No.3 - 神奈川県立湘南養護学校

相談支援つうしん
県立湘南養護学校
第3号
相談支援係 篠崎
支援連携部
平成 28 年 12 月 21 日
日(火)
冬休みはクリスマスにお正月と楽しいイベントが続きます。これらには、楽しい面と同時にその逆の
面もありますね。一人ひとりが思い描くイメージが異なると、
「想像していたことと違う!お母さんのせ
いだ!!」
「○○してくれないなんてひどい!!」となってしまうことも多いと思います。
そうならないために必要なことはなんでしょうか。私は前もって過ごし方のイメージを確認し合って
おくことではないかと考えています。『大掃除をしたかったのに出かけるの~!?』『聞いてないし
ー!!!』なんてことが回避できます。柔軟性のある大人でさえすれ違いはストレスです。柔軟に対応
できない子どもたちはいかほどか想像できます。
一人ひとりが考えていることは見えません。残念ながら、伝えていかない限り『わたしのことをわか
ってよ!』は通じないものです。そこで、お勧めなのは・・・見える化です。
その日にできることが決まるまでの過程が大事です。決まるまでの間に我が家のルールと親の子に対
する姿勢が表に出てくるからです。
お子さんが『クリスマスは○△モールでおもちゃを買うんだ!!絶対に』と勝手に思い込んでいるこ
ともありますよね。そこで、行かれるのかそうでないのかが気になってパニック!という場合、みなさ
んのご家庭ではどのように調整をされていますか?やり方はそのご家庭の数だけあると思いますが、大
切なのはみんなが納得できるルールがあることではないかと思います。
12 月 24 日(日)
わたしのよてい
例えば《12 月 24 日(日)の予定を決めよう》の場合
お父さん
お母さん
お姉さん
わたし
恒例の餅つ
大掃除をし
部活の練習
○△モール
きをしたい
たい
がある
に 行 き た
い!
という Win/Win の調整もあるでしょう。
それでも、
「先生、我が家では予定を決めて絵カードでわかりやすく
伝えていても子どもが納得してくれません」とのお話を伺うことがあり
ます。
『ADHD 傾向のある子に』
『自閉的傾向のある子に』などの本やネッ
トにあった手がかりを活用しているのにうまくいかないことは往々にし
てあるものです。何が違うのか?校内の指導を見ていて思うのは、①子
どもとの信頼関係ができているかと②立場が明確になっているかだと思
います。
お子さんは大切な存在です。大事にしてあげたい気持ちもわかります。
危険から遠ざけてあげたい、辛い思いをしないようにしてあげたいと思
う気持ちは自然なことだと思いますが、度が過ぎると甘やかしになって
しまいます。社会経験が少ないうちは、
『してよいことといけない』こと
がわかりません。この状態の中でいつも受け入れられて自己主張ばかりが強くなったら手のつけられな
い我がままになってしまいます。小さな頃に折り合いをつけることを知り、我慢ができる子に育てられ
ていると大人になった時にその分幸せを多く感じることができるのではないでしょうか。大人の分限と
子どもの分限がはっきりしていて、
「お父さん、○○していいですか?」「お母さん、△△を買ってもら
えますか?」
「それは危ないからダメです」
「欲しいゲームは毎月のおこづかいを貯めて買いなさい」と
いったやり取りがあり、我が家のルールに則った上で手がかりを活用しないとうまくいかないものなの
です。お子さんの気持ちを大切にしてあげる部分と、我がまま勝手は受け入れない部分を上手に伝えて
いく加減が大切です。そして、その対応が首尾一貫していることが肝心です。
『今日は特別』をしている
と足元を見られます。冬休みは『特別な日』が続きます。この間の出来事がお子さんから『あたりまえ』
と勘違いされないように気をつけてお過ごしください。
夏休みにおこなった公開研修会から・・抜粋・・
☆横浜国大名誉教授小林芳文先生による『ムーブメント』のお話☆
 ムーブメント教育の目標は笑顔、楽しさ、意欲などポジティブな言葉と通じる健康と幸福感を応援して
達成すること。 競争は排除。自分の中での競争は OK。
 「からだ」を使うことで発達が促される。動と静の活動は集中力を養える。
 障害を持っている子は自己肯定をできていないことが多い。自分に花丸をつけられるように。子どもは
強みを見つけられる人にであうと伸びる。 ADHD の核心は行動コントロールであるため、運動遊びを取
り入れることで応援できる。ASD の子どもはコミュニケーションの弱さ、人とのつながりの弱さをもっ
ている。 そのため 1 対1よりも集団での活動をとりいれる。
 保護者の中にはもっと机上の学習をしてほしいという方もいる。 遊びながらものを集めたり、並べ
たり、分けたり、積み上げたり、形をつくったり 長いロープを半分にする。こうしたことを算数と
いう考えと結びつけられれば意味が出てくる。遊びを通して机上の学習にも集中できるようになる。
 ムーブメントは子どもの心をいかに逃さないか、こどもの反応を見ながら行う。
 発達はエンドレス 24 歳4か月で歩いた子どももいる。
楽しく野山を駆け回ったり、土手で転がったりしてもからだがたくさんの学びをします。保護者の
方も童心に返ってお子さんと一緒に楽しくからだを動かしてあそんでみてください!!
☆東京学芸大学付属特別支援学校蓮香美園先生による『対人関係と性教育』のお話☆
 社会の人たちと交流を持つために、性の社会的側面の行動に関する訓練を受ける地域権利がある。
 異性と性的に満たされることを含めて、愛し愛されることを享受する権利がある。
 繰り返し積み上げたいことは①適切な人との距離感②プライベートと公の区別③基本的な生活習慣。
 性に関する行動を「あたりまえ」の発達という見方で、「相応しい行動とは」について家庭と学校の
共通理解を図りつつ、ポジティブに指導を進めることが大切。
 自分の存在を認めてほしいからこそ、性的な問題行動を起こしていることがある。トラブルを禁止す
るだけでは問題の根本的な解決にはならず、その行動の代替活動(許容されるもの)を準備しなけれ
ばならない。
 『二次性徴に関わる知識、行動、受け止める心』『異性との接し方に関わる性行動』について、イメ
ージできる時期になったら具体的に行う。
保護者の方も最初は気恥ずかしさで『ないことにしよう』と思ってしまうかもしれませんが、現
実はどんどんと遠慮なくやってきます。お子さんが第 2 次性徴期を迎える少し前には心を構え、お子さ
んのプライベートスペースを作ったり、性的な処理の手立てについてイメージトレーニングをしておく
ことをお勧めします。???なことは担任にお尋ねください。
研修会の様子を収録した DVD があります。
視聴を希望される方は連絡帳等でお問い合わせください。