ワールドコーポレート・ハイブリッド証券ファンド1607の臨時レポート

情報提供用資料
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2016年12月20日
ワールドコーポレート・ハイブリッド証券ファンド1607
米国の利上げについて
※ ワールドコーポレート・ハイブリッド証券ファンド1607は、現在購入申込の取り扱いは行っていません。
12月13-14日に開催された米連邦公開市場委員会(以下、「FOMC」といいます)会合後の声明で、政策金利であるフェデラル
ファンド(FF)金利の誘導目標を「0.25%~0.50%」から「0.50%~0.75%」に引き上げたことが発表されました。これを受けて、投
資先ファンドの運用会社コーヘン&スティアーズ・キャピタル・マネジメント・インク(以下、「コーヘン&スティアーズ」といいます)
のコメントをもとにレポートを作成しましたのでご覧下さい。
<運用会社からのコメント(2016年12月19日現在)>
米連邦準備制度理事会(以下、「FRB」といいます)は、2016年12月の政策金利引き上げに続き、2017年においても利上げを
継続すると考えられます。一方で、欧州中央銀行(以下、「ECB」といいます)は、引き続き緩和的な姿勢を維持する見込みの
ため、欧州のコーポレート・ハイブリッド証券にとって、良好な投資環境が継続すると思われます。
FRBは緩やかに引き締めを再開
2016年12月14日、FRBは1年ぶりの利上げを行いました。FRBは、インフレ期待が著しく上昇したと指摘した他、労働市場の需
給がタイト化しているとの見方を示し、2017年の借入コストの上昇ペースが従来よりも加速すると予想しました。FOMCメンバー
の足元の見通しでは、2017年中に3回の利上げを中心シナリオとしており、前回(2016年9月時点)の2回から強気な見方に修正
されています。
コーヘン&スティアーズでは、2017年に3回の利上げが実施されるかどうかは、これから発表される経済指標に基づく景気見
通し次第であると考えています。市場予想より経済指標が悪ければ、事前に予想された利上げペースが抑制される可能性が
あります。2016年の利上げペースも、当初予想されていたよりも緩やかなものとなりました。
市場予想よりタカ派(政策金利引き上げに対して積極的)なFRBの声明を受けて、米国の5年及び10年国債利回りは、政策金
利引き上げの発表後、若干上昇しました。しかしながら、今回の利上げは、市場コンセンサスに沿った結果であったため、金融
市場に対する影響は比較的限定的でした。米国では、14日の発表当日、代表的な株価指数は全般的に下落しましたが、下落
幅は1.00%未満であり、米国債券市場を代表する指数とされるバークレイズ米国総合債券指数は、0.20%程度の下落に留まり
ました。FRBの政策金利引き上げ後、コーポレート・ハイブリッド証券(現地通貨ベース)は比較的堅調な推移となっており、16
日までの2日間のリターンはほぼ変わらずとなりました。
【主要インデックスの推移】
(期間:2015年12月31日~2016年12月16日、日次)
115
110
コーポレート・ハイブリッド証券指数
105
欧州投資適格社債
100
95
欧州株価指数
90
85
80
2015年12月31日
2016年3月31日
2016年6月30日
2016年9月30日
※2015年12月31日を100として指数化しています。
※トータルリターン・インデックスの値です。
出所:ブルームバーグのデータを基に新生インベストメント・マネジメントにて作成
【当資料で使用した市場指数】
コーポレート・ハイブリッド証券指数:BofA・メリルリンチ・グローバル・ハイブリッド非金融コーポレート・インデックス(現地通貨ベース)
欧州投資適格社債:BofA・メリルリンチ・ユーロ・コーポレート・インデックス
欧州株価指数:ストックス・ヨーロッパ600指数
※巻末の「本資料に関してご留意いただきたい事項」を必ずご覧下さい。
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2016年12月20日
<運用会社からのコメント(2016年12月19日現在)>
今後の見通し
FRBの政策が、今後の欧州のコーポレート・ハイブリッド証券に対してどのような影響をもたらすかを考察する際に、欧州地域
において、構造的に金利が上昇していくものと想定するには、時期尚早と考えます。たしかに、米国の国債利回りの上昇は、他
国のイールド・カーブ(利回り曲線)の上昇圧力となる可能性があります。しかし、欧州連合(EU)が抱えているのは、トレンドを
下回る経済成長や目標に到達していないインフレ率等、依然としてダウンサイドリスク*に偏っています。オランダやフランスの
総選挙を含め、2017年前半に予定されている今後の政治イベントも注視していく必要があるでしょう。これらのイベントを控え、
