平成28年12月22日 城ノ内中学校・高等学校 12月15日(木)本校会議室にて学校保健委員会が開催されました。中学 校・高等学校の学校医・学校歯科医・学校薬剤師の先生方や,PTA 保護者代 表の方々及び教職員合計27名が参加し,学校保健に関する報告と,生徒の 健康課題について協議しました。 1 学校保健に関する報告 (1) 定期健康診断結果 ○身体計測の結果 については,中学校 は全体的に県・全国 平均を上回ってお り,体重は県・全国 平均を下回る傾向が 見られた。 高校は,身長・体重共に全体的に県・全国 平均を下回る傾向が見られた。 徳島県の体重の平均値や肥満傾向の割合 は全国平均を上回っており,肥満対策が課題 となっているが,本校においては学年差がある ものの肥満傾向の生徒は少ない傾向が見られ た。 ○各健康診断の結果については,内科・耳鼻 科・眼科において,所見が見られた生徒には 受診を促し,学校生活を安心して送ることがで (2) 保健室来室状況 9 月以降,気温の変化により体調を崩して来 室する生徒が徐々に増加傾向にあり,感染症 予防の注意喚起に努めている。また精神面に おいては,学習・友人関係のトラブルなど様々 なストレスを抱えており,身体症状の裏にかくれ たサインを見逃さないよう健康観察を心がけ, カウンセラーの先生と連携を図りながら,さらに 取り組んで行く必要性を感じる。 きるよう,学校における健康・安全管理に活か している。 ○視力の状況は,中・高共に矯正している生 徒が非常に多い傾向が見られる。視力が1.0 未満の生徒は半数近くに上り,めがねやコンタ クトレンズによって矯正している生 徒であっても適した矯正が行えて いない現状が伺えた。生活や学習 に支障を来すため,適した矯正を 行うよう生徒へ啓発している。 ○本校のむし歯の状況は,中・高共に県平均 と比較しても非常に良好な結果となっている。 しかし,虫歯や歯肉炎のため受診の必要な生 徒の受診率は低く,受診率向上に向け,さらな る受診指導に取り組む必要性を感じる。 (3) 主な学校保健行事 年間を通じて計画的に実施されている環境 衛生検査,職員を対象としたアレルギー研修 会,生徒及び職員を対象とした AED 研修会を 計画的に実施した。また,文化祭での生徒保 健委員会による保健展では,「元気な城ノ内っ 子生活習慣改善プロジェクト運動編」として,ア ンケート結果や運動器検診,運動の効果など について啓発した。 2 協議「運動器検診及び運動習慣について」 (1) 運動器検診について 運動不足による体力・運動能力の低下,また運動しすぎによるスポーツ障害の二極化が問題とな っており,今年度から運動器における疾病や傷害の早期発見・早期治療を目的に運動器検診が始 まった。受診の必要な生徒はごく少数であったが,保健調査での該当者は多く見られ,今後予防 対策に取り組んでいく必要性を感じている。 (2) 運動・生活習慣調査結果について 6月に実施した運動と生活習慣の調査の結果,朝食の摂取率は非常に高 かったが,睡眠を十分にとれている生徒の割合は,朝食摂取率に比べて低 かった。遠方からの通学,塾通い等によりコンビニなどでの外食も多く,栄養 のバランスを考えた食事については課題が残る。 本校生徒の運動に対する肯定的な意識は非常に高い反面,「運動に自信 がある」生徒は男子より女子に少なく,運動習慣については学年が上がるに つれ,運動不足の傾向が見られた。 (3) 新体力テストの結果(4・5年生) 5年生は県・全国平均と同等であるが,4年男子は県・全国平均より高く,4年女子は県・全国平均 より下回っている傾向が見られる。受験に打ち勝つ体力を身につけられるよう,また運動の楽しさを 感じ,運動習慣につながるよう運動の方法などを体育の授業を通じて養っていきたい。 (4) 協議内容 ○PTA 役員からの意見 ・感染症流行期だけでなくアレルギー対策も含め,空気清浄機を有効に活用して欲しい。 ・部活動,塾通いなどのため,外食など夕食の栄養バランスが気になる。社会へ出て行くことも踏 まえ,自主性を尊重しつつも健康を意識した食事ができる力を養っていきたい。 ・運動に有効な食事の方法などについても,子どもたちに身につけて欲しい。 ○学校医・学校歯科医・学校薬剤師からの指導助言 ・運動器検診は今年初めての実施であるため,統計結果等を踏まえて今後 検診内容についても検討が重ねられると思われる。特に運動過多の生徒 への対応,検診内容の家庭への周知が必要である。 ・城ノ内生の運動に対する意識の高さは,運動習慣につながる基盤となるこ とであり,素晴らしいこと。 ・歯・口腔の健康は,食後の歯磨きやだらだら食べをしないなど家庭生活の中で身につけることが 重要であるため,しっかり家庭においても歯・口腔への意識付けを行うよう心がけて欲しい。 ・教室の空気は,1時間閉め切っていると二酸化炭素濃度が基準値を超えるため,休み時間毎に 換気を行うよう努めて欲しい。 食事・睡眠・運動習慣・心の健康など,心身共に健康な生活を送ることができるよう,自分自身 の生活を振り返ってみましょう。みなさんが元気で,有意義な学校生活を送ることができるよう,保 健室では応援しています。
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