老化による「黄ぐすみ」、ニトロ化の関与を発見

News Release
2016 年 12 月 12 日
肌のくすみによる老化を視認しながらも、悩みとしての認識は低いことが判明
老化による肌の「黄ぐすみ」、ニトロ化の関与を発見
ニトロ化を抑制、減少させる成分「碁石茶エキス」配合化粧品を発売へ
株式会社ナリス化粧品(代表者:村岡弘義 本社:大阪市福島区)は、老化現象のひとつである肌のくすみについて、
従来の酸化・脂化・糖化・カルボニル化に加え、ニトロ化(*1)が深く影響していることを発見し、第 79 回 日本化粧品技術
者会研究討論会で発表しました。また、くすみの中でも「黄ぐすみ」に大きく関与するニトロ化について、抑制、減少させる成分
の開発に成功し、2017 年に発売するアンチエイジング化粧品にて採用する予定です。
ニトロ化(*1)・・・タンパク質と活性窒素が結合すること。
■肌の黄ぐすみの新しい原因、「ニトロ化」を発見
従来から、高齢者の肌は、酸化・脂化・糖化・カルボニル化といった現象により、茶
色くくすんでいくということがわかっていましたが、今回、ナリス化粧品は、紫外線の照射
量と加齢によって、ニトロ化タンパク質が増化することを発見し、紫外線を浴びることで
生じるニトロ化という現象が肌の黄ぐすみを生じさせていることを発見しました。また、この
ニトロ化の生成を抑制し、さらに分解を促進する成分として、碁石茶(*2)から抽出し
たエキスを開発。肌の黄ぐすみを減少、抑制するスキンケア品に応用いたします。
加齢によるニトロ化タンパク質の増化
■肌のくすみによる老化を視認しながらも、「くすみ」への認識は低いことが判明
年齢を重ねることによって、眼球の白目の部分が黄ばんだり、歯が黄
ばんでいったりすることは、一般的によく知られていますが、肌でも黄ぐす
みの現象はおこっています。今回、新スキンケアブランドの発売に先立ち、
女性の肌悩みついての調査を行いました。黄ぐすみの少ない肌と黄ぐす
みの多い肌の写真を、肌のくすみの多少についての説明なく提示したとこ
ろ、6 割以上の女性が、くすんでいる写真は、くすみの少ない写真に対し
て老けて見えていると判断し、そのうち約5割の女性は、5 才以上老け
て見えていると答えました。ただし、自身の悩みについて聞いた問いに対し
黄ぐすみの少ない肌
黄ぐすみの多い肌
は肌
ては、「シミ」「シワ」「たるみ」など、すでに一般化している悩みよりも「くすみ」についての認識は低く、年代による認識の差もほと
んどないことがわかりました。このことから、視覚ではくすみによる老化を無意識に判断、認識していながらも、「くすみ」という言葉
に対する認識は、まだ低いことがわかりました。
本件に関するメディアからのお問い合わせ先
株式会社 ナリス化粧品 経営企画室 マーケティング部 広報課
〒553-0001 大阪市福島区海老江 1 丁目 11 番 17 号 TEL:06-6458‐5801
タイトル:角層中ニトロ化タンパク質の皮膚色の黄みへの影響
学会名:SCCJ(日本化粧品技術者会)
第 79 回 SCCJ 研究討論会 (2016 年 11 月 29 日:東京)
発表者:株式会社 ナリス化粧品 奥田奈緒美・森田美穂・森田哲史
碁石茶(*2)・・・高知県大豊町でのみ生産されている黒茶で、後発酵製法によってつくられる。
生産量の減少から、幻のお茶とされ、地元では古くから長寿のお茶として愛飲されている。
【参考資料】
①
②
は肌
調査概要
調査実施日:2016 年 12 月 02 日~ 2016 年 12 月 06 日
調査対象者:30 代~60 代の女性 2059 人
調査方法:インターネットによるアンケート調査