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1. 産 業 別 人 口 構 成
2. 産 業 別 人 口 構 成 の 推 移
1.産業別人口構成
口の比率が極端に少ない都府県は東京(1
.
0
%)、大阪(2
.
1
%)、神奈川(4
.
0%)
1
9
7
0年 10月 1日現在のわが国の就業者は 5
2
5
9万人(15歳以上就業者)
である。
2. 産業別人口構成の推移
で、第 1次産業に 1015万人 (1
9
.
3
%)、第 2次産業に 1
7
9
0万人 (3
4
.
0
%)、
第 2次産業人口の比率が 40% 以上をしめる府県は、大阪(4
6
.
3
%)、愛知
わ が 国 の 産 業 別 人 口 構 成 は 、1
9
2
0年 に 第 1次 産 業 人 口 1444万 人
(5
3
.
6
%)、第 2次 産 業人 口 557万 人 (2
0
.
7
%)、第 3次 産 業 人 口 642万 人
第 3次産業に 2
4
5
0万人 (4
6
.
6
%)、その他分類不能の産業に 4万人従事し
(4
6
.
1
%)、神奈川 (4
5
.
2
%)、岐阜 (4
2
.
3
%)、埼玉 (4
1
.
7
%)、兵庫 (4
0
.
2
%)
(2
3
.
8
%)であった。その後工業の発達にともなって、第 2次産業人口、第
ている。第 1次産業人口の比率は、イギリス、アメリカ合衆国、ベルギー
である。また 20% 未満の県は青森、岩手、秋田、熊本、大分、宮崎、鹿児
3次産業人口の割合が高まり、1940年に第 1次産業人口 4
4
.
0
%、第 2次産業
などより大きく、フランスやイタリアとほぼ同じである。
島、沖縄である。
人口 2
6
.
1
%、第 3次産業人口 2
9
.
2
% となった。第 2次世界大戦後の、1950年
第 1次産業人口の比率が他の産業人口より多い県は、岩手 (4
2
.
6%)、鹿
児島 (4
2
.
3
%)
、秋 田 (4
1
.
8
%)、茨城 (3
7
.
0
%)である。また、第 1次産業人
第 3次産業人口の比率が 50% 以上をしめる都府県は、東京(5
9
.
9
%)、沖
に、第 1次産業人口が増加して 4
8
.
3
% となった。その後まもなく第 2次、
縄(5
9
.
1
%)、福岡(5
5
.
3
%)、北海道(5
3
.
5
%)、京郡(5
1
.
8%)、大阪(5
1
.
6
%)、
第 3次産業人口の割合が急速に上昇し続けたので、第 1次産業人口の割合
神奈川 (5
0
.
8
%)である。
は 1965年に 2
4
.
6
% と 3者のなかでもっとも少なくなり、1970年についに
20% 以下となった。
〔凡例と作図の要点〕
市町村別の産業別人口の構成 (1970)
第 1次、第 2次、第 3次産業人口の構成比を市区町村ごとに表わした。た
が、1950年に 2
1
.
9
% に 低下した。この比率は 1
9
5
0年からふたたび増加し、
しているものは便宜的に第 3次産業に含めた。
1955年に2
3
.
5
%、1960年に 2
9
.
2
%、1965年に 3
2
.
3
%、1
9
7
0年に 3
4
.
0
% に達
構成比の区分の方法は、市区町村ごとの 3つの構成比を三角グラフに記
入し、記入した点の頻度分布を解析してグラフ内を 10に区分した。
すなわち、第 1次産業人口が 50% をこえる部分はさらに 3区分し、第 3
業
第
3次
産
2次
第
産
業
全国平均
した。
第 3次産業人口の比率は、1
9
5
0年ごろまでしだいに上昇し、その後さら
に急速に上昇した。
次産業人口が 50% をこえる部分は 2区分した。第 1次産業、第 2次産業、
都道府県別の産業人口構成の推移は第 2次世界大 戦後の一時期 を除け
第 3次産業の人口のいずれも 50% 未満の部分は、3者がほぼ均等なグルー
ば、共通して第 1次産業人口の比率が減少し続け 、とくに 1950年から 1960
プに、第 2次と第 3次産業人口がやや多いグループに、第 1次、第 2次産業
年にどの県でも大幅な減少をみせ、なかでも埼玉、千葉など東京都に近い
人口のやや多いグループと、第 3次、第 1次産業のやや多いグループに 4区
県でいちじるしい。第 2次産業人口の戦後の上昇は、埼玉、千葉、神奈川、
分した。各グループの構成比の数式は次のとおりである。
岐阜、静岡でいちじるしく 20% 前後の伸びをみせた。第 3次産業人 口の比
a,Ⅲ≧70
b,70
>Ⅲ≧50
d,Ⅱ≧50
e,50>Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ≧25
g,Ⅰ,Ⅱ<50 Ⅲ<25
c,Ⅰ<25 Ⅱ,Ⅲ<50
f,Ⅰ,Ⅲ<5
0 Ⅱ<25
h,60>Ⅰ≧50
i,70>Ⅰ≧60
j,Ⅰ≧70
Ⅰ,Ⅱ,Ⅲは 1次・2次・3次産業人口構成比の意味で、数字は % である。
第1次産業
第 2次産業人 口の比率は 1930年に 2
0
.
4
%、1940年に 2
6
.
1
% と高まった
だし就業人口は居住人口によるものである。また、分類不能の産業に就業
率は 1
9
2
0年∼1
9
7
0年を通してみればほとんどの県で増加し、とくに最近
10年間はすべての県で上昇した。
〔凡例と作図の要点〕
産業別人口構成の推移は、全国と各都道府県の 1
9
2
0年から 1
9
7
0年まで
10年ごとの産業別就業人口構成比を、三角グラフ上に記入し、年次順に線
〔資料〕
で結んだ。三角グラフ上においては、分類不能の産業に就業しているもの
1. 総理府統計局,昭和 45年国勢調査報告
は第 3次産業に含めて表示してある。
(国勢調査報告から作成)
〔資料〕
1. 総理府統計局,大正 9年∼昭和 45年国勢調査報告
産業別人口構成
(1970)
産業別就業者数(1970)
産業別就業人口の推移
農業
産
第3
次
産
次
第2
業
全国平均
業
林業・狩猟業
漁業・水産養殖業
鉱業
建設業
第1次産業
製造業
卸売業・小売業
金融・保険業
不動産業
運輪・通信業
電気・ガス・水道業
サービス業
1:19,000,000
公務
(国勢調査報告から作成)
(国勢調査報告から作成)
(国勢調査報告から作成)
113
産 業 別
人
口 構
成
2
9
.
1
産業別人口構成
(1970)
都 府 県 界
産
3次
産
2次
業
第
市町村界および東京都の区界
第
業
政令指定都市の区 界
1970.
10.
1現在
第1次産業
114
1:2,500,000
115
産業別人口構成の推移
全国
2
9
.
2
1920年
1930年
1940年
産業別人口構成の推移
1950年
1960年
(1920∼ 1970)
1970年
116
北海道
青森
岩手
宮城
秋田
山形
福島
茨城
栃木
群馬
埼玉
千葉
東京
神奈川
新潟
富山
石川
福井
山梨
長野
岐阜
静岡
愛知
三重
滋賀
京都
大阪
兵庫
奈良
和歌山
鳥取
島根
岡山
広島
山口
徳島
香川
愛 高知
福岡
佐賀
長崎
熊本
大分
宮崎
鹿児島
沖縄