シルバーリハビリ体操教室 (南部老人福祉センター 「ふれしあ」 ) 道具を使わず、いつでも、どこでも、一 人でもできる体操です。 右ページ…日常生活の動作を楽にする 「いきいきヘルス体操」 1…顔や舌の体 操 2…筋力や柔軟性を高めて、関節の 痛みや転倒を防ぐ 「いきいきヘルスいっ 2 1 ぱつ体操」 図2 介護が必要となる要因 図1 自分の健康状態をどう感じているか (平成25年国民生活基礎調査・厚生労働省) (平成24年度高齢者の健康に関する意識調査・内閣府) 良い 脳血管疾患 28.7% (脳卒中) 高齢による衰弱 4.0% 骨折・転倒 8.6% 関節疾患 認知症 10.6% 15.6% 60~64歳 12.9% 65~69歳 良くない 42.7% 19.8% 29.2% 7.3% 36.5% 22.1% 34.3% 31.9% 22.2% 8.2% 31.9% 10.0% 老化現象 70~74歳 11.0% 40.5% 65~74歳 28.7% 75~79歳 16.8% 17.9% 80歳以上 14.6% 22.3% 22.3% 21.8% 33.9% 31.3% 13.9% 30.4% 1.7% 1.2% 3.9% 25.8% 4.3% 28.9% 100% 0% 75歳以上 介護が必要になる原因は、65~74歳 は脳血管疾患が多くみられるのに対 して、75歳以上では衰弱や骨折・転 倒、関節疾患、認知症などの老化現 象によるものが増えてきます 自分の健康状態を 「良い」と感じる割合は、加 齢とともに低下しています。そして 「あまり良 くない」 「良くない」と感じる割合が高くなりま す。別の調査でも、高齢になるほど、健康上 の問題で日常生活に影響が 「ある」とする割合 が高くなっています。いずれも75歳からの年 代で、その割合が急に高くなっています シルバーリハビリ体操教室 いつまでも元気に過ごすために を り く づ だ ら か な 康 健 はじめよう! 元気でいきいきとした生活を楽しみながら長寿を目指すには、自立 して健康に暮らすことができる「健康寿命」をできる限り長くして、日 常生活に制限のある「不健康な期間」を短縮することが重要です。 住み慣れた地域で、いつまでも健康で自分らしい暮らしを続けるこ とができる「健康長寿」を目指していきましょう。 問合せ/高齢福祉課地域支援センター(☎241-4820) 進む高齢化率 日本では、諸外国に例を見ない スピードで高齢化が進んでいます。 65 歳以上の高齢者人口が総人 26 現在 年 版 高 齢 社 会 白 書・ 28 口に占める割合 (高齢化率) は、 ・ 7% (平成 月1日 10 24 内閣府)となっています。 年 27 また、水戸市も同様の状況にあ ります。市の高齢化率は、 ・5% (市統計年報、 平 成 現 在 )。 総 人 口 の 減 少 も 見 込 ま れ ていることから、高齢化率は今後 さらに高くなってくると考えられ ます。 健康寿命と不健康な期間 健康寿命とは、健康上の問題が なく、自立して健康に暮らすこと 12 ができる期間のことです。平均寿 25 命と健康寿命の差は、男性で約9 年、 女 性 で 約 年 厚( 生 労 働 省、 年 。) こ の 差 は、 日 常 生 活 平成 に何らかの支障や制限がある、不 健康な期間を意味します。 生活の質の低下を防ぎ、一人一 人がより充実した人生を送るため にも、今、健康寿命を延ばすこと が注目されています。 より健康な生活を目指して で は、 健 康 寿 命 を 延 ば す に は、 どのようなことを心がけていけば 75 よいのでしょうか。 図1や2から分かることは、 歳に達する前から健康状態を良好 に保つことが重要である、という ことです。そのためには、日常生 活の自立度の低下や老化を防ぐ取 組を、日ごろからコツコツと続け 75 ることが大切です。 歳を超えていたとしても、こ のような取組を続けることは年齢 に関係なく効果が表れることが分 かっています。また、介護や支援 が 必 要 な 状 態 に あ っ た と し て も、 元気を取戻したり、それ以上悪く な ら な い よ う に し た り す る た め、 さまざまな支援やサービスを活用 することができます。 次ページからは、より健康な生 活を送るためのプログラムを紹介 します。 2017. 1 . 1 広報みと あまり良くない 1.3% 27.4% 5 普通 1.0% 55~59歳 7.6% その他 まあ良い 15.2% コツコツと続ける ことが健康のコツ 2017. 1. 1 広報みと 4 ▼シルバーリハビリ体操教室 内容/ 有酸素運動、筋力トレーニ ングなど ▼元気アップ・ステップ運動教室 申込みや各プログラムの詳細は、地 域支援センターへお問合せください。 