サービス業 - 長崎県商工会連合会

平成２８年７～９月期の実績・１０～１２月期の見通し
中小企業景況情報
本情報は、県内12商工会で
実施した中小企業景況調査の
集計結果(180企業)をまとめた
平成２８年度第２回
発行・長崎県商工会連合会
長崎市桜町４－１
長崎商工会館８階
サービス業
問い合わせ先
TEL 095(824)5413
〔主要景況項目の動向〕
期
平成２７年
主要項目
売
７月～９月
上
額
採
算
資
業
金
況
繰
の
動
り
向
平成２８年
１０月～１２月
１月～３月
４月～６月
１０月～１２月
（見通し）
７月～９月
. . = = = =
= = = = = =
= = = . = =
= = = = = =
# Ｄ・Ｉ 50.1～100 $ Ｄ・Ｉ 20.1～50 . Ｄ・Ｉ 20～△20 = Ｄ・Ｉ △20.1～△50 ☂ Ｄ・Ｉ △50.1～△100
晴
晴時々曇
曇
曇時々雨
雨
〔調査対象企業のコメント〕
・熊本地震の影響から土産品の受注が大幅な減少を余儀なくされており、先行き見通しは厳しい。
・設備投資して生産性を上げたいが、リスクを感じる。
製
・
造原材料の不足及び価格上昇による販売数量の減少を余儀なくしている。他原料での商品による検討をしているがなかなか
業厳しい状態が続いている。
・求人が集まりにくいと感じている。
・公共工事等が少なく、需要が停滞してどうすることもできない。
・平成２８年４月の熊本大震災の下水道被災状況を熊本県阿蘇市等より緊急依頼され工事は完了したが、予算等の問題で
いまだ入金されず資金繰りに困っている。
・ハローワークの広告等で従業員募集を行うが、問い合わせもない状況。建設業界では、人員、業者の取り合いの感じがす
建る。
設・仕事の引合いは活発であるが人材不足で十分対応ができないでいる。早急に対策をたて取り組んでいこうと思う。震災の
業影響かと思うが、材料資材の品薄、納期遅れ、価格上昇の気運が見られるようになってきた。
・仕事はあるが、人がいない状況である。特に技術力を持つ従業員、下請企業の確保に困難さを感じている。
・今年の春頃から、リフォームの相談が多く中規模のものが５件程決まり、現在施工中と来月から２件着手の予定。しかし、大
工さんがなかなか確保できない状況。
今年は暑かったため、お客様の出が悪く、高齢者の買い物が少なかった。主力である化粧品・エステ部門のお客様の来店
が少なかった。対策としてお客様への声かけ、ＤＭなどによる来店促進などに工夫が必要だと思う。
小・消費者ニーズの変化への対応ができない面もあり、少しずつではあるが購買力の流出が進んでいるようだ。
売
・主力の石油製品の販売においては今後も売上減が減少していく見込みであるが、その部分を今のところ他の商品でカ
業
バーできている。ただ店舗などを含めて設備の老朽化が進み、その分の経費が増加している。
客の減少と不景気により売上減少。今夏は猛暑のため電化製品の売上が上昇したが、秋はその反動で売上が減少になる
・
だろう。
・
・顧客がだんだん高齢化し、少なくなり新規客はなかなか取り組むのが厳しい現状。
・仕入れの値段が上がっても、なかなか値上げることができない。宴会が全くない。
ー
サ
・毎年、夏に感じることは外部注文、来店客の増加が同時になり、その対応に苦労する。今年の夏の暑さは特に厳しく、材料
費以外の経費増などが気になる。
ビ・利用者の来店間隔が長くなっている。リピート率も少なくなっている。セルフカラーや美容に対しての考えが低下しているよ
スうに思える。あと、低料金の店が力をつけてきたと思う。
業・従業員の確保が難しく、営業時間、営業日数の短縮を余儀なくされ、売上に大きく響いている。外販、テイクアウトの販売な
ど店外販売を強化していく必要があると感じている。
・今年は天気に恵まれたので、レンタカー利用者も多く、売上も増えた。教会群の世界遺産登録が来年決定すれば、夏だけ
でなく年間通して売り上げの増加が期待できる。
－　１　－
① 【サービス業】売上の動向
売上額の状況－前年同期比－
今年D.I.
前年D.I.
40%
増
加
企 20%
業
22.5
21.1
14.9
7.1
7
0%
減
少
-20%
企
△ 15.5
△ 17.0
△ 38.1
-40%
39.5
42.9
45.1
-60%
27年 7月～ 9月
27年10月～ 12月
△ 31.4
△ 35.8
36.6
28年 1月～ 3月
28年 4月～ 6月
46.3
28年 7月～ 9月
今期、売上が「増加した」と答えた企業は１４．９％と、前期の７．１％から７．８ポイント増加した。
「減少した」と答えた企業は４６．３％と、前期の４２．９％から３．４ポイント増加した。このため、
今期Ｄ・Ｉ値は△３１．４と、前期の△３５．８から４．４ポイント改善した。
「来期の見通し」では、増加すると予測した企業は０．０％、減少すると予測した企業は３７．７％で、
これにより来期のＤ・Ｉ値は△３７．７で、今期の△３１．４より６．３ポイントの悪化を予測している。
② 【サービス業】採算の動向
採算の状況－前年同期比－
今年D.I.
前年D.I.