ECBが、少なくとも2017年中盤までは、その緩和的な金融政策を維持する可能性は高いものと考えられます。
これと同様に、米国のトランプ次期政権の政策は、米国のインフレと金利に直接的な影響を与える可能性がありますが、米国
外のインフレ見通しに与える影響は穏やかなものに留まるでしょう。引き続き、米国の経済成長は欧州より力強いものとなる可
能性が高く、米国の金利、特に短期金利は欧州の金利よりも変動幅が大きくなるかもしれません。しかし、コーポレート・ハイブ
リッド証券は相対的に欧州金利の影響を受けやすいため、トランプ次期大統領の政策からの影響は軽微なものに留まると思
われます。
一方、金利上昇は、ハイブリッド証券の銀行セクターの下支えとなる可能性があります。これは、貸し出し金利の上昇が、銀
行業務の収益力改善に繋がる可能性があるためです。
* ダウンサイドリスクとは、損失を受ける可能性のことです。逆に、利得が発生する可能性はアップサイドリスクと呼ばれています。
※巻末の「本資料に関してご留意いただきたい事項」を必ずご覧下さい。
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2016年12月20日
【投資信託に関わるリスクについて】
投資信託は一般的に、国内外の株式や公社債など値動きのある有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、
有価証券の発行会社の業績、金利の変動等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被
ることがあります。また、外貨建ての資産に投資する場合には、為替の変動により損失を被ることがあります。その
ため、投資信託は元本が保証されているものではありません。したがいまして、投資元本が保証されているもので
はなく、これらの運用による損益はすべて投資者の皆様に帰属します。又、投資信託は、個別の投資信託毎に投資
対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国が異なることから、リスクの内容が異なりますので、ご投資に
当たっては各投資信託の投資信託説明書(交付目論見書)をご覧ください。
【投資信託にかかる費用について】(消費税率が8%の場合)
購入時に直接ご負担頂く費用:購入時手数料
上限3.78%(税込)
換金時に直接ご負担頂く費用:信託財産留保額 上限2.7%(一部の投資信託においては1万口当たり300円の場
合があります)
投資信託の保有期間中に間接的にご負担頂く費用:運用管理費用(信託報酬)上限 2.538%(税込)
その他費用:監査報酬、有価証券売買時の売買委託手数料、信託事務等に要する諸費用、などファンドの信託財
産を通じて間接的にご負担いただきます。間接的な費用のご負担額に関しましては、ファンドによって異なりますの
で、その料率、上限額等を具体的に示すことができません。
当該手数料等の合計額につきましては、投資者がファンドを保有される期間等に応じて異なりますので、表示する
ことができません。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)などでご確認ください。
<ご注意>
上記に記載していますリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しています。費用の料率につきまし
ては、新生インベストメント・マネジメントが運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用における最
高の料率を記載しています。
投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により異なりますので、投資される際には、事前に投資信託
説明書(交付目論見書)をご覧ください。
※上記手数料・費用のうち、税込みの料率、あるいは消費税等相当額が付加された料率は、消費税率の引上げが
実施された場合、変更となります。
<本資料に関してご留意頂きたい事項>
・当資料は、新生インベストメント・マネジメントが情報提供を目的として作成したものであり、投資勧誘を目的とし
たものではありません。
・本資料中のグラフ、数値等は過去のデータであり、将来の市場環境に係る動向等を保証するものではありませ
ん。
・本資料の内容は作成日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
・本資料は信頼できると判断した情報をもとに作成しておりますが、その正確性、完全性等を保証するものではあ
りません。
・投資信託は値動きのある資産(外貨建て資産には為替変動リスクもあります。)を投資対象としているため、基
準価額は変動します。したがって、元金を割込むことがあります。また、投資信託は預貯金とは異なります。
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