液体シンチレーション計数装置 仕様書 島根県

液体シンチレーション計数装置
仕様書
島根県
一般事項
1.1 概要
本仕様書は、液体シンチレーション計数装置(以下「装置」という)に求める基本的な
性能を規定するものである。
1.2.機器構成
(1)機器本体
①サンプルチェンジャー部
②計測部
(2)付属品
(3)20mL 用チェックサンプル(3H、14C、BG)
(4)100mL3Hクエンチング試料(11 本/式)
(シンチレータ:ウルチマゴールド LLT)
(5)100mL テフロンバイアル
(6)耐震固定金具
2台
2式
1式
1式
200 本
2式
1.3 外形寸法及び質量
(1)機器本体寸法:約(W)123×(D)77×(H)163cm
(2)機器本体質量:約 800kg(施設耐荷重 800kg/㎡以上に設置すること)
1.4 納入期限
平成 29 年3月 31 日(金)
1.5 機器設置場所及び使用条件
松江市西浜佐陀町 582-1
島根県防災部原子力安全対策課 原子力環境センター1階 計測室
使用環境条件 温度:10~35℃
湿度:30~80%RH
気圧:地上大気圧
電源:AC 100V±10%、60Hz±5%
1.6 提出図書
試験成績書
取扱説明書
完成図書
1.7 現地作業
搬入・組上げ調整
動作試験
機器設置場所にある既存の装置の撤去
1.8 据付・調整
引渡し完了後、本装置を用いてトリチウム(3H)測定が速やかに実施できること。
1.9
検収
甲は、装置の据付及び調整が完了した時点で乙の立会いの下で完成検査を行い、本検査の
合格をもって検収とする。
1.10 保証
保証期間は検収後1年間とし、保証期間内に装置が故障、不具合等の場合は乙の責任に
おいて無償で速やかに修理すること。
1.11 装置の取扱説明
乙は引渡しにあたっては、装置の取扱方法、日常の点検方法等について、担当職員に
十分な説明を行うこと。
1.12 その他
(1)適用又は準拠すべき規格等
本仕様書に記載なき事項は原則として下記基準に基づくが、疑義が生じた場合は
協議すること。
・日本工業規格(JIS)
・電気学会電気規格調査会標準規格(JEC)
・日本電機工業会標準規格(JEM)
・その他関係法令及び規格
(2)契約仕様書に定めのない事項又は、その内容に疑義を生じた場合には、その都度
協議すること。
以
上
2.技術事項
2.1 機器構成と要求性能
(1)機器本体(1台あたり)
基本性能(3H、14C測定に係る下記の測定条件下において)
1)計数効率 3H :60%以上(20mL サンプルにて)
:25%以上(100mL サンプルにて)
14
C :90%以上(20mL サンプルにて)
2)バックグラウンド
3
H :25cpm 以下(20mL BG サンプルにて)
:3.5cpm 以下(100mL BG サンプルにて)
14
C :20cpm 以下(20mL BG サンプルにて)
3)FM値
:285,000 以上
※測定条件(100mL バイアル使用時)
3
H計数効率
:25%以上
BG値
:トルエンシンチレータ
FM値
:
(E・V)2/BG
E:計数効率(%) V:試料体積(mL) BG:バックグラウンド(cpm)
4)検出限界値
:約 0.36Bq/L 以下(1,440 分測定時)
①サンプルチェンジャー部
1)サンプル数
2)サンプル容器
:20 本以上
:20mL 及び 100mL バイアル(テフロン、ポリエチレン)を
使用できること
3)試料交換方式
:自動で交換できる機構であること
4)検出部への試料搬送方式:試料押し上げ方式
5)クーラー
:本体内蔵
②計測部
1)分析方式
2)分析ウィンドウ
3)クエンチング補正
4)グループ測定
5)表示部
6)測定条件
7)プリセット核種
8)外部出力
9)標準機能
:4,000ch以上マルチチャンネルアナライザーおよび自動ゲイン
切換によるスペクトル分析
:3ウィンドウ(Single、Double、Triple)
:レベルメソッド法(ESCR)、OFF
:可能であること
:カラー液晶ディスプレイタッチパネルインターフェイス
:プリセットタイム
0.1~9999.9min
プリセットカウント
1~9999999
リピート回数
1~100 及び∞
サイクル回数
1~100 及び∞
ウエイトタイム
0.0~99.9min
3
14
32
125
: H、 C、 P、 I、 32P(Cer.)、3 H+ 14C、
3
H+ 14C+ 32P
:RS-232C、LAN、USB にて外部出力可能であること
:以下の機能を有すること
機器性能評価機能
ケミルミネッセンス補正機能
カラークエンチング補正機能
静電気除去機構
補正曲線の自動作成検定機能
AWS(Auto Window Setting)機能
シグマ検定機能
検出限界演算機能
ノーマライゼーション機能
スペクトル表示機能
バイリンガル表示機能(日本語/英語)
Help 機能
自動バックグラウンド減算機能
データファイル機能
測定時刻プリント出力機能
測定終了予測日時表示機能
半減期補正機能
コンスタントレシオ機能
リジェクト機能
ウェイトタイム機能
割込測定機能
手動測定機能
保存ファイル表示機能
最適ウィンドウ決定機構
自動キャリブレーション機能
履歴機能
印字フォーマット作成機能
③無停電電源装置
無停電電源装置の容量について、機器本体を安全に自動シャットダウンできる
までに必要な容量を充分持っていること。
(2)設置条件
1)使用温度範囲
5~30℃
2)使用湿度範囲
30~80%RH(結露しないこと)
3)電源
機器本体 AC100V、50/60Hz、約 650VA
4)耐震
機器本体は製造メーカーが設計した耐震固定金具を使用して床に設置すること。
耐震計算書(耐震クラス S)を提出すること。
(3)付属品(1台あたり)
1)IDポスト
2)レーザープリンタ
A4印刷が可能であること
3)プリンタ記録用紙
4)オプション機能
①ラドントロン除去機能
②サンプル異常チェックモニタ
(4)100mL3H用クエンチング試料
(シンチレータ:ウルチマゴールドLLT)
公益社団法人アイソトープ協会製
(5)20mL 用チェックサンプル(3H、14C、BG)
Hidex社製(462-320)
(6)100mL テフロンバイアル
(7)耐震固定金具
2.2 停電対策
1式
1台
1箱
1式
1式
1式
200本
2式
電源供給断によるシステムの強制終了を防ぐために無停電電源装置を装備し、停電時にシス
テムを安全に自動シャットダウンできること。
復電後は自動復帰し、停電時の状態により自動で測定を開始すること。
2.3 外部標準線源
外部標準線源が内蔵されている場合は、核種及び線源強度を記載すること。
線源が内蔵されていることをシール等で明示すること。
2.4 その他
(1)100mL3H用クエンチング試料を作成する際に必要となるシンチレータ(ウルチマゴールド
LLT)は島根県が支給するものとする。
(2)既設低バックグラウンド液体シンチレーションシステムに内蔵されている線源を取出し、
引取ること。
取出し後の線源の取扱いについては日本アイソトープ協会と調整して対応すること。
①線源Ⅰ
員数:1個
核種:133Ba
強度:0.74MBq(20μCi)
搭載機器:アロカ㈱製低バックグラウンド液体シンチレーションシステム
LSC-LB5B型
②線源Ⅱ
員数:1個
核種;137Cs
強度:0.185MBq(5μCi)
搭載機器:アロカ㈱製低バックグラウンド液体シンチレーションシステム
LSC-LB5型
以
上