受けられるサービスを提供しています。 介 護 が必 要 な方 には、 自 宅 や施 設 で 的にも多く、活動が盛んです。また、 市 はプログラム数 や 参 加 者 数 が全 国 さまざまな プログラムを 実 施。 水 戸 市では、健康長寿を実現するため に、主に 歳以上の方を対象として、 プログラムに参加! 内容/筋力・柔軟性向上の体操など ▼いきいき健康クラブ 内容/ 転倒予防体操、レクリエー ションなど ▼脳の健康教室 内容/ 簡単な読み書き計算など ▼認知症予防活動 2 4 6 9 市が誇るさまざまな 内容/歌、スポーツ吹き矢など 千波町(☎244-4066) ジョイリハ千波緑岡 楽しみながら運動を継続 介護が必要になる要因のうち、脳 血管疾患と老化現象の占める割合 は7割を超えています (5ページ図 2参照) 。脳血管疾患や認知症の予 防には有酸素運動が、転倒や骨折 などの予 防には筋 力トレーニング が有効です。 元気アップ・ステップ運動は、有 酸 素 運動 と筋 力トレーニングをバ ランスよ く 組 合 わ せ た 運 動 で す。 運動の前後には、血圧や体調 など をスタッフが確認。安全に、安心し て運動できるように気を配ります。 ストレッチングから始めて、筋力ト レーニング、そしてステップ運動と、 約1時間半のメニューは一見とても ハードです が、皆 さんは声 を出し ながら元気に体を動かします。 「顔 仲間との会話も楽しみの一つ。 を出さないとみんな心配するから」 。 運動をコツコツと長く続けるため の秘けつは、一緒に頑張る仲間が いることかもしれません。 活動を支えるボランティア これらの活動を支えているのは、 それぞれの養 成講座を修了したボ ランティアの皆 さんです。明 る く 楽しい雰囲気づくりや、活動の目 的・効果を分かりやすく伝えるな どの役割を担います。 認知症予防活動を行っている大 畠千恵子さんもその一人。地域 の人ともっと仲良くなりたいと、定 年後に認知症予防活動推進員養成 講座を受講し、シルバーサロンす みれの会を立上げました。週一回、 料理や手芸、 工作などの活動を行っ ています。 「体が元気な今のうちか ら、好奇心をもって楽しまないとね」 とメンバーの皆さんは毎回意欲的に 参加。近況を知らせたり、新しい情 報を得たりする場にもなっています。 「 み ん な そ れ ぞ れ 得 意 なこと が あるので、活動の内容によって場 をリー ド し て く れ る 」と 大 畠 さ い ん。今までの経験や知識を活かす ことも、良い刺激になります。 新しい年に、チャレンジ! これらの活 動の多くが、市民セ ンターや保 健センター、小学 校 な どを 会 場 としているので、地 域の 皆さんが交流 を深めるきっかけに なり ます。また、ボランティア活 動は、それを行うこと自体が社会 的役割を持つことによる幸福感や 達成感、生きがいなどにつながり、 活動を行う本人の心身の健康にも 効果をもたらします。 自 分 自 身 や 家 族、 身 近 な 人 が、 健康でいきいきと暮らせるように、 一歩踏み出してみませんか。 6 2017. 1. 1 広報みと 2017. 1. 1 広報みと 7 5 8 65 要介護・要支援認定を受けた方の機能訓練・体力維持を目的 とした健康運動を専門的に行う、ジョイリハ千波緑岡。自宅で 自立した暮らしを続けたいと積極的に通う方も多く、脳梗塞の 後遺症を抱えながらも4年前から利用しているという方は 「体力 がついてきたと実感している」 と話します。 スタッフの岩見宏人さん (介護福祉士) は 「レッスンに通う仲間 同士やスタッフと会話するだけでも、頭の体操になりますよ」 と、家の外での活動を応援。体だけでなく、心も元気になって、 笑顔で過ごせるよう、利用者の皆さんを支えています。 1…仲間同士でのおしゃべりも楽しみ 2・5… 台を使ったステップ運動 3…運動の前後には 入念にストレッチング 4…スタッフの皆さ ん。中央の二人はボランティア 10 主なプログラム 岩見さん(右) 要介護状態になっても体を動かして体力を維持! 専門家がお手伝いします (シルバーサロンすみれの会) 7 認知症予防活動 6・8・10…この日は編み物、塗り絵など、各自が好きな ことに取組んだ。活動を始めて来年で10年目。毎週の 集まりをみんな楽しみにしている 7…大 畠千恵子さ ん 9…活動の前後には歌や体操を取入れている 1 3 元気アップ・ステップ運動教室(内原保健センター)
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