無声化研究再考

上智大学音声学講演会
吉田 夏也 氏
(国立国語研究所)
講演タイトル:“無声化研究再考”
講演要旨:
日本語には母音の無声化という現象がみられることは、よく知られている。母音が無声化すると
母音の大きな特徴である声帯振動を失い、結果として音響的には子音に類似した性質を持った
音声に変化する場合と、母音が削除されて無音になる場合がある。いずれの場合にも、無声化
母音の音声学的な実体に関して多くの研究者が興味を持ってきた。
一方、無声化が生起する音声環境には制限があり、かつ、生起する頻度も音声環境によって
変化する。この制限の要因と頻度の変化の要因についても多くの議論がある。
ここでは無声化の研究上の問題点を近年の研究結果をふまえて報告する。
使用言語:日本語
2017年 1月 27日 (金)
13:30 - 15:00
上智大学四谷キャンパス
音声学研究室9-555A
参加費無料・事前申し込み不要
主催:上智大学 音声学研究室
TEL/FAX 03-3238-3492
http://dept.sophia.ac.jp/is/solific/phoneticslab/newslist/