに磨きをかけ、市外 からも人を呼び込むようなまちの魅力づくりを進めることが求められる。 (2)主な意見(○強み 1 ▼弱み)※以下、総合計画の基本目標1~6に従って整理 健康で生きがいあふれる生活づくり ①医療・健康づくり ○健康の森、げんきの郷「すくすくヶ丘」、エニスポなど気軽に運動できる施設や機会 が充実している。 ○あいち小児保健医療総合センター、国立長寿医療研究センターなど医療機関が充実 している。 ○健康づくりの実践と継続がある。 ○「金メダルのまち」という健康都市としてのブランドイメージがある。 ▼総合病院がなく、夜間・救急が不安。産婦人科のある総合病院がほしい。 1 ②子育て・教育 ○保育園が充実している。 ○中学生までの医療費無料や子育て相談サービスなど、育児支援の充実。 ○子どもステーション、児童センターのイベントや教室など充実。 ▼小中学生の居場所が少ない。徒歩圏内の図書館、ボール遊びのできる公園がない。 ▼第1希望の保育園に入れない。第2子出産時の長子退園制度など改善してほしい。 ▼学区分けにより遠い小学校に通わねばならない地区がある。 ▼高校生以上になると地域との関わりが少なくなってしまう。 ③高齢者福祉 ○施設利用補助や民生委員によるサポートなど高齢者支援が機能している。 ○元気な高齢者が多く、サロンや児童老人センターなどの利用・活動が活発。 ○健康長寿・認知症予防など健康都市大府の取組・実践がされている。 ▼老人会入会率の低下、民生委員の担い手不足。 ▼高齢者の交通手段がない。 ▼ふれあいサロンがない地域がある。 ▼活動の後継者探しが困難。 ④障がい者福祉 ○あいち小児病院や発達支援センターなどの、障がい者に関する施設がある。 ▼障がい者の居場所が不足。 ▼障がい者への理解不足。 2 まちを支え将来を担う人づくり ⑤文化・スポーツ・生涯学習 ○健康の森や川沿いの遊歩道など健康づくりの施設が充実している。 ○公民館や市役所ロビーなど文化活動に使える施設が充実している。 ○図書館が充実している。 ○「金メダルのまち」という特色がある。 ○健康の森、げんきの郷「すくすくヶ丘」、エニスポなど気軽に運動できる施設や機会 が充実している。(1-①再掲) ○「三番叟」 「どぶろく祭」などの伝統行事や、中学生主体の夏祭りなど地域の宝物で ある活動がある。(3-⑧再掲) ▼市外から集客できるような目玉イベントがなく知名度が低い。 ▼子どもがボールを使ったスポーツをできる公園がない。 ▼祭等、伝統行事の参加者や後継者が不足している。 ▼新しい図書館が遠くなってしまい、図書施設が地域に足りない。 2 3 安心・安全な生活を守る環境づくり ⑥防災 ○水害・震災に強い。 ▼大雨に対する備えが不足、河川整備や側溝清掃が必要。 ▼災害発生時の共助力不足、避難所不足。 ▼防災無線の活用をしてほしい。 ⑦防犯・交通安全 ○地域防犯パトロール活動の実績があり、防犯意識が高い。 ○犯罪が少ない。 ▼警察署・交番がなく、誘致をしてほしい。 ▼横断歩道の歩車分離、歩道の整備を行い、子ども・高齢者の安全確保をしてほしい。 ▼街灯・防犯灯・防犯カメラが不足している。 ⑧地域活動(コミュニティ・地域自治) ○地域のつながり・絆が強く、コミュニティ活動が活発で仲が良い。 ○通学時の見守りパトロール、隣組の声かけなど、地域活動の実績も多い。 ○「三番叟」 「どぶろくまつり」などの伝統行事や、中学生主体の夏祭りなど地域の宝 物である活動がある。 ○地域活動の場(施設)が充実している。 ▼自治会・子ども会の加入率が低下し、従来の活動の継続が難しくなっている。 ▼自治会とコミュニティの違いや自治区割などわかりにくく、見直しが必要。 ▼現状の地域活動は参加者への負担が大きく、参加のメリットが伝わりにくい。 ▼世代間の交流が不足。また、新しく入ってくる人との交流ができていない。 4 大府らしさを活かした賑わいづくり ⑨産業振興・雇用創出 ○地場産の野菜・果物が豊富で手に入り、地産地消が実践できる。 ○美味しいぶどうなどの特産品がある。 ▼農業後継者の不足。 ⑩市街地整備・賑わいづくり ○人口減少の時代にありながら、人口増加している。 ▼名古屋市の人が大府を知らない。知名度が低い。 ▼公共施設の立地が偏っている。 ▼駅周辺に魅力がない。大府駅前の賑わいづくりが必要。 ▼スーパーや銀行など生活上必要な施設が中心部に集中しており、徒歩圏内に商業施 設がなく不便な所が多い。 3 ▼JRにより市の東西が分断されている。 ▼大都市への利便性が高い分、地価が高い。 5 快適で便利な暮らしの基盤づくり ⑪道路・交通 ○名古屋までJRで 15 分と近く、高速道路へのアクセスも良く、他県への車移動・空 港利用にも便利である。 ▼高齢者や子どもなど、自家用車を利用しない人にとっては交通不便である。 ▼ふれあいバスは、ルート、本数、停留所など改善してほしい。 ▼市内の道路が狭く、交通渋滞が多く発生する。生活道路は緊急車両が入れないくら い狭い所もある。 ▼歩道、特に通学路に危険個所が多く、早急の整備が必要である。 ⑫環境・自然 ○大都市近郊でありながら、緑・自然(ホタルにクワガタムシ、桜など)が豊かで暮 らしやすく楽しめる。 ○公園が多い。 ▼公園が老朽化し、利用者が少ない。 ▼ゴミのポイ捨てが多い。 ▼自然は多いが管理が行き届いていない。 ▼河川土手の雑草管理や遊歩道整備を進め、豊かな自然環境の活用をしたい。 6 戦略的で効果的な行政経営の仕組みづくり 今回のグループワークでは「行政経営の仕組みづくり」というキーワードでの議論は ありませんが、市民に分かりやすい行政サービスの提示、窓口サービスの夜間延長や今 回のような意見聴取機会の継続開催を求める声がありました。 ■グループワークにおける意見数 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ その他 分類 大府 石ヶ瀬 横根 横根山 北崎 共和西 共和東 長草 吉田 森岡 医療・健康づくり 2 6 2 3 0 1 4 5 5 10 子育て・教育 21 19 18 24 9 23 18 18 8 21 高齢者福祉 3 6 3 6 6 6 6 3 9 8 障がい者福祉 1 1 2 0 4 11 0 0 0 2 文化・スポーツ 8 6 14 11 6 6 11 6 0 6 防災 9 5 3 2 3 9 7 2 1 2 防犯・交通安全 4 8 1 8 8 15 5 13 2 9 地域活動 22 15 28 33 27 29 26 33 26 14 産業振興・雇用創出 0 0 3 1 0 5 2 4 5 0 市街地整備・賑わいづくり 43 28 19 8 29 16 6 0 10 13 道路・交通 31 25 21 34 25 28 26 23 19 29 環境・自然 9 3 17 18 21 12 8 16 13 19 0 2 2 0 3 0 1 7 2 1 153 124 133 148 141 161 120 130 100 134 4 合計 38 179 56 21 74 43 73 253 20 172 261 136 18 1,344
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