「ポータブック」XMC10 Windows10 Anniversary Update が失敗する場合の対応手順について ■Anniversary Update が失敗する原因 失敗する原因の多くのケースは、内蔵 eMMC ドライブ(C:ドライブ)の空き容量が不足しアップデー トができない(アップデートプログラムや更新ファイルを入れる空間が無い)場合が殆どです。 この様なC:ドライブの空き容量が絶対的に不足している状態だと、外部USBメモリ等を用いて AnniversaryUpdate を行なおうとしても、C:ドライブの容量不足のために失敗します。 このドキュメントでは、お客様が独自にインストールされたソフトや保存したデータファイルを一旦 外部USBメモリに退避していただき、C:ドライブを初期状態に戻し、Anniversary Update の適用を 優先的に行う手順を案内します。 ■事前の準備や注意点など 本手順に従った場合、独自にインストールされたソフトや作成保存したデータファイルなど全てが削 除されますので、必要に応じて再インストールやバックアップからの書き戻し作業が必要になります。 ・事前に32GBのUSBメモリーをご準備ください。(FAT32フォーマット済みのもの) ・作成したデータファイルなどは、事前にバックアップを行ってください。 ・アップデートの実行中は強制的に電源を落したり、リセット操作を決して行わないでください。 ・アップデートの実行は時間がかかるため、ACアダプターを接続した状態で行ってください。 ・アップデート実行中にスリープ状態にならない様に、設定を変更してください。 ・AnniversaryUpdate の適用には、インターネットへの接続が必要です。 ■アップデート手順の概要 1.独自にインストールしたソフトウェア等を削除(アンインストール)する。 2.作成保存したデータファイル等を外部のUSBメモリに移動し、C:ドライブから削除する。 3.C:ドライブに保存された不要なファイル類の削除(回復~初期状態に戻す)を行う。 4.スリープ状態にならない様に、設定を変更する。 5.Windows10 更新アシスタントの実行(AnniversaryUpdate への更新処理)を行う。 6.Anniversary Update 適用後、必要に応じてOSの初期設定や必要なソフトの再インストールを行う。 ■アップデート手順の詳細な流れ 1.ACアダプターを接続し、本機を起動する。 2.独自にインストールしたソフトウェアを削除する。 (アンインストールの方法については、各ソフト ウェアの説明書をご確認ください。) 3.独自に作成・保存したデータファイルなどを外部のUSBメモリに移動し、C:ドライブから削除 する。 4.C:ドライブに残っている不要なファイル類の削除(回復~初期状態に戻す)を行う。 取扱説明書(XMC10 USER‘S GUIDE)の20ページ“■初期状態に戻す(すべて削 除する) ”を参照し、C:ドライブを初期状態に戻す。 ※削除したファイルについては、保証することができません。十分にご注意ください。 回復処理が完了するとOSの初期設定がスタートするので、画面の指示にしたがって設定を行う。 5.スリープモードには入らない設定を行う。 (以下のメニューを順にクリック) 「コントロールパネル」→「電源オプション」→「コンピューターがスリープ状態になる時間を 変更」→“ディスプレイの電源を切る”と“コンピューターをスリープ状態にする”の設定値を、 「適用しない」に設定→「変更の保存」をクリックする。 設定が完了したら、Windows の再起動を行う。 6.Windows10 更新アシスタントの実行を行う。 (以下のメニューを順にクリック) 「設定」→「更新とセキュリティ」→“WindowsUpdate”画面中の“詳細情報”をクリック → ブラウザーが起動 → 表示されたサイトページ中の「AnniversaryUpdate を今すぐ入手」をクリ ック →ダウンロード完了まで待つ →「実行」→「はい」→“Windows10 更新アシスタント”が起動 する →「今すぐ更新」をクリックすると“更新プログラムを準備しています”画面が表示され、ダ ウンロードとインストールがスタートする。(進行状態が%で表示される) インストール完了後、「今すぐ再起動」をクリックすると“サインアウトしようとしています”と 表示されるので、「閉じる」をクリックする。 ※更新処理の途中でC:ドライブの空き容量が不足している警告表示が行われた場合は、外部 USBメモリを指定して処理を継続してください。 7.再起動すると、AnniversaryUpdate の更新処理が進行する。(進行状況が%で表示される) 以降、何度か再起動されるが、画面の表示に従って操作する。 アップデートが完了すると、通常の起動画面が表示されます。 8.アップデート処理の完了後、PCの環境を元に戻す。 初期化されたOSの設定(スリープモードの設定も)などを、再設定する。 削除したソフトを再インストールし、外部メモリに保存しておいたユーザー作成ファイルを戻す。 (C:ドライブの空き容量に、ご注意ください。) 「ディスクのクリーンアップ」から以前の Windows のインストールなどの不要なファイルを削除 すれば、C:ドライブの空き容量を確保できます。但し、削除するファイルについては、内容を確 認し十分にご注意ください。 ※削除したファイルについては、保証することができません。十分にご注意ください。 ■Anniversary Update 適用の確認方法 「設定」→「システム」→「バージョン情報」 (左側メニューの一番下) で表示される“バージョン” が“1607”になっていれば適用済みです。 ■正常に操作ができない場合など 本手順書に記載している内容がOSの挙動が不安定などの状態で正常に行えない場合は、Windows のシ ステムファイルが破損している等の不具合が考えられます。予め作成しておいたシステムリカバリーメ ディア(USB 回復ドライブ)からOSのリカバリー処理を実行した後、本手順をお試しください。 ※ご注意 将来の Microsoft の仕様変更等により、本手順書の内容が実施できない場合があります。 アップデート実施についての詳しい情報は、Microsoft の情報サイトなどをご確認ください。 システムリカバリーメディア(USB 回復ドライブ)は、Windows の動作などに不具合が発生した場合に 必要となる大変重要なものです。取扱説明書に従い必ず作成し、お手元に保管してください。 Copyright KING JIM CO.,LTD. All rights reserved. 2016.12.
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