20%
好
転
企
業
9.9
8.5
6
2.8
1.5
0%
-20%
悪
化
企
業 -40%
△ 21.1
△ 26.7
△ 28.2
31.0
35.2
31.0
△ 32.3
△ 38.8
33.8
44.8
-60%
27年 7月～ 9月
27年10月～ 12月
28年 1月～ 3月
28年 4月～ 6月
28年 7月～ 9月
今期、採算が「好転した」と答えた企業は６．０％と、前期の１．５％から４．５ポイント増加した。
一方、「悪化した」と答えた企業は４４．８％と、前期の３３．８％から１１．０ポイント増加した。従っ
て、今期のＤ・Ｉ値は△３８．８と、前期の△３２．３から６．５ポイント悪化した。
「来期の見通し」では、好転を予測した企業は０．０％、悪化を予測した企業は３５．９％で、これによ
り来期のＤ・Ｉ値は△３５．９と、今期の△３８．８より２．９ポイントの改善を予測している。
－　２　－
③ 【サービス業】新規設備投資の状況
※投資内容は複数回答　（％）
期
今　期
(28年７～９月)
来　期
(28年10～12月)
付
Ｏ
帯
Ａ
施
機
ス
車
両
・
運
搬
具
設
33.3
33.3
16.7
16.7
25.0
8.3
実し
施て
・
計い
画る
土
建
地
物
9.1
16.7
18.5
0.0
サ
ー
項目
ビ
器
福
利
厚
生
施
設
他
実し
施て
・い
計な
画い
0.0
16.7
0.0
16.7
90.9
25.0
0.0
0.0
25.0
81.5
そ
の
今期設備投資を行った企業は９．１％で、前期設備投資を行った企業（９．０％）とほぼ横這いであった。
来期は今期を上回る１８．５％が設備投資を計画している。
④ 【サービス業】経営上の問題点
経営上の問題点の推移（一位の問題点・上位５つ）
40%
①
②
③
④
⑤
需要の停滞
利用料金の低下、上昇難
利用者ニーズの変化
店舗施設の狭隘・老朽化
従業員の確保難
①
20%
②
③
④
⑤
0%
26年 7月～ 9月
26年10月～ 12月
27年 1月～ 3月
27年 4月～ 6月
27年 7月～ 9月
27年10月～ 12月
28年 1月～ 3月
28年 4月～ 6月
28年 7月～ 9月
今期の経営上の問題点は、「需要の停滞」が２４．１％で三期連続で第１位となった。第２位が「利用料金の低
下、上昇難」で１６．７％、第３位は「利用者ニーズの変化」「店舗施設の狭隘・老朽化」で、共に１４．８％で
あった。第５位は「従業員の確保難」で７．４％であった。
⑤ 【サービス業】来期の見通し
売上（収入）額　28年
採　算
28年
資　金　繰　り
28年
業　況
28年
４～６月期７～９月期 10～12月期４～６月期７～９月期 10～12月期４～６月期７～９月期 10～12月期４～６月期７～９月期 10～12月期
△ 35.8
傾向
△ 31.4
△ 37.7
△ 32.3
△ 38.8
△ 35.9
△ 19.4
傾向
傾向
△ 26.9
△ 26.5
△ 24.3
△ 40.3
△ 40.9
傾向
(注）　増加・好転、　不変、　減少・悪化を示す。
来期の見通しは、「売上（収入）額」「業況」の２項目で悪化、「採算」「資金繰り」の２項目で改善を予測し
ている。
調査対象企業のコメントでは材料等仕入単価の上昇の影響のほか、地域の高齢化や人口減少の影響を訴える声が
多く、今後も厳しい状況が続いていくものと推察される。
－　３　－
景況概要
長崎県の全産業
【売上】
今期改善を示したのは、「建設業」（５．４ポイントの改善）、「小売業」（１２．８ポイントの改
善）、「サービス業」（４．４ポイントの改善）で、悪化を示したのは「製造業」（７．９ポイントの悪
化）であった。
来期の見通しでは、改善を示したのが、「製造業」（８．６ポイントの改善）の１業種で、悪化を示し
たのは「建設業」（１１．０ポイントの悪化）、「小売業」（６．５ポイントの悪化）、「サービス業」
（６．３ポイントの悪化）の３業種であった。
製造業
売上（完成工事）額の推移－前年同期比－
建設業
小売業
20%
サービス業
.
0%
-20%
-40%
-60%
26年7月～9月
26年10月～12月
27年1月～3月
27年4月～6月
27年7月～9月
27年10月～12月
28年1月～3月
28年4月～6月
28年7月～9月
28年10月～12月
(見通し)
【採算】
今期改善を示した業種は、「小売業」（０．７ポイントの改善）の１業種で、悪化を示したのは「製造
業」（１１．７ポイントの悪化）、「建設業」（７．４ポイントの悪化）、「サービス業」（６．５ポイ
ントの悪化）の３業種であった。
来期の見通しでは、改善を示したのは、「製造業」（７．９ポイントの改善）、「小売業」（８．５ポ
イントの改善）、「サービス業」（２．９ポイントの改善）で、悪化を示したのは「建設業」（３．７ポ
イントの悪化）であった。
製造業
採算の推移－前年同期比－
建設業
小売業
サービス業
0%
-20%
-40%
-60%
26年7月～9月
26年10月～12月
27年1月～3月
27年4月～6月
27年7月～9月
27年10月～12月
28年1月～3月
28年4月～6月
28年7月～9月
28年10月～12月
(見通し)
本レポートの中で「Ｄ・Ｉ」とある記号は、ディフュージョン・インデックス（景気動向指数）の略です。
〔注〕例えば各調査項目について増加（又は上昇、好転、長期化）と答えた企業の割合から、
減少（又は低下、悪化、短期化）と答えた企業の割合を差し引いた値を示す表示です。
マクロ指標等では表れにくい経営者マインドを敏感につかむ事ができます。
－　４　－

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