【平成 28 年 12 月の経済報告】

【平成 28 年 12 月の経済報告】
平成 28 年 12 月 22 日
本稿は、マイクロマシン/MEMS 分野を取り巻く経済・政策動向のトピックをいろいろ
な観点からとらえて発信しています。初冬、平成 28 年 12 月の経済報告をお届けします。
1.全般動向
平成 28 年 12 月 8 日、内閣府は 2016(平成 28)年 7~9 月期四半期別 GDP 速報(2 時
速報値)を公表した。今回の 2016(平成 28)年 7-9 月期2次速報においては、通常の 1
次速報から 2 次速報への 改定に加え、2008SNA への対応を含む平成 23 年基準改定及び
平成 27 年度国民経済計算年 次推計(支出側系列等)を反映したものである。
2016(平成 28)年 7-9 月期のGDP成長率(季節調整済前期比)は、2 次速報値にお
いて、実質 0.3%(年率 1.3%)、名目 0.1%(年率 0.5%)となった。 実質成長率、名目
成長率ともに 1 次速報値から下方改定となった。
実質GDP成長率に対する内外需別の寄与度を見ると、民間最終消費支出などが上方改
定となったものの、民間在庫変動や民間企業設備などが下方改定となったため、国内需要
(内需)の寄与度が▲0.0%と 1 次速報値(0.1%)から下方改定となった。財貨・サービ
スの純輸出(外需)の寄与度については、0.3%と 1 次速報値(0.5%)から下方改定とな
った。
詳細は以下の HP をご参照下さい。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/files/2016/toukei_2016.html
2.各経済指標
◎
月例報告(内閣府)(平成 28 年 11 月 25 日公表)
日本経済の基調判断
(現状)
・景気は、このところ弱さもみられるが、穏やかな回復基調が続いている
・消費者物価は、横ばいとなっている
(先行き)
先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあっ
て、穏やかな回復に向かうことが期待される。ただし、海外経済の不確実性や金融資
本市場の変動の影響に留意する必要がある。
1
詳細は以下のHPをご参照下さい。
http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2016/11kaigi.pdf
◎ 設備投資
平成 28 年 10 月実績:機械受注統計調査報告
(平成 28 年 12 月 12 日内閣府経済社会総合研究所)
機械受注総額の動向をみると、2016(平成 28)年 9 月前月比 0.9%増の後、10 月は同
3.3%増の 2 兆 1,486 億円となった。需要者別にみると、民需は前月比 1.2%増の 9,842 億
円、官公需は同 23.5%増の 2,724 億円、外需は同 1.9%増の 7,998 億円、代理店は同 8.4%
減の 1,111 億円となった。
民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の動向をみると、2016(平成
28)年 9 月前月比 3.3%減の後、10 月は同 4.1%増の 8,783 億円となった。このうち、製造
業は同 1.4%減の 3,310 億円、非製造業(除く船舶・電力)は同 4.6%増の 5,336 億円とな
った。
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詳細は以下の HP をご参照下さい。
http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/juchu/1610juchu.html
◎鉱工業指数調査
【最新プレス情報
平成 28 年 10 月分】(平成 28 年 12 月 14 日発表)
鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率、生産予測指数)
~製造業の動きから見る日本の景気~
<概 況>
製造工業稼働率指数は、98.1 で前月比 1.4%の上昇であった。
製造工業生産能力指数は、94.5 で前月比 0.0%の横ばいであった。
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<電子部品・デバイス工業、電気機械工業>
(1)10 月の製造工業稼働率指数は、98.1 で前月比 1.4%の上昇であった。
業種別にみると、電子部品・デバイス工業同 7.9%、輸送機械工業同 1.2%、はん用・生産
用・業務用機械工業同 1.7%等が上昇し、化学工業同▲2.6%、その他工業同▲1.6%、パル
プ・紙・紙加工品工業同▲1.3%等が低下した。
(2) 10 月の製造工業生産能力指数は、94.5 で前月比 0.0%の横ばいであった。
業種別にみると、電子部品・デバイス工業同 0.6%、電気機械工業同 0.5%、はん用・生産
用・業務用機械工業同 0.1%が上昇し、非鉄金属工業同▲0.8%、石油・石炭製品工業同▲
0.7%、鉄鋼業同▲0.3%等が低下した。
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※ なお、詳細は以下の HP をご参照下さい。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2010_201610nj.pdf
2.その他の動向
1)電子部品グローバル出荷統計
一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は、電子部品グローバル出荷統計の最新
版月別出荷金額(2016.11.30 発表)を公表しました。
・2016 年 9 月グローバル出荷額は 3,483 億円、前年比 91.9%となり、前年比マイナスとな
った。
・品目別出荷は受動部品(前年比 94.1% 1,180 億円)、接続部品(同 99.8% 945 億
円)、変換部品(同 96.7% 742 億円)、その他の電子部品 (同 74.8% 614 億円)とな
った。
・地域別出荷は、日本(前年比 104.2% 857 億円)、米州(同 95.1% 311 億円)、欧州
(同 92.6%
307 億円)、中国(同 81.6% 1268 億円)、アジア・その他(同 97.8%
【月別出荷金額】
【地域別出荷金額】
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※ なお、詳細は以下の HP をご参照下さい。
http://home.jeita.or.jp/ecb/information/info_stati.html
2)MEMS 関連最新調査
米国調査会社マインドコマース(Mind Commerce)の調査レポート「MEMS(微小電気機
械システム) 2016 - 2021 年:コンポーネント、製品、用途、垂直市場」は、MEMS の
エコシステム、企業、製品、サービスなどの市場を査定している。2016-2021 年の
MEMS 市場の機能、機器、用途、垂直市場を予測し、世界市場と地域毎に提供してい
る。
内容は、
*
内蔵システムと MEMS
* MEMS 市場促進要因
*
企業分析
* MEMS 市場予測
となっています。
サマリーは以下の HP をご参照下さい。
http://www.dri.co.jp/auto/report/mindc/mcmems.html
以上
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